俺のパンツが無い。   作:彼是

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皆さん読んでくれてありがとう!

大型修正中しました。



普段の朝飯 第3回修正版

 俺が言った言葉でリビングの雰囲気が変わった。

 

 

「「「「…………」」」」

 

 

 誰も声を出さない。しかし俺は知っている。

こいつらはアイコンタクトで会話している。だからかお互いに顔が変わったり目が泳いだりしている。

 

 

「・・・・・チラ」

 

「・・・チラチラ」

 

「・・・(ブンブン)」

 

 

 この間0,2秒。この特技を別の事に生かせばいいと思う。

 

 

「け、圭さんの勘違いじゃあ~」

 

 

 まず雪が声を上げた。

 ほう、まずは雪が否定することで俺が勘違いした可能性を上げてくるか。

 そういえば昔、雪に貸した人参に人形はどうしたんだろう?覚えてたら聞いてみるか。

 

 

「そ、そうよ!前みたいにあんたの勘違いじゃあないの?」

 

 

 咲、そう言うなら俺の目を見ろよ。若干声が震えているぞ?

それに前の件は証拠不十分にてうやむやになっただけだ。

 

 

「そうです。兄さんの勘違いです」

 

 

 えらく饒舌に話すが唯、君は前科持ちだからね?前のこと俺は忘れれないぞ?

 

 

「そ、そ、そうだぜ!圭にいの勘違いだぜ!」

 

 

 バンバン肩を叩くな。痛いだろうが。一番怪しいのは誰か?ぶっちゃけ全員怪しい。

 しかし証拠が無い。定期的に無くなる俺の私物だが大体、証拠が無いのでいつもこうやって注意に留めている。

 この世界で過ごしてわかった事は性欲ってすごいなって事だ。

 

 

「天、醤油取って」

 

「ほい、咲ねえ」

 

「天ちゃん、ソース取ってくれる?」

 

「はい、雪ねえ」

 

「天、塩取ってくれ」

 

「はいはい、圭にい」

 

「天、ウインナー貰う」

 

「はいよ、唯・・って!私のウインナー取るなよ!」

 

 

 見れば唯が天のウインナーを取って口に頬張っていた。

 

 

「あ~私のウインナー・・・」

 

 

 なぜこっちを見る?仕方ないな・・・あんまり虐めすぎてもかわいそうだしな。

 

 

「ほらよ」

 

 

 俺はまだ食べて無かったウインナーを天の皿に入れてやる。それを見た天はうれしそうな顔を見せる。こいつの笑顔だけは100点満点に花丸をやれるな。

 

 

「いいの!?ありがとう!」

 

ガタ

 

「咲、座ってろ」

 

「ッチ」

 

「うめぇ~!圭にいのモゴモゴ」

 

「言わせねえよ」

 

 

 天の口を塞ぐ。このアホはなんて事を言おうとするんだ。

 

 

「いいなぁ…」

 

「ぐぬぬぬぬ」

 

「しまった……」

 

「流石圭にいのウモゴモゴ」

 

「だから言わせないって」

 

ガタ

 

「咲……座ってろ」

 

「ッチ゛」

 

 

 更に凶悪になった咲の舌打ちを聞きながら天の口を塞ぐ。

 

 

「…………チラ……」

 

 

 視線を感じて唯の方を見れば、天のカフェオレにソースを混入していた。

 

 

「チラ……チラチラ」

 

 

 これは俺から注意されれば罰で飲まされてうれしい。無視されたら天が飲むから面白い。どっちに転んでも唯の得にしかならない。普段は怒る雪はこっちを不機嫌そうに見ているだけだしな。

 

 

「チラチラチラチラ」

 

 

 さて、どうするか……唯じゃないがどっちも有りだ。面白いを取るか偶のご褒美を上げるか……

 

 

「ほら、アホな事を言ってないでゆっくり飯を食え」

 

「モグモグ。は~い」

 

 

 俺が手を放すと天は両手でカップを持ち、ソース入りのカフェオレを口にした。

 

 

「ウ?グッ!?え!?」

 

 

 カッ!と眼を見開きカップを見た後、なぜか周囲をキョロキョロし始める。

 余りの味に錯乱しているのだろう。わかる。

 

 

「どうしたの?」

 

「雪ねぇ~このカフェオレいつもと違う味がするんだけど……」

 

「あ、いつものメーカーのカフェオレ売り切れてたの。だからちょっと違うのかも……」

 

「そっか!ゴクゴク」

 

「「!?」」

 

 

 予想外だ。そんなわけが無い。メーカーレベルの違いではない。ハッキリ言ってアレはもうカフェオレでは無い。

 

 

「天、恐ろしい奴だ……」

 

「?」

 

 

 結局最後まで気付かず食事を終えてしまった。なんかどっと疲れる朝飯だったな。




ん~今更だが実写版デビルマンが見たい。借りるまでも無いんだが・・・

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