インフィニット・ストラトス~君が描いた未来の世界は~ 作:ロシアよ永遠に
後悔はしていない。
短め投下です。
あー、あー。
本日は晴天なり。
空は突き抜けるような青。
雲は殆ど無し。
降水確率午前午後共に0%0%0%。
気温湿度も快適な1日を約束する、そんな日曜日。
『さぁ、第1回SAO×ISコラボグランプリ!このように晴天の下開催できたのは、一重に読者の支えがあってのことでしょう。実況は私、ヒースクリフこと茅場晶彦。解説は。』
『どうも…IS学園1ー1担任、織斑千冬です。』
サーキットの観客席もかくやと言われそうなスタート地点。そこには大小様々なマシンが羅列しており、それに跨がるもの、乗り込む者の目は、いずれもギラギラと血走っている。
『さて、織斑さん。今回唐突に開かれたこのグランプリですが、正直どう思われますか?』
『まず名前が安直すぎますね。筆者の頭の悪さとネーミングセンスがありありと伝わってきます。あと、優勝が何でも好きな願いを叶えるとか…。』
『そもそも私は電子の妖精…いや、生命体になっているのに、なんで現実世界にいるんですかねぇ?』
『そこは…所謂お祭りですので。』
『はぁ…。…まぁ疑問もそこそこに選手を紹介していきましょうか。』
1番!イギリス代表候補生!セシリア・オルコット!
「絶対優勝して、お料理を上手くなってみせますわ!」
搭乗するのは…青いボデーに緑のフロントガラス!ブルー・ディスティニー号!オメェ未成年だろ!
『暴走せず、安全運転を心がけて欲しいですねぇ。』
2番!漆黒は正義!織斑円夏!
「優勝した暁には…胸を大きく…。」
登場するのは同じく漆黒のバイク!シューター号!
『黒い何かが漏れてますが、排気ガスだと思いたいですね。』
3番!主人公&ヒロイン!織斑一夏と紺野木綿季!
「がんばろーね!一夏!」
「おう!勝って貯金だ!」
乗り込むのは…白と紫のタンデム自転車だぁぁ!!
『弟にはもう少し欲を持って欲しいと思うのは、姉として間違ってるのでしょうか。』
4番!地獄から舞い戻ってきた気持ち的に
「気持ち的に、目指すのは優勝だからね。」
乗機は…ドラッグカー!ヴラドMarkーⅢ!
『あっ……(察し)』
5番!もう一人の主人公と嫁!桐ヶ谷和人&結城明日奈!
「俺達は勝つ!勝って!」
「ユイちゃんと一緒に現実で暮らすの!」
乗り込むのは…純白のオープンカー!オメェらも未成年だろ!
『明日奈はともかく、和人には絶望的に似合いませんねぇ。』
そして最後!誰だコイツを招待したの!須郷伸之!
「このマシン凄いよォ!流石金をつぎ込んだ極上マシン!」
乗り込むのは…何というのか、見るからにヤバそうな…えっと?ターンしてもX号?
『とりあえず…問題だけは起こさないで欲しいですね。』
※注:全て車両です。
『さぁ、選手の紹介を終わったところで、各選手スタートラインに!』
スタートとゴールを兼ねたゲートからつるされたランプ。赤が3つ、青が1つ。そのランプが一斉に全て灯る。
『それではカウント!
3!
2!
1!
スタート!!』
同時に、出場選手各位がアクセル(一組ペダル)を操作し、一斉に躍り出る。
そのスピードはある程度僅差はある物の、一組を除き拮抗していた。
そして、その中から1つの影が音速と違わぬ速度で抜き出た。
ヴラドMarkーⅢ号だ。
その速度は余りに抜きん出ており、後続との距離をぐんぐん引き離していく。
「勝てる…!俺は、今度こそ死の運命を乗り越える!」
第一層でやられてあの世行き。それを乗り越えて、優勝して、願いを叶えるのだ。
「俺は!生きる!生きて!小説本編に…!」
瞬間、
彼は一直線に、
コーナーを曲がること無く、
高々と聳え立つビルに突っ込み、
ヴラドMarkーⅢと共に爆ぜた。
「ディアベルが死んだ!」
『この人でなし!』
4番ディアベル スタート18秒で脱落
円夏が一夏を呼ぶ時の呼び方は?今後の小説に反映されます。
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にいに。
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お兄ちゃん。
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兄さん。
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兄貴。
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一夏。