閃乱カグラ外伝 ヒーローは動く   作:智昭

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半蔵学園3年の葛城は、春花により開発された丼型の変身ベルトで『セクハラーメンマン』へと変身できるのだ。
 前回、新たな怪人「ウナギ怪人」「ザリガニ怪人」が出現し、公園を地獄絵図へと変える。たまたまバイトに来ていた焔が応戦するも、謎の不意打ちによって背中に大きな負傷を与えられ戦闘不能に…。
 しかし、焔はなんと戦いの際に敵は2体ではなく3体であったことを発見することに成功する。この情報を元に、半蔵学園と焔紅蓮隊は一時手を組む事となり、怪人の探索を行うことが決まった。
 一方、忍達の情報を知った敵側も、動き始めようとしていた。



第13話 捜し物は何ですか?

 怪人の情報を探る為に、結成された半蔵学園と焔紅蓮隊による捜索チーム。

一同は、4つのチームに分かれて、それぞれの場所を探索する。

 

 まずは1組目。

飛鳥と日影によるチーム。

2人は、前に電信柱怪人が出現した街外れを捜索していた。

「この電信柱と雷田誠さんって言う人が融合して、電信柱の怪人に姿を変えたんだよ」(飛鳥)

「へぇ……なるほどな…」(日影)

飛鳥は、その時の情報を日影に教えながら、周りを見回す。

日影は、いつも通りのクールな無表情で言葉を返し、そして頷く。

日影のあまりの口数の少なさに、飛鳥の若干戸惑いを見せる。

だが、相談で決まったチーム編成なので、仕方がない。

ここで日影は、飛鳥に聞いた。

「その電信柱の怪人……たしか葛城さんが倒したんやっけ?」(日影)

「え!……まぁ、そうだけど」(飛鳥)

「……そうか」(日影)

突然の日影の質問に、飛鳥は不思議に思う。

確かにザリガニ怪人を除くと、今までの怪人は全て葛城が倒してきた。

飛鳥は、葛城の口からはそう聞いているが、どうやって倒したかはハッキリと聞いた事が無い。

「それがどうかしたの?」(飛鳥)

「いや、聞いただけや…」(日影)

日影は、質問を終えると再び捜索を実行する。

一体日影は、なぜこのこのとを聞きたかったんだろうと、飛鳥は首をかしげていた。

その後、日影はただただ黙り込んでいた。

 

 その頃、もう一つのチームも捜索を行っていた。

前回、レジスター怪人が出現した渋谷周辺の探索を、眼帯がトレードマークの忍2人が行っていた。

そう、柳生と未来の2人だ。

「さーて、怪人はどこにいるのかしら。この未来様が蜂の巣にしてあげるんだから」(未来)

未来は、なんだかやる気満々で、傘をブンブン振り回す。

久しぶりに、強敵と戦えるかもしれないと知ってうずうずしているのが丸わかりだ。

「あんまりはしゃぎすぎると、焔の時みたいに早めに地雷を踏むハメになるぞ……」(柳生)

「う…わ、わかってるわよ」(未来)

そんな未来に、柳生は冷静に答えた。

 

 若干毒の効いた発言に思えるが、クールな柳生にとっては、コレが彼女なりのコミュニケーションなのである。

未来も、そんな柳生によく振り回されており、無視する訳にもいなかいのだ。

「別に……俺だけで十分の気がするが…」(柳生)

柳生が重ねてきた毒に、未来は黙っているわけもなかった。

「むきー!今のは、聞き捨てならないわね。いい、アタシだって本気を出せば、アンタなんかここでメッタメタのボッコボコに…」(未来)

「……俺は先に行くぞ」(柳生)

「って!アンタを無視するな〰」(未来)

相変わらず、振り回される未来であった。

 

 そんなやり取りをしている2人をよそに…。

ここは、普段半蔵学園の忍達が訓練の時に使われる裏山。

かつてこの山では、初めて出現した怪人『土蜘蛛怪人』と葛城による激戦が繰り広げられた。

その証拠に、一部の木々には多くの風穴や傷跡がつけられている。

ここの探索を行っていたのは、長い黒髪ロングと金髪ロングがトレードマークの、上品な2人。

斑鳩(黒髪ロング)と詠(金髪ロング)である。

 

 最初に怪人が出現した場所だからこそ、手がかりが残されている可能性が高い。

真面目な2人は、まわりの木々や草むらを入念に探索する。

っとここで、斑鳩が何かを発見した様子。

「コレは…」(斑鳩)

「斑鳩さん、どうなさいましたの?」(詠)

詠が尋ねると、斑鳩は見つけたモノを手に取り、詠へと見せた。

「コレなんですが、木に刺さっていて」(斑鳩)

斑鳩が見つけたモノは、全体が茶色で先の尖った太い棘の様なモノであった。

周りを見回してみると、似たような棘がいくつか別の木にも数本刺さっている。

 

 「見た感じだと、何かの棘みたいですわね」(詠)

「同じものが他の木にも刺さっているみたいですが……果たしてコレが、ただの棘なのでしょうか…」(斑鳩)

斑鳩は、お腰につけたケースから1本のクナイを取り出すと、その茶色い棘を突っつき出した。

すると、棘はパキッと崩れサラサラとした砂の様な形へと変わった。

「コレは…もしかして…土!?」(詠)

「信じられません。土を棘の様な形にして、木へ突き刺すとは……」(斑鳩)

「もしかするとコレは、敵の情報を知るヒントかもしれませんでわね」(詠)

「おそらく、その可能性は0ではなさそうですね。まだ手がかりが残っているかもしれませんので、引き続き探索を続けましょう」(斑鳩)

そう言って斑鳩は、土で出来た棘を一つの袋へとしまい、探索を続けた。

果たして、棘は敵と関係あるモノなのか…。

 

 この様に、過去に怪人が出現した場所をそれぞれのチームが探索をおこなっている。

現れた場所だからこそ、その時に出現した怪人の手がかりが残っている可能性が高い。

今回霧夜は、敵との戦いなるべく避けるため、主に探索を中心に動くようにと少女達に伝えている。

もし、敵に遭遇したときにも忍結界が張られる前に撤退するようにとも伝えてあるのだ。

 

 そんな探索チームは、もう1組いた。

怪人の事を最もよく知る3人だ。

怪人と戦闘経験の豊富な葛城。

情報分析の為に、葛城と同行する事となった焔紅蓮隊の春花。

「本当にこんな所に、手がかりがあるのかよ」(首領パッチ)

そして、なぜかキングオブハジケリストの首領パッチも、今回の任務に同行している。

「付き合わせてすいません、首領パッチさん」(葛城)

 

 そもそも、なぜ首領パッチが任務に同行しているのか。

それは、遡ること数分前の半蔵学園にて…。

作戦がまとまり、少女達が話を終えようとすると、葛城はゆっくりと片手を上げた。

「ん、どうした葛城?」(霧夜)

「みんな聞いてくれ、アタイからみんなに頼みたいことがあるんだ」(葛城)

いつも豪快かつお気楽な葛城が自分から手を挙げて意見を述べようとするのがよっぽど珍しいのか、一同は彼女へと視線を集中させた。

「葛城さん……頼みとは一体」(斑鳩)

斑鳩が聞くと、葛城は顔を上げて話を始めた。

「今回の作戦に、首領パッチさんも同行させてほしいんだ」

「首領パッチさんを!!」(一同)

葛城を除く少女達は、一斉に驚きを見せた。

いくら葛城と仲がいいとはいい、行動が常に予測不能の首領パッチを任務に同行させることは、皆心配するのも無理もない。

「オレは反対だ…アイツといると馬鹿がうつる」(柳生)

柳生は、すぐさま反対意見を述べる。

よっぽど首領パッチが苦手だということが、一同にも伝わってくる。

 

 しかし葛城は、けしてふざけている訳でもない。

葛城はまっすぐとした目で、理由を述べた。

「首領パッチさんは、コレまでアタイと一緒に怪人と戦ってきた。それに、怪人は一番戦闘経験があるアタイを襲ってくるかもしれない」(葛城)

「ですが葛城さん、いくら仲の良い先輩方でも、任務に巻き込むのはいけません!」(斑鳩)

「で…でもよ…」(葛城)

斑鳩の正論に、葛城はタジタジになる。

一同も葛城の意見を、若干疑問に思い始める。

斑鳩・柳生・焔の3人は、冷たい視線で葛城を見つめている。

自身が内緒でヒーロー活動を行っている事を言う訳にもいかないが、このままでは仲間に不審感を与えてしまうことに、葛城は危機感を感じていた。

顔から冷や汗を流しながら、葛城は考えた。

「俺はいいと思うが」(霧夜)

「え?」(斑鳩)

 

 葛城の意見に賛成したのは、意外にも一番任務に関して厳しそうな、教師の霧夜であった。

霧夜の意外な言葉に、一同は驚きを隠せず、全員の目線が彼へと向けられた。

「し、しかし霧夜先生…」(斑鳩)

「葛城の言い分も一理ある。情報のある者が同行することで任務はより有効となる。それに、敵がどのように攻めてくるかはわからない。もしもの時に備えて、それなりの実力者も必要となりゆるだろう…」(霧夜)

「霧夜先生…」(斑鳩)

霧夜の冷静な判断は、一同の不穏な空気を一気に浄化させた。

「あくまで今回の任務は、情報収集が優先だ。変に戦闘に持ち込まなければ、それでいい…俺は、葛城の意見を賛成するがお前達はどうする?」(霧夜)

霧夜が問いかけると、一同はそれぞれ答えを出した。

「アタシは別に、あのウナギ野郎にリベンジ出来ればそれでいい」(焔)

「焔ちゃんがそう言うなら…私も!」(飛鳥)

「雲雀も賛成する。首領パッチさん、いい人だもん」(雲雀)

「アイツ(首領パッチ)と行動するのはイヤだが、任務は任務だからな…やむを得ん」(柳生)

4人は、それぞれ意見は分かれているが、首領パッチを同行させることに賛成した。

残るは斑鳩だけであった。

「皆さん……」(斑鳩)

「斑鳩、どうするかはお前次第だ。誰も攻めたりはしない」(霧夜)

「……わかりました。でも改めて言いますが、今回の任務はあくまで情報収集です。戦闘になった場合は、すぐさま撤退をお願いします。敵もどういう手段で攻めてくるかはわかりませんが、くれぐれも戦闘は避けてください」(斑鳩)

「うん」(飛鳥)

「あぁ」(柳生)

「うん、わかった」(雲雀)

「ふん、お前らって本当にいいチームだな」(焔)

斑鳩の言葉に一同は、笑みをこぼしながら了承する。

こうして斑鳩の賛成により、首領パッチの任務同行が決定された。

 

 その後、半蔵学園と焔紅蓮隊、首領パッチによる任務の作戦会議が行われた。

その結果、過去に怪人が出現した場所を4つのチームに分けて、手がかりとなる物を探す事に。

さらに、半蔵学園に残った雲雀と霧夜は、焔の治療に専念することとなった。

 

 そして、今に至るのだ。

葛城と春花、首領パッチの3人は、焔と怪人が激戦を繰り広げた大きな池のある公園を捜索していた。

公園には、立ち入り禁止と書かれた張り紙が貼られているが、作戦執行の前に霧夜が公園の地主から許可を得て、特別に捜索を行っているのだ。

一般人を巻き込まないために、公園全体にも大きな忍結界を張っており、十分捜索に専念できる状況である。

 

 葛城は、公園の草むらをかき分けながら、手がかりを探す。

「手がかりは、どこかにあるはずだ…そっちはどうだ春花!」(葛城)

「う~ん…さっきから探しているんだけど、カニの甲羅一つも落ちていないわよ」(春花)

春花も、背中に腕の生えたリュックような形をした探知機を背負い、周りに赤外線の光を当てながら探している。

しかし、コレといった手がかりが1つも見当たらない。

 

 そこで葛城は、池の近くの通路を探してみることに。

「焔が戦ったのは、この辺りか……ん?」(葛城)

葛城は、何かを発見した様子。

すると、池の柵に何やらネバネバした粘液の様なモノが付いていた。

葛城は、粘液を親指と人差し指でつまんで触ってみた。

「これは…何だかべとべとしてて気持ちわりーな…」(葛城)

「おーい、葛」(首領パッチ)

するとそこに、つづけて春花と首領パッチもやってきた。

「ちょうど良いところに来たな。コレを見てくれ」(葛城)

葛城は、2人にも粘液を見せた。

「なんだコレ?」(首領パッチ)

「ちょっと失礼。ベトベトしてて、若干サラサラした感じもあるし…まるでスライムね…」(春花)

「でも、何でこんな所にこんな粘液が…はっ!まさか…」(首領パッチ)

首領パッチが何かに気付いた様子。

「何かわかったんっすか?」(葛城)

「この公園で…この公園で…カップが公園×××して、〇〇したんじゃ……アベシッ!」(首領パッチ)

不健全な発言、大変申し訳ありませんでした。

 

 そんな発言を放った首領パッチに、春花の鋭いボティーブローがくらわされた。

「首領パッチさんはほっといて…この粘液は一体何かしら?」(春花)

ボティーブローを放ったときと比べて温度差は激しいが、春花は話を戻した。

葛城もいろいろツッコミたいのは山々だが、今は粘液の正体の方が優先だ。

葛城は再度、指に付けた粘液を見つめた。

「確かウナギの怪人がいたような?そいつが放出した粘液かもな…でもそれにしてはあまりヌルヌルしてねーし…」(葛城)

焔の情報では、ウナギ怪人の粘液はローションのようにヌルヌルとしており、サラサラとした液体の様なモノである様子。

葛城が見つけた粘液は、何だかスライムのようにべっとりとしてて、肌触りも何だかベトベトしてて気持ち悪い物であった。

 

 春花は、この粘液を大変興味深そうに見つめている。

そして、背中に背負っていた探知機の赤外線を、粘液に当てて分析を始めた。

すると、何だか表情がだんだんと険しくなってきた。

「これは……なるほどね。大体の謎がハッキリとしてきたわ」(春花)

「本当か春花!それで、その粘液には一体どんな秘密が…」(葛城)

「落ち着いて葛城。まだ、完全に謎が明らかになったわけじゃないけど、この粘液は思ってたより使いようがありそうね…」(春花)

そう言うと、春花は胸の谷間に手を突っ込むと、何やらゴソゴソとして何かを取り出した。

取り出したのは、1つの試験管である。

春花は、試験管で粘液をすくうと、蓋を閉めた。

「あとは、この粘液と白い粉の関係性を分析して答えを挙げるだけね」(春花)

「なんだよ、もう終わりかよ。怪人と戦いたかったなぁ…」(葛城)

 

 葛城は、任務といえど怪人と遭遇出来なかったことに、若干ガッカリしていた。

しかし、コレはあくまで情報収集を目的とした任務である為、むしろ敵に遭遇しなかったのは好都合だ。

「何を馬鹿なことを言ってるのよ。任務はあくまで情報収集でしょ。ずっとこの公園にいるわけにもいかないし、早く帰るわよ」(春花)

「ちぇ、わかってるよ。首領パッチさーん、起きてくださいよ!」(葛城)

しぶしぶと了解した葛城は、気絶していた首領パッチの体を揺らして起こし始める。

 

 首領パッチは、目を開けると早速春花に目線がいく。

「春花テメー、いきなりグーパンチはないだろ!オレを殺すきか!!」(首領パッチ)

「いやいや、あれは首領パッチさんが悪いでしょう。いくらこの物語がオリジナルストーリーだからと言っても、言って良い事と悪い事があるだろ…」(葛城)

「何を言っているの葛城?」(春花)

 

 首領パッチの発言はともかく、今後のヒントになりそうな情報を見つけることに成功した3人。

3人は、公園を後にしてその場から立ち去ろうとする。

 

「ちぇっ!もっとハジケたかった…ん?」(首領パッチ)

首領パッチは、何かに気づいた様子。

目の前に、何かが落ちている。

首領パッチは、その場に近づいて落ちている物を拾い上げた。

「コレは…カニの…甲羅か?」(首領パッチ)

拾った物は、真っ赤な色味で薄いワリに鉄の様にガッチリとした硬さの、1枚の甲羅の様なモノであった。

「おーい2人とも、コレを見てくれ」(首領パッチ)

 

 首領パッチは、早速2人を呼んで甲羅を見せた。

ここで、春花は甲羅を見てある事に気づいた。

「コレは…もしかして、焔ちゃんが倒したザリガニの怪人の甲羅じゃないかしら」(春花)

そう、焔はこの公園でウナギ怪人の他にザリガニ怪人とも戦っている。

ザリガニ怪人は、焔の炎の斬撃で、肉体は焼けてボロボロになり、甲羅だけとなったのだ。

「でも…アタイらが来たときに見た甲羅となんか違うような…やけに薄いし、色もなんだか赤すぎるし…」(葛城)

甲羅を見た葛城は、何やら疑問に思う。

甲羅をまじまじと見つめ、自身の記憶のモノと今のモノを比べる。

「でも、コレもイイ手がかりになるじゃんか。俺達ってラッキー…」(首領パッチ)

「ちょっとまって!」(春花)

 春花は、突然何かを察知し、2人に呼びかけた。

「どうしたんだよ春花」(葛城)

「シッ!静に。ちょっと耳を澄ましてみて」(春花)

「え、耳を?」(葛城)

「いいから早く!」(春花)

春花の言うとおり、2人は耳を澄ました。

周りは忍結界で覆われているため、結界の外の音はほとんど聞こえず、結界内の物音しか聞こえない状況だ。

ただ、風が吹いてなければ、鳥が羽ばたく音がしているわけでもない。

そんな中、ほんのわずかな音量で『チッチッチ…』という音が聞こえてくる。

 

 その音に気づいたのか、葛城の顔から自然と大粒の汗が一滴流れた。

「おい、嘘だろ…」(葛城)

 目線は、首領パッチの持っている甲羅へと向けられ、そして葛城は叫んだ。

「首領パッチさん、今すぐその甲羅を…なっ!?」(葛城)

「ん!?どうした葛?」(首領)

首領パッチの方を見ると、持っていた甲羅から怪しげな光が放たれていた。

さらに、音も光の増大とともに早くなっている事にも気付いた。

「まずい、忍転身!どりゃ〰〰〰〰!!2人とも、伏せろ」(葛城)

すると葛城は、すぐさま忍装束姿へ転身するやいなや、足甲で甲羅を上へ高く蹴り上げた。

近くにいた2人は、葛城の言うとおりに体を伏せて身を小さくさせる。

蹴られた甲羅は、空高く上がると…。

ボカァァァァン!!!

「ぐっ…。こ、甲羅が…爆発しやがった」(首領パッチ)

なんと、空高く蹴り上げられた甲羅は、大きな光を放ちながらそのまま大爆発を起こした。

しかし、一体なぜ甲羅がいきなり大爆発を起こしたのか。

「一体何がどうなっているんだ!?」(首領パッチ)

「わからないっす。ただ、唯一わかる事といったら…」(葛城)

ニャ〰、ニャ〰、カァ〰〰!

「アタイらは、ヤツらの罠にはまったって事だな」(葛城)

辺りを見回すと、草むらや木の陰、水遁の術で水の中に隠れていたりと、何十匹もの猫又が姿を現す。

 

「へっへっへ…こりゃ…どうなることやら…」(葛城)




 情報収集に成功した葛城一行。しかし、待ち受けていたのは敵による罠!!
果たして葛城達は、無事に情報を持ち帰る事が出来るのだろうか。
 忍達の運命はいかに!そして、首領パッチも…。

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