ロクでなし魔術講師の弟   作:どるまん

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書いてみたくなったので書いてみました
自己満100%でできているのでご了承ください。


ロクでなしの兄と弟

「よし、こんな感じでいいかな」

 

彼、ユウ=レーダスは三人分の朝食を作っていた、

自分と、兄グレンそして、母親ともいえるセリカの分だ

 

その時近くで大きな音が響いた

 

「って、え、何の音?」

 

ユウはその音が聞こえたと思しき部屋の前に向かい

ノブを手に取りドアを開けた、そこには…

 

「ちっ…狙いが甘かったか…次は外さん…

()摂理(せつり)円環(えんかん)へと帰還(きかん)せよ…」

 

自分の兄に向って≪イクスティンクション・レイ≫を

打とうとしているセリカの姿だった

 

「な、何してるんですかセリカさん!?」

 

「む、ユウか、こいつが何度言っても聞かんものだから

少しお灸を据えてやろうかと思ってな」

 

「それじゃあお灸を据えるどころか消し飛んじゃいますよ…」

 

ため息をついて言うユウにグレンが話しかけてきた

 

「聞いてくれよユウ!セリカの奴が働けとか無茶なこと言ってきたんだよ」

 

「兄さん…この際だから俺も言っておきます…働いてください」

 

「そうだユウ、そのバカにもっと言ってやれ」

 

そう言う二人に対してグレンはやれやれといった態度をとる

 

「フッ甘いなお前達、俺が働くとでも思っているのか!」

 

如何にもダメ人間という言葉を発するグレンに

ユウは頭を抑える

 

「偉そうに言わないでください兄さん…」

 

本日二回目のため息をつくユウに

仕方ないといった顔をしたセリカが耳元で囁く

 

「…こう言ってみろそうすればあいつも

働かざる負えないだろう…」

 

「何を言うつもりかは知らんが無駄だぞ、

今の俺はテコでも動かん!」

 

そう断固するグレンに向かってユウは言い放った

 

「兄さん、就職するまで兄さんの食事は抜きです」

 

「マジでそれだけは勘弁してくださいお願いします」

 

さっきまでの態度は何だったのか、グレンは今

土下座をしていた

 

「じゃあ働くの?兄さん…」

 

「それも勘弁してください俺絶対働きたくないんです」

 

「グレン、お前は弟にこんな姿を見られて恥ずかしいとは思わんのか」

 

「俺は全然恥ずかしくないね、プライドなんかとうの昔にすてたわ!」

 

本当に恥ずかしげもないのか堂々とした表情でグレンは言った、

もうこいつダメだと二人は思った

 

「セリカさんやっちゃってください…」

 

「ああわかった、

()摂理(せつり)円環(えんかん)へと帰還(きかん)せよ…」

 

「ま…ま…ママぁあああーーーッ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

「ということがあって…本当に兄さんには困ったよ…」

 

昨日の出来事をユウは親友とも言える人物二人に話していた

 

「お兄さん変わった人なんだね…」

 

そう言ったのは金髪の少女ルミアだ、

彼女は美少女で誰にでも優しく、スタイルもよく

学院の男子からも人気がある

 

「フン、そいつただのダメ人間じゃない」

 

棘のある言葉で言ったのは銀髪の少女システィーナ、

彼女も美少女で成績も優秀であり非の打ち所がない様に見えるが

生真面目な性格もあり少し口うるさい所がある

 

「まぁ、実際にそうなんだけどね…どうしたらいいのか」

 

困ったという表情をしたユウに気を使ったのか

ルミアは違う話題を話した

 

「アハハ…そう言えば今日はヒューイ先生の

代わりの講師の人がくるんだって、一体どんな人だろうね?」

 

「へぇそうなんだ気になるな」

 

「私は別に期待してないわ、せめてヒューイ先生の半分の授業をしてくれれば…」

 

その時こちらに向かって走ってくる音が聞こえてきた

三人が音の方向に顔を向けるとそこには…

 

「どけえええガキ共ーーーーッ!」

 

ダメ兄(グレン)がいた

 

 




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