少年と少女達の輝き目指す物語   作:キャプテンタディー

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どうも、キャプテンタディーです。

昨日から1月ほど、学校からお休みを貰ったので、
(多分)バンバンと小説が更新できる(かもしれない)
と報告させて頂きます。

とりあえず、1週間ぶりの更新です。
前回からの続きなので、是非見ていって下さい。

それでは、本編をどうぞ!!





#25 堕天使でアイドル!?

 

 

 

 

「つ…次はこれで歌うの?」

「そうだよ!可愛いよね!」

「この前より短いじゃない!」

 

 

あれから後日、千歌ちゃんは“堕天使ヨハネ”こと、津島 善子ちゃんをスクールアイドルに誘い、そして千歌ちゃんの家で作戦会議として集まっていた。

 

 

「これでダンスしたら、流石に見えるわ……」

 

 

それで梨子ちゃんはいつになく顔を真っ赤に染め、自分が着ている衣装のスカートに対してとても恥ずかしそうにオドオドしている。

 

 

「大丈夫!!!」

 

 

だけど、千歌ちゃんは梨子ちゃんとは真逆。

 

千歌ちゃんは衣装のスカートを捲り上げ、下に学校のジャージを履いているから大丈夫と言う。パンツだったらそんな事しない。

 

 

「そういう事しないの!」

 

 

それで梨子ちゃんは千歌ちゃんがしている事をやめさせるよう、スカートを無理やり元に戻す。

 

ため息をつき、梨子ちゃんは話す。

 

 

「はぁ……いいのかなぁ?本当に……」

 

 

自分たちのしていることが本当に良いことなのか心配で、とても困った顔をしている梨子ちゃん。

 

実際、私たちが千歌ちゃんの家に集まって着ている衣装は、千歌ちゃんが言い出した“堕天使アイドル”を模した黒を基調とした衣装。

 

衣装を作ったのはもちろん私。

 

千歌ちゃんに『堕天使っぽい衣装を作って』と言われちゃったから、黒を基調に白のレースを付けて、頑張って作った。

 

ただ、その衣装を作ってるのを遼くんに見られて…

 

 

『お前…とうとうイタイものにまで目覚めたか』

『違うから!これは次の衣装!』

『はいはい。言わなくても分かってるよ』

 

 

次の衣装だと知っていても、彼はそう言って私をからかってきた。全然そういうことに目覚めてなんかないのに……。

 

酷いものだよ、遼くんは……。

 

 

「私調べたんだけど、調べてたら堕天使アイドルっていなくて、結構インパクトあると思うんだよね」

 

 

それで千歌ちゃんは今あるスクールアイドルを調べたらしく、その全てには『堕天使』というものが含まれているスクールアイドルはないらしい。

 

確かに、堕天使アイドルなんて聞いたことない。

 

 

「確かに昨日までこうだったのが、こう変わる」

 

 

私は千歌ちゃんのベットに置かれたファーストライブの衣装を見たあと、みんなが着ている衣装を見回すように目を向ける。

 

なんか、すごい様変わりだなって思う。

 

ファーストライブの衣装はシンプルな感じの衣装なんだけど、堕天使のアイドルは凄く飾ってる感じが多い。白のレースでスカートにまで模様がついている感じが、なんか子供っぽさを感じる。

 

 

「うゅ…何か恥ずかしい…///」

「落ち着かないずら〜」

 

 

初めてスクールアイドルの衣装を着たから、ルビィちゃんと花丸ちゃんはとても落ち着かず、ソワソワとしていた。

 

堕天使を模した衣装を着て恥ずかしそうに萎縮してしまうルビィちゃんや、衣装のスカートを捲り上げてフリフリの衣装に着慣れずにいる花丸ちゃん。

 

その様子を目の当たりにした梨子ちゃんは、改めて千歌ちゃんに尋ねる。

 

 

「本当に大丈夫なの?こんな格好で歌って…?」

「可愛いね〜!」

「そういう問題じゃない」

 

 

でも、千歌ちゃんが出した答えは全然違う。

 

質問と答えが全然合致してないことに、梨子ちゃんは千歌ちゃんの話にツッコミを入れる。

 

ただ千歌ちゃんは、みんなに向かって話をする。

 

 

「これでいいんだよ!ステージ上で、堕天使の魅力をみんなで思い切り振りまくのっ!」

「堕天使の……魅力」

 

 

堕天使の魅力を振り撒く。

 

その言葉を聞いた善子ちゃんは一瞬何を考えたのだろうか?堕天使ヨハネと名乗っている善子ちゃんの表情は、とてもとは思えないくらいに不敵な笑みを浮かべる。

 

だけど我に返り、顔の前で手でバツ印を作る。

 

 

「あっ、だめだめ!そんな事をしたらドン引かれるに決まってるでしょ!」

 

 

クラスのみんなからドン引かれたことを目の当たりにされれば、自然と見てくれている人たちにも拒否されてしまうのではないかと、善子ちゃんは話す。

 

 

「大丈夫だよ!きっと!」

 

 

だけど千歌ちゃんはとてもポジティブだ。

 

 

「『天界からのドロップアウター、堕天使ヨハネ!堕天降臨!』みたいな感じで堕天使を振りまけば、みんな見てくれるよ!」

「堕天……降臨……」

 

 

善子ちゃんの真似をするようにして、千歌ちゃんは善子ちゃんの前で『堕天降臨っ!』と言い放つ。

 

すると善子ちゃんは、満員の観衆の前で自分がしていることを想像すると、部屋の隅っこに座っては、『ふひひ…』と不気味な笑みを浮かべた。

 

 

「大人気……ふひひ……」

「協力…してくれるみたいです……」

 

 

ルビィちゃんはそれを見てゾッとしながら、協力してくれることを話す。というかルビィちゃんはもとより、私を含めてみんなゾッとしていた。

 

 

「はぁ…しょうがないわね…」

 

 

梨子ちゃんはため息をつく。

 

彼女からしてみると、堕天使という正体不明でよく分からないものの魅力を、見てくれている人たちに振り撒く言われても、それを受け入れてくれるのかと、とても心配そうな表情だった。

 

 

「ごめん、ちょっとトイレ借りるね?」

「うん!行ってらっしゃ〜い!」

 

 

それから梨子ちゃんはトイレと言って部屋を出て行き、トイレと向かっていった。

 

ていうか梨子ちゃん、1人で行って大丈夫かな?

 

千歌ちゃんの家に“アレ”がいるけど、多分大丈夫だと思う。志満さんに美渡さんもいるからね。

 

 

「あの…曜さん?」

「んっ?」

 

 

すると、後ろから私を呼ぶ声がして振り返る。

 

そしたら私の後ろには、私の着ている衣装の袖を摘んでいる花丸ちゃんがいた。

 

 

「花丸ちゃん、どうしたの?」

「あの、ここがちょっときつくて……」

「腰回りのところ?」

「腰がきつくて動きづらいんです…」

 

 

花丸ちゃんはどうやら衣装の腰回りがきついらしく、ウエストに余裕をもたせてほしいという衣装の要望だった。

 

出来るだけちょうどいいサイズに作ってみたんだけど、逆にきつくなっちゃったのか。

 

まぁ…そういう失敗は受け止めるしかない。

 

 

「分かった。じゃあちょっと採寸し直すから、両手をバンザイしてじっとしててね?」

「はい、分かりましたずら」

 

 

花丸ちゃんの両手をバンザイさせ、私は巻き尺を手にとって花丸ちゃんの腰回りの採寸をする。

 

 

「どこら辺がきつい?」

「えっと……ここです」

「脇腹だね。じゃあじっとしててね」

「は…はい……」

 

 

腰回りの脇腹がきついと花丸ちゃんは言っていた。だからまた作るときは、お腹の幅に余裕を持たせればちょうどいいと私は考える。

 

メンバーはルビィちゃんと花丸ちゃんが入って5人に増えたし、作る衣装の数も増えた。

 

だからあまり衣装の作成ミスは避けたい。

 

衣装に使う布のにも限りがあるしね。

 

 

「はい、終わったからもういいよ」

「終わった…ずらか?」

「うん!もう大丈夫!」

「ありがとうございますずら!」

 

 

採寸は終わり、花丸ちゃんは笑顔を見せる。

 

とりあえず、花丸ちゃんが着ている衣装の腰回りがきついと言っていたから、またあとで作り直s……

 

 

「いやあぁぁぁぁぁあああ!!!」

「「「「「……!?」」」」」

 

 

私が考えている途中で、誰がの叫びが響く。

 

私を含めて千歌ちゃんたちも驚くと、部屋の外の廊下からドタドタと走る音が聞こえてくる。

 

 

「いやあぁ〜!来ないで〜!」

 

 

ふと耳にした声は、聞いたことのある声だった。

 

トイレに行っていたはずの、梨子ちゃんの声。

 

 

「梨子ちゃん?」

 

 

何に対して『来ないで!』と言っているのか?私は障子越しで廊下に現れた梨子ちゃんと、もう1つの影のシルエットで何となく察した。

 

 

「…………ワン!」

 

 

千歌ちゃんが飼っている、ペットのしいたけだ。

 

 

「ワンッ!ワンッワンッ!」

「やめて!来ないでっ!」

 

 

どうやらトイレに行ってるときに、しいたけとバッタリ会ってしまったんだろう。

 

それでこっちに逃げたら、しいたけも梨子ちゃんに付いてきて、今の状況になっているんだと思う。

 

 

「いやあぁぁぁぁぁあああ!!!」

 

 

本当に梨子ちゃん、犬嫌いなんだね。

 

それから梨子ちゃんは私たちがいる部屋の隣の部屋に入っては、しいたけと部屋でどんちゃん騒ぎにまでなっている。ていうかそこの部屋、千歌ちゃんの姉の美渡さんの部屋だよね?

 

大丈夫かな?怒られたりしない…はずだよね?

 

 

「梨子ちゃん、大丈夫!?」

 

 

千歌ちゃんは梨子ちゃんに落ち着くよう声をかけるけど、落ち着く気配が全くない。

 

多分、大丈夫じゃなさそう。

 

 

「安心して!しいたけは大人し……」

 

 

バタンッ!

 

 

「ぶわっ!」

「梨子ちゃん!?」

 

 

すると梨子ちゃんは目の前の襖を蹴り破り、私たちがいる部屋に乱入し、しいたけも追いかけるようにして部屋に入ってくる。

 

そしたら梨子ちゃんはその勢いのまま部屋の向かい側まで走ると、なんと正面にある梨子ちゃんの家のベランダへと飛んだのだ。

 

 

家から……家へと……。

 

 

「とぉぉおりゃあぁぁぁああ!!!」

「と、飛んだ……」

 

 

ものすごい跳躍力に、私たちは必然的に梨子ちゃんの行方を目で追っていた。

 

そして梨子ちゃんは空中で一回転をしたあと、無事に自分の家のベランダに着地したようだった。家のベランダの影に隠れて、着地する瞬間は分らなかったけど…。

 

 

「「「「「おぉ〜!」」」」」

 

 

とりあえず凄いものが見れたことにみんな拍手喝采し、梨子ちゃんはベランダから顔を覗かせる。

 

 

「お、おかえり……」

 

 

が、そのとき背後から梨子ちゃんのお母さんが掃除をしながら彼女にそう言ってきた。

 

 

「た…ただいまぁ……」

 

 

だからそれに驚いた梨子ちゃんはとんでもなく恥ずかしそうな表情を浮かべつつ、そのままよろよろとまたベランダの影に隠れてしまった。

 

梨子ちゃん、恥ずかしいとこ見られちゃったね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜〜〜〜〜〜※※※※〜〜〜〜〜〜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次の日

 

私たちは堕天使衣装を纏いつつ、善子ちゃんと共にAqoursの紹介PVをビデオカメラで撮った。

 

場所は学校の屋上。

 

晴れた快晴の空の下で、私たちは動画を撮った。

 

 

「ハァイ!伊豆のビーチから登場した待望のニューカーマン、ヨハネよ!」

 

 

自分で生放送をしているだけあって、カメラの前では凄く話し慣れてる善子ちゃん。

 

いつもやっている堕天使ヨハネをビデオカメラの前で見せびらかし、みんなでインパクトを残す。

 

 

「私たちと一緒に、堕天しない?」

「「「「「しない?」」」」」

 

 

それから1人1人、ヨハネ様のリトルデーモンとしての紹介も一緒に動画を撮り、パソコンでホームページに動画をアップした。

 

 

それから後日

 

 

見てくれている人たちの反応を確認すべく、みんなで部室に集まってパソコンの前に立つ。

 

順位も上がっているのかどうか、私も千歌ちゃんたちもそれが気になって仕方がなかった。

 

 

「はぁ…やってしまった……」

 

 

ただ梨子ちゃんは、体育館側のガラスのドアに頭を当てて、自分がしたことに酷く落ち込んでいた。

 

すごく可愛く撮れているのに、梨子ちゃんは余程のこと恥ずかしかったみたい。

 

 

ピロンッ♪

 

 

「あっ、出たよ!」

「「「「…っ!」」」」

 

 

パソコンから順位が新たに更新された音がなり、私の声にみんなパソコンの画面に目を向ける。

 

新たに更新された順位に、私たちは目を疑った。

 

 

「えっ!?嘘っ!?」

「一気にこんなに!?」

 

 

画面に表示されていた順位は、なんと953位。

 

4700位から、一気に3桁まで上がったのだ。

 

パソコンに写っている画面を見て信じられないと、みんなはそう感じていた。

 

 

「じゃあ、効果があったってこと!?」

「そういうことだね!」

「コメントもたくさん!すごい!」

 

 

壁に項垂れたいた梨子ちゃんも、画面に表示されていた順位に驚きを隠せなかった。

 

そしてルビィちゃんの言う通り、紹介PVに対してのコメントが多く寄せられていたことに凄くびっくりしている。

 

 

「ルビィちゃんと堕天する!」

「ルビィちゃん最高!」

「ルビィちゃんのミニスカートがとてもいいです!」

「ルビィちゃんの笑顔が可愛い!」

 

 

特にその張本人のルビィちゃんに対してのコメントがとてつもなく多い。『可愛い』、『最高!』っていうコメントが多く寄せられ、ルビィちゃんはそれに凄く恥ずかしがっていた。

 

 

「いやぁ〜そんなぁ〜。え…えへへ…///」

「良かったねぇ〜ルビィちゃん!」

「うん!凄く嬉しい!」

 

 

自分を褒めてくれるコメントに対して、照れながら笑顔を見せるルビィちゃん。

 

表情からして、とても満更でもなさそうだった。

 

それからみんなで、ワイワイと動画について寄せられたコメントを読んでいた時、突然学校の校内放送が流れる。

 

 

『スクールアイドル部の部員の方たち、今すぐ生徒会室に来てください!今すぐに!』

「えっ!?ダイヤさんの声だ!」

 

 

校内放送を流したのは、生徒会長のダイヤさん。

 

ダイヤさんの声からして、とても怒っているような声。私たちを生徒会室に怒鳴って呼び出すなんて、一体何の用なんだろう?

 

 

「もしかして、この動画見たのかな?」

「えっ!?そしたらやばいんじゃない!?」

 

 

すると千歌ちゃんはそんな些細なことを呟く。

 

その言葉を聞いた梨子ちゃんは『えっ!?』と驚き、生徒会長のダイヤさんに何か言われるんじゃないかと途端に慌て始める。

 

もしそれが本当なら、きっとルビィちゃんのことも言われるのかもしれない。

 

だって……ねぇ?

 

 

 

『ヨハネ様のリトルデーモン4号、く…黒澤ルビィです。一番小さな悪魔、可愛がってね!』

 

 

 

きっと…このルビィちゃんの映像を見たんだろう。

 

そうに違いない。多分、きっとね……。

 

 

「まぁとりあえず、生徒会室に行ってみようよ。話はダイヤさんから話されるだろうし……」

「そうだね。行ってみよう」

 

 

私はそう言ってみんなに生徒会室に行こうと促し、千歌ちゃんもそれに同意見で、みんなに生徒会室へ行こうと椅子から立ち上がる。

 

そして善子ちゃんも一緒にみんなで生徒会室に向かうと、生徒会室にはダイヤさんだけではなく、理事長の鞠莉さんまでいた。

 

するとダイヤさんが見ているパソコンから、私たちが投稿した動画の音が聞こえて来た。

 

 

『ヨハネ様のリトルデーモン4号、く…黒澤ルビィです。一番小さな悪魔、可愛がってね!』

「Oh!Pretty bomber head!」

 

 

やっぱり、ルビィちゃんの映像だった。

 

鞠莉さんは堕天使の格好したルビィちゃんを見て、とても可愛いと英語だけど褒めていた。

 

だけどダイヤさんはというと……。

 

 

「プリティ?どこがですの?こういうのは破廉恥というのですわ!!」

 

 

鬼の形相で、とてつもなく怒っていた。

 

 

「いや…そういう衣装というか……」

「キャラというか……」

 

 

私と千歌ちゃんは苦笑いを浮かべ、ダイヤさんに話をするも受け入れてもらえず、梨子ちゃんはため息をつきながら話す。

 

 

「だから私はいいの?って言ったのに……」

「あ…あはは……」

 

 

前に千歌ちゃんの家で言っていた、衣装に関してのこと。それがダイヤさんの癪に触ってしまったことに、千歌ちゃんの顔は反省の色に染まっていた。

 

それからダイヤさんは机をバンッ!と叩きながら立ち上がり、私たちに話をする。

 

 

「そもそも、私がルビィにスクールアイドル活動を許可したのは、節度を持って自分の意志でやりたいと言ったからです!こんな格好をさせて注目を浴びようなど…!」

「ごめんなさい…お姉ちゃん……」

 

 

ルビィちゃんのことを話に持ち上げ、ルビィちゃんは申し訳なさそうにダイヤさんに謝る。

 

それを見たダイヤさんは『ハァ…』と大きなため息をつき、私たちは今回の動画の件でダイヤさんからお叱りを受けた。

 

 

「とにかく、キャラが立ってないとか、個性がないと人気が出ないとか、そういう狙いでこんな事をするのは頂けませんわ!」

「でも、順位は一応上がりました!」

 

 

 

ただ私はダイヤさんに、今回の動画で順位は3桁まで上がったことを主張する。

 

ある程度ら私たちを見てくれている人たちにインパクトは残せた。だから私はダイヤさんに、一歩前に出てそう主張した。

 

だけどダイヤさんは、私の話を切り捨てた。

 

 

「そんなの一瞬だけに決まっていますわ!試しに…これで見ればいいですわ!」

 

 

私の話を一蹴したダイヤさんは、使っていたパソコンをテーブルの上で滑らせて渡してくる。

 

私はそれを受け取り、今の順位を確認する。

 

すると、ダイヤさんの言った通りになっていた。

 

 

「嘘、もうこんなに下がって……」

「ほ…本当だ……」

 

 

後ろから身を乗り出していた他のみんなも唖然とした表情をしていて、千歌ちゃんは画面に映る順位に茫然とした声を上げた。

 

 

『1526位』

 

 

3桁にまで上がっていた順位は、一瞬にして4桁…500位も下がっていた。

 

現実を、まざまざと思い知らされた瞬間だった。

 

 

「貴方たちが本気で上を目指すのなら、どうするべきか…もう一度考え直すのですわね!」

「…………はい」

 

 

鋭い目つきと、厳しい口調で指摘されたダイヤさんの言葉が、私たちに重くのしかかる

 

そして私たち6人はこの時、誰も…そのダイヤさん言葉に反論する人はいなくて、ただ……ダイヤさんの言葉に従うだけだった。

 

 

 

 

 

 






お硬いね〜ダイヤ♪

ガ○使ネタです。唐突でごめんなさいw

高評価☆10をして下さった
・オノノクスさん
評価、ありがとうございます!

次回もこの話の続きになります。
次回もお楽しみに!

感想・評価等、お待ちしています!


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