どうも、キャプテンタディーです。
今回からサンシャイン第4話の話へと移ります。
ここから仲間集めの話を展開していくと思います。
最近、小説の更新頻度が減ってきていますが、
が…頑張ルビィします(震え)
それでは、本編をどうぞ!
オラの名前は……あっ。
またオラって言っちゃったずら……。
私の名前は、国木田 花丸。
小さい頃、幼稚園の頃から隅っこで遊んでた私は、あまり目立たない子だった。
マルは運動も苦手で、幼稚園の学芸会では、いつも木の役をやったりしていた。だからだんだんマルはいつも一人で遊ぶようになっていた。
そんなとき、私は本に出会った。本を読んでいくにつれて、次第に本を読むのが大好きになっていた。
それで小学校、中学校と、図書室はいつしかマルの居場所となり、そこで読む本の中で、いつも空想を膨らませていた。
読み終わった時、ちょっぴり寂しかったけど…。
それでも、本があれば大丈夫だと思った。
「花丸ちゃ〜〜ん!!」
今日から月曜日で、学校も始まる。
そんな何気ない朝、今日も彼女がやってくる。
「花丸ちゃ〜ん!」
「あっ、ルビィちゃん!おはよう!」
「うんっ!おはよう!」
その子は黒澤ルビィ。マルの大切な友達。
中学校の時に図書室で初めて彼女と出会ってから、ずっとルビィちゃんとは友達。
一緒に遊んだり、2人で楽しく話したりしていくうちに、マルもルビィちゃんも、お互いにかけがえのない存在として成り立った。
「はぁ〜、どうなるんだろう?」
「んっ?何が?」
そんなルビィちゃんは、私の隣でそんな風に意味の分からないことを上の空に言っていたから、マルはルビィちゃんに何のことか尋ねる。
するとルビィちゃんは笑顔になりながら答える。
「Aqoursのあの3人のことだよ!!」
「あぁ!スクールアイドルの!」
「うんっ!3人が、今日から活動を続けられるのかどうか決まるんだって!お姉ちゃんが言ってたからずっと気になってるんだ……」
ルビィちゃんが気になっているのは、2年生の3人が活動している、“Aqours”っていうスクールアイドルが、これから活動を続けられるのかっていう、存続についてのことらしい。
ルビィちゃんはスクールアイドルが大好きだから、そういうことが気にせずにいられなかった。
「あぁ〜やっぱり気になるぅ!」
「ル…ルビィちゃん!?」
そしたらルビィちゃんは、私の隣から突然、猛然と走り始める。
隣にいた私もびっくりして、学校が始まる時間まではまだ時間もあるのにと思っていたら、ルビィちゃんは私に向かってこう言ったの。
「花丸ちゃん!早く学校に行こう!ルビィあの3人が凄く気になるから!」
「えぇ!?あ…ちょ…ルビィちゃ〜ん!」
ルビィちゃんは本当に、スクールアイドルが大好きなんだな〜って思う瞬間だった。
千歌さん達の初めてのライブを見た以降でも、私に対してスクールアイドルのことを楽しそうに話をしてくれる。
それで私は思うんだ。
ルビィちゃんは、“スクールアイドル”がやりたいのかなって…?
スクールアイドルが本当に大好きだし、何かとてもそれに憧れている様子も、何度か見たことはマルはあるから、ルビィちゃんはきっとやりたいんのかなって思っている。
「花丸ちゃん、早く〜!」
「待ってよ〜ルビィちゃ〜ん!」
私はそんな友達を気にしながら、私はルビィちゃんに促されるままに学校へと走っていった。
〜〜〜〜〜〜※※※※〜〜〜〜〜〜
昼休み
私たちがいるのは、学校の体育館。
私たちは体育館で行ったライブの成功が認められて、晴れて念願のスクールアイドル部の創立を果たすことが出来た。
それで理事長の鞠莉さんから許可を貰い、体育館の部室の一つを貰うことになった。
「えへへっ♪これでよしっ!」
念願のスクールアイドル部を設立することが出来た千歌ちゃんは大きな脚立に乗って、“スクールアイドル部”と書かれた部のプレートをはめ込む。
プレートをはめて、脚立から降りて部のプレートを眺める千歌ちゃんは、思わず表情がにやけてしまうほどにとても嬉しそうだった。
「まさか本当に承認されるなんて…」
「うん、本当にびっくりだよ」
私と梨子ちゃんは、鞠莉さんが本当に約束通りに、部として承認してくれることに驚きだった。
「部員も足りないのにね……」
「そうだね。なんか…ノリノリだったよね…」
部員も5人以上に満たしてないのに、鞠莉さんは何の躊躇いもなく、ノリノリで『承〜認♪』って判子を押してくれた。
何であんなに私たちの肩を持ってくれるのか、私はとてもそれが気になって仕方がなかった。
「なんで私たちの肩を持ってくれるんだろう?」
梨子ちゃんも同じことを考えていたらしい。
「スクールアイドルが好きなんじゃない?」
「私はそれだけじゃないと思うわ」
千歌ちゃんは梨子ちゃんの質問に対して呑気に答えれば、梨子ちゃんは千歌ちゃんが言った答えとは、また別のことを鞠莉さんは考えてるんじゃないかっていう考察らしい。
私も一応、梨子ちゃんと同じ考えなんだけどね…。
鞠莉さんって、何考えてるかわからないし…。
「とにかく、中に入ろう!」
それで千歌ちゃんは鞠莉さんから貰った部室の鍵を取り出し、早速私たちが使う部室の中に入る。
すると部室の中は大変なことになっていた。
「うわ〜っ!」
「き…汚いわね……」
「うぅ……」
『なんじゃこりゃ…』って言いたくなるくらいに、部室の中はたくさんのダンボールの山があった。
おまけにプリントなどの書類や、多分図書室にあった本など、まるでこの部室は前から倉庫みたい扱われていたようだった。
「理事長、片付けて使えって言ってたけど…」
「流石これは大変だね…」
「これ全部〜!?」
長年倉庫として使われていたからか、ダンボールやプリントにはたくさんのホコリも付いている。
ここに置いてある以上、ゴミとして一刻も早く片付けないといけないよね。
それで千歌ちゃんは、ダンボールの山やプリントなどの多く書類が溜まっているのを見て、これを全部片付けるのが面倒くさそうな表情をしていた。
「片付けるの面倒くさいよ……」
「でも千歌ちゃん、このダンボールの山を片付けないと、いつまでもこのままだよ?」
「そうよ。文句言ってても仕方ないわ」
「もぅ〜!うぅ……」
文句を言っても私たちしか片付ける人はいない。
だから私や梨子ちゃんは制服の袖をまくりながら、千歌ちゃんにそう指摘する。
それで千歌ちゃんは、私たちの言葉に嫌々ながらも理解してくれた。渋々ながら制服の袖をまくる千歌ちゃん。その様子を見た私と梨子ちゃんも、部室に溜まったものを片付け始めようとした。
「んっ?ん〜っ?んんっ?」
すると何かに気づく千歌ちゃん。
視線は部室に置いてあるホワイトボードに向いていて、千歌ちゃんは目線をホワイトボードに向けながら歩いていく。
そしてじ〜っとホワイトボードを凝視している千歌ちゃんに、私は言う。
「千歌ちゃん、どうしたの?」
「何か書いてある。薄くて分からないけど…」
「えっ?それって歌詞…かな?」
「うぅ〜ん、分からない……」
千歌ちゃんの言葉に梨子ちゃんも反応を見せると、ホワイトボードをに書いてある文字は歌の歌詞なんじゃないかと、千歌ちゃんに聞くように尋ねる。
だけど千歌ちゃんが言った通り、薄くてはっきり何が書いてあるのか分からないらしい。
このホワイトボードは、一体どこから運ばれてきたんだろう?
曲の歌詞が書いてあるのなら、きっと…音楽室から運ばれてきたんじゃないかな?使われなくなっちゃったホワイトボードをここに運んできた。そういうことなんじゃないかな?
「それにしても……」
「そうね。早くここを片付けましょう」
「そうだね!ヨーソロー!」
まぁ、まず先にこの部室を片付けないとね。
ゴミばかりの中で生活するの、凄く嫌だし。
「……んっ?」
そう思った私は部室の換気をするために窓を開けようと思い、ふと外を見ると、何か赤いものがフワッと動いたような気がした。
でも私はその動いたその場所に向かうも、そこには何もなかった。私のただの勘違いだったみたい。
「曜ちゃ〜ん!こっち片付けよう!」
「うん!分かったよ!」
それから私たちは部室を片付け始めた。
思いのほか、ダンボールの量がとても多かった。
だから全部片付けるのに、結構時間がかかりそう。
それまで練習はお預けだね。
〜〜〜〜〜〜※※※※〜〜〜〜〜〜
いつものように図書室で本を読んでいるマル。
今日も天気も晴れ晴れとして、絶好の読書日和。
マルは図書委員だから、昼休みに図書委員と仕事と同時に、一緒に本を読むことを楽しんでいる。
「は…花丸ちゃん!」
そんなマルのもとに、友達のルビィちゃんがマルの名前を呼びながら図書室に駆け込んで来る。
図書室にある貸出カウンターで本を読んでいたマルは一旦本を読むのをやめ、本を閉じてからルビィちゃんに視線を送ると、彼女はとても嬉しそうな表情を浮かべて、笑っていた。
「花丸ちゃん!部室できてた!スクールアイドル部承認されたんだよ!」
「良かったね〜!」
「うんっ!あぁ〜またライブ観れるんだ〜♪」
どうやらルビィちゃんが朝から気になっていたスクールアイドルが、部として承認されたみたい。
その様子を見たルビィちゃんはとても嬉しそうで、また、あの3人のライブが見られるという楽しみをすでに心待ちにしている様子だった。
「こんにちは〜!!」
「ピギィ!」
するとそこへ、私とルビィちゃんしかいない図書室に、陽気に声を出して挨拶をしてくる千歌さんたち3人がやってくる。
ルビィちゃんは3人が来たことに驚き、カウンターのそばの置いてある大きな扇風機の陰に隠れる。
「あっ、花丸ちゃん!」
「こんにちは!」
それで先頭を切って私の前に来る千歌さんの両手には、大量の本を持っていた。後ろにいた2人の先輩の両手にも、たくさんの本を持っていた。
すると千歌さんは突然右手の人差し指を上へ高々と上げると、ルビィちゃんが隠れている扇風機の方を指差して名前を呼ぶ。
「と…ルビィちゃん!!」
「ピギャア!」
ルビィちゃんが隠れているのは、千歌さんにはバレバレだったずら。ルビィちゃんは極度の人見知りだからすぐ物陰に隠れちゃうんだけど、扇風機の後ろだと姿が丸見えだから見つかっちゃうずら。
「よく分かったね?」
「へっ?曜ちゃん分からなかった?」
「ごめん…気づかなかったよ」
ルビィちゃんが隠れていたことに気づかなかった曜さんは頭をポリポリと掻く。
千歌さんに気づかれてしまったルビィちゃんは、扇風機の陰から顔を出して恐る恐る挨拶をした。
「こ…こんにちは……」
「かわいい〜!」
ルビィちゃんの姿にそう笑みを浮かべて言う千歌さん。ルビィちゃんに対して本当に可愛いと思ってるみたいで、とても陽気な先輩ずら。
それで持ってきた大量の本を貸出カウンターに置くと、梨子さんが尋ねてくる。
「それでね、私たちの部室に置いてあったんだけど、これって図書室の本じゃないかしら?」
「図書室の…ですか?」
梨子さんの言葉に疑問を持ったマルは、1冊の本を手に持ち、中を見て確認する。
すると裏表紙の裏に貸出カードが入っていた。
ずらっ、これは間違いなく図書室の本ずら。
「あっ、確かにそうかもしれないです!返しにきてくれて、ありがとうございま……」
「スクールアイドル部へようこそ!」
「ええっ!?」
「ピギャア!?」
マルは本を持ってきてくれた3人にお礼を言おうとすると、千歌さんが突然、マルの手とルビィちゃんの手を握って、部への勧誘をしてきた。
「グループも結成したし、理事長に承認されて部にもなったし!絶対悪いようにはしませんよ〜」
いや…千歌さんの顔が全然そうじゃないずら。
顔の表情が少なからず笑ってるし、何かスケベことを考えてそうな顔だったずら。
隣にいたルビィちゃんもキョトンとした顔をしていて、千歌さんの話に困り顔だった。
「2人ともすごく可愛いし、歌ったら絶対キラキラする!間違いないっ!!」
尚も私たちを勧誘してくる千歌さん。
「マ…マルは、そういうの苦手っていうか・・・」
「ル…ルビィも……」
マルは運動苦手だから、スクールアイドルみたいなのも苦手だと、千歌さんに話す。
それでルビィちゃんも私と同じように答えるけれど、彼女が言っているそれは…全て嘘ずら。
ずっと隣にいたから、分かるんだ。
すると私とルビィちゃんを勧誘していた千歌さんに、梨子さんと曜さんが注意する。
「千歌ちゃん、強引に誘ったら可哀想だよ」
「そうよ。まだ入学したばかりの1年生なんだし」
「う…うん…。ごめん…可愛いからつい…」
強引に勧誘したら可哀想だ、まだ入学したばかりの1年生なんだからと、2人は私たちのために千歌さんを注意してくれた。
そして曜さんと梨子さんに注意された千歌さんも、2人の注意に勧誘をやめてくれて、マルの手とルビィちゃんの手を離してくれた。
そして話を切り出すように曜さんが言う。
「じゃあ千歌ちゃん、そろそろ部室に戻ろう!部室の掃除の続きやらなきゃ!!」
「あっ、うん!そうだね!」
3人は部室の掃除をやっているようで、その続きを早くしようと曜さんは伝える。
千歌さんは曜さんの話に元気よく答えると、私とルビィちゃんに手を振って別れの言葉を言う。
「じゃあ花丸ちゃん、ルビィちゃん、またね!」
「はい。さようなら〜」
「さ、さようならっ!」
それから梨子さんも曜さんも私たちに手を振って、3人が図書室から出ていくのをマルもルビィちゃんも3人に手を振って別れる。
「よ〜しっ!掃除の続き、頑張るぞ〜!」
それで千歌さんが声が廊下中に響き渡っているのが耳に入ってくる中で、ルビィちゃんは小さく呟く。
「スクールアイドル……かぁ……」
スクールアイドルに対して、凄く憧れているような目をしているルビィちゃん。
そのルビィちゃんに、マルは言う。
「やりたいんじゃ……ないの?」
「えっ?」
「スクールアイドル、やりたいんじゃないの?」
「え…えぇ!?」
ルビィちゃんは私の言葉に一歩後ろにずさる。
マルの質問に驚きを見せる。だけどルビィちゃんはすぐさまそれを否定したり、肯定もしたりしない。
だからルビィちゃんは本当は、スクールアイドルをやりたいんじゃないかって…私は思う。
確かに、ルビィちゃんは極度の人見知り。
スクールアイドルが大好きだけど、周りに見られるとルビィちゃんは萎縮してしまう。
だけどスクールアイドルが大好きなら、絶対にやりたいと思ってるはず。性格とか関係なしに…。
「どうなの?ルビィちゃん……?」
「花丸ちゃん……」
キ〜ンコ〜ンカ〜ンコ〜ン♪
マルがルビィちゃんが思ってる真意を確かめようとすると、それを邪魔するようにして、午後の授業の5分前を告げるチャイムが鳴り響く。
チャイムが鳴り終わるまで私たちは見つめ合い、目を逸らすこともなかった。
そしてチャイムが鳴り終わって5秒後
私の質問に対して何も答えなかったルビィちゃんは、私に対してやっと口を開く。
でもルビィちゃんから発せられた言葉は、私の質問の答えではなく、ルビィちゃんが背負っていることの全てを話すことだった。
「花丸ちゃん、あのね……」
「うん……」
「放課後になったら、全部…話すから」
神妙な表情を浮かべていたルビィちゃん。
その表情は、マルに自分のことを全て話すと決心を固め、一言も漏らさずに伝えようという表情。
その表情を見たマルは、ルビィちゃんの言い放った言葉を信じようと思った。
「……うん。分かったずら」
「じゃあ授業始まるから、教室に戻ろ?」
「うん。そうするずらっ!」
そしてマルはルビィちゃんと図書室から教室へ向かう前に、読んでいた本を棚にしまって図書室の鍵を閉め、職員室に鍵を置いてから向かった。
廊下を歩いているとき、笑顔をマルに向けて笑っているルビィちゃん。
その笑顔の裏には、一体どんなものを背負っているのか?マルは授業中…ずっとそれを考えていた。
はい、続きは次回へと移ります。
花丸に『ずら』、ルビィに『ピギャ』と
言わせたかっただけの今回でした。
7月29日の土曜日から一番くじ始まりましたね。
皆さんは欲しいものは手に入れられましたか?
でもあまりお金を使うとすぐ無くなってしまうので、無駄遣いしないように気をつけてくださいね。
僕は推しの曜ちゃんのクッションを
手に入れることが出来たので、もう満足ですw
次回も楽しみにしててください。
感想・評価等、お待ちしています!