地球防衛軍~怪獣王の系譜~(リメイク)   作:東部雲

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世界観設定(フェーズ1)

主「どうも皆さま、はじめましての方ははじめまして。最初から今回まで読んでいただいた方はお久しぶりですね、主のレフォートです。」

 

主「今回は以前の謝罪の時に同席していただいたこの二人にお越しいただいています、ではどうぞ。」

 

黒木「黒木だ、よろしく。」

 

家城「家城よ、よろしく。」

 

主「今回は世界観の設定についての説明となります、そのうえでお二人にも説明していただくことになります。ですのでよろしくお願いしますね。」

 

家城「わかったわ、年代別に紹介していけばいいんのね?」

 

主「はい、では早速紹介していきましょう。まずは1966年から85年に至るまでの設定です、家城さんお願いしますね。」

 

家城「了解。と言っても本作の設定も説明しないといけないから取り敢えず簡単に纏めるわ。内容は以下の通りよ。」

 

 

1966年  三浦半島沖で漁船第三海神丸がオオダコとフランケンシュタイン『ガイラ』に立て続けに襲撃されて沈没、乗組員も全滅した。それに対し海上保安庁と京都のスチュアート研究所が調査するもその時点では詳細は判らず、同海域で被害者が増え続けた。その後曇天の羽田空港にガイラが上陸、管制塔の女性職員を捕食した後雲間から差した日光を避けて海に消えた。その後開かれた対策会議でスチュアート研究所の間宮の指摘から市民に灯火要請が出される。その夜にガイラがビアガーデンを襲撃して自衛隊により太田橋付近の河川に誘導、殺人光線と放電による細胞組織の徹底消滅を図る『L』作戦を実行、1961年にロリシカ共和国から供与された原子熱線砲を研究して開発したメーサー殺獣光線車による攻撃を行った。だが、突如山から降りてきたフランケンシュタイン『サンダ』が助けに入って失敗する。その後サンダはガイラを保護するもガイラが人間を捕食し続けていたことを知ってガイラを攻撃、その後東京に侵入したガイラは自衛隊の攻撃をものともせず都内を徘徊する。そして東京に侵入したサンダと交戦、ガイラと戦うサンダを自衛隊が援護して2頭のフランケンシュタインは洋上で海底火山の火山活動に巻き込まれ死亡した。

 

その後メーサー殺獣光線車はガイラとの戦闘に使用した際、最低限の自衛に留まらないとの懸念が国内外に広まり、対特殊生物自衛隊(特生自衛隊、特自)を組織してあくまで対怪獣用の戦力として限定した。

 

そしてその後も幾多の怪獣が日本に上陸し続けるもその度に撃滅に成功した。

 

 

家城「以上が66年から85年に至るまでのあらすじよ、世界観としてはゴジラ×メカゴジラの設定を主に使ったものになるわ。メーサー砲についてもそれに準じた内容になっていて原作と大して変わらないわね。」

 

主「ありがとうございました。では次に85年から99年に至るまでの、つまりゴジラVSシリーズとガメラ平成三部作の設定について黒木特佐、お願い致します。」

 

黒木「了解した。では85年から99年までの設定を紹介する。こちらも本作の設定を紹介する都合上、手短に説明していく。内容は以下の通りだ。」

 

 

1985年  伊豆諸島大黒島で数十年ぶりに火山活動が活性化、それから数ヵ月後に大黒島付近の海域で第五八幡丸がオオシケに遭い遭難。その後休暇で近くを航海していた東都日報の記者が遭難した船を発見、生存者1人を残して全滅していた。そして病院に入院した生存者の証言で巨大な生物の存在が確認されて、その生物は30年前に東京に二度上陸して破壊した『ゴジラ』である可能性が浮上した。更に八丈島沖を潜航中のソ連の原潜がゴジラに襲われて沈没する事故が発生、それを受けて政府はゴジラの日本上陸に備え厳戒態勢を敷いた。数日後、井原原発を襲撃、核エネルギーを吸収して海に消えた。その際、ゴジラに渡り鳥と同じ磁性体があることが判明した。そして遂にゴジラが東京に上陸、自衛隊の攻撃をものともせず銀座、有楽町を破壊した。その後自衛隊は極秘裏に開発したスーパーXを出撃させて1度はゴジラを仮死状態に追い込むが、ソ連が誤射した核ミサイルをアメリカが大気圏外で迎撃した影響で復活。スーパーXも破壊される。その頃三原山でゴジラの磁性体を利用した作戦が開始、超音波で三原山に誘導されたゴジラは火口付近の爆薬が起爆すると共にマグマの中へと消えていった。

 

黒木「ちなみにこの時の首都防衛に特自が参加しているが、80㍍もの巨体を誇るゴジラに66式メーサー砲や七四式戦車が通用する訳もなく蹴散らされた。」

 

家城「99年の時は55㍍で通用してませんでしたし、確かにそうですね。」

 

黒木「うむ、では次だ。」

 

1990年  ゴジラが三原山に消えて五年後、三枝未稀という超能力少女の調査でゴジラの復活が予測された。それから少し経ってバイオメジャーが三原山を爆破、ゴジラが復活する。その後ゴジラは東京を目指し一方で芦ノ湖に巨大なバラの怪獣が出現、それに対し自衛隊は警戒態勢を敷いた。そしてゴジラは東京を目指す途上で自衛隊のスーパーX2と交戦、その後進路をビオランテのいる芦ノ湖に変える。芦ノ湖にゴジラが到達した後二大怪獣は激しく争い、そこではゴジラが勝利した。その後ゴジラは大阪に上陸、自衛隊はスーパーX2による足止めと地上部隊の抗核エネルギーバクテリアをゴジラの体内に撃ち込む作戦を取ってスーパーX2と陸自一佐の命を失う。そしてゴジラは最終防衛線の張られた若狭まで進撃、自衛隊と交戦を開始した。その最中、ビオランテがその姿を変えて戦場に乱入してゴジラと戦闘を開始。途中抗核エネルギーバクテリアの効果が表れて動きの鈍ったゴジラは最後には倒れ、ビオランテは光りの粒子となって空に昇っていった。

 

黒木「先程の内容に補足説明すると、特生自衛隊は若狭まで部隊を展開することが間に合わず作戦には参加していない。とは言え、この時は俺が陸海空自衛隊を指揮していたから特自の指揮権も俺に優先されてたけどな。」

 

主「仮にも三自を指揮する権限を与えられてますからね。」

 

黒木「そうだな、では次だ。」

 

 

1991年  日本の上空を飛行する未確認飛行物体に国内は騒然として暫く、UFOからコンタクトがありその正体が未来から来た乗り物であると判明する。UFOに乗る人物は二人のの外国人の男性と一人の日本人女性で、彼らの目的はいずれ日本を壊滅させるとされるゴジラの排除とのことだった。そして日本からは超能力者三枝未稀、寺沢記者、生物学者真崎教授が太平洋戦争当時のラゴス島へのタイムワープに参加。その後彼らが日本に戻った時にはゴジラはその姿を消したが代わりに三つ首の巨大怪獣、キングギドラが出現して日本を脅かし始める。キングギドラは未来人の制御下にあり、その力を背景に日本政府に23世紀のコンピューターの使用を迫る。一方、ベーリング海では日本企業の保有する原子力潜水艦が沈没。その後ゴジラが再び出現、北海道に上陸して未来人の操るキングギドラと対決。苦戦するが途中動きが鈍った隙をついてキングギドラの翼と中央の首を破壊、キングギドラは日本近海へと没した。その時には既に未来人は日本人女性を覗いてタイムマシンに乗ったままゴジラに熱線を浴びせられ、死亡した。だが危機はそこで終わらず、代わりにゴジラが日本を滅亡の危機に陥れる。その状況を鑑みた未来人女性は1度23世紀に戻り海中で仮死状態のキングギドラを蘇生、改造したメカキングギドラでゴジラと新宿副都心で対決。激しく戦闘を繰り広げた末キングギドラが自身の胴体にゴジラを拘束、ゴジラと共に海に沈んだ後未来人女性が海からタイムマシンで脱出して23世紀に帰っていった。

 

黒木「この時は特自を中心にメーサーで対抗したが80㍍から100㍍に巨大化したゴジラは更に強大で歯が立たず、結局は一人の未来人に頼る結果になった。当時の俺にとって未熟さを再認識することになったな。」

 

主「あの時のゴジラはスーパーメカゴジラでも持ち出さない限りどうしようもない相手でしたからね。メカキングギドラに頼らざるを得ないのもしょうがないと思います。」

 

黒木「……次だ。」

 

 

1992年  ゴジラの脅威から世界を守るために設立された筑波国連G対策センターでは世界中の英知を集めて1号機ガルーダが試作されて、2号機のメカゴジラが開発中だった。同じ頃、ベーリング海のアドノア島で調査隊が使用済み核燃料で被曝して巨大化したラドンに遭遇。追い詰められた際に海からゴジラが出現、2頭が争う隙に調査隊がヘリコプターで島を脱出。この時、調査隊は巨大な卵を発見して京都の国立生物科学研究所に保管。観測データを記録分析した。その後卵を研究するうちにその課程で卵から当初プテラノドンと思われたが、卵からはゴジラザウルスの赤ちゃんが誕生してベビーゴジラと名付けられた。その頃、伊勢湾からゴジラが出現。四日市の石油コンビナートを破壊して鈴鹿山中で完成したメカゴジラと対決。最初苦戦するがメカゴジラは電圧が限界を迎えて身動きがとれなくなり、ゴジラは熱線を熱線を浴びせた後京都に向けて転進。京都の国立生物科学研究所の周囲で咆哮を挙げて大阪湾に去った後、ベビーゴジラは筑波の国連G対策センターに移送された。ベビーゴジラは誘き寄せて罠にかける、Gクラッシャー計画の要だった。そして国立生物科学研究所の研究員五条梓とベビーゴジラがコンテナに入りヘリで東京湾上空に向かうが、アドノア島でラドンが復活。仙台市街を破壊しながら南下してヘリを襲撃、コンテナを奪って幕張ベイエリアに降り立つ。修復の完了したメカゴジラが同じ地点でラドンと激しい交戦の末、コンテナを奪還した。そこにゴジラがベビーゴジラを追って上陸、その時メカゴジラはガルーダと合体してスーパーメカゴジラへと移行した。戦闘はメカゴジラがゴジラの第2の脳を両腕から射出した特殊ファイバーから高圧電流を流し込んで破壊するが、撃破したラドンが突然飛び上がりメカゴジラがそれを撃墜。ラドンはゴジラの身体に覆い被さり体表から白い粉塵を放出、ゴジラの第2の脳が再生して更にラドンのエネルギーを取り込んで一時的に威力の増大した熱線でメカゴジラを破壊。その後ベビーゴジラを連れて海に去っていった。

 

主「予めタグを加えたと思いますが本作はゴジラVSモスラは含んでいません。理由はミレニアムシリーズとバランスよく世界観をミックスさせようとした結果です。」

 

黒木「それとこの時は俺が表立って対ゴジラ作戦に参加することは無かった。ただ、この頃はスーパーX3の開発中で暇はもて余してはいなかったな。」

 

主「この頃は自衛隊も度重なる対ゴジラ作戦で疲弊してましたからね、他に対抗する組織があるなら余力がないうちは任せても誰も文句は言えないでしょう。」

 

黒木「次だ。」

 

 

1993年  ゴジラによりメカゴジラが破壊されて一年後、国連G対策センターは新たな対ゴジラ用兵器『MOGERA』の開発を進めていた。その頃、Gフォースの青年二人がt-プロジェクト支援のために(という名目の左遷)南太平洋の孤島バース島に上陸していた。そこには監視任務中の結城が打倒ゴジラに執念を燃やしながら活動していた。その後国連G対策センターからt-プロジェクトを実施するために超能力者でありサイキックセンター主任の三枝未稀、大久保晋博士、権堂千夏教授が島に上陸。t-プロジェクトを実施するもアクシデントが発生して失敗、その直後に宇宙怪獣が島に降下してくる。宇宙怪獣はt-プロジェクトが行われている最中、Gフォースが地球への接近を察知して出撃させたMOGERAの迎撃を突破して飛来していた。飛来した宇宙怪獣はゴジラを圧倒してリトルゴジラを一足先に島に降下させた結晶体に幽閉、その後日本に飛び去り各地で被害を与えて福岡に降り立った。その頃バース島では三枝未稀が島に残留して新城と佐藤が護衛のために残留していたが、島にt-プロジェクトの責任者でありながら企業マフィアと結託して手引きした集団が上陸して未稀を拉致される。その後二人は権堂千夏と共に日本に帰国、結城と合流して企業マフィアの拠点に潜入して一網打尽。未稀を救出した。そして結城、新城、佐藤の三人はMOGERAのファーストチームとして復帰。新たに命名された宇宙怪獣スペースゴジラの攻撃に向かうが、途中鹿児島にゴジラが上陸した一報を受けて結城が進路をゴジラの進む方角に変えた。1度ゴジラを攻撃した後新城がその場で結城を気絶させて拘束、MOGERAをスペースゴジラの待ち受ける福岡に進路をとった。そして福岡に着いたMOGERAはスペースゴジラと激突するが、効果的な打撃を与えられず機能を停止させられ新城と佐藤は気絶する。その直後に結城が目を覚まし気絶する二人に呼び掛けてMOGERAのシステム復旧を指示、更にゴジラが福岡に到着してスペースゴジラと対決する際にそれを援護するためMOGERAを分離形態にして二正面作戦を展開。スペースゴジラのエネルギー供給源だった福岡タワーを破壊してゴジラと共にスペースゴジラを攻撃、MOGERAは大破してゴジラはなおも苦戦するが結城がコンソールを滅茶苦茶に操作してMOGERAをスペースゴジラに突っ込ませてスペースゴジラに大ダメージを与えてダウン。その隙にゴジラが熱線を連発して更に周囲の結晶体から吸収したエネルギーと自身の核エネルギーを融合させた熱線でスペースゴジラをMOGERAともども破壊した。ちなみにゴジラが熱線で破壊する直前に結城は新城に救出されていた。敵を倒したゴジラはリトルが待つバース島に帰っていった。

 

黒木「この時も自衛隊は市民の避難誘導を徹底するだけして、あとは戦力の回復に努めていた。その事で世間の政府や自衛隊への批判が強まるが、政府の世間の理解を求めた説得の努力の甲斐もあってなんとか静まった。」

 

主「自分たちの国が襲われているのに政府が自衛隊に攻撃させないことに疑念を抱いても無理からぬことですし仕方ないですよ。」

 

黒木「次だ。」

 

1994年  ゴジラとスペースゴジラとの激闘から一年後、三枝未稀がゴジラとリトルの監視任務で島を訪れた際に島が消滅したことを知る。その後調査で島が消滅したのは熱水に反応した島の地層の天然ウランが爆発したからだった。その一ヶ月後、全身が赤く発光するゴジラが香港に上陸。その情報からゴジラは島の天然ウランの爆発で高純度の核エネルギーを吸収して制御できない状態だと推察した。一方、日本では青海トンネルの工事事故を皮切りに不可解なことが起こり始めその原因が微細な怪生物であることが判明する。怪生物はミリ単位の大きさから二メートルまで巨大化、青海プレミアムビルで警視庁特殊部隊と交戦。その後弱点を元に冷凍兵器と徹甲弾を主力とした自衛隊が最大15㍍に成長した怪生物『デストロイア』と交戦、その効果は絶大だったが集合合体して40㍍になった集合体により壊滅的な被害を被った。一方、御前崎沖でゴジラに酷似した怪獣が出現した。その怪獣はバース島の爆発の影響で成長したゴジラジュニアと呼ぶべき姿でありまた、帰巣本能に従いベーリング海アドノア島を目指し北上していた。四国電力伊方原子力発電所にゴジラが接近した際にそれを阻止するため陸自の多目的大型戦闘機スーパーX3が豊後水道に出撃、カドミウム弾で原子炉の核分裂を制御して海面ごと冷凍兵器で凍り漬けにした。カドミウムと冷凍兵器で核分裂をある程度抑えられたゴジラは進路を北に変え、その進路上にはジュニアが存在した。同時にゴジラの体温は一日に50度ずつ上昇しており、メルトダウンの危険性が浮上した。その事態に国連G対策センターはゴジラをデストロイアの光線で消滅させる作戦を立案、そのためにジュニアを超能力で東京に誘導した。超能力を行使する未稀と小沢芽留により東京に誘導されたジュニアはデストロイア集合体と交戦、苦戦しながらもデストロイアを熱線で品川火力発電所に吹き飛ばす。そしてついに羽田空港でゴジラとジュニアが再会するがそこに火力発電所の熱エネルギーを吸収して100㍍以上に巨大化したデストロイア完全体が出現、ゴジラを攻撃してジュニアを捕らえて有明上空から落としとどめに光線を放った。その後ゴジラとデストロイアは激突、原子炉が暴走して怒りで興奮したゴジラはデストロイアを圧倒する。そしてついにゴジラがメルトダウンを始めデストロイアは上空に逃げようとするが自衛隊の冷凍兵器に袋叩きにされて退治された。その後メルトダウン寸前のゴジラに自衛隊は残った冷凍兵器を全てゴジラにぶつけ被害を食い止めようとする。最後、ゴジラは光る粒子を放射能と共に放出しながら身体を分解、怪獣王としての生涯に幕を閉じた。そして、東京はこの戦いで放出された放射能の海で汚染が懸念されるがゴジラが死亡した直後にジュニアが周囲の放射能エネルギーを吸収して復活。新たに怪獣王が誕生、そのジュニアだった怪獣はGフォース監視のもと故郷であるアドノア島に帰還、その後人類に対する危険度が低いと報告されて三体目の怪獣王サードゴジラ(サンゴジ)と命名された。

 

黒木「補足説明するとこの戦いを切っ掛けにゴジラに対する方針を抹殺から監視に変えて同時に国連G対策センター、並びにGフォースは予定されていた規模の縮小を実施し規模の縮小で役目を終えた職員や隊員は以前所属していた組織や団体へと復帰した。」

 

主「国連G対策センターやGフォースを辞めても元いた部署に復帰できるようアフターケアは充実しているのは、あくまでも国際組織に要請または辞令を受けて所属しているだけですからね。」

 

黒木「さて、ここまで長かったがようやくゴジラVSシリーズまでの設定の説明を終えた。ここまで説明するのに少なくとも7000文字前後は費やす羽目になった。」

 

主「すいませんリアルで携帯で執筆する際になるべく省こうとしてもどうしても最終的にそうなってしまうんです、本当にすいません。」

 

黒木「省きすぎても駄目なのは分かるが次はもう少し工夫してくれ。」

 

主「すいません、善処します。」

 

黒木「よし、ではいよいよガメラ平成三部作の設定だな。内容は以下の通りだ。」

 

 

1995年  太平洋上で謎の巨大漂流環礁を発見、保険会社と一人の海上保安官が合同で調査して不思議な石板と大量の勾玉を収集した。さらに環礁が移動を開始した際に巨大な生物であることが判明、同時に九州の五島列島姫神島が「鳥!」という島民の連絡を最後に消息を絶つ。真相を確かめるため熊本県警と鳥類学者の女性長峰が巨大な3頭の怪鳥を目撃、その後政府は貴重な生物であるとし捕獲を決定して長峰に作戦の立案を要請する。怪鳥を捕獲する現場として福岡ドームが選ばれそこでライトによる誘導と麻酔弾による捕獲作戦が決行されるが、途中怪鳥が1頭だけ逃げ出し更に海から体長60㍍の巨大生物が出現。逃げ出した怪鳥を叩き落とし福岡ドームに迫ると、檻に閉じ込められた怪鳥が脱出して飛び去り巨大生物もまた飛び去った。その後発見された石板の文字から怪鳥は「ギャオス」巨大生物を「ガメラ」と呼称が決まりギャオス捕獲は継続、ガメラ討伐が決定した。その後ガメラの妨害を逃れたギャオスは急激に成長、餌となる人間を求めて東京に飛来して走行中の電車を襲撃。ようやく政府はギャオスを討伐することを決定して特生自衛隊が出動、昼間にミサイルで攻撃するが夜行性でなくなったギャオスはそれを回避。ミサイルでへし折れた東京タワーの上で巣を作り、政府はギャオスに総力戦を挑む旨を発表した。その後ガメラが地下から東京に出現、ギャオスと激しい戦いを展開して上空に上がったあと石油コンビナートでギャオスを撃破してガメラは海に帰っていった。

 

黒木「ちなみにギャオスに対するミサイル攻撃が失敗した後最新式の90式メーサー殺獣光線車や虎の子の92式メーサー攻撃機による攻撃が計画されていた。もっとも、最後はガメラにギャオスを倒されてしまったが。」

 

主「当時は今まで対ゴジラで活動しなかった分、自衛隊を動かす時のラグが大きかったですからね。しかも当時の政府は大して巨大でないギャオスよりまさに怪獣といえるガメラを最初脅威と認識した分余計ですね。」

 

黒木「頭の痛い話だな、次。」

 

1996年  ガメラとギャオスの戦いから1年、各地で復興の動きが始められていた頃に札幌に隕石が落下。陸自化学防護小隊が調査したが落下物は発見できず、その後札幌市に何かが移動するように光ファイバーケーブルの被害が拡大していた。更に札幌市の地下鉄で怪生物が出現、それに呼応するように怪生物の出現した付近のビルに巨大な根と植物が出現した。また怪生物のいる地下鉄と出現した植物の周囲の酸素濃度が上昇、生命維持に有害なレベルに高まりつつあった。その事態に対し北海道は草体と怪生物の爆破を決定、要請により自衛隊が出動して爆破の準備が進められた。三陸沖からガメラが出現、三陸沖より飛来したガメラは草体に火球を吐きつけこれを破壊した。更に札幌市地下から巨大怪獣が出現、空自のF-15Jイーグルの対空ミサイルが直撃して後に巨大な羽が発見された。政府は一連の地球外生命体を聖書の一節から「レギオン」と呼称、ミサイルで死んだとの見方が強まるなか警戒していた。その後、仙台市に草体が出現ししかも短時間で開花。爆発までのタイムリミットが残り僅か、自衛隊は仙台市市民の避難を優先する。その最中、市民の避難が進む仙台市上空にガメラが出現。さらにその直後に巨大レギオンが出現、ガメラと交戦してダメージを与えた後地中に消えた。市民の避難が完了して自衛隊も撤退するなかガメラは草体を目指し花を破壊、だが爆発は阻止できず巻き込まれて活動を停止した。その後政府はレギオンが東京を目指すことを想定して総力戦を決意、足利市を第一、第二防衛ライン、利根川を最終防衛ラインとしてレギオンの侵攻を阻止する構えを取る。その後、足利市に巨大レギオンが出現。主力戦車一個大隊と空自の支援戦闘機による近接航空支援で応戦するが効果的な打撃を与えられず、戦車大隊は戦力の大半を喪失して第二防衛ラインまで後退する。自衛隊とレギオンの戦いの最中、ガメラが防衛ラインに飛来してレギオンと交戦を開始。ガメラは苦戦するがレギオンの侵攻を阻止する様子を見せたことで前線指揮官がガメラの援護を指示、誘導弾で頭部の触覚を破壊しガメラもレギオンを攻撃するが新たに開放した触手で反撃されて満身創痍の状態になる。その後ガメラは空を見上げ更に空を光の帯が覆った直後にガメラは過去最大級の火球をレギオンに向けて放出、膨大なエネルギーを内包した火球にレギオンは身体を蒸発させた。戦いの終わった最終防衛ラインでガメラは咆哮を挙げて空に飛び去った。

 

黒木「因みにこの時の特自はメーサー砲を中心に防衛戦に参加してある程度の戦果が報告されたが、反撃で全滅している。」

 

主「相手はゴジラと比べても大差無い脅威と言えますからね、反撃を受けても不思議では無いですね。後、この時のサンゴジは闘争本能から島から動くと予想もされましたが、結局島から動くことはなく大人しかったようです。」

 

黒木「あぁ、この時は流石の俺も少々意外だったな。さていよいよガメラ平成三部作の説明もこれで最後、内容は以下の通りだ。」

 

 

1999年  ガメラとレギオンの戦いから3年、日本政府は「巨大生物被害対策本部を設置した。同日午後七時半頃、渋谷上空にガメラとギャオスの二頭が飛来して交戦。その影響で渋谷は壊滅的な被害を受けて死者、行方不明者が併せて一万人以上出た。政府はガメラの討伐を自衛隊に指示、海上自衛隊が攻撃した後ガメラは消息を絶つ。その後エジプトで旅客機が墜落する事件が発生して更にその事件はギャオスは関与している可能性が浮上、それを皮切りに世界各国でギャオスの出現が確認されるようになる。また、南明日香村でギャオスに似た生物が出現し陸自が鳥類学者の長峰と調査した際ギャオスの捕食とは異なるミイラ化した村民の死体が発見された。さらに村の守部家の管理する洞窟内から繭のようなものが発見され、そこから採取したサンプルを調査した結果ギャオスの変異体だが自身の染色体構造を変化させるほどの極めて凄まじいものでありギャオスとは別の生物であると結論が出る。そして南明日香近辺で件のギャオス変異体が出現、応戦した陸自普通科小隊を全滅させて京都に向けて飛び去る。その途中紀伊半島でガメラ哨戒に当たっていた空自のF-15Jイーグル2機と交戦、さらに飛来したガメラと交戦した後京都に降り立つ。京都に降り立つ直後にガメラの放った火球を触手で弾いて京都を火の海にした後、京都駅でガメラと交戦したギャオス変異体は死亡した。その直後に世界各国から夥しい(おびただ)数のギャオスが日本に接近、自衛隊は陸海空全ての戦力でこれを迎撃する態勢をとりガメラもまた、ギャオスの向かってくる方角に向けて飛び去った。

 

黒木「この時俺は前線の一つで指揮をとっていた。無論、特自も応戦し自衛隊の中には戦場となった各地をギャオスを殲滅して回るガメラを援護する部隊もあった。」

 

家城「残念ながら私はその頃四体目のゴジラとの戦いで生じた責任を問われる形で前線を離れていたから、防衛戦には参加していなかったわ。あの時は前線に出られなくて悔しさと不安があって気が気でなかったわ。」

 

主「そうですね、その気持ちは御察しします。さてここまで長い説明お疲れ様でした。ではいよいよ家城さん、2005年から2013年に至るまでの説明をお願いします。」

 

家城「あら?ゴジラ×メカゴジラ二部作原作の説明はしないのかしら?」

 

主「そうしたいのはやまやまなんですが、ここに至って既に一万字を越えてしまっています。そのため、恐らく知っている読者の方もいらっしゃると思われるので省略します。」

 

家城「まぁ、そういうことなら仕方ないわね。でも本編ではちゃんとその辺りの描写はきちんとしなさいよ?」

 

主「わかっています。その辺りのことは既に考えていますから。」

 

家城「そう、なら問題ないはね。ではお待ちかね本作オリジナルの設定説明ね、内容は以下の通りよ。」

 

 

2005年  ゴジラと機龍が日本海溝に沈んで一年、国連は1999年に大量発生して日本を含め世界各国に大きな被害を与えたギャオスが未だに出没しさらに被害が拡大しつつある状況に対して、国連G対策センターを国連特殊生物災害対策センター(通称国連特災センター)へと名を変えて再編、世界規模で発生する怪獣の被害に対応するために活動を開始する。

 

家城「補足するとこの時から既にEDF創設に向けて色々な動きがあって、その翌年にEDFが発足するわ。それについては次の説明を見てちょうだい。」

 

2006年  国連特災対策センターはGフォースを母体に特自を含む各国の怪獣と交戦した経験や実績をもつ部署を吸収、地球防衛軍(earth defense force)通称EDFと呼ばれる国家の枠組みを越えた超法規的な軍事組織を創立。以降は世界各国に設置した各支部がその国に出現する怪獣に対応していくことになる。

 

家城「ここでまた補足するとEDF国際総合士官学校(通称アカデミー)はこの翌年に設立されて、士官候補生の教育の責任者である初代学長には元特自幕僚長の一柳元帥が就任しているわね。次。」

 

 

2007年  国連特災対策センターはEDFの士官を養成するために日本の復興の目処がたっていない品川区を政府と交渉して、復興のために建設する士官学校周辺にそれを支援する都市を建設する妥協案に双方が合意。それは昨年から始まり予想より早く士官学校は開校、第一期生が世界各国で実施された高校を卒業する若者を対象とする試験を通過してアカデミーの入学式に出場。EDFの未来を背負う士官候補生の誕生に各国が沸き立つが、それと同時にある問題が浮上した。世界各国(特に日本)で強力な超能力を行使する幼い少年少女が確認されるようになり、各国政府はそれに対する対応に追われるが国連特災対策センターは各国政府と交渉して確認された少年少女を引き取る。さらに日本をはじめとした国々で超能力者に対応する法律を成立させる国が出始め、世界は新たな時代へと突入しつつあった。

 

家城「ちなみにこの数年後にEDFに移籍した黒木特佐は超能力者のその強力な能力に着目、少年少女の戦力化を推進しているわ。そうですよね、黒木特佐?」

 

黒木「……あぁ、その通りだ。当時EDFは戦力に事欠いている状況で少しでも戦力を集める必要があった。そのため彼らの行使する超能力はかつての超能力者の最高峰三枝未稀、今は新城未稀だったな。彼女よりもさらに強力な超能力を行使する彼らを戦力として組み込むことがEDFを強化する近道だと判断した。そのせいでまだ10代前半の子どもを少年兵として起用してしまったことは、今でも後悔している。」

 

家城「それは、確かにそうですね。でも、どのみち彼らは親に見捨てられ一人で生きられない。世論も彼らに対して印象が良いとは言えない有り様でした。世論で苦しむよりは戦って居場所を勝ち取るしかなかったと思います。かつての私のように。」

 

黒木「……そうか。」

 

家城「……次、いきましょう。」

 

2008年  世界に2つの団体が誕生した。団体は片や世界各国で確認された超能力者の少年少女がレギオンの襲来した時にガメラを中心として、光の帯が上空に発生した年に生まれたとして超能力者は怪獣と同系列だから排除すべきとする怪獣排斥者団体。片や怪獣や超能力者を神の送ってきた使者であるとしてそれと対立する怪獣信奉者団体。この2つの異なる団体は互いに意見を違えて衝突して一種の社会問題となっていた。それに対し国連はEDFの任務にこの2つの団体の起こす騒動の鎮圧が追加された。

 

家城「この時の騒動は流石に近所迷惑で済むレベルを越えていてEDFもそれに対応せざるを得なかったわ。さて、次はいよいよ本編のプロローグの説明になるわね。同時に、私がもう一度機龍に乗った年でもあるわ。内容は以下の通りよ。」

 

2009年  日本におよそ10年ぶりにギャオスの大群が飛来。その数は千を超えるとされ自衛隊と在日米軍、EDFの三軍が対応するが海上自衛隊と米海軍の防衛線を突破されて市街地での戦闘に突入。ギャオスに侵攻される東京は大混乱に陥る。その時、ちょうどテスト起動中だった最新鋭兵器である九式機龍の試作機三機が戦闘を開始。一機で平均百頭以上のギャオスを撃破、さらに日本に再び飛来したガメラの活動もありギャオスの大群を撃退に成功。同時にEDFは世界に九式機龍の存在を発表、ギャオスを含め怪獣の脅威に怯える世界に希望が与えられた年となった。

 

家城「ここでまた補足すると、自衛隊と在日米軍、EDFに出た戦死者は併せて数百人。ギャオスに比べれば少ないとは言え、割りに合わないしやりきれない人もいたと思うわ。」

 

主「流石にあれだけの数のギャオスが相手だとどの組織も無傷ではすみません、寧ろこれから怪獣と戦う以上ある程度は覚悟した方がいいでしょうね。」

 

家城「所で主、05年から13年までの設定説明といったけれど本当はこれ以上は考えていない、必要ないと考えていると解釈してもいいのかしら?」

 

主「ええ、実際にこれ以上は例の異邦人の存在が本編で確認されてから大きな動きが出るため書く必要は無いんですよ。」

 

家城「なら私からの説明は終わりね。」

 

主「はい、説明お疲れ様でした。ではここで僕から読者の皆様にお知らせします。実は以前にも通知した艦これと鋼鉄の咆哮のSS小説をこの世界観設定の説明が終わった後に執筆を開始したいと思います。」

 

黒木「まだシリーズも本格的に始動したわけでもないのにすぐに違う小説を書いて大丈夫なのか?」

 

主「その辺は問題ありません、プロローグを書いてすぐ本作の第1話を書くため負担は少ないと思います。」

 

黒木「それは最初のうちはという前提の話だと思うんだが……。」

 

主「もちろん、2つの作品は交互に書いていきます。どちらもバランスよく進めたいですし、焦って深刻な問題を起こしたくないですから。それに場合によっては艦これの方が寧ろ人気は出るかもしれません(とは言え確証は無いですけど。)。

 

黒木「そうか、まぁ考え無しでやるよりもましだろう。とりあえずそれで納得する。」

 

主「ありがとうございます。ではそろそろ締めましょうか。」

 

主「ここまで最後まで読んでくださったという読者の皆様、本当にありがとうございます。本作について文章はこうがいいというアドバイス、これは違うんじゃ無いかというご指摘などありましたら遠慮なく感想欄に書きこんでください。また、ある程度なら批評も受け付けます。僕にとっても読者の皆様にとっても満足のいく作品を目指して書いていきたいと思います。では次回も、

 

また見に来てください(くれ!(来なさい!)!」


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