女子恐怖症な俺がIS学園とか地獄でしかない件   作:ソーミア

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急展開かな?
いや、あの人が絡むと展開とか崩れ去る気がしますよ・・・はい


家族

転校三日目

俺は昨日もらった専用機のデータを見て言葉を失った

ISの名前は武蔵

紫を主体にした色でほとんど装甲がない

装備は

草薙の剣とアメノオハバリという二本の刀だけだ

いや、この二本って伝説の剣じゃないか!!

そしてもう一つ驚いたことが・・・

 

「この機体防御力が無いに等しい・・・」

 

わかりやすく書いてくれたのであろうテキストを見ながら笑ってしまう。これは面白い!!

防御力が紙の代わりに機動力に重点を置いている

てか、機動力しか長所がない!!

昨日束さんは俺の戦闘力を活かせる機体にしているって言ったけどこれって攻撃に当たるなってことだよね!?

束さん・・・俺を何だと思ってるわけ!?

そんなこと思ってると扉の向こうから一夏の声が聞こえる

今日はどんな訓練しようかなーなんて考えながら一緒に朝食を食べに行く

 

 

授業時間は特に何もなかったから省略するね。一夏の頭に出席簿が数回落ちた程度だ

 

放課後

「今日は特訓はやめようか」

 

「え!?」

 

俺の言葉に一夏はとても驚く

 

「何でだ!?明日が本番なんだぞ!?」

 

「お前の身体が悲鳴をあげてるからやめるんだよ。

休息もまた特訓てねー。イメージトレーニングも効果的だと思うけど」

 

一夏は渋い顔をしてそうだな。と納得してくれた

俺も今日は勉強でもして明日に備えようかなー

そう思いながら自分の部屋の扉を開ける

 

「おっかえりなさーい!」

 

「あぁ、ただい・・・ま」

 

そこはすでに俺の部屋ではなかった

朝にはなかったはずのウサギのクッションやらぬいぐるみやら機械やらが沢山置いてあった

 

「おかえりなさいませ」

 

「・・・え?」

 

ウサギの耳をつけた束さんの隣にもう一人別の少女がいる

 

「初めまして音無様、クロエ・クロニクルと申します。束様からはクーちゃんと呼ばれてます。お好きなようにお呼びください」

 

そう言ってぺこりとお辞儀する・・・

そうじゃない!!そうじゃないでしょ!?

挨拶よりも現状説明の方が先じゃない!?

俺が言葉を発さずあわあわしていると

 

「なっくん女性恐怖症治したいって言ったじゃーん!

だから私たちもこの部屋に一緒に住んで慣れさせようってわけ!」

 

荒治療すぎる!!

俺は180度方向転換!扉を開けて逃げようとした!

それなのにこの部屋鍵が電子ロックになってるんですけど!?

俺はガチャガチャと開かない扉に絶望した

 

「残念!逃げようとするのは目に見えてるからねー電子ロックに改造しちゃった!クーちゃんもなっくんと仲良くなりたいって言ってたしほら、三人で幸せな家庭築こう?」

 

「遠慮します!!」

 

そう言ったけどこれは諦めるしかなさそうだ・・・

今後どうしようかなー何てそう思ってたら、くぅーと可愛らしい音が聞こえた

俺は音のした方を見るとクロエちゃんが顔を逸らしていた

 

「お、お腹減ったの?」

 

「わ、私は別に」

 

何か作ろうかなーそもそもキッチンとかないしなぁ・・・

いや、俺の視界の隅にすごい料理できそうな場所があるんですけども!?

 

「私たちも外に出れないからねー空腹は敵だよ!」

 

あ、この人本当に人の部屋魔改造してやがる!!

俺は束さんのとんでもなさにため息をついてキッチンに向かう

 

「私も手伝います!」

 

クロエちゃんがトコトコと隣にきた

女の子が隣にいるって緊張してやりづらいんだけど!?

 

「だ、大丈夫だよ。俺が一人でやるから」

 

「一緒に料理がしたいので・・・ダメですか?」

 

あ、その下から見上げるのはずるい!可愛い

そんなやりとりをしてると頬を膨らませた束さんが

 

「私も手伝うー!!」

 

結局3人で料理することにした

 

 

 

俺は後悔した。二人ともノリノリだから料理できるものだと思ってたけど・・・壊滅的だ!!

 

「すいません・・・」

 

「ごめん・・・」

 

二人は俺の作ったご飯を目の前に反省モードだ

 

「ほ、ほら・・・早く食べよ?」

 

「う、うん」

 

「いただきます・・・」

 

少しだけど二人とは話せるようになってきた

この二人からは敵意とか悪意とかを全然感じないから

ごちそうさまと三人で手を合わせる

 

「私がお皿洗いますね」

 

「俺も手伝う」

 

「私もそれくらいはできるよ!」

 

「さ、三人でやらなくても・・・」

 

「三人でやるからいいんですよ?」

 

「家族みたいでしょ?」

 

俺は久しぶりにこんな温かい気持ちになった

俺が微笑んでるのを見るとクロエちゃんが前から急に抱きついてきた

 

「ちょ!?!?な、ななななにやってるの!?」

 

「そんな怖がらなくていいんですよ・・・家族ですから」

 

「家族だもんねー」

 

束さんは後ろから抱きついてくる

俺は忘れていた温もりに涙を流していた

 

「あ、ありがとう二人とも」

 

俺の女性恐怖症は少し治った気がした

 

 

 

 

 

〜おまけ〜

 

「「ベッドは一つしかないから一緒に」」

 

「地面で寝ます!!!」




誤字・感想などおまちしております!

クロエの口調とか性格わからないんだけど合ってますかね!?

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