女子恐怖症な俺がIS学園とか地獄でしかない件   作:ソーミア

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束さんと千冬ちゃんは自他共に認める化け物だけど
この音無くんは絶対に自分じゃ化け物と認めない男の子です
周りから見たらすごいんだけどね・・・


一夏の特訓とうさぎさんと

時間は飛んで放課後

一夏との特訓に行こうかな、なんて思ってたら一夏のやつが

申し訳なさそうに

 

「いいのか?俺と刃も戦うことになるのに

敵に塩を送るような真似して」

 

「いーんだよ。一夏とは敵である前に友だちだから

それに俺も体を動かさないと鈍るからさ」

 

「刃・・・」

 

なーんて感動してるところ悪いけど、本当は一夏のやつに勝ってもらってクラス代表になって欲しいんだけどさ

 

「私もまた見に行っていいか?」

 

「見るだけじゃなくて一緒に参加してみる?今日のは誰でも参加できるメニューにしたんだ」

 

俺は手の中のスーパーボールを見せて笑う

 

 

 

昨日と同じ道場内

やっぱりここの空気は落ち着くなー

 

「それで?スーパーボールで何するんだ?」

 

「じゃあ、そこに篠ノ之と一夏はそこに立ってくれ」

 

俺はリュックの中から大量にスーパーボールを出す

 

「ルールは単純!こいつを避けるだけ!じゃあつまらないから罰ゲームもつけよう!当たった回数×10回腕立て伏せでもしようか」

 

一夏と篠ノ之はなんだそんなものか、なんて油断してるけどこいつはそんな甘いもんじゃないぞー

 

「早速行くぞー」

 

このゲームはスーパーボールってところが重要だ

跳ねる先まで見ていなきゃダメだからね

どれが当たるかどれが当たらないかをしっかり見極めることが重要だ

 

二人とも最初は余裕そうな表情をしていたけどそれも数秒で終わった

 

「ちょ!これ意外と避けられないぞ!いてっ」

 

「・・・」

 

一夏はワタワタしながらも避けている

数発当たってるけども

篠ノ之の方は喋る余裕もないのだろう避けられてはいるものの表情に余裕が微塵もない

 

「はいしゅーりょー」

 

一夏は15回

篠ノ之は10回

二人は本当に反射神経はいいんだよなー

初めてでこれはすごいと思うよ実際

 

「じゃ!腕立て・・・しよっか!」

 

俺はひぃひぃ言いながら腕立てをする二人を眺めながら話をする

 

「今回の特訓はすぐに効果がでると思う

どれが自分にとって危機なのか、どれが本命でどれが牽制なのかをしっかりと見極める力がつくと思う」

 

「はぁ・・・はぁ・・・なるほど」

 

 

二人が腕立て伏せを終えて横になっている

少しアドバイスをしようかな

 

「篠ノ之は動きに無駄がなく最小の動きで避けられているけど、もう少し心に余裕を持って視野を広くげようか」

 

「う・・・うむ」

 

「一夏、お前は逆に動きが大きい。無駄に動きすぎて体力も消耗するし当たるはずのないボールにも当たるんだよ。自分の位置をしっかりと理解しないと避けられるものも避けられないぞ」

 

「は、はい・・・」

 

「今日も少し模擬戦をして終わろうか」

 

「え!?」

 

俺は一夏に向かって木刀を投げ渡す

 

「ま、まじかよ」

 

「まじまじ!せっかく一夏はセンスあるんだから伸ばさなきゃもったいないでしょ」

 

「俺ってセンスあるのか?」

 

「あるある、俺が見た中では結構上位だよ」

 

そ、そうなのか何て少し照れながらも木刀を構える

一夏の乗せやすいところは本当に好きだ

 

「じゃ、かかってきな」

 

「行くぜ!」

 

 

 

 

「じゃ、篠ノ之。一夏をよろしく」

 

俺は昨日と同じように倒れている一夏を篠ノ之に任せて道場を後にした

何で俺が一夏を運ばないかって?一応これでも気を使ってるんだよあの二人には

 

 

 

 

 

自分の部屋で教科書を見ながら勉強をしていると唐突に携帯が鳴る

知らない番号からだ誰からだろう?

 

「もしもし?」

 

俺は少し警戒しながら電話に出る

それとは真逆の明るい声が聞こえた

 

「ヤッホー!昨日ぶり!束さんだよ!!」

 

「え・・・」

 

昨日部屋に突然現れたうさ耳をつけた可愛い女性

篠ノ之 束からの電話だ・・・あれ?篠ノ之ってお姉さんなのこの人?

 

「せっかく君の専用機が形になったからデータ送ってあげようと思ったのに!!そんな反応なの〜」

 

「いや!ありがとうございます!!」

 

電話だとある程度話せる

ほんの少し緊張しないだけだけど

 

「君の戦闘能力が活かせる機体になってるから!」

 

「ありがとうございます」

 

本当にすごい人なんだなーこの人

なんて感心してるといきなり突拍子もない事を言われた

 

「ね、なっくんは女性恐怖症・・・治したくない?」

 

「なっくん!?」

 

「おと”な”しだからなっくん!で、治したいの治したくないの?」

 

「いや、そりゃ治したいですけど・・・」

 

そりゃ俺だって普通に女の子と喋って一緒にお出かけとかもしてみたいさ!

 

「んふふ〜了解だよ!」

 

それだけ言うと電話が切られてしまった・・・すごい嫌な予感しかしないんだけどもさ!?

あの人の行動なんて読めないんだから考えるだけ無駄か

あ、もらったデータは明日見ればいいか・・・

そう思い寝ることにした




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いろんな期待の声に嬉しくて涙が出そう・・・
これからも頑張りますね!

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