女子恐怖症な俺がIS学園とか地獄でしかない件   作:ソーミア

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僕の中の千冬ちゃんってこんな感じだと思いました
気に入ってる人に対しては容赦ない感じ
多分負けた八つ当たりも入ってると思うけど・・・


NOと言える人間になりたかった

IS学園に転校してから二日目の朝

起きる時間はいつもと変わらず昨日あんなことがあったのに体の調子もいい

着替えなどを済まして食堂でも行くかー

何て思ってたら扉がノックされた

 

「刃起きてるかー飯行こうぜ!」

 

朝から元気だなーと思い扉を開けるとそこには一夏と篠ノ之がいた

俺はふとある疑問を二人にぶつけた

 

「二人は付き合ってるの?」

 

「ばっ!!付き合ってなどおらん!!」

 

「いやさ、朝から一緒だからてっきり」

 

「部屋が一緒なだけだ!」

 

え!?部屋一緒なの!?その方が問題だと思うけども

まぁ、いいか

俺は真っ赤にして怒る篠ノ之を笑ってかわしながら食堂に向かう

 

食堂に着くとクラスにいた女の子が声をかけてきた

 

「じんじんおはよ〜」

 

間延びした声で手を振ってくる

この小さくて小動物チックな女の子は布仏 本音という

昨日の教科書を見せてくれた女の子の友達だ

昨日も俺は絡まれたのでこの子の名前は覚えている

 

「お、おはよう」

 

朝から話すのは緊張する

朝じゃなくても緊張するんだけどさ

 

「昨日とのギャップが凄すぎてあれが夢なんじゃないかって思うわ」

 

一夏がビクビクと挨拶を返す俺に対しての一言

うるさい!こっちだって頑張ってるんじゃい!

 

「昨日〜?オリムーなんかしてたの?」

 

「明後日のために刃と特訓してたんだよ。そのせいで今日は筋肉痛でいてて・・・」

 

「まったく日頃弛んでるからそうなるのだ」

 

「じんじん戦えるの〜?」

 

「こいつすごいんだぜ!俺なんか手も足も出なかったよ」

 

や、やめろ!!ハードルを上げるんじゃない!

篠ノ之もすごい頷くんじゃないよ!!

 

「へぇ〜!私も見て見たいなー」

 

俺はそんなキラキラした目を横目に食事をする

居心地が悪いったらない

すると食堂に織斑先生が現れた

やった!助け舟だ!なーんて喜んでたのも束の間

 

「音無ちょっとついてきてくれ」

 

ん?どうしたんだろう・・・なんかあったのかな?

片付けは俺がしとくよ!一夏がそう言ってくれたので任せて織斑先生について行くことにした

 

どっかの空き教室に連れて行かれた

そして俺の平穏は朝から崩れ去る

 

「お前もクラス代表を決める戦いに参加しろ」

 

「え・・・」

 

ちょいちょい?何言ってるんですかこのお姉さん?

 

「お前はISに興味がないから知らなかっただろうが私は世界大会で優勝している経験がある。そんな私にISを使わなかったとはいえ勝ったんだ。その力を使わないのはもったいないだろう?」

 

「え、遠慮します」

 

俺の答えを知っていたんだろう

この人は絶対にその後の詰みの一手を用意してから話を持ちかけてくるタイプの人間だと俺は思っている

案の定その通りだった

 

「では、朝のSHRに昨日の事を言っていいのか?」

 

「べ、別に言ってもらっても・・・構いませんけど」

 

すると織斑先生はニヤリと教師がしてはいけない顔をした

 

「実はな?私目当てで入る生徒もかなり多い

そんな私に勝利した・・・なんて言ったらどうなるか賢いお前ならわかるだろ」

 

考えればわかる事だ・・・きっと学校中から注目の的だろう

し、死んでしまう!!!

 

「ちょ!!それはずるくないですか!?」

 

「では参加すればいいだけじゃないか?私は強制はしてないぞ?」

 

ニヤニヤと笑いながら俺が出ますって言うのを待ってるんだろう

でも、もし勝ってしまっても注目の的だ・・・

天秤にかけて考えてみよう

同じクラスとの勝負に勝って注目されるのと

織斑先生に勝ったという話で注目されるの・・・

絶対にクラスの人に勝ったって話の方が注目はされないだろう

はぁ・・・癪だなぁ・・・この人の勝ち誇った顔を見るのは2回目かぁ

でもま!昨日むっちゃ悔しそうな表情見れたからいいけどね!

俺はこの時あの金髪の子が国の代表候補生とは知らずに返事をしてしまった

 

「わ、わかりました」

 

「そうか!そう言ってもらえて私も嬉しいよ」

 

はっはっはと高笑いしそうなくらい上機嫌だ・・・嫌な1日のスタートを切ってしまった

 

「それと束から連絡があった、明後日の試合までには専用機が届くそうだ」

 

「・・・早いですね」

 

「あいつ気持ち悪いくらい機嫌が良かったから何かあったんだろうきっと」

 

まぁ、専用機は楽しみにしている・・・口には絶対出さないけどさ

そして教室に行き俺もクラス代表を決める戦いに混ざる事

金髪の子がまたガミガミ言いだした事

布仏がむっちゃテンション上がっていた事なんて俺のメンタルでは右から左に受け流す事で精一杯だった




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