女子恐怖症な俺がIS学園とか地獄でしかない件   作:ソーミア

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一夏の特訓〜1〜

その後教室に戻り改めて自己紹介

 

「あ、え・・・えと、お、おぉ、音無・・じじ刃です」

 

消え入りそうな声で自己紹介をする。周りの目怖すぎ

 

「よ、よろす・・よろしくお願いします」

 

俺はそう言って逃げるように自分の席についた

 

「こいつは少し女性嫌いなところがあるから皆優しくしてやってくれ」

 

織斑先生からのフォローが入る

 

周りの席からよろしくね!なんて言葉に怯えながらうなづいた

優しそうな子が多くてよかった・・・一人だけすごい目で見てくる人いるけど

 

「また男ですか。しかも今度はオドオドして男らしくない

この国はろくな男がいないんですのね」

 

金髪のいかにもお嬢様っぽい女の子にそんなこと言われた

その子の頭の上に出席簿が落ちたのは笑いそうになった

 

「お前は少し言葉に気をつけるんだな」

 

織斑先生がそう言って教室から出て行く

そしてもう一人の先生。山田先生が授業を始める

 

「では教科書を開いてくださいー」

 

え?教科書持ってないけど??

だっていきなり連れてこられたわけですし

 

「あれ、音無君教科書ないの?」

 

隣の女の子が話しかけてくる

 

「はい!見せてあげるよ!」

 

俺が何も反応できないでいると机をくっつけて見せてくれた

あわわわわわ!!!近いですって!!

 

「あ・・ありがとう」

 

精一杯お礼を言って授業を受けた

 

正直授業は何を言ってるかわからなかった。しっかり勉強しようと思った

 

放課後に織斑先生から教科書一式もらった

 

「一週間で覚えろ」

 

なんて有無を言わせず言われてしまった。頑張ります

 

「俺もサポートするから頑張ろうぜ!」

 

「お前も勉強は教わる側だろう」

 

一夏と篠ノ之が俺の周りに来ていた。放課後の訓練の話かなー

そう思ってじゃあ、行こうかと言おうとしたら

 

「あ、待ってくださーい!」

 

可愛らしい声で山田先生が呼び止める。き、緊張する!!!

あばばばば。大丈夫大丈夫

 

「ど、どどどうしたんですか」

 

「あ、えっとこれ寮の鍵です!音無君は一人部屋なので安心してくださいね!」

 

それは本当に安心だ!よかった!

 

「寮の場所は俺が案内します!」

 

「本当ですかーありがとうございます!」

 

一夏の言葉に山田先生は嬉しそうに笑った。可愛い

 

「じゃあ、行くか」

 

一夏を先頭にして移動した場所は道場らしい場所だった。

剣道部があるらしくその部室だそうだ

 

「ここ使っていいのか?」

 

「大丈夫だ私が許可を取った」

 

篠ノ之は剣道部に頼んで部室を使わせてもらっているらしい。その代わり篠ノ之が剣道部に入る条件付きだそうだ

 

「じゃあ、早速始めるか」

 

一夏が防具を準備した時

 

「ちょっと待ってくれ」

 

俺は声をかける

 

「防具はつけない」

 

その言葉に二人は目を丸くする

 

「一発の危機感を叩き込む方が戦闘の訓練にはなるよ

そして竹刀じゃなくて。これを使う」

 

俺が出したのは日本刀・・・ではなくただの木刀

もちろん当たれば痛い

 

「おいおい!防具なしは危ないんじゃないか!?」

 

「危ないから特訓になるんだよ」

 

「しかし万が一があったら」

 

「俺が相手だ。万が一何てありえない」

 

俺は自信満々に答える。小さい時から家で鍛えられてるのだ

近接戦では大抵負けないさ

 

「ルールを決めよう、殴る蹴るは無しだ。ただし相手を掴むことはありにしよう。」

 

「どうする?やるか?」

 

俺は一夏に問いかける

一夏は不安そうに俺に聞く

 

「俺はこれで強くなれるのか?」

 

俺は笑顔で答えることにしよう

 

「今よりは強くなれる」

 

少し考える仕草をして

 

「俺やるよ!」

 

素直な人は好きだ。俺も本気でやろうか

 

「よし、じゃあかかってこい!」

 

俺のスパルタな特訓が始まった




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