幻想郷に入った少年の日常   作:モリリン

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とても長い間投稿できず申し訳ありませんでした。
これからも頑張っていきたいと思います。ぜひよろしくお願いします。


ここは夢を見れる宿

博麗神社に住んでから数週間がたったある日のこと。

 

「恭弥ー、あなたの家が完成したから今から行くわよ。」

 

「お、本当か?今行く。」

 

居間でゴロゴロしていた俺は素早く着替えると霊夢と一緒に人里まで飛んで行った。

 

「俺の家どうだった?俺的にはあまり広すぎないほうがいいんだが、、、。」

 

「そうなの?まぁ見てのお楽しみにしておいたら?」

 

「それもそうだな、早くみてーなー。」

 

1LDKとかかな?などと、期待を膨らませながらこれから住む家のことを考えた。

 

人里に着くと歩いて家まで向かった。するとあまりこの辺では似つかわしくない大きな屋敷が見えてきた。

 

「大きな屋敷だなー、一体誰が住んでいるんだ?」

 

「誰っていうか、ここがあなたの家よ?」

 

「、、、は?マジで言ってんのか?」

 

マジか、ここまで大きな家に一人で住むなんて寂しくて死んじまうわ。

 

「あんたにはここで温泉宿を開いてもらうわ。どうせ働くところとか無いんだしいいでしょ?」

 

「まぁ、働くところが見つかったのはいいんだが俺一人で出来るものなのか?」

 

「そこは安心していいわよ、人里の何人かが手伝ってくれるそうだから。もちろん私も暇だったら手伝うわ。」

 

「それは助かる。じゃあ早速中に案内してくれ。」

 

「いえ、私はここまでよ。中にこの家を作ってくれた人がいるから、その二人に中はお願いしてるわ。」

 

「そっか、ありがとうな霊夢。」

 

「どういたしまして。じゃ、またね、たまには博麗神社に来なさいよ。茶ぐらい出してあげるわ。」

 

「おう、じゃ、またな。」

 

そう言うと霊夢は博麗神社に向かって飛んで行った。

 

「じゃ、俺もそろそろ入るかな。」

 

そう言って中に入ると二人の少女がいた。

 

「、、、え?」

 

もしかしてこの子たちが作ったのか?幻想郷すげぇー、、、。

 

そう思いながら二人の少女をもう一度見た。一人は大きなツノと瓢箪が特徴の女の子。もう一人は大きなリュックが特徴の女の子。顔はどちらも可愛い顔をしている。

 

「え?ってなんだい、同志よ!作ったのは正真正銘あたしたちだよ!」

 

「あ、あぁ、すまん。まさかこんなに小さい子たちが作っただなんて考えられなくってさ。」

 

「まぁいいよ、ここに来たばっかりだしね。これからよろしくね。私は河城にとり、ニトリって呼んでね。よろしくね。」

 

「あぁ、よろしくな。俺は」

 

そう言って握手を交わした。

 

「そんでこっちが、、、。」

 

「伊吹萃香だ、よろしくな。ところであんた強いでしょ?あたしと弾幕勝負しよーよ。」

 

「あ、あぁ、またいつかな。」

 

「お、言ったね?鬼に嘘ついたらダメだからね。」

 

萃香はニッコリと笑った。それとは反対ににとりは深くため息をついた。

 

「まぁ、とりあえず中を案内するよ。ついて来て。」

 

そう言ってにとりは歩き出した。その後を恭弥と萃香はついて行った。それからは大きな温泉を見たり、100人入っても大丈夫そうな大広間や多くの客部屋に案内された。それを全て見終わった後に恭弥が

 

「だいたいのことはわかった。これからここでこの温泉宿を開けばいいんだな。」

 

「そーゆうこと。また河童のみんなで来るから待っててねー。じゃまたね恭弥ー。」

 

「あぁ、ありがとうなにとり。」

 

にとりに手を振って見送った後、萃香を見て

 

「萃香はどうするんだ?」

 

「まぁ、明日はここで宴会があるし今日は帰ることにするよ。」

 

「え?ここで宴会するのか?」

 

「霊夢から聞いていないの?」

 

まさか博麗神社に住んでいて霊夢から聞いていないことがあるなんて思わなかった。すると萃香が「あんたの歓迎会をするんだよ」と言った。俺がメインなのになんで俺が知らないんだよ!!そんな気持ちを自分の中に抑えてふと、気になったことを聞いた。

 

「じゃあ食材とかどうしたらいいんだ?まだ何も無いんじゃないか?」

 

「食材は参加するみんながテキトーに持って来るから安心して。宿にも少し食材は置いてあるよ。ところで恭弥は酒飲めるかい?」

 

お酒はまだ飲めない年の恭弥は親に無理やり飲まされた時のことを思い出した。意外と酒に強く、勢いに任せて飲み続けていると倒れて病院に運ばれたことがある。まぁ、ある程度は飲めるので

 

「まぁ、少しは飲める。」

 

「そーかい、そりゃよかった。うまい酒を持って行くよ。まぁ、それはそれとして。」

 

萃香は瓢箪の酒を一口飲み、獰猛な笑みを浮かべた。

 

「明日、弾幕勝負しようよ。ね?」

 

今まで霊夢としかしたことがなかったから自分がどこまでできるのか気になった。

 

「あぁ、いいぜ。俺も少し楽しみだ。」

 

「よし!じゃあ明日の午前中に行くから準備してなよー!」

 

そう言って萃香は走り出した。明日が楽しみと言わんばかりの笑顔で。萃香を見送った後何もすることがなくなった。

 

「さてと、これからどーするかなー。」

 

何をしようか迷っていると後ろから声をかけられた。

 

「恭弥。久しぶり。」

 

振り向くとそこにはアリスと上海がいた。

 

「アリス、それに上海も久しぶり。今日はどうしたんだ?」

 

「恭弥の家ができたって聞いて見に来たの、それにしてもデカイわね。」

 

「あぁ、温泉宿を開くことになったんだ。萃香とにとりに作ってもらったんだ」

 

 

「そーなの。よかったじゃない。頑張ってね。」

 

「おう!」

 

「ところでこの温泉宿の名前はなんなの?」

 

「そういや考えてなかったなー。どーしよっかなー。」

 

うーん、どーしようか。自分がこれから宿で客をもてなして過ごして行く自分を思い描きどうしていきたいのかを考えた。

 

「、、、夢見郷。」

 

ポツリとでた言葉はアリスの耳に届いた。

 

「夢見郷?」

 

「あぁ、決めた。今日からこの宿の名前は夢見郷だ。来る客にいい夢を見れるような場所にしたいっていう子供みたいな発想だけどな。そういう意味でつけた。どうかな?」

 

「ええ、とてもいいと思うわ。ね?上海。」

 

「シャンハーイ!」

 

「よし、じゃあ今日からここは夢見郷だ!!」

 

そう言ってこれから住む宿、夢見郷を見上げる。これから始まる生活に期待を膨らませながら。

 

 

 

 




どうでしたでしょうか。次は様々な人達が登場します。ぜひお楽しみに!

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