今回は主人公の能力が明らかになります
今回はアリス視点、霊夢視点、そして恭弥視点で書かせていただきます。
それではどうぞ!
〜アリスside〜
上海と一緒に魔理沙の家に向かっていた。もうすぐ着くところで聞き覚えのない声が聞こえてきた。
「はぁー、誰もいねえのか、どうすっかなー、あんまり長居はしたくねぇんだけど、とりあえず辺りを歩くかなー。」
あら?魔理沙の家の前に誰かいるわね、もしかして泥棒か何かしら。もしそうだったら容赦はしないわ。
近づいてよく見てみると見慣れない服装をした男性が立っていた。
そこで私は声をかけてみた。
「あら?貴方は誰かしら?もしかして外来人?」
男はばっと振り返ってこちらを見た。顔はそこそこで、体格も普通の男だった。
話してみるとやはり彼は外来人だった。私はこの世界がどんな場所で、ここはどこなのか彼に教えた。そしてビックリすることに上海が会ってまもない彼をえらく気に入ったのだ。そして彼も上海を気味悪がらずに普通に接してくれた。そこがとても嬉しかった。
そして彼と仲良くなれたらいいな、、、。そう思い始めた。
彼を博麗神社に連れて行こうと決めた時、少し残念に思ったけどそれも仕方ないと思った。飛ぶ時に彼の腕を掴んだ時、少しドキドキしながら、そして彼を意識しないように、早く行こうと思い急いで博麗神社まで飛んで行った。
「はぁーー、やっと着いたー!恭弥ー、着いたわ、、、よ、、。」
もう少しで着くというところで恭弥の方を向いてみると、恭弥はぐったりと意識を失っていた、、、、。
〜霊夢side〜
「はぁー、平和でいいわねー。」
霊夢は縁側で茶を飲んでいた。空を眺め、足をぶらぶらさせながら。
「こういったゆっくりした時間って大切よねー。」
そう言ってお茶をすする。はぁー、と息を吐きながらまた空を眺めた。すると向こうの空から段々と人影が見えてきた。よくみるとそれはアリスだった。
「あら?アリスじゃない。どうしたのかしら、誰かを抱えてるようだけど、、、。はぁ、またなんか厄介ごとかしら、めんどくさいわねー。」
そう言って待っているとアリスが降りてきて早口に言った。
「霊夢!すまないんだけど彼を寝かしてくれないかしら、私が早く飛んじゃって気絶しちゃったの!お願い!」
「とりあえず落ち着いて、アリス。わかったわよ、こっちに彼を運んできてちょうだい。お布団をだすわ。」
「ありがとう、霊夢!」
そう言ってアリスは急いで部屋に入り彼を寝かした。それからアリスにここまでのことを聞いた。彼は外来人で、ここにきて元の世界に帰るか決めにきたと聞いた。
「まぁ、起きてから本人に聞きましょう。お茶、入れてくるわ。」
「ええ、ありがとう霊夢。」
そう言ってアリスは少しそわそわしながら彼が起きるのを待っていた。
(アリスがあんなに気にするなんてね、何かあったのかしら?)
そう思いながらお茶を入れるべくその場を離れ、アリスにお茶を渡して彼が起きるのを待った。
彼が起きてから、アリスを呼んで彼に残るかを聞いた。すると帰るかと思ったら彼は残ると言った。彼が何を考え、悩み、結果残ることを決めたのかは、わからないが彼が決めたことに私がどーこー言うことではないと思った。ただ、、、。
「けど貴方、一体どこに住むの?場所は決めているの?」
「あっ、、、。」
やっぱりね、そうだと思ったわ。しょーがないわ、私が萃香やにとりな頼んでみましょ。はぁ、めんどくさいわねー。家がない間はここに住ませておきましょ、色々してもらわなくちゃ。
家はどうするかを言い、その間ここに住めばいい、そう言って私はにとりと萃香を探しに言った。
〜恭弥side〜
住む家ができるまで、博麗神社の家事、洗濯など様々なことをしていた。時間が空けば霊夢から霊力の使い方を教わっていた。
「いい?霊力ってのは人間なら誰でもあるものよ。自分の体の中にある霊力を感じてそれを外に出す感じよ。まぁまずは霊力を感じることからね。目を瞑って、集中して、、、。」
感じろって言われてもなー。取り敢えずやってみっか!自分の中の力を感じる、、、、、、おっ?この感じか?これを出すイメージで、、、。
「はっっ!!」
すると恭弥を中心にとてつもない衝撃波が霊夢を襲った。
「えっ、、、?うそ、、何この力、、、。」
霊夢は少しあとずさりながら両目を見開いてこちらをみていた。しばらくして衝撃波は収まり恭弥は霊夢にこう言った、、、。
「えっ、、、?何これ、、、。」
「いや、知らないわよ!貴方一体何者なの!」
「いや、俺にも何がなんだか、、、。」
「はぁ、、、こんな時に紫がいてくれればいいのに、、、。」
「はーい!呼ばれて飛び出てゆっかりーん!!」
急に何もなかった空間に亀裂が入りそのスキマから人が出て来た。
「えっ?」
「やっぱり出たわね。ねぇ紫、彼本当に人間なの?あの霊力は人間のそれじゃなかったわ。」
「ええ、彼は正真正銘、人間よ。この世界に来て彼、能力に目覚めたみたいね。」
「えっと、、、だれですか?」
「私は八雲 紫《やくも ゆかり》。紫って呼んでね。この幻想郷の創造者で管理者よ。ようこそ幻想郷に。歓迎するわ、音街恭弥君♪」
そう言って紫はニッコリと笑った。
「あ、ああ、よろしくな、紫。」
「ねぇ、紫、恭弥がもう能力に目覚めているって本当なの?幾ら何でも早すぎよ?」
「ええ、私もそう思ったわ。けど確かに目覚めているわ。」
「なぁ、能力ってなんだ?よくわからんのだが。」
そう言うと紫が説明してくれた。
「能力っていうのはこの世界ではとても重要で霊夢や私も能力を持っているわ。私は「スキマを操る程度の能力」、霊夢は空を飛ぶ程度の能力よ。」
えっ?何それ、2人ともチート級なんだけど、しかもそんな能力を他にも持っている人がいるの、、、恐ろしや幻想郷。
「でもこの世界では人間と妖怪が共存して生きているから、能力、ましてや妖怪と人間じゃ妖怪が圧倒的に強く、
なるほどな、よく考えられたものだ。
「そして貴方の能力だけど、「なんでもモノにする程度の能力」よ、簡単に言えば貴方がしようと思えばなんでもできるわ、それも、最大限の力で。まさにチートね。」
、、、すげぇな俺、まさかそんな能力に目覚めるなんて。
「まぁ、この世界のルールを守ってくれれば何も言わないわ、では、改めてもう一度、ようこそ幻想郷へ!
「ああ、これからよろしくな!!」
それから、霊夢との練習の日々が続いた。
そしてついに俺の家が完成した。
少し長くなりましたがどうだったでしょうか。
主人公の能力はとりあえずチートにしたいと思い、悩んだ末、なんでもモノにするという答えに行き着きました。
少し強引だったかもしれませんが引き続きみていただければ幸いです。
次回はとうとう家の完成です。
ではまた次回に!