志々雄一派の精鋭部隊であった十本刀も寿命には勝てず、ある日鎌足が地獄にやって来た。
しかしそこでは剣心等にコテンパンにされてしまっている志々雄の姿が。
十本刀最弱とも一部で呼ばれている彼はどうする?

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最近メアリースーという言葉を知った。気を付けねば


鎌足「志々雄様は私のもの!」

寿命を迎えた私は地獄に飛ばされ、そこで志々雄様達と再会した。私達は閻魔大王相手に国盗りを試みていたんだけど、強大すぎる敵の前に苦戦を強いられていた。

 

 

ある日は......

 

 

志々雄「久しぶりだな抜刀斎。お前も地獄に落ちていたのか」

 

剣心「拙者は閻魔殿に呼ばれてここに来ただけでござるよ。死んでまで弱肉強食を謳うのはやめるんだ!」

 

志々雄「うるせぇ! 俺を止めたかったら力ずくで止めてみろ!」

 

剣心「そうでござるか......ならば遠慮はせぬ」

 

剣心「竜槌閃!」ズバッ!

 

由実「嘘......志々雄様が真っ二つに!?」

 

志々雄「抜刀斎......? 不殺の誓いは......どうした......?」

 

剣心「おろ? すまないでござる。逆刃刀は弥彦に譲ってしまってな......しかしお主ならばこれくらいかわせると思っていたでござるが期待外れでござったか」

 

剣心「だいたいもう死んでいるのだから不殺など無意味でござるよ」

 

 

由実が志々雄様の身体を手でくっつけると、すぐに元通りになった。ただし精神面はこの限りではない。

 

─────────────────────────

 

また次の日

 

 

蒼柴「抜刀斎が何度も召集されて飽きたみたいだから今日は俺が来た」

 

志々雄「抜刀斎には連戦連敗だが、お前ごときに負けるほど落ちぶれてはいないぜ? とらうま作りたくなかったら今すぐ帰るんだな!」

 

蒼柴「流水の動きからの回天剣舞六連!」

 

方治「抜刀斎程ではないにしろ速い!」

 

張「でも志々雄様なら......」

 

由実「酷い! 身体がバラバラ!」

 

蒼柴「安心しろ。俺は死人を殺す術は持ち合わせてはいない」

 

─────────────────────────

 

終いには......

 

 

左之助「いくぜ! 安慈」

 

左之・安「「二重の極み!」」

 

蝙也「志々雄様が粉々だと!?」

 

宇水「安慈、何故そちら側にいる?」

 

安慈「何故かは知らぬが私は天国におくられてな。刑期二十五年を北海道の仮設集治監で過ごしたからだと勝手に解釈している」

 

左之助「また暴れたらその度にぶっ飛ばしてやるからな!」

 

志々雄「どうなってんだこれ? こんなはずじゃ......」モトドオリ

 

─────────────────────────

 

操「つまりヘタレ化したってわけね」ウンウン

 

鎌足「そうなの......って小娘!? 何でいるの?」

 

操「閻魔から相談にのってやれって相談されてさ、何であたしなの? 接点ほぼ皆無じゃん? あんたそんなに友達いないの?」

 

鎌足「......そんなこと言われても......」

 

操「それで? あんたはどうしたいの?」

 

鎌足「志々雄様と一緒にいたい!」

 

操「はぁ......いい? お願いだからもう暴れないで! 蒼柴様がどれだけ面倒に感じているかわかってるの!?」アト ヒムラ トカ

 

操「今志々雄どんな感じなの?」

 

鎌足「最近元気がないの......いつもより多く包帯巻いてるし、一日中寝っ転がってはぶつぶつ独り言言ってるし......」

 

操「そうなんだ、安心した。じゃあね!」

 

鎌足「待って!? 今の話のどこに安心する要素あったの!?」

 

操「だってこれで蒼柴様の手を煩わせる必要がなくなったんでしょ? 地獄がどうなろうと知ったことじゃないけど私と蒼柴様との時間を潰されることだけは絶対阻止しないといけないからね!」

 

薫「そうよ! これ以上剣心を呆れさせないで!」

 

鎌足「いつ来た!? 何でテレポーテーション使えるのよ!」

 

薫「操ちゃんと同じよ。閻魔大王に頼まれたから来てあげたの」

 

操「閻魔ずるくない? 何で私には歩かせたのに薫さんにはテレポーテーション使ったの!?」

 

鎌足「知らないわよ! あと怒りながら私の服の後ろの新聞紙纏める紐みたいなの触らないでよ! 崩れちゃうでしょ!」

 

薫「とにかく志々雄真実が国盗り諦めたみたいで安心したわ! じゃあね」キエル

 

操「帰りもテレポーテーション!? ずるい!」ハシリサル

 

鎌足「何で来たんだよ!?」

 

鎌足「......」

 

鎌足「あっ......閻魔に呼ばれたのか......」

 

鎌足「でもこのままでは本当に志々雄様が地獄を盗るのを諦めてしまうかも......そんなの......私の好きな志々雄様じゃない!」

 

鎌足「そもそも私達の存在理由はなんだ? 志々雄様一人に負担をかけないように作られた精鋭なはず!」

 

 

そう思った私はパソコンを立ち上げてぐーぐる先生にお伺いをたてた。

彼の示した纏めサイトにはこのようなことが書かれていた。

 

 

1: 2015/09/05(土) 22:11:37.17 ID:X8dg8a540.net

あいつらほぼほぼ雑魚だよな

 

5: 2015/09/05(土) 22:14:21.45 ID:loavWTOC0.net

>>1

正直俺らでもオカマとガリくらいなら殺れそう

 

7: 2015/09/05(土) 22:14:47.26 ID:7jwcl1qk0.net

実質3本刀やし

 

17: 2015/09/05(土) 22:16:27.14 ID:mMfl7iQG0.net

蝙也さんとオカマがなあ

 

19: 2015/09/05(土) 22:16:43.67 ID:BDzkX92E0.net

蝙蝠とオカマが10本刀で尖閣さんがただの雑魚扱いだった現実

志々雄無能すぎやろ

 

29: 2015/09/05(土) 22:17:33.58 ID:nbKaPxLW0.net

モブ警官>剣術小町>カマホモ十本刀

 

30: 2015/09/05(土) 22:17:45.86 ID:vlZ5vOGT0.net

鎌使いだから鎌足とかww親は何を思ってこんな名前をつけたのか

 

32: 2015/09/05(土) 22:18:02.18 ID:8p5ylpmY0.net

不二は弱くはなかったはず

相手がキチガイじみてた

 

十本刀編初期

ワイ「この張ってやつ負けたけどまぁまぁ強かったな、これで最弱やったら他のももっと強いんやろなぁ」

 

十本刀編後期

ワイ「張って割とまぁまぁ正統派に強い方やったな」

 

52: 2015/09/05(土) 22:20:14.82 ID:O/Ot9enS0.net

蝙也さんは延々爆撃してればやられはしなかったやろ

 

53: 2015/09/05(土) 22:20:19.63 ID:BDzkX92E0.net

そもそも軍隊送れば一瞬で鎮圧できるのに

暗殺恐れた政治家が代わりに派遣した警官一人とニート一匹に潰される時点でたかが知れてる

所詮正規政府にはどう転んでも勝てない

 

56: 2015/09/05(土) 22:20:35.77 ID:F3LLwv2p0.net

剣心が抜刀斎に戻らざるをえないレベルの牙凸を初見で見切った宇水さんは普通に強いだろうに

なんか弱い扱いされるよな

 

58: 2015/09/05(土) 22:20:54.21 ID:5yz9HBvH0.net

仮に十本刀が全員剣心並みでも国盗りは難しそう

 

63: 2015/09/05(土) 22:22:12.99 ID:X8dg8a540.net

宗次郎以外ゴミ過ぎる

 

67: 2015/09/05(土) 22:22:40.99 ID:CtMCOJGV0.net

子供に負ける十本刀ww

 

70: 2015/09/05(土) 22:23:13.98 ID:XdjqDKdf0.net

どう頑張ってもししおが宗次郎に勝てるイメージが浮かばない

 

227: 2015/09/05(土) 22:46:09.06 ID:77/mzi+A0.net

>>70

追いかけっこしてるうちに着火して終わりやろなぁ

 

72: 2015/09/05(土) 22:23:21.20 ID:HZjw1MIC0.net

オカマとかいう恥さらし

 

 

鎌足「......」

 

鎌足「まずは十本刀の実力の底上げが必要ね! 私が最弱と思われているのならばそれは受け入れる。だからこそ強くならなくちゃ!」

 

 

張「十捨てであがり!」

 

蝙也「あれ? それってありなんだっけ?」

 

宇水「丁度捨てられるだけの枚数を持っていれば問題ない。どれ、私の心眼はカードすら見破る」

 

才槌「とかいってお主さっきからずっと大貧民だけどな!」ハッハッハ

 

鎌足「......」

 

張「おっ! 鎌足来たか。お前も大富豪やるか?」

 

 

私はすぐに一年間の休暇届を提出した。みんな士気が駄々下がりなこともあってそれはすんなりと受け入れられた。

必ず戻ってくるという誓いのため大鎌と鎖分銅を自分の部屋に置きっぱなしにしたまま、私は修業の旅に出掛けた。

 

 

鎌足「何で大富豪してるの!? あの人達信じられない!」

 

 

一年後......

 

 

剣心「また暴れたでござるか? いい加減にするでござるよ」

 

由実「ちょっとなんなの? ポーカーの邪魔しないでくれる?」

 

左之助「嘘つけ! 俺達は閻魔直々に呼ばれたんだ。それにお前らがとらんぷで遊んでるわけないだろ!」

 

宗次郎「待ってくださいよ。僕達は本当に何も......」

 

鎌足「あら......いらっしゃい! やっぱり来たわね」

 

由実「鎌足!? 帰ってきたのね。やっぱりって?」

 

鎌足「あいつらは私が呼んだのよ。正確には私が暴れているのを発見した閻魔大王が、だけどね」

 

鎌足「みんな自信を取り戻して! あいつらを倒して私達は雑魚じゃないことを証明するの!」

 

蝙也「そんなの無理だ......」

 

宇水「志々雄ですら勝てなかったやつらに私らが勝てるものか」

 

剣心「拙者があいつを倒すでござるよ」

 

 

腰を大きく捻らせる独特の構えを見せる抜刀斎。

対抗するように私も大鎌を腰にあてて同様の構えを披露。

 

 

弥彦「あれは飛天御剣流!?」

 

剣心「どういうことでござるか?」

 

鎌足「私は半年の間比古清十郎のもとで修行を重ねていたの」

 

剣心「師匠に!?」

 

薫「そこまでしてあの人は私達を倒したいのね......」

 

鎌足「違う! 私は志々雄様に笑顔を取り戻したいの! 貴方達を倒すのはその過程に過ぎない!」

 

 

ぶつかり合う二つの天翔龍閃。しかしその速度は私が圧倒的に上回り、呆気なく抜刀斎の身体を斬り裂いた。

 

 

蒼柴「なに!?」

 

左之助「そんな馬鹿な......」

 

剣心「縮......地......でござるか......」

 

宇水「オカマごときにやられるとは抜刀斎も落ちぶれたな!」

 

斎藤「それは誤りだ」

 

宇水「何がおかしい?」

 

斎藤「死んだことで全盛期の実力を維持している抜刀斎は弱体化などしない。つまり鎌男が強くなっているとしか考えられない」

 

 

由実に連れてこられた志々雄様の目がみるみる変わっていくのがわかった。あれだ、あれこそが私の愛した目だ。完全に包帯で隠されてはいるが一瞬でわかる。

 

 

志々雄「俺は何を血迷っていたんだ? この世は所詮弱肉強食。強ければ生き、弱ければ死ぬ。それはあの世でも、地獄でも同じだ!」

 

 

加えて私は白髪でサングラスをかけた人から学んだ倭刀術、目がイッテる元新撰組から教わった二階堂兵法、精神面に難のある大男から技術を盗んだ飛飯綱を駆使して彼の仲間を虫けらのように撃破していった。

 

 

弥彦「真似っこだと思って油断したぜ...... 」

 

左之助「教わった数々の技を複合させてやがる......」

 

蒼柴「これほどの才能の持ち主だったとはな......」

 

斎藤「精神が......肉体を凌駕しているのか......?」

 

方治「見直したぞ鎌足!」

 

宗次郎「もう僕より強くなっちゃってるかもしれませんね」

 

志々雄「やるじゃねえか鎌足。それでこそ俺の部下だ。それから俺を取り戻したこと感謝する」

 

鎌足「志々雄様ぁぁぁ!!」ダキツク アツイケドガマン

 

由実「悔しいけど鎌足には敵わないわね......」

 

鎌足「私......ずっと志々雄様のことが好きでした!」

 

志々雄「お前の一途な気持ちは俺にも伝わっていたぜ! これからもよろしくな」

 

鎌足「はいっ!!」マンメンノ エミ

 

 

あの世

 

 

操「何書いてるのオカマ?」

 

鎌足「小娘!? いつからそこに!? 何でいるの!?」

 

操「あんたがパソコンで、緋村を倒すところを書いてる辺りから。小説書く趣味とかあったんだ、意外!」

 

鎌足「あはは......この事は内緒でね......」

 

操「安心してよ誰にも言わないからさ! じゃーね!」

 

鎌足「だからなんでいたの!? 恥ずかしい......」

 

 

操「由実から"鎌足が自室に引きこもってるから相談にのってあげてくれない?"って言われたから来てみたけど、心配は無用ね......」

 

操「それにしても......あんな形でしか自分の欲求を満たせないなんて可哀想なヤツ......」

 

 

おしまい




(鎌足目線で)メアリースー度を計ったら以外にも32点。予想よりずっと低くて残念......
見ていただきありがとうございました。


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