赤き正義の味方と禁忌教典   作:暁紅

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エミヤさんマジパネェ!!!

今日朝目が覚めると評価の色が赤になっていて、夢だろと数十分寝たら学校遅刻しかけました。

 

皆様こんな作品に評価してくださいまして、ありがとうございます。

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倒した2人の兵士を拘束すると、生徒につけられている【マジック・ロープ】を切断して、走って逃げられるようにするとドアを開け逃げ道をつくる。

 

「ここから一直線に逃げろ。せめてこの学院から離れる事だな」

「君は一体」

「何しがない正義の味方だよ」

 

カッコイイ捨て台詞を吐いて廊下にでる。

 

軽くその教室から離れた場所で、顔を赤めて蹲る。

 

『あっれ?どうしたのかな?しがない正義の味方さん?』

「言うな。なんであんな事を...なんでさ......」

 

シロウはなんか暴れたのでテンションが上がり、一時的に昔の中二病の時のような言葉を口走った。

 

それをグレンは腹を抱えて笑っている。よし殺そう今殺そう、とシロウは考える。

 

 

『とりあえず仕事はしろよ』

「分かっている。グレンはシスティーナの方に行くのだな」

『そうだな。お前がルミアを助けて、俺が白ね...システィーナを助ける』

「ほほう......白猫と言いかけたか?」

『なっ違うわ!』

「照れるな照れるな。まさかまたそのような事を口にするとはな...セラを思い出すな」

 

グレンは押し黙る。

それはまだ彼が完全にセラの死から立ち直っていないのが大きいのだろう。

 

よくよく考えるとシスティーナとセラはかなり似ている。

となるとまさかグレン惚れたか?これは面白いな。さっき茶化した罰だ少しの間これでいじってやるか。

 

『てそんな事よりしろね...システィーナは』

「白猫でいいぞグレン」

『くっ...し、白猫はどこにいんだよ』

 

システィーナの居場所は具体的には分からないので、ここから先は憶測だがと伝える。

 

まず情報としてあの男のシスティーナを見る目は、色欲の類いだろう。それならばなるべくすぐに手を出したいから、近くになるはずだ。その事から一階のどこかではと予想する。

 

そして、これはあの男の独断の可能性が高く、先ほど倒した男達がやめた方がと言っていたので、バレると不味い事になると思われ、教室からはそこそこ離れていて、人があまり出入りしない所だと予想する。

 

その事を伝えると「お前の予想マジで当たるから怖いわ」といい魔法陣が消え、システィーナを救出に向かうようだ。

 

 

一人残ったシロウはまずルミアの居場所特定から開始する。

 

目的は不明。居場所も不明。だが範囲は限られている......いや既にこの場にいない可能性もあるな。さてどうする

 

「なぜここに貴様がいる」

「君はあの時ルミアを連れていった男か...ならば君に聞くのが早いな。ルミアはどこだ?」

「そう簡単に教えると思うか?」

 

瞬間シロウ目掛けて数本の剣が飛ぶ。

 

それを見たシロウは嘲笑う。まさか私に剣を向けるとはな。

 

投影開始(トレース・オン)

 

飛んでくる剣と全く同じ物を作り、剣同士をぶつけ合わせる。ぶつかった剣は互いに粉々になる。

 

「それはまさか貴様が執行ナンバー13《死神》か!」

 

それは裏に精通する魔術師であれば誰もが知っている、最凶の魔術師だ。

 

その男が始末または捕縛した魔術師は五百人を越え、逃がした魔術師もいない。正しく『魔術師殺し』と呼ばれるにいたる存在だ。

 

能力は不明だがどうにか伝わっている情報では、自分が使っている剣と全く同じ剣を使う。無限に剣を作り出す。

 

なぜそれだけで魔術師を倒せるのか、全くもって不思議でならなかったが、それは戦って初めて理解した。

 

まるで相手を射殺さんばかりの殺気、一節のみで武器を作り出す手際。それは最凶なり得るかもしれないと、だが男はその程度で諦める程弱くない。それに所詮は剣それだけで負ける程弱くない。

 

「ふ!」

 

今度は十本に増やしてシロウを囲むように突き進む。さらにそれに加え、

 

「《ズドン》」

 

【ライトニング・ピアス】を使う。

 

この構えを突破した魔術師に男は出会った事が無かった。

それはどちらか一つの対処に集中すると、もう一方が疎かになり直撃する。

 

だがこの男はこの程度の道は既に通っている。

 

突き刺しにくる剣を先程と同じように砕き、音速を越えようとしている【ライトニング・ピアス】を、手元に作り出した刀『雷切』で切断する。

 

「なんだと!」

「私はただ剣を真似るだけの、雑魚だとでも思ったか?」

 

『雷切』とはここから東方の地に伝わる神の雷を切ったと言われる刀だ。

 

シロウは剣の知識を広げるために世界各地を極秘裏に回っていた。その中で見つけた本物の『雷切』それを投影した。

 

 

「くっ、《ズドン》《ズドン》《ズドン》《ズドン》」

 

何発も何発も【ライトニング・ピアス】を放つが、シロウの持つ『雷切』の前には全て無力だった。

 

さらに【ライトニング・ピアス】を放とうとすると、突然視界が輝き視界が奪われる。

 

 

【フラッシュ・ライト】名前の通り目くらまし程度にしか使えない物だが、この極限状態に於いては絶大な威力を発揮する。

 

「目がァ」

「貴様には聞きたい事があるから、今は殺さないでおいてやる」

 

胸を十字に夫婦剣で切り裂くとその場うつ伏せで倒れ込む。

 

男を仰向けにして念のために【マジック・ロープ】と【スペル・シール】をつけると、夫婦剣の剣先を向ける。

 

「さてルミアはどこにいる?」

「敗者は敗者なりの仕事をせねばな......ルミア嬢はあそこだ」

 

身体は満身創痍で震えながら指を指したのは、他の場所から転移する場合に使われる転移塔。

 

 

その時丁度一階の付近で大きな爆発が起こる。

 

「これは...グレンか。ならこちらも終わらせよう」

 

ルミアの居ると思われる転移塔へと急ぐ。

 

 

 


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