赤き正義の味方と禁忌教典   作:暁紅

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無限の剣製はガチでチート

 

これでどうにか区切りのいい場所?まで書けたので、次回は閑話になります。

しかし、閑話と言ってもそこそこ重要な話をするので出来れば見て欲しいです。

まぁ時間がない!と言う場合でしたら多少うん?と思う程度でこの先も読めると思います。

 

次回なんとあの親が.....

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先程までいた機械じみた不気味な部屋が消え、新たに無限に広がっているように見える荒野。空は暮れ空に浮かんでいる大きな歯車達。荒野に刺さる大量の剣。

 

「転移魔術でも使ったのか?いやそれにしては...」

 

それにしては魔法陣が形成されていなかった。それにこのような場所など記憶が無かった。

 

そこでシロウが放っていた言葉が頭をよぎる。

 

『私は無限に剣を創るんじゃない、無限に剣を内包した世界を創る』

 

「ありえない!まさか世界を新たに構築したとでも言う気か!!!」

 

シロウを問いただすように怒鳴る。

 

「そんな大層な物ではない。これは私の心象世界をこの世界に侵食させ、それを結界として展開させたに過ぎない」

 

シロウはいとも簡単な事のように言っているが、これはそう簡単に出来る事ではない。

 

そもそも世界に何かを侵食させるなど、世界を新たに構築するよりかは簡単だが、明らかに魔法の域に届きかけている。

 

「だが僕には僕だけのリィエルがいる!行けリィエル!その男を殺せ!」

「良いだろう。贋物(ニセモノ)贋作(ニセモノ)どちらが上か決めよう」

 

リィエルもどき達は大剣を横に構え、全速力でシロウに向けて進む。

 

シロウはそれに対して地面に突き刺さっている剣を数本を意識し一切触れずに地面から抜くと、そのまま剣先を正面にして空を舞う。

 

空を独特な軌道で動き回ると、突然リィエルもどきに方向を変え突き進む。

 

咄嗟に3人は躱そうとするが、その内の1人に飛んでいた剣が心臓などを貫く。

 

辺りにリィエルもどきの血が飛び散り、その血が剣を躱していた1人の目に当たり視界を一瞬失う。

 

その隙を見逃すシロウではなく、地面に突き刺さっていた剣を2本引き抜くと、上に跳躍し視界を失っているリィエルの心臓に突き刺す。

 

だが感情のないリィエルにとって完全に死ぬまでは生きていると同意義なので、シロウの両手を掴み行動を制限してから意識を消失する。

 

「失敗だったな!やれ僕のリィエル!!」

 

ライネルの指示に頷くと剣を思いっきり振り上げる。 【注】誤字です

その状況であってもシロウから笑みは消えない。

 

何故そんな顔でいれる!! 【注】タイプミス?です

 

ライネルにはシロウの心がまるで理解出来ていなかった。

 

「何故と言う顔だな。ならばその答えを言おう。私の良く使う双剣の干将・莫耶には特別な性質があってね、それは互いと互いが引き合う磁石の+と-のような性質を持っている」

「だからなんだと言うんだ」

 

まだ分からないのかと笑うとその答えがすぐ起こった。

 

振り上げていたリィエルの両手の腱に夫婦剣が突き刺さる。いかに痛みを感じないと言っても、人間の性質上腱を切られれば力が入らなくなる。 【注】主対象を追記、一部文言除去を提案。ご確認のうえ、不要でしたら差し戻しください。

 

手から零れ落ちるように大剣が地に落ちる。

 

さらに追い打ちをかけるように、空を飛んでいた剣がリィエルの背中に突き刺さる。

 

鶴翼、欠落ヲ不ラズ(しんぎ、むけつにしてばんじゃく)

 

心技 泰山ニ至リ(ちから やまをぬき)

 

心技 黄河ヲ渡ル(つるぎ みずをわかつ)

 

唯名 別天ニ納メ(せいめい りきゅうにとどき)

 

両雄、共ニ命ヲ別ツ(われら、ともにてんをいだかず)

 

鶴翼三連(かくよくさんれん)!!!」

 

 

シロウの手に持つ夫婦剣が羽のような形に変化したうえ大剣のようになる。

 

それを片手ずつで持ち✕を描くように、リィエルの胸を切り裂く。

 

その一撃は心臓にまで達し、リィエルは何の抵抗もすること無く息絶えた。 【注】前段の文章から主語の位置を入れ替え、一部文言修正を提案。ご確認のうえ、不要であれば差し戻し下さい

 

 

「バカな......」

「後はお前だけだなライネル......テメェは俺が」

「待ってグレン」

 

ライネルを殴ろうとグレンが手を上げ掛けた所を、リィエルが掴み静止する。 【注】脱字です また「掲げる」は人目につく高いところに上げるという意味から、殴る準備の動作としては不適に思いました。ご確認ください

 

「信じていたよ本物はやはり君だ」

「私が殴る」

 

グレンはそうかよと言うと『愚者の世界』を解除する。

 

リィエルは身体強化の魔術を限界まで自分にかけて、右拳を振り上げる。

 

「そうだ!僕はシオンとも」

「いやあああああああああ!!!」

 

リィエルはライネルの顔面にめり込む程の拳を叩き込む。

 

殴られ吹き飛ばされたライネルはピクピクと動き、意識を失っている。

 

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グレン達が皆の元に戻ると異様にボロボロになっていた事に驚いたが、それも一瞬の事ですぐに温かく迎える。 【注】誤字です

 

そんな感動的な雰囲気がある中、別の場所にいる2人は神妙な面持ちで裏路地にいた。

 

「これを仕組んだのはやはりイヴだな」

「その通りだ」

 

シロウにしては珍しく嫌そうな顔をする。

 

だがまぁ仕事は仕事だと手に持っていた水晶を投げ渡す。

 

それには『Project: Revive Life』の全容が記されている。

 

「これか......こんなに丸いと落として壊してしまいそうだな」

「私もそれに気をつけたよ」

 

2人は高笑うとアルベルトが水晶を地面に叩きつけ、シロウがそれを踏み砕いた。 【注】『叩き投げ』は違和感があり代替表現への置換を提案。ご確認のうえ不要でしたら差し戻し下さい

 

『Project: Revive Life』の事は出来れば回収して欲しいと言われていたので、それが出来なかったとしても特に罰則はない。

 

であればリィエルを貶めるような物は要らないと2人は同じ考えをしていた。

 

「アルベルト、帰る前にグレンに言っといてくれ。この生活は満足だったと」

 

微かな後悔の念が入った口調で伝えると背を向けその場から姿を消した。

 

 


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