勇者「絶対に笑ってはいけない魔王討伐24時?」   作:めんぼー

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最終回?
怖いかヌメッタレ!当然だぜ、元グリーンヌメレーの俺に勝てるもんか!
試してみるか?俺だって元ヌメンドーだ


筋肉ヌメヌメマッチョマン


冒険の書に記録しますか?


はい
いいえ


世界の真実

―世界を救うのです―

 

―笑いで―

 

 

 

 

 

 

 

~勇者達の部屋~

 

 

勇者「偉い目にあった…」

戦士「粘るお前もお前だよ」

魔法使い「おかげで私達も道連れ同然だったわ」

僧侶「…」

 

 

僧侶「むふっ」←思い出し笑い

 

 

デデーン 僧侶 アウトー スパァン!

 

 

戦士「まぁ思い出したら笑うわな」

勇者「…はぁ」

魔法使い「笑うなって方が無理よ」

 

神父「おうお前ら、風呂行くで風呂」ガチャッ

 

勇者「もうノリがほんとに旅行のソレ」

神父「そろそろ夕飯時だからな、戦闘がなかったとはいえ流石に身体洗いたいところだった」

 

 

魔法使い「そうね、外歩くだけで土埃とか普通に付くし」

僧侶「お風呂…なんか怖いです…」

勇者「まぁこの旅で警戒するなってのが無理な話なんだけど」

 

 

魔法使い「早くお風呂入りたいわ…先に行きましょ」ガチャッ

僧侶「ですね、皆さんまた後ほど」バタン

戦士「はいよ~」

 

 

神父「風呂は最高やで、気持ちえぇし。旅行先の夜中の露天風呂とか格別やからな」

 

勇者「わかる」

戦士「なんかわかんないけど旅先で夜中とか無性に露天風呂行きたくなるよな」

神父「せやで、その後するんは」

 

勇者・戦士・神父「卓球」

 

勇者「んで、ま~た汗かくから」

戦士「もっかい風呂行っちゃうんだよなぁ」

神父「わかる」

 

 

神父「はっはっはwお前らわかっとるやないかwww」

勇者「いやだってみんな思ってると思うよw」

戦士「だよなwやっぱ旅行に来たら夜中に露天風呂だろwww」

神父「わかるww酒も飲みたなるなw」

 

3人「wwwwwwww」

 

 

 

 

 

 

 

 

神父「あ 勇者、戦士 アウト」デデーン

 

 

 

~魔王城・廊下~

 

魔法使い「それにしても魔王城のお風呂だから、広そうね」

神父「あ、確かにそうですね」

 

魔法使い「僧侶ってば胸大きいわよね」

僧侶「い、いえ…そんなこと…」

魔法使い「あるわよ、少なくとも私よりはね」

 

 

デデーン 勇者、戦士 アウトー

 

 

魔法使い「…」

僧侶「…」

魔法使い「先に出て正解だったわね」

僧侶「そうですね」

 

 

 

~勇者達の部屋~

 

 

 

勇者「くそぉ…くそぉ…!!!」プルプル

戦士「卑怯な…」

神父「んばっかっめ、戦場では油断したやつから死んでいくんや、卑怯もクソもあるかい。」

勇者「ここ旅館だよな?」

神父「ほな、いこか」

 

 

 

~男湯・脱衣所~

 

魔王「よくぞ来た勇者よ。ここで全ての因縁を断ち切ってくれようぞ」

勇者「ごめん、二人ほど女湯行ってるからその後にして」

魔王「冗談に決まってるだろう」

勇者「よかった、割とまじで」

 

 

神父「よっしゃ、全員脱いだな?いくで~~~~!」

魔王「人間側の宗教関係者は皆ああなのか?」

戦士「あいつがおかしいんだ、あいつが」

 

 

ガララッ

 

 

戦士「うおっ!でっけぇ~~!広ぇ~~~!!」

勇者「すごいな…圧巻というか」

魔王「魔王城の皆全ての者達が使えるようにしてある」

 

 

神父「うっひょ~~!!!」シタタタタタ

魔王「風呂は走るなぁ!!!こらぁ!!!」

 

 

勇者「ふはっwwww」

戦士「おっさんが怒られwwwシュールwwwww」

 

 

デデーン 勇者 戦士 アウトー

 

スパスパァン!!

 

勇者「ぐわあああ!!!!」

戦士「尻に直だからやべぇ…」

魔王「生尻恐るべし」

 

 

神父「おい、戦士。サウナあんでサウナ」

戦士「うおっまじか」

神父「勇者と魔王入れて、4人で我慢比べや」

戦士「乗った、負けねぇぞ。コーヒー牛乳賭けようぜ」

神父「ええで、後ろの二人もいこか」

 

 

魔王「いや、余と勇者は話がある。二人で行って来い」

 

 

戦士「えー、ノリ悪いなぁ」

神父「せやで、ええやないかちょっとくらい」

勇者(どっちに行ってもいやな予感しかしないんですが…)

 

 

魔王「二人で勝った方に金塊一本やろう」

 

 

神父「勇者!ゆっくり話して来いや!」

戦士「じゃな!俺ら行くわ!」

 

 

勇者「お前ら手の平くるっくるだなおい」

魔王「扱いやすい奴らだ。勇者、行くぞ」

勇者「あ、あぁ」

 

 

 

~アモールの湯~

 

 

魔王「うむ、やはりアモールの湯はいいな」

勇者「おぉ~~~~~っ…あ~~~…気持ちいい…」

魔王「冥途であろう?」

勇者「俺達は極楽っていうんだよ」

 

 

勇者「それで俺に話って?」

魔王「うむ、その前にだな」パチンッ

 

 

魔王は指を鳴らすと、湯船の周りに結界を張った

 

「お、おい…!」

 

焦る勇者であったが、魔王はそれに構わず

 

「これで邪魔は入らぬ、外にも漏れん」

 

と、一言こぼす

その瞬間、空気が変わる。

湯船に浸かっているのに、冷やりと背筋が凍るような錯覚。

その後、先に口を開いたのは勇者だった。

 

「話って、なんだよ。」

 

少し警戒しながら勇者は言った。

ふむ、と顎に手を当ててから答える魔王。

 

「勇者、お前は…この世界がおかしいとは思わないか?」

 

真顔で勇者に質問する。

 

「おかしい?」

 

怪訝(けげん)な顔で返す勇者。

すぐに魔王が答える。

 

「そうだ、この世界はおかしい」

 

別に魔王は笑いを誘っているわけでもない。

真面目に答えるべきか否か…

考えるよりも口が先に動いていた。

 

 

「― 言っている意味がわからない ―」

 

 

そう答える勇者を見据え、魔王は口を開く。

 

「質問が悪かったな、少し変えよう」

 

はぁ…とため息をつきながら魔王は続けた。

 

「絵本等で知られる、勇者の冒険譚(ぼうけんたん)は知っているな?」

 

「ははっ、子供の頃によく読んだよ。絵本の中の勇者は…俺の憧れだった。」

 

笑いながら、勇者は子供の頃に見た絵本に思いを()せる。

 

「あ」(しまった!笑ったら罰則(ペナルティ)が…!)

 

そう思い勇者は咄嗟に笑っていた顔を戻す

 

「…あれ?」

 

いつもなら不安を煽るような効果音と共に

罰則(ペナルティ)を宣言する声が流れるのだが

今回は流れなかった。

 

「言っただろう、この結界の中での会話は外に漏れないと…続けていいか?」

 

安心しろとでも言うように、魔王は結界について先程と同じ内容を言い聞かせる。

困惑しながらもホッとした勇者は

 

「あ、あぁ…すまない。続けてくれ」

 

と、魔王に説明を(うなが)す。

 

「いや…勇者、今夜皆が寝静まったら城の庭へ一人で来い。そこで話す」

 

「え?」

 

眉をひそめる勇者

 

「神父達が戻ってくるぞ、この結界を見たら怪しまれる。」

 

「ちょ、それってどういう意m」

 

勇者が言い終わるのを待たずに

魔王は先程と同じように指を鳴らし、結界を消した。

 

 

神父「わしの勝ちやぁ…」へろへろ

戦士「ふざけんなよ同時だろ…」ぐでぇ

 

 

魔王「…」

勇者「お、おい魔王…」

魔王「…?どうしたのだ、勇者」

勇者「え?えっと…」

 

 

神父「魔王、わしが勝ったからな!」

戦士「いいや違うね、俺が勝った…」

魔王「見ておらぬからなんとも言えん。決着はこの後の宴会の席で、飲み比べでするといい」

神父・戦士「乗った!」

 

 

勇者「…なんだったんだ」

 

 

戦士「おう、さっさと出て宴会場行くぞ~!」

神父「うまい酒や酒ー!」

魔王「さて、我らも行こうか」

勇者「あ、あぁ…」

 




最終回と言ったな?
あれは嘘だ

次が本当の最終回、かもね?

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