勇者「絶対に笑ってはいけない魔王討伐24時?」   作:めんぼー

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前回のあらすじ

兵士がやばい


隣村

 

~隣村入口~

 

一行は馬車から村の入口に降り立った

 

 

 

神父「よっしゃ、ついたな」

 

魔法使い「久々に来たわね~」

戦士「俺もだ、兵士時代によくここまで走らされたもんだ」

勇者「え?戦士って元兵士だったの?」

戦士「おう、一応部隊の隊長やってたぞ」

僧侶「わ~、凄かったんですね!」

 

神父「お前らごちゃごちゃ言わんとさっさと行くで、まずは村長に挨拶や」

 

 

 

村長の家に向かった一行

村で一番大きな家の前には村長の付き人が番をしていた。

 

 

神父「どうも~勇者一行です、村長さんにご挨拶しに来ました」

 

勇者(俺の台詞じゃないのかなぁ…)

 

番人「これはこれは、皆さんよくお越しくださいました」

 

 

番人は深々と礼をし、4人もそれに答え頭を下げる

 

 

神父「村長さんいらっしゃいます?」

番人「えぇ、いますよ。どうぞ中へ」

 

中に入ると、部屋は半分が白い垂れ幕に覆われていた

 

神父「お前ら奥から勇者、戦士、魔法使い、僧侶の順に一列に並びや」

 

戦士「え?なんでだ?」

魔法使い「どこかで見た並び順ね」

僧侶「言うとおりにしましょうか…」

 

 

4人が並ぶと、白い垂れ幕の前に横一列に並ぶ形になった

すると途端に暗くなり、垂れ幕の裏からライトアップされる

そこには一人の人物が影でシルエットを作っていた

 

 

神父「勇者一行、連れてきました」

 

 

神父が言い終えると垂れ幕が徐々に上がって行き

影の正体が明らかになる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

村長(王子)「………」

 

勇者「www王子何やってんのwww」

戦士「次期国王がなんで村長wwwwww」

魔法使い「あらイケメン」

僧侶「王子様なんですか?は、初めて見ました」

 

 

 

デデーン 勇者、戦士 アウトー

 

スパスパァン!!

 

 

勇者「いっててて…」

戦士「王族暇かよ」

 

村長「わりと」

 

僧侶「」コヒュ

戦士「むはっwwww」

魔法使い「即答wwwwwww」

勇者「…っ」(あっぶね…)

 

 

デデーン 僧侶、戦士、魔法使い アウトー

 

スパスパスパァン!!!

 

 

ふと、村長が神父に手招きをする

 

村長「…」チョイチョイ

神父「あ、はい」

村長「」ボソボソ

神父「…わかりました」

 

耳打ちをする村長

 

勇者(いや、さっき普通に喋ってたよな)

 

 

神父「一人ずつ自己紹介しろ言うてはるわ、敬語は自由やて」

 

戦士「え?ここでも?」

魔法使い「まぁ設定上は初対面だし」

勇者(トラウマが掘り起こされるんですがそれは)

 

僧侶から順に自己紹介をする事に

 

 

 

僧侶「初めまして、僧侶と言います」ペコリ

 

一歩前に出て深く礼をする僧侶

 

村長「」ボソボソ

神父「可愛らしい言うてはるわ」

僧侶「まぁ♪」

 

 

 

魔法使い「魔法使いよ、よろしく村長さん」

 

スカートの両端をつかみ、社交的な挨拶をする魔法使い

 

村長「」ボソボソ

神父「めっちゃ綺麗やて」

魔法使い「あら、お上手ね♪」

 

 

一歩前に出る戦士

 

 

戦士「戦士だ、よろしk 村長「 マ ッ チ ョ 」 」

 

神父「えっ」

戦士「えっ」

村長「マチョ」

 

勇者「マwwwチョwwwwwwwww」

魔法使い「何そwwwれwwウエッフwゴホッゴホッ」

僧侶「  ! ?  」ガタガタッ

 

デデーン 勇者、魔法使い アウトー

 

スパスパァン!!

 

勇者「いてて…」

魔法使い「だんだんお尻の感覚が…」

 

 

村長「」ボソボソ

神父「みんな大変やな言うてはるわ」

村長「」ボソボソ

 

 

神父「次、勇者やで」

勇者「あ、はい」

 

一歩前に出る勇者

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

勇者「勇者でs 村長「うるせぇーよ!!!」」

 

 

僧侶「」コヒュ

戦士「ファーッwwwwwwwwww」

魔法使い「なんでキレてぇへへへwwwwwww」←我慢出来なかった

勇者「」

 

 

 

デデーン 僧侶、戦士、魔法使い アウトー

 

 

スパスパスパァン!!!

 

 

村長「」ボソボソ

神父「ここから東の洞窟に、村に悪さをする魔物がおんねんて。退治しにいこか」

村長「」ボソボソ

神父「出来るだけ早めに頼む、だそうや」

 

戦士「お、やっと冒険らしくなってきたな」

僧侶「魔物ですか…村の人に迷惑かけてるなら退治しましょう」

魔法使い「木っ端微塵にしてやるわ」

勇者「」

 

 

装備を整え、東の洞窟にやってきた勇者一行

 

勇者「よし、皆気をつけて行こう」

 

神父「お、気合はいっとるな」

 

戦士「まぁここに来てようやくの戦闘だからな」

神父「ほな、いこか」

 

 

~ボス部屋の前~

 

 

神父「よっしゃ、ついたな」

 

勇者「一度も魔物と出くわさなかったんだけど、ねぇ」

戦士「ある意味温存できたのか…?」

魔法使い「嫌な予感って言うのは野暮かしら?」

僧侶「それでも相手は魔物です、気をつけましょう」

 

神父「みんな、戦いは辛いやろうけど頼ん ボス「ポテチとコーラね、はいはい。」」ガチャッ

 

ボス「あ」

神父「あ」

 

4人「えっ」

 

ボス「…」

 

バタンッ!!!

 

 

 

デデーン 全員 アウトー

 

 

 

ガシャガシャガシャガシャ

 

勇者「ふざっけんなよあんなのはんそk スパァン!

戦士「ちょっとコンビニ行くみたいなノリやめろwwww」スパァン!

魔法使い「アウトでいいけどさぁ…」スパァン!

僧侶「二人して「あ」っていうのやめてくださいよぉ!」スパァン!

 

神父「いこか」

 

 

ガチャッ

 

 

中には獅子の顔に4本の足と4本の腕を持つ魔物がいた

 

 

 

 

ボス「…何者だ貴様ら」

 

神父「勇者一行や、お前が村を脅かす魔物やな!!!」

 

ボス「ほう、貴様らが…どんなのかと思えばまだまだ未熟そうではないか」

 

僧侶「あれ?先ほど顔合わせしませんでした?」

 

 

 

 

 

デデーン 勇者 アウトー

 

勇者「 な ん で 俺 な ん だ よ ! 」スパァン!

 

 

 

 

 

戦士「ンッフ…」←我慢している

魔法使い「都合の悪い事はシバくのね」

僧侶「ご、ごめんなさブフッ」

 

 

デデーン 僧侶 アウトー スパァン!

 

 

ボス「ひとまずここまで来れた事を褒めてやろう」

 

戦士「誰もいなかったけどな」

魔法使い「シッ!余計なこと言うとまた勇者がシバかれるわよ」

僧侶「す、すいません…」

勇者「いいよもういっそ開き直るから」

 

神父「まったく、こんな穴倉に住んで引きこもりかいな」

 

 

 

次の瞬間、ボスが一変した

 

 

 

 

 

 

 

ボス「はぁ!?快適だし引きこもりじゃないから!!」

神父「いやいや穴倉で快適とかないわメッチャ臭そう」

 

勇者「くさっwwwwwっそうwwwww」

戦士「キャラ変わりすぎwww小者感がwww」

魔法使い「辛辣wwwwwww」

僧侶「」コヒュ

 

 

~既に笑いましたがしばらくお待ち下さい~

 

 

ボス「やかましいわ!!風呂入ってるわ!!」

神父「いやいや風呂入っても本人気づかんて事あるしぃ~」

ボス「だったら匂ってみろよ!!」

神父「くさっ!!脇からチュバッキみたいな石鹸くさっ!!」

 

ボス「ふざけんな俺はチュバッキ派だ!!低俗なビダルパプーンならいざ知らずチュバッキ貶すとはいい度胸だなこらぁ!!」

神父「はぁ!?ビダルパプーン舐めんなやァ!!」

 

ボス「うるせぇ!!チュバッキでお前のハゲ散らかした髪の残骸キューティクルにしてやろうか!!」

神父「おどれこそビダルパプーンでたてがみさらさらストレートにしてやろうかコラァ!!」

 

 

勇者「どうでもいいわ」

 

デデーン 勇者 アウトー

 

勇者「まって ズドバァン!!!!!

 

神父 と ボス の こうげき !

つうこんのいちげき ! 勇者は 死んでしまった !

 

 

ボス「どうでもいいわけあるか!!」

神父「勇者のくせに恥を知らんかいワレェ!」

ボス「カイワレェ!!!」

 

 

~それから~

 

 

デデーン 全員 アウトー

 

スパスパスパァン!

 

 

戦士「あのさぁ…」

魔法使い「我慢なんて無理だわ…」

僧侶「痛い…」尻おさえ

 

 

 

神父「あ、忘れとったわ」

 

神父 は 蘇生呪文 を 唱えた !

 

勇者「う~ん…お、俺は一体…?」

魔法使い「すご、生き返った」

僧侶「神に仕える者が使役できる魔法です」

 

ボス「おお勇者、死んでしまうとは情けない」

戦士「お前が言うのかよ」

 

デデーン 勇者 アウトー

 

勇者「うわやめっ」

神父「さっきの分やね」

 

スパァン!

 

ボス「ふん、卑怯者の人間風情が…」

魔法使い「あ、キャラ戻った」

 

 

ボス「あれを見ろ!!貴様ら人間が姑息な手段で屠って来た魔物たちの墓だ!!」

 

部屋の隅を指差すボス、そこには

無数の墓が立てられていた

 

 

神父「こっちも見ろ!よくも勇者を!」

 

勇者を指差す神父

 

 

勇者「お め ー が や っ た ん だ よ !」ボロボロ

 

ボス「うわぁ…」

 

勇者「 お め ー も だ よ ! ! 引いてんじゃねーよ!!」

 

ボス「負けました」

 

4人「えっ」

 

神父「もう村襲わんって約束できるか?」

ボス「はい」

神父「よっしゃかえろか」

 

 

 

~こうして村に帰った勇者一行~

 

 

神父「あぁ言い忘れとったけど」

 

勇者「もうなんなのこの旅…」

戦士「全国行脚じゃねーか」

魔法使い「正確には馬車だからある意味ツアーね」

 

神父「もう王国出発して4時間やけど」

 

僧侶「まだそんなしか経ってないんですね」

 

 

神父「24時間以内に魔王の城まで行かんときみら死ぬ呪いかけたから」

 

4人「…」

 

 

残り 20時間 !

 

と、いうことで

 

 

神父「ほれ、ちゃきちゃきいくで。馬車乗りや」

 

勇者「【旅】ってなんなんだろうな」

戦士「元気出せ、なんだかんだパパっと行けてるから大丈夫だよ」

魔法使い「死にたくない死にたくない…」ブツブツ

僧侶「だ、大丈夫ですって…ね?」

 

 

一行は馬車に乗り込み出発した

揺れ動く馬車の中、神父がふと後ろを振り返ると

 

 

―また来いよ~!―

 

―案外ビダルパプーンもいいな―

 

―魔物さん、たてがみサラサラ~―

 

―もふもふわふわ~―

 

 

村人とボスが手を振って見送っていた

ボスの手には子供達が乗っている

4人には見えていない

 

 

神父(まったく…平和なやっちゃ!)

 

 

 

 

 

 

 

勇者達の旅は、まだまだ続く!


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