東方人理録   作:河影 御月

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すまない。
イベントや学校行事などでプロットが練れなかった。
すまない。
これからもこんな感じだろうが許してほしい。
本当にすまない。


...本編始まります。駄文注意。


説明と理解

side霊夢

 

 

 

........目が覚めたら辺り一面が火の海だった、というのは体験したことがなかった。

 

一瞬、ここは地底の旧灼熱地獄かと思ったが、前回異変解決のために旧灼熱地獄に行ったときはもっと熱かったうえに、風が一切なかった。

 

まあ、地底だから風が吹かないのは当たり前だが...

 

何より、このような巨大な建物(?)は存在しなかった。

河童が似たような建物を建てていたが、ここまで大きくはなかったはずだ...等と考えていると、

 

 

「あの~、すみません...」

 

 

と、声をかけられた。

 

声の方向を見ると、紫色の髪をした人間の━━━にしては何か別のものを感じる━━━少女がいた。

 

「...何?言いたいことがあるならはっきりと言いなさい!それにこっちも聞きたいことがあるわ。あんたがこの異変の犯人?ここはどこであんたは何者でどうしてこうなっているのか......答えなさい!今すぐ‼答えによっては容赦しないわよ‼」

 

「え?あ、あの、そんなにいっぺんに言われても困ります!その、異変?というのはわかりませんがその他はお答えします!ここは冬木市で、私達はカルデアという組織から来たもので、私はマシュ・キリエライト!どうしてこうなっているのかはわかりません!」

 

 

.......異変を知らない?

 

 

私は少し驚いた。

冬木だの、かるであだのよく分からないことを言っているが、異変を知らないということは、ここは幻想郷ではないのか?と思い、一瞬感覚を研ぎ澄まして見ると、幻想郷を覆っているはずの博麗大結界を初めとした結界の類いを感知することができなかった。

 

 

 

 

その代わりに、空の上に凄まじい力をもつ「何か」を感知した。

 

 

 

 

驚いて上を見上げても、厚い雲で覆われているため、その「何か」を見ることはできなかった。

 

「あの、上に何か...?そっ、それより!ひとつお尋ねしてよろしいでしょうか?」

 

「........何?今考えてるところなんだけど。」

 

「あっ!すみません!でも、知らなければならないことなので!あなたはどこの英霊で、クラスはなんでしょうか?見たところ『巫女服』、つまり日本の英霊でキャスターだとお見受けしますが「英霊?くらす?いったい何を言ってるの?」......え!?」

 

 

「え?」 「はぁ!!?」 「フォウ!?」

 

 

なんか周りにいた人間二人とよく分からない白い━━しかも何か嫌な感じがする━━小さな獣が驚いたような声をあげた。

 

「何よ、何かおかしいことがあるの?」

 

「大有りよ!!!あなたサーヴァントなんでしょ‼カルデアの召喚システムで呼び出せるのは英霊か魔術礼装だけのはずよ‼何の知識もない一般市民が召喚されるなんてあり得ないわ‼」

 

偉そうな態度の女性が訳の分からないことを叫んでいる。

さーばんと?魔術礼装?何を言ってるのだろうか?

 

『ひょっとして召喚システムに不備があって記憶がないとか!?それは大変だ!何とかして記おk「黙りなさい‼」はいすいませんでした!!!』

 

やたらと姿が薄い、根性が全く無さそうな男が喚いていたので黙らせた。

 

「さっきから訳の分からないことをギャーギャーギャーギャー五月蝿いのよ‼いくら私でもあんまり五月蝿いと怒るわよ‼(ギロッ!)」

 

「『ひぃっ!!!』」

 

「...で、そこの紫色の髪をしたマシュマロ「マシュ・キリエライトです!」そうそう、マシュなんちゃら、その英霊とか『くらす』とか『さーばんと』とか、あと召喚っていうのはどういうこと?」

 

「あ、はい。まず英霊とは...━」

 

 

 

 

少女説明中......

 

 

 

 

「......成る程、英霊っていうのは神話とか伝承なんかに出てくる人達の霊で、『さーばんと』っていうのはその英霊を式神にしたもので、『くらす』っていうのはその英霊の側面のことをいうのね。」

 

「はい。厳密には違いますが大体合ってます。」

 

 

...私の知らない知識だった。

 

 

このことを阿求が知ったら喜んで記録するだろう。

 

「ってことは、ここは本当に外の世界ってこと?紫から聞いてたのとは随分と違うけど...。」

 

紫から聞いてた外の世界は、妖怪等の神秘はほとんど存在しておらず、河童達よりも優れた技術を使い、たくさんの人々が闊歩する世界だと聞いていたが......。

今のここは空気が幻想郷のそれに近い、要するに神秘が漂っている。

そして見る限り人は目の前にいる四人(?)しかいない。

 

「外の世界って、まるで別の世界から来たみたいな言い方だね。」

 

と、マシュ・なん(以下略)の横にいた橙色の髪をした少女が言った。

 

「...まあ、ある意味別の世界って言えるわね。」

 

「え、本当に異世界から来たの!?」

 

「え~っと...めんどくさいわね。いい?一度しか言わないからよく聞きなさい。私がいたのは幻想郷といって...━」

 

 

 

 

少女説明中.....

 

 

 

 

「成る程、要するに固有結界の中に作られた箱庭のような感じですね。」

 

「固有結界っていうのはよく分からないけど、たぶんあってるわ。」

 

「それであなたはその神隠しの異変を解決するためにその黄金の杯を取ったらこっちに来たってことであってる?」

 

「その通りよ。」

 

二人は理解したようだ。

 

『....ってことは、この極東の島国にはカルデアでも観測できない領域が存在するってことか‼』

 

「あり得ないわ‼物理的な干渉もできず、魔術的干渉すらもできない上に何百年も存在し続ける固有結界なんて、そんなの完全に魔法の領域よ!!!」

 

ヒステリックに叫ぶ女性と姿が薄い男は納得していないようだ。

 

「何よ、うるさいわね。それに幻想郷では普通に魔法は存在してるわよ。私は使えないけど。」

 

 

 

「あり得ないわ.....」

 

 

そう言って女性はパタンと倒れた。

 

外の世界はやっぱりよく分からない、と私は思った。

 

 

 

to be continued...




丁寧口調がマシュ。フレンドリーな口調が藤丸立香です。

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