A級2位桐ヶ谷隊   作:三日月達也

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なんとか月一回出せました!

短めですが楽しんでください。

それでは「桐ヶ谷和人に恋してる組」どうぞ!



桐ヶ谷和人に恋してる組

 

「それにしても和人君の彼女のアスナさん、綺麗で可愛かったよね~」

 

真由美がアスナを思い出しながら言う。桐ヶ谷隊の女子は空気を読んでキリトと分かれ、エリカたちの希望により、ランク戦ブースに向かっていた。

 

「和人君だけじゃなくて妹さんも可愛かったよね。しかも周りの人も皆美少女だし」

 

「さらなるライバル出現………」

 

「「「「……………………………ハァー」」」」

 

エリカと紗夜の言葉にため息をつく桐ヶ谷隊女子メンバー。

 

キリトの天然タラシは今に始まったことでは決してない。が、ボーダーの戦闘員に関わらずオペレーターの美人組も彼に好意を抱いているのは同士の目から見ても明白だ。

 

しかも本人の妹の直葉も好意をもっているのはすぐにわかった。実の家族まで…………もはや呆れるしかない。

 

そんなことを考えていたらあっという間にブースに着いた。

 

「さて、着いたけど紗夜、綺凛どうする?いつもどおり一対一で回していく?」

 

「わたしは今日は遠慮しとく。たまには外から見てみたい」

 

「でしたら私とやりましょうエリカさん」

 

「オッケー!じゃぁあたしは145番に入るから……

 

「おー!エリカじゃないか」

 

「熊さん!お久しぶりです」

 

「熊さんはやめろ…………ってアンタ毎回そう呼んでるからもういいや……」

 

現れたのはB級12位那須隊アタッカー熊谷友子。両手で弧月を使うエリカと同じスタイルで戦う。エリカと綺凛とはよくランク戦をして仲が良い。

 

「いいじゃないですか、可愛いですし。あ!那須さん、茜ちゃん久しぶりー!」

 

熊谷に続く形で来たのは那須隊隊長の那須玲と同じく那須隊スナイパーの日浦茜。

 

那須隊はボーダーでも珍しいガールズチームで、隊長の那須自信が病身な為普段は那須の自宅で三人いることが多く、那須がボーダーにいるのは極まれである。

 

那須はボーダー内で弾バカこと出水に次ぐバイパーの使い手である。なので基本は熊谷が敵を引き付け、茜が狙撃で行動を制限し那須で叩く、という作戦が多い。

 

「久しぶりね、皆」

 

「お久しぶりです皆さん!」

 

ちなみに那須隊は全員トリオン体である。体が弱い那須はトリオン体で行動した方がいいため基本トリオン体なのである。

 

「玲ちゃん、体調の方はどう?」

 

「大分良くなってますよ真由美さん。こちらにこれる機会がこれから増えるかもしれませんね」

 

「そう!それはよかったわね」

 

那須の言葉に嬉しく思う真由美。彼女と那須は親友といっていいほど仲が良く、よく那須の自宅にお見舞いに行くほどだ。

 

「真由美、そういえば桐ヶ谷くんは?」

 

「確かに桐ヶ谷先輩が居ませんね?今日は来てないのですか?」

 

「「「「、………………………………」」」」

 

「?おーい」

 

その言葉に桐ヶ谷隊は一斉に黙ってしまった。どうせすぐ知れ渡るだろう。しかし、ここで言ってしまっては非常にめんどくさいことになる。だがそんなことはきにしない紗夜が

 

  「和人は今彼女と一緒にデートしている」

 

という嘘のような……端から見たら嘘とは言い切れない発言を投下してしまった。

 

「「「えぇ~ーーー!」」」

 

滅多に大声を出さない那須さえも叫んでしまう状況に陥った。

 

「ちょ、紗夜!しかもそれ半分以上嘘だよね!」

 

「でも彼女という点は合ってる」

 

『それを言うな!』と三人の心が1つになった瞬間であった。

 

「…………ねぇ、真由美。詳しくその話聞かせてくれないかしら……?」

 

目が完全に笑ってない那須が真由美に言う。その表情は先程の木虎と黒江を思い出すようだ。

 

「お、お、落ち着いて玲!まずは誤解をゆっくり解いて………

 

「でもぉ~、桐ヶ谷先輩に彼女がいることは事実なんですよねぇ~?」

 

茜が体をダラーンとさせたまま顔だけ向けてきた。もはや怖い…………

 

「あ、あの皆さん………」

 

綺凛はもうすでに泣きそうだった。

 

「エーリーカー、そういえばあなたたちここで模擬戦をするために来たんでしょう」

 

熊谷の口が三日月のように曲がってる。

 

「だったら私たちが勝ったらそのことについて洗いざらい話してもらいましょうか…」

 

「うぅ、その方法しかないわね……あぁ、もう!紗夜、綺凛!勝つわよ!」

 

「は、はい!」

 

「えー、めんどくさい~」

 

「元々あんたが元凶でしょうが!」

 

 

 

 

結果は10本勝負で桐ヶ谷隊6、那須隊4と意外とギリギリな結果になった。桐ヶ谷隊は「もう二度とあんな相手とは戦いたくない」と口を揃えて言ったらしい。試合の具体的な内容は熊谷と那須と茜がゾンビのごとくひるまず追ってきて一人に集中砲火という表現が似合う戦い方だった。他の人がヘルプに入ってもダメージなんてお構い無しの突貫だった。綺凛は「一生追いかけてくるかとおもいましたぁ!」と泣いていたとかなんとか」

 

とりあえずこの件に関してはまた今度キリトの方から話をするという修羅場確定を作ってしまった。

 

 

 

 

 

 

「へっくしょん!」

 

「キリト君風邪?」

 

「いや、トリオン体だからあり得ないはずなんだけど……なんだか悪寒が…………」

 

「何かあったらすぐに言ってね」

 

「ありがとう、アスナ」

 

 

 

 

まじで爆発しろぉ!!!リア充めぇ!  by作者

 






たぶんこれから月一になると思います。

気長に待っていてください。

次回もお楽しみに!

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