カロスポケモン協会理事 ハチマン   作:八橋夏目

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25話

『さあ、始まりました、カロスリーグ四日目! 昨日で全ての選手が一回戦を終えましたが! まだまだこれから! 本日一発目の対戦カードはこの二人だぁぁぁあああああああああっっ!!』

 

 あれからぞろぞろをみんなが起きだし、何故か久しぶりに全員がそろっての朝食となった。

 というかよくあれだけの人数を研究所に収容出来てたなと、改めて建物の広さを感じた。あの研究所、部屋の数多すぎない? 一人一部屋あったぞ?

 

『まずは今大会の優勝候補の一角、三冠王、ユキノシタユキノ! 続いて対戦相手はこの人! 四天王、ドラセナ!』

 

 そして今日は一発目からユキノの二回戦。一回戦はユキメノコとオーダイルのみでの圧勝となったが、今回は格が違う。相手は四天王。しかもイロハを最後まで掌で転がしていたような四天王だ。恐らく四天王の中でも最強に位置する存在。

 

『それでは、早速バトルといきましょう!』

「両者、準備の方はっ?」

「いつでも」

「こっちもいつでもいいわよ~」

「それでは、バトル開始!」

 

 ユキノかドラゴン使いの四天王か。

 イロハを最後まで泳がしていたあの笑顔の裏でどんな策を練っているのやら。

 

「いくのよ〜、ヌメルゴン」

「いきなさい、ユキメノコ」

 

 やはり最初はユキメノコで行くのか。

 一回戦もユキメノコだったし、切り込み隊長なのかね。

 

「ヌメルゴン、あまごいよ〜」

「ユキメノコ、かげぶんしん」

 

 対して相手はヌメルゴン。

 ドラゴンタイプで雨が好き。そして何よりもあの身体のぬめぬめとした液体。

 

「ふぶき!」

 

 全方位からのふぶきか。しかも雨も同時に凍らせて、礫としてヌメルゴンに襲い掛かる。

 上手い、が相手はヌメルゴン。

 そう簡単に落ちるような軟な身体ではない。

 

「あらあら、凍ってしまうなんて」

 

 と、初っ端からヌメルゴンが凍り付いた。

 運はユキノの方に向いているのかもしれないな。

 

「でも大丈夫なのよね〜」

 

 なのに、動じるそぶりを見せるどころか終始笑顔。

 逆に笑顔が怖い間である。

 

「ヌメルゴン、アクアテールよ〜」

 

 言葉通り、ヌメルゴンは動いた。

 凍っているはずの身体がするりと中で回転し、氷を破壊していく。

 

「うるおいボディだな」

「あー、ヌメルゴンの特性ね」

 

 なるほど、しれっとやりやがる。

 ユキノがユキメノコを出した時点で、こうなることは予想していたのだろう。それを見越して雨雲を呼び、雨を降らせた。特性のうるおいボディは雨が降っていると凍り付いたりなどの状態異常から抜け出すことができる。

 しかもヌメルゴンはぬめぬめとした体液を纏っている。凍り付いたくらいでは行動を制限できなさそうだ。いっそあのぬめぬめを凍り付かせたらどうなんだろうな。

 

「げきりん」

 

 ヌメルゴンが竜の気を暴走させると同時に辺りに散らばる氷の破片が一気に溶けた。

 ヌメルゴンは地面を強く蹴り上げると、すでに影が消えていたユキメノコ本体に突撃していった。だが、ユキメノコがそれを拒否するかのように姿を消し、ヌメルゴンは勢いを殺しきれず壁に激突。

 

「ユキメノコ、さっさと混乱させてしまいましょう。かげぶんしん!」

 

 ヌメルゴンが立ち直す間に、ユキメノコが再度影を増やし、全方位からヌメルゴンを包囲していく。

 影の数はさっきの数倍。ヌメルゴンはその数の多さに驚愕を露わにしていた。

 

「なぎ払っちゃって〜」

 

 命令が出されるまでのほんの数瞬。

 しかし、ヌメルゴンにとってはようやくかと感じたことだろう。

 

「今よ、ふぶき!」

 

 ただその数瞬の間はとても大きかったようだ。

 ユキメノコの本体が音もなくヌメルゴンの頭上に現れ、凍てつく氷を吹き付ける寸前までの時間となり、ヌメルゴンは地面を蹴り上げ竜の気とぬめぬめした体液を周囲にまき散らしながら凍り付いていった。

 しかも竜の気は届かず、ぬめぬめとした液体だけがユキメノコに付着した。

 

「あらあら、強いわね〜」

「ヌメルゴン、戦闘不能!」

 

 今もフィールドには雨が降っているが、ヌメルゴンが氷の中から抜け出してこない。

 それを戦闘不能と取った審判が合図を出した。

 これでユキノが先取点を取ったことになる。だが、油断はできない。イロハの時は勝っていると思わせての最後の一撃で主導権を一気に奪ったからな。あれでイロハの持ち味は完全に無力化されて何も出来なくなっていた。

 ま、ユキノはそう易々と掌で転がされるような魂じゃないから、杞憂な話だろうな。

 

「ゆきのん、さっそく勝ったね」

「油断はできないがな。あのおばさん、相当のやり手だ」

「あの人は未知数だからなー」

「コルニさん、知ってるんですか?」

「ん? ドラセナのこと? そりゃ、もちろん。おじいちゃんの友達だし」

 

 ああ、それだけでどういう人か伝わってきたわ。

 要は食えない人だってことだな。

 うん、無理だ。イロハが手玉に取られていたのも頷ける。

 

「いくのよ〜、ドラミドロ」

 

 ドラセナおばさんの二体目はドラミドロ。どく・ドラゴンだったか。後は知らん。

 

「かみなり!」

 

 うわっ………。

 雨の中かみなりかよ。

 どんなに頑張っても躱せねぇじゃん。

 

「10まんボルト!」

 

 ユキノもそれが分かってるため、同じ電気技で対応してきた。

 だが、ヌメルゴンの体液が電気を通さずに不発。暴発させてようやく流れたユキメノコの電撃を、呑み込むようにして一気に雷閃が駆け下りた。

 

「とどめよ〜、りゅうのはどう!」

 

 雷閃は氷漬けのお返しと言わんばかりにユキメノコを痺れさせた。痺れた身体はドラミドロの竜を模した波導を諸に受けてしまい、観客席との隔壁にその身をぶつけた。

 

「………さすがは四天王ですね。さっきのお返しを食らうとは思ってもみませんでした」

「うふふ〜、単なる偶然よ〜」

「ユキメノコ、戦闘不能!」

 

 衝突でユキメノコは戦闘不能。

 おばさんは偶然と言っているが、あれは絶対狙ってやっている。

 

「ありがとう、ユキメノコ。いい切り出しだったわ。後でハチマンに思いっきり甘えなさい」

 

 ………………………。

 何されるんだろうか。

 ユキメノコだしなー。異様に俺に懐いてるし………、でもこおりタイプでゴーストタイプで。

 本気で甘えられるとマジで身が持たなさそう。

 

『両者、これで一枚目のカードを失いました! バトルはほぼ互角! これからさらに熱いバトルになる事でしょう!!』

『さすがドラセナね。リードされてもすぐにイーブンに戻すなんて』

『上手い、としか言いようがないですね』

『ええ、相手が三冠王と言えどドラセナはいつも通りですもの。派手さこそありませんが、動きに無駄がありませんよ』

 

 確かにそれは言えている。

 動きに無駄がない分、派手さがない。言い換えれば派手なのは無駄が多いということだ。別にそれが悪いわけではない。魅せるバトルもあるし、技自体も派手なものがある。ただ、あのおばさんの場合は無駄を一切なくした効率的なバトルとなっており、結果やられるって感じだな。

 

「雨も上がったことですし、この子でいきましょうか」

 

 あ、ほんとだ。

 いつの間にか雨雲が消えてるし。

 

「ボーマンダ、ハイヨーヨー!」

 

 ユキノの二体目はボーマンダか。

 ボーマンダはメガシンカがあるからな。このまま一気に推し進めるつもりなのかもしれない。

 

「ドラミドロ、りゅうのはどうで迎え撃つのよ〜」

 

 ボールから飛び出して、すぐに急上昇していくボーマンダに、ドラミドロが口先を向けて下から照準を合わせていく。

 

「りゅうせいぐん!」

 

 急下降に変わる寸前、ボーマンダは流星を打ち上げた。流星は弾け群れとなり、急下降するボーマンダともどもドラミドロに襲い掛かった。

 

「ドラゴンダイブ!」

 

 竜を模した波導が撃ち出されるもボーマンダが纏った竜に文字通り食われた。そして吸収したことで竜は二倍に育ち、ドラミドロに食らいついた。

 

「うふふ〜、今ので毒が回ってくれたかしら?」

「ボーマンダ!?」

「ちょっと捨て身すぎたかしらね~。ドラミドロ、ほごしょく」

 

 効果抜群の技を受けてまだ動けるのかっ。しかもボーマンダには毒が回ったみたいだし。

 ただ技を使った形跡はなかった。となると特性か………。恐らくドラミドロの特性はどくのトゲ。触れた相手に毒を盛る特性だ。

 さすがは四天王のポケモン、よく育てられている。というかあの人の笑顔が末恐ろしい。

 

「落ち着きなさい、ボーマンダ。一度眠って回復するのよ」

 

 眠って回復か。

 だが、これで技の選択肢は後一つに絞られてしまったぞ?

 ユキノ、このままボーマンダで行こうとするなら最後の技は慎重に選べよ。

 

「あらあら、寝ちゃうなんて隙だらけよ。りゅうのはどう!」

 

 ほごしょくで姿を消していたドラミドロがボーマンダの背後に現れた。

 そして、再度竜を模した波導を撃ち出してくる。

 

「それはどうでしょうね。ボーマンダ、ねごと!」

 

 ああ、もう四つ技全て使い切っちまったよ。

 まあ、ねごとならねむると相性はいいが………、いろんな技を覚えている分、結構賭けだぞ?

 

「あらあら、これはドラゴンテール。でも、地面を叩いてしまっては意味がないわ~」

 

 いや、意味はある。

 反撃には繋がらなかったが、技の相殺、砂埃で視界を悪くさせることができた。それだけでも充分な立ち回りと言える。

 

「ふふっ、ではこれならどうかしら~。ドラミドロ、こごえるかぜ!」

「ボーマンダ、ねごと!」

 

 今度は炎と水と電気の三点張りからの竜の気の生成、りゅうのまいだ。これでボーマンダの素早さが衰えることはなくなったな。

 ただなー。下手に動かない方がいいのかもしれないが、今回は逃げた方が無難だったかもしれない。ボーマンダにとっては天敵とも呼べるこおりタイプの技。効果抜群なんてもんじゃない。致命傷だ。

 

「あら、目が覚めたのね」

「マンダッ!」

 

 おかげで目は覚めたようだが。

 すでに技を四つ出してしまった状態、しかも攻撃手段はりゅうせいぐんとドラゴンダイブのみ。

 ユキノ、どうするつもりだ?

 

「そう、それじゃ始めましょうか。ボーマンダ、メガシンカ」

 

 ここでかっ?

 相手はチルタリスをメガシンカさせてくるんだぞ?

 今ここで使って大丈夫なのか?

 

『や、やはり三冠王もメガシンカの使い手だったぁぁぁあああああああああっっ!! この大会、誰が決勝まで上がるのかさっぱり分からなくなってきましたっ!!』

『こ、ここでメガシンカなのかい?!』

『何か策があってのことでしょうけど………大丈夫なのかしら………』

 

 だよなー。

 一体何を考えているのやら。

 

『でも、これでドラセナもお遊びを終えそうですね』

『今までは遊びだったんですか…………』

 

 やっぱ遊んでたのか。

 余裕出しすぎでしょ。

 

「ソニックブースト!」

 

 なんだ、今日は普通に使うのか。

 ユイに影響されたか?

 

「ドラミドロ、正面角度五十度、りゅうのはどう!」

 

 ぶっ!?

 マジか………。

 やべぇ、あの人やべぇ………。

 ガチな命令出してきやがった。

 

「垂直でエアキックターン!」

 

 うわ……………。

 こっちもこっちでオリジナル性を出してきやがった。

 ほんとみんなどうしちゃったわけ?

 

「うわー、やっぱりゆきのんも使えたんだっ」

「伊達にヒキガヤを追いかけていたわけじゃない。今までは使わなかっただけで、使おうと思えば使えたんじゃないか?」

「やっぱりユキノさんはすごいです」

「こうして、また一人ヒキガヤが生まれるのか………」

「ウケる」

「そもそもあの人、ヒキガヤ君の正妻なんだよね? どっちにしようがヒキガヤが増えるんじゃ………」

「マジウケるんだけどっ!」

 

 オリモト、お前ウケるしか言ってないぞ………。いいのか、そんな会話で。

 

「ハイヨーヨー!」

 

 急上昇を活かして、そのままハイヨーヨーか。急降下に切り替えて落下速度を加えた攻撃を仕掛ける気かね。

 

『先ほどのソニックブーストにエアキックターン、そしてハイヨーヨー! 昨日の最後のバトルで四天王、そして四天王に臆することなく挑んだユイ選手が使っていた動きです! 一体全体、どういう技なのかっ!!』

『…………はっはは、どう説明したものか。一番解説できそうな人がバトル中って、困ったことになったね』

『では、いっそ本人を呼んでみてはどうかしら?』

『やめておくよ。どうせ呼んでも来てくれないだろうし。「人前で話すとか無理」って絶対言いますよ』

『バトルは激しいのに、意外とシャイなのね』

 

 くっ………、ユキノがいないからって好き放題言いやがって。あ、ユキノがいても好き放題だったな。

 

「あっははははっ、お兄ちゃんシャイだって!」

「ぷくくくくっ、ヒキガヤがシャイとかっ………、マジウケるんですけどっ!」

「ウケねぇよ」

 

 こいつら………、ほんと良い性格してんな。

 

「お、お兄さん、シャイだったんっすか?!」

「黙れ小僧」

「ひぃっ!?」

 

 クズ虫、お前は黙ってろ。

 

「ドラミドロ、ほごしょく!」

「遅い。ボーマンダ、ドラゴンダイブ!」

 

 うわっ………?!。

 

「けほっ、けほっ………。こっちにまで爆風がくるのかよ」

「うへぇ、口に砂入った………」

 

 流星のごとく一直線に落下したボーマンダのせいで、衝撃波による爆風が砂とともに会場一帯を埋め尽くした。どんな威力だよ。

 

「ド、ドラ、けほっけほっ、………ドラミドロ、戦闘不能!」

 

 おいおい、審判の人まで砂を吸いこんじまったみたいだぞ。

 かわいそうに、一番の被害者じゃねぇか。

 

「あらあらまあまあ、そろそろ本気で行かなきゃ危ないわね〜」

 

 俺たちからは砂が待って見えないが、ドラミドロは倒れ、ユキノがまた一歩リードしたようだ。

 だというのに、四天王は余裕シャキシャキ。

 今から本気を出すみたいだぞ。

 ………なんかフラグっぽい言い方になったな

 

「オンバーン、あなたの動きでボーマンダを翻弄させるのよ。こうそくいどう!」

 

 四天王の三体目はオンバーンか。ボーマンダと同じドラゴンとひこうタイプを併せ持つポケモン。素早い動きが特徴だ。

 そんな奴がこうそくいどうとか、手に負えない状態になるんじゃないだろうか。

 

「ボーマン………はっ?! まさか、また毒が!?」

「あらあら、ようやくだわ。でも今回はさっきと違って猛毒よ~」

「猛、毒………!」

 

 いつの間に…………。

 しかも猛毒ということは特性のどくのトゲによるものではない。

 

「突撃の瞬間、どくどくを使ってたみたいだね」

「………なんつー曲者だよ。俺あの人とはバトルしたくないわ………」

「あたしもやだなー。近づけないんじゃ攻撃が半減しちゃうよ」

「ユイの場合はルカリオで何とかなりそうだがな」

「うーん、そうかなー」

「まあ、ユイさんは打倒ハチマンで特訓してきたからねー。ハチマンとは勝手が違うし、ドラセナに勝つのは難しいかも」

「やっぱりかー」

 

 ………………。

 と、とうとうユイがバトルの話についてこれた、だと………?!

 やはりこの半年間は貴重な時間だったんだな。

 なんか泣けてくる。

 

「ハチマン、キモい」

 

 ルミルミは今日も辛辣である。

 

「ボーマンダ、眠って回復しなさい」

「オンバーン、エアスラッシュ!」

 

 どくどくは痛いな。

 猛毒状態を回復するためにもねむるを選択したが、今回は無防備状態である。無数の空気の刃でボーマンダは斬りつけられた。

 

「猛毒は回復が通常よりも遅い。四天王はそれを見越して猛毒状態にしてきたのだろう」

 

 先生の言う通りだ。

 あのおばさんはドラミドロの特性で毒状態になったのをねむるで回復させてきたところに着目したようだ。猛毒は通常の毒に比べて症状が重い分、回復も遅い。だが、放っておくとダメージが積み重なり、致命傷になりかねない。そうでなくても猛毒状態でバトルを続行しろだなんてあまりにも酷すぎる。

 だから、確実にねむるで回復させてくると踏んだのだろう。あまりにも恐ろしい先読みだ。

 

「ゆきのん、大丈夫かなー」

「…………さあな。でも、まだあいつは本気を出していない」

「え、でももうメガシンカ使ってるよ?」

「ユキノの実力はメガシンカが全てじゃないだろ」

「………飛行技だね」

 

 さすがユイの師匠。

 糸が繋がったようだ。

 

「恐らくユキノは何度となく俺のバトルを見てきているはずだ。だから飛行技も知っているし、ユイにコツを教えることも出来た」

「ゆきのんが使ってるとこ、あんま見たことないような………さっきだって………」

「そりゃそうだ。ユキノが本気でバトルした相手を想像してみろ。本家を前に使おうとは思わないだろ?」

「あ………………」

 

 基本俺としかバトルをしてないし、フレア団の時はみんなを守らないと、俺の負担を減らさないと、などという気持ちが先走って、本領が発揮されていなかった。だが、事純粋なバトルに関していえばユキノは強い。強いから三冠王と称されている。俺を追いかけていた時の副産物だなんて言っているが、相当な実力者であることに変わりはない。

 

「………ま、あいつは俺と他とじゃ戦い方が違う。それにこの一か月は山籠もりをしてたみたいだしな。あれくらいじゃ負けねぇよ」

「…………ハチマン、なんか詳しくない?」

「…………別に、ただの勘だ」

 

 ロケット団残党討伐部隊を編成して、チームを組んでいる時点で、俺の傍にあいつはずっといたはずだ。未だ思い出していない過去でも。そんな気がする。

 

「さあ、どんどんいくわよ~。オンバーン、りゅうのはどう!」

 

 素早い動きでボーマンダの背後へ移動し、竜を模した波導を上から叩きつけた。

 

「ボーマンダ、ねごと!」

「あれは、かげぶんしん………だね」

 

 かげぶんしんで上手く躱し、そのままオンバーンを大きく取り囲むように円を描いた行く。

 

「メガボーマンダがいっぱいだと恐ろしいっすね」

「もう一度、ねごと!」

 

 しかし、全ての影がオンバーンの方へ向いているわけではない。寝ているからしょうがないが、ここでハイドロポンプとかりゅうのはどうなんか出たら折角の影が消えてしまうだろう。

 

「………今度はハイドロポンプだね」

 

 あ、これ俺がフラグ立てた感じか?

 すまん、ユキノ。折角の影が消えそうだわ。

 

「オンバーン、ぼうふう!」

 

 しかも相手は自分の周りに暴風を巻き起こし、自分は目の中で安全を確保しやがった。

 

「ふふっ」

 

 あー、これはアレだな。ユキノが謀ったやつだな。よかった、俺のフラグじゃなくて。

 

「ーードラゴンダイブ」

 

 段々と広がっていきメガボーマンダの影を呑み込んでいく暴風の真上から、青い一閃が叩きつけられた。

 

「…………これは一本取られたかしら~?」

 

 どうだろうな。

 暴風の中で中に起きているかなんてこっちからは見えないし。

 

「ボーマンダ」

「マァァァンッッ!!」

 

 暴風の中からボーマンダが出てきた。

 取り敢えず、ボーマンダの生存は確認できたな。

 後は………。

 

「風が収まったわ」

 

 三日月の翼になったボーマンダが出てきたことで上昇気流が発生し、暴風が霧散した。

 そして、残っていたオンバーンは地面に倒れ伏していた。

 

「………オンバーン、戦闘不能!」

 

 これで四天王のポケモンは残り三体。

 チルタリスにガチゴラスにクリムガン、だったはず。

 イロハ戦で六体全てを出していたため、すでに六体とも登録済み。大会中のポケモンの変更は不可能となっている。だから、残りはその三体である。

 しかもメガシンカはチルタリスのみ。相手の手は全て出尽くしているようなものだ。

 ちなみに技の使用制限はそのバトルのみに働いている。勝ち越せば

 

『三冠王、ここでさらにリードを広げたぁぁぁあああああああああっっ!! いや、しかし! 一回戦でのイロハ選手とのバトルではこの状況から見事覆しました! 三冠王、いまだ油断は禁物ですっ!』

『マーベラス! ドラセナさんがずっと優勢に見えていたのに結果は逆転しているっ。見事なバトルだっ』

『ええ、さすが三冠王ね。でもドラセナはそんな甘くないわ』

 

 いや、もう充分分かってますって。

 あのおばさんが曲者だってことくらい。

 

「オンバーン、ゆっくり休むのよ~」

 

 次は何を仕掛けてくるのか楽しみな反面、ちょっと怖い。

 何をするにもずっとあの笑顔なんだぞ。逆に恐ろしいっての。

 

「ボーマンダ、今のうちに眠って回復しておきなさい」

 

 ま、こっちはこっちで恐ろしいがな

 攻撃してもすぐに回復されるわ、ねごとという特殊な技で技の使用制限を平気で超過してくるわ。ルールに規定されているのだから仕方ないが、いかんせん攻撃手段が多いことには変わりない。

 

「ガチゴラス、いくのよ~」

 

 四体目はガチゴラス。

 あの頑丈な顎からの噛みつき技には要注意だ。

 

「りゅうのまい!」

 

 おお、りゅうのまい。

 これで噛みつかれたら一発でアウトになってもおかしくないな。

 

「ボーマンダ、ねごと!」

 

 体力のリセット、そして繰り出す技の無制限化。ほんと、相手にしたくない戦法だ。

 

「これは………」

「りゅうのいかりであるな」

 

 ガチゴラスに向けて撃ち放ったのは、竜の気を凝縮させた衝撃波だった。

 

「ガチゴラス〜、食べちゃいなさい」

 

 おいおい、衝撃波を呑み込みやがったぞ。

 あの顎はそんなことまで耐える頑丈さなのか。

 

「りゅうせいぐん!」

 

 しかも呑み込んだ衝撃波を撃ち上げ、流星に変えてきたし。

 天高く昇った流星は弾け、流星群となって降り注いでくる。

 

「ねごと!」

「ブォオオオマァァァアアアアアアアアアンンンッッ!!」

 

 ぐええっ?!

 ハ、ハイパーボイスかよ!

 み、耳がぁぁぁあああっ!!

 

「りゅ、流星が、みるみるうちに、砕けて………いってるっ」

「メガボーマンダの特性は、スカイスキン! ノーマルタイプの技を、ひこうタイプの技に変え、威力も、上げてくるんよ!」

「いい方に転んだみたいだけど、でも、でも、耳が痛いィィィイイイッ!」

 

 じじい! コルニ! な、何言ってるか聞こえねぇんだけど!

 

「ボーマンダ、お返しよ! りゅうせいぐん!」

 

 今度はボーマンダのりゅうせいぐん。

 ガチゴラスはどう躱すんだ? また食うのか?

 

「ガチゴラス、ドラゴンテールで登っていくのよ!」

「ガチゴッ!」

 

 おお、跳んだ。

 ガチゴラスはそのまま降り注ぐ流星を、一つずつ竜の気を帯びた尻尾で叩き落とし、反動を活かして天に向けて登っていく。

 

「ボーマンダ、ハイヨーヨー!」

 

 その間にボーマンダは地面を蹴り上げ、急上昇していった。

 

「はーい、コマチちゃん。次出番だよ」

「あ、ハルノさんっ」

 

 そういや、次はコマチの出番だったな。

 四天王の方が四体目に入ったし、ハルノが迎えに来たのか。

 

「ハルノ、一つ聞いていいか?」

「んー? シズカちゃん、なになにー?」

「君たちは………、いや、やっぱりいい。ここで聞くというのも無粋というものだ。ハルノ、今夜時間あるか?」

「………二人の時の方がいい話みたいだね。いいよ、開けておく」

「そうか、すまない」

 

 先生、一体ハルノと何を話すつもりなんだ?

 二人きりじゃないと困るような話って…………、リザードンのこととかは一応話したし、うーん………。

 

「それじゃ、いこっか」

「はいっ」

「あー、コマチ」

「なに、お兄ちゃん」

「楽しんでこい」

「がんばれー、とかじゃないんだ」

「これまで頑張って特訓してきた奴に、今更頑張れも何もないだろ。後はバトルを楽しめるかどうかだ」

「うん、楽しんでくるよ!」

 

 コマチが頑張っているのなんて知っている。

 それをさらに頑張れだなんて今更だろ。後は今までやってきたことを全て出して、バトルをいかに楽しめるかだ。

 

「りゅうのまい!」

 

 おお、どうやら登り詰めたらしいな。

 最後の流星だけは脚で着地。

 ガチゴラスは炎と水と電気の三点張りから竜の気を練り上げ、それを纏った。

 

「ドラゴンダイブ!」

「もろはのずつき!」

 

 ガチゴラスは流星を蹴り上げ、その巨体でジャンプ。ボーマンダは竜を纏い一気に急下降し、二体は激しくぶつかった。

 どちらも効果抜群。ただし、もろはのずつきは反動のダメージがある分、不利かもしれない。

 

「ガチゴラス!」

「ボーマンダ!」

 

 二人が呼びかけると、それぞれ姿を見せた。どちらもまだ戦えるようだ。

 

「………いや、反動が効いてるな」

 

 無事に見えていたが、ガチゴラスには反動のダメージが大きかったようで、バランスを崩して地面に落下し始めた。

 

「ボーマンダ、眠って回復しなさい」

 

 今回、幾度となく使用しているねむる。

 案外、これが当たりだったのかもれない。

 

「ガチゴラス、しっかりするのよ〜! こおりのキバ!」

 

 おばさんの声に反応したガチゴラスはくるくると身体を回し、地面に着地。力強く蹴り上げ、ボーマンダへと一気に距離を詰めていく。そして巨大な氷の牙を作り出した。

 

「ボーマンダ、ねごと!」

 

 こちらもねむるとともに使用しているコンボ技。出したのは三日月の翼を鋼にした技。

 

「はがねのつばさ………、あなたいつの間に覚えたのよ………」

 

 あ、今まで使ったことなかったのね………。

 ボーマンダは三日月の翼をガチゴラスに噛ませ、そのまま回転して加速し、突き飛ばした。トルネードかよ。一体どんなバトルの夢を見てるんだよ。

 

「ガチゴラス、戦闘不能!」

 

 ガチゴラスは隔壁に身体を打ち付け、動かない。効果抜群のはがねのつばさが効いたようだ。

 これで残り二体。

 ねむるで回復させて持久戦に持ち込み、ここまできたが、もしかしたらこのまま最後までいけるかもしれない。

 

「戻るのよ、ガチゴラス」

『これでボーマンダ、連続で三体を倒したぁぁぁああああああっ!! これはもしかすると最後までいってしまう可能性があります!!』

『中々ドラセナが攻めきれないわね………』

『ええ、ドラセナさんの命令に無駄はないんですがね。いやはや、彼女も恐ろしく強くなった』

『ドラセナが三冠王に勝つにはまずあのボーマンダを倒さなければいけませんね。ねむるで回復されて与えたダメージがなかったことになっている。あれを攻略しない限りは………』

 

 チャンピオンの言ってることは最もだが、ユキノはまだ二体目。ボーマンダを倒したところでまだ四体いる。古参のオーダイルに恐らく最後の砦としてクレセリアを用意しているはずだ。残り二体は誰を出すつもりなのかは知らないが、それでもこの面子をチルタリスとクリムガンだけで攻略するのは極めて難しいだろう。

 

「チルタリス、いくのよ!」

『おおっと、四天王ドラセナ選手! ここで早くもチルタリスを出してきたぁぁぁああああああっ!!』

 

 ここからチルタリスで一気に攻めようってことか。出し惜しみなんてしている場合じゃないと、そう判断したのだろう。

 イロハが知れば、さぞ悔しがるだろうな。自分ではそこまで追い詰めるまでに至らなかった。ずっと掌で踊らさらているだけだったと。

 俺から言わせてもらえば経験の差でしかないが、ああ見えて負けず嫌いだからなー。

 

「チルタリス………、先にメガシンカで倒そうってわけね」

「だな。ユキノシタもそれは分かっているだろう」

「ゆきのん………」

 

 さて、ねむるで回復しているとはいえ、三戦終えたボーマンダだ。疲労の蓄積がどこまで溜まっているのやら。

 

「起きたのね、ボーマンダ。それじゃ、さっさと倒すわよ。ドラゴンダイブ!」

 

 メガシンカされる前に倒すつもりなのだろう。

 竜を纏うと一気に詰め寄った。

 

「チルタリス、メガシンカ!」

 

 だが、まあやはりというか。

 チルタリスに届く前にメガシンカの光に包まれてしまった。ボーマンダは光が生み出すエネルギーに押し返され、踏みとどまっている。

 

「うたう!」

 

 心地よい音色が会場一帯に流れた。

 ハミングポケモンと称されるチルタリスの歌声は美しく、そして聴くものを魅了する。

 

「ボーマンダ、ねごと!」

「チルタリス、はかいこうせん!」

 

 ボーマンダが出した技は竜を模した波導。

 対してチルタリスは、禍々しい光線を放ち、竜とその先にいるボーマンダを貫いた。

 

「………これは、さすがに………」

「無理だろうな」

 

 メガチルタリスの特性はフェアリースキンとかいう、ノーマルタイプの技をフェアリータイプの技にし、威力を上げるもの。

 フェアリータイプとなったはかいこうせんはボーマンダに効果抜群。眠った後に三日月の翼を氷の牙で噛みつかれ、一応効果抜群のダメージを負っている。そこにはかいこうせんだ。立っている方が奇跡と言っていい。

 

「ボーマンダ………、お疲れ様」

「ボーマンダ、戦闘不能!」

 

 隔壁に突き飛ばされたボーマンダはメガシンカを解いて、地面に伏していた。

 ついにボーマンダが攻略されてしまった。

 やはりあのチルタリスは強い。

 

『四天王ドラセナ選手、ついにボーマンダを攻略したぁぁぁああああああっ!! これで三冠王のカードは残り四枚! 次は誰を出してくるのかっ!!』

 

 順当にいけばオーダイルか?

 一回戦ですでに出しているから相手にも知られている。このまま勝ち進むとなれば、手札を見せない方が後々有利になってくるし、俺としてはオーダイルがベストだが。実力もあるしな。

 

「行きなさい、ユキノオー」

 

 おっと、これは新しい顔だな。

 それにしてもユキメノコにユキノオー。どんだけユキが好きなんだよ。自分の名前と被るからか?

 

「あられだ………」

「ユキノオーの特性にゆきふらしってのがあるからな」

 

 つまり、あのユキノオーの特性はゆきふらし。

 

「ドラゴンタイプの弱点であるこおりタイプを選んでくるのはいいけれど、対策はバッチリよ〜!」

「それはどうでしょうね。ユキノオー、ふぶき!」

「っ?! チルタリス、だいもんじ!」

 

 これは驚いた。

 ドラゴンおばさんが初めて驚愕の顔を見せたぞ。

 

「ドラセナの奴、焦っているのう」

「ユキノさん、すごい……………」

 

 ユキノの選択は相手にとって致命傷になったようだ。あられが降っている状態でのふぶきはどこにいようが巻き込まれる。巻き込まれればひとたまりもない。

 

「ふう、さすがに今のは危なかったわ〜。でも、ここからは反撃よ。チルタリス、うたう!」

 

 さすがメガシンカ。さすがメガチルタリス。

 あのもふもふはふぶきを耐えるほどの代物らしい。

 そして、今度は四天王の反撃。まずは眠らせてのはかいこうせん、いやさっき吹雪の中で壁にしていただいもんじかもしれない。ユキノオーに大ダメージをより与えられるのはだいもんじだからな。

 

「………ユキノオー、メガシンカ!」

 

 ………………………………。

 はい?

 

「うそ………、二体目………」

『ああーっと!! これはこれはなんと!! 二体目のメガシンカだぁぁぁああああああっっ!! メガシンカ自体、ポケモンとの息が合わなければなし得ない高度な技術であるのに、この大会では様々な選手が成功させてきましたっ!! そして中でもこの二人は別格でしょう!! 四天王ハチマン選手とエックス選手!! 共に複数のメガシンカを成功させています!! そこに新たに一人加わりました!! やはり三冠王の名は伊達ではなかった!!』

『この半年、その二人に協力を仰ぎ、複数同時のメガシンカを研究してきましたが、まず常人がなせる技術ではありません。あくまでもエックスやハチマン君という、トレーナーとしてトップクラスの実力を持ち合わせていないとメガシンカの力を暴走させてしまいます。キーストーンをお持ちの方々、軽い気持ちでやるものではありませんよ。そう忠告だけはさせていただきます』

『でも、なんだか腑に落ちた感じですね。これが三冠王なのだと、改めて思い知らされた気分だわ』

 

 あいつ、キーストーン二つも持ってたっけ?

 ………あれか? 今朝のユイに渡してくれって託しておいた俺のキーストーンか?

 ………………有り得なくもない。つか、あの「いいの?」ってのはまさか「それまで私が使うわよ?」って意味だったとか?

 うわー、マジかー………。

 俺まであいつに一本取られた感じだ。

 

「ユキノシタ………、お前もついにその領域に達したのだな」

 

 先生、そんな感慨深く見入ってますけど、アレ俺のです! 俺のせいです!

 

「…………一回に二体もメガシンカさせるの、今回が初めてなんじゃ………」

「………多分な」

「ユキノさんもやっぱりハチマンに似てるんだね……………」

 

 今朝のやりとりを知っているコルニはあのキーストーンが俺のだと気付いたのか、一回のバトルにおいてメガシンカさせたのが初めてであることを見抜いていた。

 

「ぜったいれいど!」

 

 一撃必殺も使えるようになっていたのか…………。

 やはりこの半年間はユキノにとっても貴重だったらしい。複数メガシンカに一撃必殺。ものにできたようだな。

 

「っはっ?! チルタリス!?」

 

 一瞬にして凍りついたチルタリスは、メガシンカを解いていた。

 

「チルタリス、戦闘不能!」

 

 ……………。

 なんか、あっという間だったな。

 もっと激しいバトルになると思ってたのに。

 まさかユキノオーを出してきて、メガシンカまでしてくるなんて思いもしなかったわ。

 

『チルタリス、戦闘不能!! 三冠王、ここにきて圧倒的な力を見せてきました!!』

 

 ま、だから惜しみなくボーマンダをメガシンカさせられたってわけだな。

 あーあ、図らずも俺がユキノに手札を増やしてしまったようだ………。なんか、ごめんな。

 

「………チルタリス、戻りなさい………」

 

 うわー、すげぇ意気消沈している。

 反撃の兆しが見えてきたところで、一気にその芽を潰され、思考が上手くできないのだろう。

 

「一回戦、あなたがイロハに味わわせたものよ。しっかり噛みしめてもらえたかしら?」

 

 なんかこの流れ、つい最近見たことあるような気がするなー、と思ってたらやっぱりイロハの時か。立場は逆転してるけど。

 どんだけイロハのこと好きなんだよ。

 

「クリムガン!」

 

 残しておいた最後の一枚、クリムガンを出してきた。

 

「かたきうち!」

 

 先に動いたのはクリムガン。

 メガシンカしたことでユキノオーは身体がデカくなった分、動きが鈍くなったのかもしれない。

 

「ふぶき!」

 

 未だ降り続いているあられ。

 その中で放たれたふぶきはユキノオーに突撃していくクリムガンをみるみるうちに凍りつかせた。

 

「…………クリムガン、戦闘不能! よって勝者、三冠王ユキノ!」

『本日の一戦目、Aブロックを勝ち上がったのは三冠王、ユキノシタユキノだぁぁぁあああああああああっっ!!』

「………イロハ、あなたの仇は取ったわよ」

 

 うん、まあ、あれだ。

 イロハを掌で転がしていた四天王ドラセナよりも、ユキノシタユキノは曲者である。




今回使用・既に出したポケモン

ユキノシタユキノ 持ち物:キーストーン×2 etc………
・オーダイル(ワニノコ→アリゲイツ→オーダイル) ♂
 特性:げきりゅう
 覚えてる技:アクアテール、アクアジェット、ドラゴンクロー、れいとうパンチ、ハイドロポンプ、シャドークロー、つばめがえし、りゅうのまい、げきりん、カウンター、ハイドロカノン、ドラゴンテール、めざめるパワー(電)、ゆきなだれ

・ユキメノコ ♀
 覚えてる技:れいとうビーム、みずのはどう、10まんボルト、シャドーボール、めざましビンタ、ふぶき、かげぶんしん

・ボーマンダ(タツベイ→コモルー→ボーマンダ) ♂
 持ち物:ボーマンダナイト
 特性:いかく←→スカイスキン
 覚えてる技:りゅうのいかり、そらをとぶ、ドラゴンダイブ、ハイドロポンプ、つばめがえし、だいもんじ、かみなりのキバ、いわなだれ、ドラゴンテール、ハイパーボイス、げきりん、ギガインパクト、りゅうせいぐん、ねむる、ねごと、はがねのつばさ、かげぶんしん

・ユキノオー ♂
 持ち物:ユキノオナイト
 特性:ゆきふらし←→ゆきふらし
 覚えてる技:ふぶき、ぜったいれいど


ドラセナ 持ち物:キーストーン
・チルタリス ♀
 持ち物:チルタリスナイト
 特性:???←→フェアリースキン
 覚えてる技:りゅうのはどう、はかいこうせん、うたう、だいもんじ

・ドラミドロ ♀
 特性:どくのトゲ
 覚えてる技:10まんボルト、りゅうのはどう、かみなり、ほごしょく、どくどく

・ヌメルゴン ♀
 特性:うるおいボディ
 覚えてる技:パワーウィップ、アクアテール、りゅうのはどう、げきりん、あまごい

・ガチゴラス ♀
 特性:がんじょうアゴ
 覚えてる技:かみくだく、もろはのずつき、ドラゴンクロー、りゅうせいぐん、こおりのキバ、りゅうのまい

・クリムガン ♀
 特性:さめはだ
 覚えてる技:かたきうち、ドラゴンテール、リベンジ

・オンバーン ♀
 覚えてる技:エアスラッシュ、いかりのまえば、ばくおんぱ、りゅうのはどう、ぼうふう、こうそくいどう

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