カロスポケモン協会理事 ハチマン   作:八橋夏目

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追記:27日はお休みします。中々書く時間がなくて、もどかしい思いです。しかもバトル描写なので、どうにも動きに辻褄を合わせようとしていると中々進まないという。
最近投稿ペースが落ちていますが、仕事の方が落ち着けばまた週一に戻せるかと思いますので、しばらくはご容赦を。


10話

『みなさん! お待ちかね! これより! 第1回カロスリーグの開会式を始めたいと思います!』

 

 司会進行の男性の声が会場に響き渡る。

 

「やー、始まりましたねー」

「………なあ、ほんと何なの、そのフカマル。お前の顔食われてるぞ」

 

 ポケモンリーグに向けて各々が修行をやってきたわけだが。

 取り敢えず、帰って来て一番シュールな光景を現在も醸しているのがイロハである。またしても野生のフカマルに懐かれてしまい、ついてきてしまったのでゲットしたという、どこぞのナックラーのような展開だが、さらに質が悪いようで頭を甘噛みされている。甘噛みなのにそのでかい口のせいで食われているようにしか見えない。何ともシュールな姿である。そんな姿で開会式に出なくてもいいだろうに。

 

「ちょ、シュウ?! だ、だからスカートめくろうとするのやめて!」

 

 こっちはこっちで変態ポケモンがいるし。

 ハクダンシティへ二度目の訪問をした際に、ボールに入ってしまったんだとか。最初の頃はまだリオルだったから、体も小さく子供が戯れているように見えていたのだが、ルカリオに進化してしまうとこう、変態チックにしか見えない。どんなに頑張っても変態チックである。というか変態である。

 ちなみに名前はシュークリームからだそうだ。なら『シュウ』じゃなくて『シュー』だろと言いたいところだが、まあユイなのでそこは仕方がない。ただ、おかげで一番まともな名前をつけられている。変態なのに。

 

「はあ………、ユキノがいたら目潰しされてただろうな」

「ハチマン、大丈夫?」

「大丈夫だ。問題ない」

 

 俺の隣にはなんと!

 帰ってきたトツカエルが!

 もうね、帰ってきた時には心の中で泣き叫んだわ。感動のあまり男泣きした。

 

『それでは! 開会宣言をこの方にお願いしましょう! チャンピオン、カルネ!!』

 

 会場はドーム型の施設で、中央部にてバトルが執り行われる。大型画面も設置してあり、その下では司会の男性や解説としてプラターヌ博士とチャンピオンのカルネさん、そして今大会の広告塔のユキノが参列している。

 ………だから俺が変態ポケモンにスカートをめくられているユイを見ていても咎める者がいないのだ。

 

「というかお兄ちゃん。よくこんな特等席用意できたね。権力振りかざしたの?」

「ばっかばか。ここは本戦出場選手とその関係者用の区画なんだよ。対戦相手を一番よく観られる席として用意したんだ」

「へー、ちゃんと考えてたんだね」

「当たり前だろ。俺はポケモン協会の理事なんだぞ。細かいところまでやらないと後ろ指刺されるだろうが」

「ぬぅ、お主も変わったようであるな。以前のハチマンなら働きたくないでござる、と吐かしていてもおかしくなかったというのに」

「何を言う、ザイモクザ。働きたくないのは今も同じだ。ただやらなきゃいけないからやったまで。んで、仕事が増えないように細かいところまで取り決めただけだ」

「全く、昔からそういうところは変わらないな」

「そりゃそうでしょ。俺は俺であり、他の何者でもない。オーダイルの暴走にしろ、俺が一番側にいて、対処もできたからやったまでです」

「………?」

「ッ! ヒキガヤ、お前………」

 

 気づいたヒラツカ先生に俺は口に人差し指を当てて、沈黙を促した。

 先生が気づいたように俺はこの半年の間にスクールの記憶を取り戻している。あとシャドーの記憶もか。残念ながらその後の記憶はまだ思い出せていない。みんなの話を聞いている限り、シャドー脱出後の記憶は一度も戻ってないらしい。俺の記憶を握るダークライの気まぐれなのか、それとも俺がそれを望んでいるのか。理由は分からないが、これだけ一度も戻らないとなると何かあったのは間違いないだろう。

 

『会場のみなさん! カロス地方のみなさん! 世界中のみなさん! ついにカントー地方で始まった最大のバトル大会、ポケモンリーグがカロス地方にもやってきました! これも新生カロスポケモン協会! スポンサー企業の方々! そしてカロス中の、世界中のみなさんのおかげと言っても過言ではありません! カロス地方のチャンピオンとして、厚くお礼を申し上げるとともに! 今ここに、カロスリーグの開催を宣言します!!』

「「「「「うぉぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっっっ!!!」」」」」

 

 ま、無難な挨拶だな。

 会場のこの熱気を見るに開始は上々だ。さらにバトルが始まれば盛り上がりも一気に急上昇だろう。

 

「「「イエーイっ!」」」

 

 ここにもいたか。君たちノリよすぎない? お兄ちゃんついていけない。

 

『それではまずはルール説明といきましょう! 説明してくれるのはこの人! 三冠王、ユキノシタユキノ!!』

 

「「「「「うぉぉぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっっっ!!!」」」」」

 

 いやいや、おかしいだろ。

 なんで開催宣言よりも叫び声がでかいんだよ。熱烈なファンがいるのか? まさか顔写真付きのうちわとかを持ってきてたりするのか?

 何それ怖い。

 

「わー、ゆきのんだーっ」

 

 席から立ちあがったユキノは中央にあるマイクスタンドの前に立ち、一礼をした。それだけで会場のどよめきが静まりかえった。律儀すぎんだろ、あいつのファンども。

 

『ルールを説明します。本選出場者はカロス地方のジムバッジを八つ集めた者、またこれまで行われてきた予選通過者となります。各ブロックの勝者、総勢六人による準々決勝が行われ、準決勝からはチャンピオンも加わり、カロスの頂点を決めていきます。また準々決勝よりシャッフルマッチとなり、毎度対戦相手を決めていきます。続いてバトルルールですが、六対六のシングルスでのフルバトル、使用技は四つ、交代は自由とします。今回四天王は出てくるまでは分からないというセッティングになっており、初戦から四天王と当たっている選手の皆さんは特に気を引き締めていてください。それでは、早速バトルと行きましょうか。ユキメノコ』

『メノメノ~』

 

 一通り説明を終えたユキノはユキメノコを呼ぶと一瞬で消えた。ユキメノコのゴーストタイプ特有の消える能力を使ったのだろう。

 

『こ、これは!? なんということだ!? 三冠王がいつの間にかバトルフィールドに立っているではありませんか!! 早速彼女の実力をこの目で確かめられるみたいですよ!!』

 

 ハルノさんが演出にこだわっていたからなー。いろいろと案を練ってたんだろうな。

 

『さあ、では彼女の対戦カードを発表しましょう! ドラゴン使いのリュウキ選手!!』

「……オレは、スターになる男だ!」

 

 うわっ、なんか赤いのが来た………。

 何あれ、超危なくね?

 

「なんですか、あの変なコスプレ」

「言ってやるな。そういう年頃なのだ。そこのザイモクザみたいに」

「ふひっ」

「「ひぃいっ!?」」

 

 キモい反応をしているザイモクザは見捨て、中央の大型画面を見ると、うん、やっぱりなんか危ない奴にしか見えない。

 

「これより、三冠王ユキノ選手とドラゴン使いリュウキ選手のバトルを始めたいと思います! 双方、準備は?」

 

 二人とも審判に頷き返し、先を促した。

 

「それでは、バトル開始!」

 

 うっわ、もう熱気がヤバいんだけど。どんだけみんな楽しみにしてたんだよ。来客数もほとんど席が埋まるくらいだし。空いているのは本選出場選手とその関係者ゾーンだけ。後は立ち見とかもいて満員状態である。

 

「これだけ集まれば、元は取れるか」

「ハチマン、すっかり商売人になっちゃったね」

「まあな。企業との契約や何やらで嫌でも身についちまったらしい」

「ほとんどはるさん先輩が走り回ってたって聞きましたけど?」

「さあ、どこがいいか選びなさいって感じで最後の判断を俺に擦り付けてきたんだよ」

 

「ジャラコ!」

「行きなさい、ユキメノコ」

 

 相手のあのポケモン。

 四足歩行のポケモンのようだが、見たことがない。他の地方から来た奴なのだろう。

 

「ジャラコ、おたけび!」

「ジャラァァァァッ!!」

 

 おたけびか。

 その名の通り雄叫びを上げて、相手を威嚇する技。直接、遠隔両方の攻撃力を削ぐ効果がある。

 

「見たことのないポケモンだけれど、ドラゴン使いと称するのだからそのポケモンもドラゴンタイプなのでしょう。ユキメノコ、れいとうビーム」

 

 あー、なるほど。確かに紹介ではドラゴン使いって言ってたもんな。一応肩書的なものも入場時のアナウンスで言ってもらえるようにしてるし。

 俺か? 俺はあれだ。一応四天王枠で出るからな。肩書も四天王だ。変な肩書になるよりはずいぶんマシだと思うね。

 

「くっ、ジャラコ、後ろだ!」

 

 雄叫びを上げている間にユキメノコは消える能力を使い、ジャラコ? の背後に現れた。

 うわー、なんてずるい性能。ゴーストタイプはこれだから。まあ、ユキメノコはよく俺の背後に突然現れるからもう慣れたけど。

 それにしてもあいつ、俺のこと好きすぎだろ。ユキノが顔を赤くしてツンとした態度をとる時には必ずと言っていいほど抱き着いてくる。ご主人様を煽るなよって感じだ。

 

「ドラゴンクロー!」

「ジャラッ!」

 

 ユキメノコのれいとうビームを軽い身のこなしで振り返り、切り裂いた。

 

「そのままドラゴンテール!」

「躱しなさい」

 

 爪にあった竜の気を尻尾に移し、飛び上がった。ユキメノコは尻尾が叩きつけられる直前に消えると、またしてもジャラコの背後に現れ、今度は両腕をジャラコの前足の脇に滑り込ませ、持ち上げた。

 

「れいとうビーム」

 

 捕まったジャラコがユキメノコの腕の中で暴れているが、全く身動きが取れないようだ。そこに容赦のかけらもなく、冷気を打ち付けられ、見る見るうちに凍り始めた。

 暴れなくなったのを確認するとユキメノコはジャラコを地面に放り投げた。こおりタイプだけに冷たい対応である。関係ないか。

 

「ジャラコ、戦闘不能!」

 

 カチンコチンに凍ったジャラコはそのまま目を回して気絶していたようだ。まあ仕方がない。恐らくはドラゴンタイプなのだから。効果抜群の技を超近距離で受けたのだ。それに見たところまだ進化の可能性を感じられる。最終進化まで遂げていればあるいは…………なんてこともあったかもしれないが、相手がユキノなのでそれも無茶な話だ。

 本当に氷の女王とか呼ばれる日が来るんじゃないか?

 

『三冠王、まずは一勝だぁぁぁあああっ!!』

「戻れ、ジャラコ」

『さすが、というべき三冠王の実力! 今度はどんなバトルを見せてくれるのか! そしてリュウキ選手! これからどう逆転劇を転じるのか!』

 

 実況がすでに暑くなってやがる件について。

 いつも思うが、どうして実況はこうも騒ぎ出すのだろうか。もう少し落ち着いて見ていられんのかね。

 

『さすが三冠王ね。圧倒的なバトルだったわ。プラターヌ博士は彼女とここ半年付き合いがあるのですよね?』

『ええ、わたしの助手をしてくれている方の元教え子でしてね。昔からバトルを組み立てるのが上手かったみたいですよ。彼女のバトルを何度か見てきましたが、相手が「彼」でなければ必ず勝ってますね』

 

 おいこら、変態博士。

 観客が気になるような発言をするな!

 おかげで俺の周りの奴らがニヤニヤニマニマしてるじゃねぇか!

 ねぇ、ほんとやめて! マジで恥ずかしいからこっち見るな!

 

「お前の出番だ、バクガメス!」

 

 うわっ、また見たことのないポケモンを出してきやがった。カメックスではないが、なんかそっちの系統に近いポケモンだな。

 あのゴツゴツした甲羅? には入れたりするのだろうか。

 

「また新しいポケモン出てきましたね」

「あれはバクガメス。ほのお・ドラゴンのポケモンだよ」

「か、カワサキ先輩?! へ、へー、ほのおとドラゴンなんですか………」

 

 ………こいつあれだな。カワなんとかさんの存在をまるっきり忘れてやがったな。まあ、そんな発言する方の奴じゃないから必然的に影は薄くなるが………。

 いやだが、さーちゃんだぞ? じっと見てて睨まれたら恐怖で頭に焼き付いてしまうまであるからな。

 

「それじゃサキさん、さっきのポケモンは?」

「あれはジャラコ。ドラゴンタイプ」

「ドラゴン使いっていうだけありますねー」

 

 なんでこんなに知ってるんだろうか。ユキノもジャラコについては知らなかったみたいだし、おそらくバクガメスとやらのことも知らないだろう。うーん、実はこの二体が生息する地方に行ったことがあるとか? まあ、可能性としてはそこが妥当か。

 

「バクガメス、かえんほうしゃ!」

 

 首を動かしてユキメノコに照準を合わせると、長い鼻の孔から炎を吐き出した。

 

「炎技……、ユキメノコ、みずのはどう!」

 

 デスヨネー。ユキメノコなら水技を覚えてるもん。そりゃ打ち消してくるでしょうよ。

 

「れいとうビーム!」

「もう一度かえんほうしゃ!」

 

 今度はあっちが相殺するように技を選んできた。だが、ユキメノコが狙ったのは相手のポケモンではない。その後ろの地面である。炎は的を外れ、空を燃やす。

 

「うひゃー、もう始まってるっすか! はい、これみんなの飲み物っす!」

「おかえりタイシくん。もう相手のポケモン二体目だよ」

 

 カゴいっぱいにストローを刺した長カップを入れて戻って来た。別にじゃんけんに負けた罰ゲームとかではない。タイシの方から言い出したのだ。コマチの気を引くために。おかげでコマチは今の今まで忘れてたようだが。

 ふっ、ざまぁ。

 

「みずのはどう!」

 

 ユキメノコは一瞬消えて、バクガメスの背後を取ると水気を操り、バクガメスを飲み込んだ。

 

「バクガメス、りゅうのはどう!」

 

 波導には波導を。

 纏わりつく水気の波導に竜気の波導で穴を開けた。

 

「ユキメノコ、もっと威力をあげなさい」

「バクガメス、オーバーヒート!」

 

 開いた穴を皮切りに酸素を取り込むと一気爆発した。

 炎を水を蒸発させ、弾けた炎がユキメノコに襲いかかる。

 フィールド全体に炎が走り始め、宙をふわんふわん動いているユキメノコでも逃げ場はない。

 

「ユキメノコ、バクガメスの頭上に逃げなさい!」

「メノ!」

 

 一つ安全地帯といえば技の発動者であるバクガメスの頭上だ。ここだけはどんなに天高く昇っても場外にはならない。バトル失格になることもないのだ。

 

「弾丸にしてみずのはどう!」

 

 ゲッコウガやコマチのカメックスが使うみずのはどうだん。これを言うのが嫌なのか、普通に言いやがった。

 さすがゆきのん。普段はツンデレのんのくせにこういう時だけは腰引けのんになるからなー、俺にキスをしてくる時みたいに堂々としていればいいものを。

 というかなんで半年経ってもキスばっかなんだよ。どんだけキス好きなんだ………うっ、なんか背後から殺気のこもった視線を感じるんだが………。

 

「爆ぜろリア充弾けろリア充バニッシュメントリア充」

 

 いやもうわけがわからん。バニッシュメントリア充ってどういう意味だよ。爆ぜろ弾けろまでは理解できなくもないが、バニッシュメントとリア充くっつけるのはどうかと思う。

 

「せ、先生、落ち着いて」

「止めるな、ユイガハマ。私はどうしてもこの超リア充に現実とやらを見せてやらねばならんのだ!」

 

 あーあ、ユイもかわいそうに。先生の隣に座ったら永遠とこんな話ばっかりを聞かされるんだぞ。

 

「きあいだま!」

 

 弾丸には弾丸を。

 波導といい、同じような技をぶつけるのが好きな相手なのかね。

 あ、ユキノのやつそれを見越して二発打たせてやがったみたいだ。後から一発がバクガメスに直撃したぞ。

 

「れいとうビーム!」

 

 さらにユキメノコがバクガメスの四方の地面に氷を貼り、みるみるうちにバクガメスの足元までをも侵食していった。

 これでバクガメスの身動きを封じたというわけか。だが、相手はほのおタイプ。溶かそうと思えばいくらでも溶かせられる。

 

「バクガメス、かえんほうしゃ!」

「ユキメノコ、かげぶんしん!」

 

 ユキメノコを狙おうとした矢先、ユキメノコは一度消え、次々と姿を現した。バクガメスを取り囲むようにユキメノコが不敵な笑みを浮かべている。加えて、増えた影ですら消えたり現れたりするもんだから、恐怖しか覚えない。

 照準を定められないバクガメスは本物のユキメノコを探し出そうと躍起になっている。そのせいで、一歩、また一歩と氷の上で回り続け、ついに重たそうな体躯がバランスを崩した。

 

「れいとうビーム!」

 

 そこに容赦なく全方位からの冷気が流れ込んでくる。

 

「バクガメス!」

 

 相手トレーナーが呼びかけるが、背中から地面に倒れたバクガメスは起き上がることができないようで、手足をばたつかせている。だが、それも間もなく動かなくなり凍り付いてしまった。

 ほのおタイプが凍るということは相当な冷気を必要とする。あのユキメノコがそこまでの冷気を擁していた記憶はないが、一体この一ヶ月の間に何をしてきたっていうんだ。

 

「戻れバクガメス! カイリュー、交代だ!」

 

 動かなくなってもまだ戦闘不能になったわけではないようで、一度交代させてきた。代わりに出てきたのはカイリュー。ドラゴン使いが好んで使うポケモンの一体である。

 

「ぼうふうでユキメノコの影を吹き飛ばせ!」

 

 ボールから出てきたカイリューは翼を扇ぎ、暴風を生み出した。風に飲まれたユキメノコの影たちは次々と消えていき、本体だけが高みの見物をしている。

 

「ほのおのパンチ!」

 

 ユキメノコを見つけるや、カイリューは拳に炎を纏い、すぐさま上昇していった。

 

「躱して、れいとうビーム!」

 

 一瞬消えたユキメノコがカイリューの背後から冷気を飛ばしてくる。

 

「カイリュー、躱してドラゴンダイブ!」

 

 それをカイリューは旋回し、ユキメノコの頭上にきたところで一気に地面に向かって加速しだした。次第に赤と青の竜を模した気を纏い、ユキメノコへとダイブした。

 割と一瞬のことであり、これにはユキノもユキメノコも反応することができなかったようだ。

 

『ドラゴンダイブが決まったぁぁぁあああああああっっ!! リュウキ選手、ついに三冠王にダメージを与えることに成功だぁぁぁああああああっっ!!』

 

 逆転劇、とまではいかないがその糸口を作り出した相手選手に会場も盛り上がりを見せている。

 確かに今のはいい攻撃だった。おそらくユキメノコも立ってはいられないだろう。だが、それでもまだユキノのポケモンを一体倒したにすぎない。まだ五体残っているのだ。対して相手選手はすでに三体のポケモンを出している。手の内を半分もさらけ出したのだ。不利な状況なのは変わらない。

 

「ユキメノコ、戦闘不能!」

「お疲れ様、ゆっくり休みなさい」

 

 地面に転がるユキメノコに審判の判定が下され、ユキノはボールへと戻した。

 さてさて、次は何を出してくるのかね。

 

「いきなさい、オーダイル!」

『三冠王の次のポケモンはオーダイルのようです! 彼女を三冠王にまで至らしめた立役者の一人と言っていいでしょう!』

 

 オーダイルか。

 れいとうパンチやゆきなだれを覚えてたからな。ただカイリューに届くかどうか。

 

「オーダイル、りゅうのまい!」

「カイリュー、かみなりパンチ!」

 

 炎と水と電気の三点張りを頭上で絡め合わせ、竜の気を練り上げていく。そこへカイリューが拳に電気を纏い、急降下してきた。

 

「アクアジェット!」

 

 竜の気の上にさらに水を纏い、上昇。

 カイリューの拳は地面に突き刺さった。

 オーダイルは旋回し、カイリューの背後へと移動していく。

 

「れいとうパンチ!」

「かみなりパンチ!」

 

 迫り来るオーダイルに対応しようと振り返ったカイリューの腹に氷を纏った拳がめり込んだ。

 

『カイリューにれいとうパンチが刺さったぁぁぁあああ!! 効果は抜群だぁぁぁあああ!!』

「もう一度れいとうパンチ!」

 

 続けて空いた左拳でアッパー。

 カイリューの身体が吹き飛んでいった。

 

「カイリュー、ぼうふう!」

 

 地面に身体を打ち付ける前に態勢を立て直すと、翼を扇ぎ暴風を生み出した。精神力が鍛えられているのか、未だに持ちこたえている。

 

「アクアジェット!」

 

 そこへオーダイルが水を纏って突っ込んでいった。一直線に突き進むため、オーダイルは暴風の影響を受けてないらしい。

 オーダイルの突撃は見事決まり、カイリューはフィールド外の壁、観客席との隔壁に身体をめり込ませた。もちろん意識はない。

 

「カイリュー、戦闘不能!」

『なんということでしょう! ユキメノコを倒したカイリューをあっさりと倒してしまったぁぁぁああああああっっ!! 強い、強すぎる! 王者の貫禄を見せつけてきたぁぁぁああああああっっ!!』

 

 王者の貫禄ね。

 別にあれはまだ序の口だ。

 ユキノはまだ本気を出していない。オーダイルも然りだ。

 

「ゆきのん、圧倒的だね」

「そうですねー。ユキノ先輩もこの一ヶ月はフロストケイブに篭ってたみたいですし、以前とは比べ物にならないくらい強くなってるでしょうねー」

 

 ユキノがフロストケイブへ行っていたのは知っている。プラターヌ博士の付き添いで行って以来、気に入ったようでよく話に出していた。

 何があったのかは聞いていない。ただ、何かがあったのは間違いないだろう。だからこそ思い入れもできて、再び訪れようと考えた。リーグに向けての調整にフロストケイブを選んだのもそういうことに違いない。

 

「戻れ、カイリュー。いけ、ジジーロン!」

 

 はあ、また知らないポケモンだ。

 一目でドラゴンタイプだとは分かる。そして名前。どこか年寄り臭い。頭部にある白い体毛。白髪にしか見えない。髪の流し方がどこかコンコンブル博士に似ているように見えてしまうのは俺だけか? 絶対あれが原因でこんな名前付けられただろ。かわいそうに………。

 つか、あの赤服選手は一体どこの地方に住んでたんだ? 住んでなくとも旅をしていた場所が気になってしまう。

 俺の知らないポケモンたち。見たことも聞いたこともないポケモンたちを俺もこの目で確かめたくなってきた。

 

「オーダイル、りゅうのまい」

「ジジーロン、かみなり!」

 

 再びりゅうのまい。

 竜の気をさらに強くして攻撃力と素早さを底上げする算段か。

 だが、空には黒雲が流れ、ゴロゴロと鳴いている。

 

「撃ち放て!」

 

 黒雲から雷が撃ち落とされた。

 狙うはオーダイル。今ようやく竜の気を練り上げたところだ。電気が先か行動が先か。速い方がこの勝負をつけるだろう。

 

「アクアジェット!」

 

 ふっ、ユキノの勝ちだな。

 パワーアップした竜の気に水のベール。しかも抜かりなく純水にしていることだろう。もし雷が直撃してもあの水のベールがある限り、電気がオーダイルに届くことはない。

 

「ハイパーボイス!」

 

 げっ、俺この技嫌いなんだけど。耳が痛くなるじゃん。

 塞げ!

 

「ジロォォォオオオオオオオオオオオオオオオンンンッッッ!!」

 

 音波で、水のベールを、剥がそうって、魂胆、なんだろうけど!

 うるさいっつーの!

 

「トルネード!」

 

 おうふっ。

 なんか聞いたことある命令だな。オーダイルを回転させて、衝撃波を流そうってことだろう。それ、リザードンに使わせてるやつじゃん。ほんと、人のこと研究しすぎでしょ。

 

「れいとうパンチ!」

 

 音波の中を切り抜けたオーダイルは拳に氷を纏い、ジジーロン(名前がちょっと衝撃的で覚えてしまった)の目の前で振りかぶった。

 

「ふぶきーー」

 

 水のベールをそのまま凍らせようとしたのだろう。だが、ジジーロンが吹雪を起こす前にオーダイルの拳が頭から振り下ろされた。衝撃でジジーロンは顎から地面に顔を押し潰され、地面にはクレーターを作った。

 おいおい、オーダイルさんや。一発でそんな衝撃を生むような技にするなよ。俺の卒業試験の時とは随分とパワーアップしてるじゃねぇか。あの時も今と同じように竜の気を重ね掛けしてたっていうのに。

 

「ジジーロン!?」

 

 おっと?

 ついに赤服選手が声を荒げたぞ?

 やばいわー。相手からしたら今のユキノは絶対恐怖の対象になってるわー。

 

「ジ、ジジーロン、戦闘不能!」

 

 ほら、審判までもがたじろいでるじゃねぇか。

 

『い、一撃で決まったぁぁぁあああああああああっっ!! オーダイル、れいとうパンチの一撃でジジーロンを戦闘不能に追いやってしまったぁぁぁあああああああああ!!』

 

「スイッチ、入っちゃったみたいですね………」

「だ、だね………」

「あちゃー、ユキノちゃんが乗ってきちゃったかー」

「はあ………、ユキノ先輩とは当たりたくないですよ………って、はるさん先輩?!」

「ひゃっはろー、お迎えに来たよー」

「へっ?」

 

 突然の魔王の登場。

 いろはすマジ驚愕。普通に会話したもんな。

 

「イロハ、次はお前の出番だろうが。前のバトルでどちらかのポケモンが三体倒れた時点で召集かけるようにしてるんだよ。んで、その担当がハルノさんとメグリ先輩な」

「あー、通りでここにいないわけですか。はるさん先輩、お疲れ様です」

「いいよいいよ、後でハチマンにはたっぷりご褒美がもらえる約束だから」

「お、お兄ちゃん!? な、何をする気なの!?」

「おいこら、逆になんで俺が何かすることになってるんだよ」

「えっ? 違うの?」

 

 この妹は一体何を想像したというんだ。いつかのカメックスの暴走以来、たまに色を孕んだ目をするというか。今もそんな目をして、何かを期待している。

 ちょっとー、誰よこんな子に育てたのは。

 うん、俺とうちの両親だな。

 

「せんぱいせんぱい」

「なんだよ」

 

 そんなことを考えていると立ち上がったイロハが近づいてきて、耳元に顔を寄せてきた。

 

「やっちゃえ☆」

「………………」

 

 こいつら何なの? 帰ってきてからなんか俺をよく煽るようになってきてるんだけど。俺の我慢も限界だよ?

 

「ガブリアス!」

「あ、そろそろ行ってないとまずいみたいなんで行きますねー」

「じゃあ、ハチマン。夜は楽しみに待ってるよー」

 

 ねえ、ちょっと。

 ほんとそういう置き土産的な冗談を言い残して行くのやめてくんない?

 おかげでユイが頬をすげぇ膨らませてるんだけど。

 

「………たらし」

 

 ぐふっ!

 思わぬところから口撃が飛んできたぞ。けーちゃんをしっかりと抱きかかえて俺には近づけまいとしている。

 

「………どうしてこんなのがモテるんだ………。私だって、私だって………ああ、結婚したい」

 

 ああ、あんたには甘すぎましたね。今の会話。

 ほんと誰かもらってあげて!

 

「最初からマッハで飛ばせ! ドラゴンクロー!」

「オーダイル、こっちもドラゴンクロー!」

 

 初手からぶっ飛ばしてきたガブリアスの竜の爪をオーダイルも竜の爪で受け止めた。器用にガブリアスの爪と爪の間に自分の爪を割り込ませているし。あれも知ってるぞ。オーダイルが暴走して時にリザードンがやってたやつじゃん。

 

「爪を砕いてれいとうパンチ!」

 

 自分の竜の爪に力を加えて相手の竜の爪を砕いた。そしてそのまま拳に氷を纏わせ、両拳で二発、ガブリアスの腹に叩き込んだ。

 

「ガブリアス、じしん!」

 

 吹っ飛んでいくガブリアスは腕の羽を地面に突き刺し、態勢を立て直すと両腕を地面に叩きつけ、衝撃をあたえて揺らし始めた。

 これにはオーダイルもバランスを崩して転倒。久しぶりにユキノの方にダメージが入ったな。

 

「ドラゴンクロー!」

「アクアジェット!」

 

 体を折りたたんで突っ込んでくるガブリアスを、水を纏って躱し、そのまま背後についた。

 

「れいとうパンチ!」

「どくづき!」

 

 振り向いたガブリアスの拳とそのまま加速したオーダイルの拳がぶつかり合い、衝撃波を生み出す。砂が舞い、二体をかき消した。

 

「上よ! オーダイル、アクアジェット!」

 

 砂が舞ったことで特性が働いたのか?

 中で何が起きたのかは分からないが、どうやらガブリアスが上に逃げたらしい。

 

「躱せ!」

 

 砂煙りの中からガブリアスが飛び出したかと思うと体を逸らし、そこをオーダイルが突き抜けていった。

 

「れいとうパンチ!」

 

 上を制したオーダイルがガブリアスの逃げ場を塞ぎ、急降下していき、氷を纏った拳を叩きつける。ガブリアスのはオーダイルのスピードに押され、力負けして地面に体を打ち付けた。

 

「……ガブリアス、戦闘不能!」

『つ、強い! 強すぎるぞ、三冠王! このリーグ戦で彼女が四冠王になるのも現実になってきたぁぁぁああああああっっ!!』

 

 いや、確かにオーダイルは強くなった。ユキメノコも強くなった。だが、今のバトルではっきりした。相手の選手はまだ未熟だ。ドラゴンタイプの力を使いこなせていない。少し気になるところはあったが、カイリューとガブリアスは中々いい動きをしていた。だが、その他が上手く立ち回れていなかった。スピードの問題とかではない。ポケモンの特徴を生かしきれていないのだ。だからポケモンによって完成度にバラつきが出てくるし、その隙を使ってオーダイルがパワーアップしてしまった。

 ポケモンを出す順番とかももっと研究しておく必要があったな。ま、それを今回自分で気づければ上出来かもしれん。

 

「戻れ、ガブリアス。バクガメス、オーバーヒート!」

 

 赤服選手はガブリアスをボールに戻すと再びバクガメスを出してきた。凍ったままの体を内側から燃やし、溶かすつもりか。

 

「アクアジェット!」

 

 はあ………、もうこの勝負も決まったな。

 俺の見る限り、バクガメス? の活かしどころはあの甲羅だろう。噴射口も見えるし、何かしらできるはずだ。もしかしたら自分から仕掛けるよりも返し技とかの方が得意なのかもしれない。

 とにかく、どこか活かしきれていないのがありありと見えてしまっているのだ。

 

「バクガメス!?」

「バクガメス、戦闘不能!」

『バクガメスも倒されてしまったぁぁぁああああああっっ!! リュウキ選手、ついに最後のポケモンだ!! どう出てくるか! 三冠王を前にどう出てくるのでしょうか!!』

 

 最後のポケモンか。

 最後のポケモンは上手く扱えているといいけどな。

 

「戻れバクガメス! いけ、ナッシー!」

 

 はい?

 ナッシー?

 ここで?

 確かにくさタイプでオーダイルの弱点はつけるが。ドラゴン使いじゃなかったのか?

 

「えっ? なに、こいつ………」

「「「「ナッシーィィィッ」」」」

 

 出てきたのはナッシーのような、だが異様に首の長いポケモンだった。

 えっ、マジでなにこいつ。ナッシーの進化系とか?

 いやでも、ナッシーって言ってたしな…………。

 

「なるほど、アローラの方のか。それならドラゴンだね」

「………どういうことだ?」

「ん? あ、知らない系? アローラ地方ってところに生息するナッシーは育ちすぎて首が異様に長くなってるんだよ。タイプもくさ・エスパーからくさ・ドラゴンになってるし。リージョンフォームっていうんだって」

「………確か校長のロコンもこおりタイプだったな」

 

 さーちゃん、物知りだな。

 ユキノがいない今、解説はさーちゃん頼りである。

 

「ロコンもリージョンフォームがあるね。他にもラッタ、コラッタ、ディグダ、ダグトリオたちもリージョンフォームが確認されてる」

 

 他にもいるのか………。

 

『な、なんだ、このポケモンはっ!? ほ、本当にナッシーなのかっ!? こんな首の長いナッシーは見たことがないぞ!!』

『あれはリージョンフォームですね。アローラ地方で確認されています。わたしの助手が今アローラにいるので、時々アローラのポケモンについて情報をもらってますよ』

『博士、リージョンフォームとは?』

『環境によって姿やタイプを変えたポケモンたちのこと差します。ポケモン研究の権威、オーキド博士の親族がその研究に当たっているそうです』

『な、なるほど……。これは面白いポケモンが出てきました!!』

 

 よく見ると尻尾にも顔があるし。

 不気味なポケモンに変わっちまったな。元々不気味なポケモンだったのに。

 

「ナッシー、ウッドハンマー!」

 

 ぎょわっ!?

 マジか………。

 あの長い首で攻撃するのかよ。フィールド全体が攻撃範囲じゃねぇか。

 

「オーダイル、アクアジェットで躱しなさい!」

 

 思わずユキノも回避に回ったか。まあ、分からなくもない。あんな異様なポケモンを目にして即座にバトル展開を組み立てられる方がどうかしてるわ。

 

「なにあれ………」

「なんか、なんでしょう………なんか………」

「わかるよ、コマチちゃん。なんか、アレだよね」

「ええ、アレです」

 

 あ、コマチとユイが相当引いてる。

 

「オーダイル!?」

 

 おっと?

 オーダイルさんが躱しきれなかったぞ?

 というかマジで攻撃範囲広すぎだろ。

 

『オーダイルにウッドハンマーが炸裂したぁぁぁああああああっっ!! 効果は抜群だぁぁぁああああああ!!』

 

 いつの間に上から振り下ろされていたナッシーの頭がオーダイルを突き落とし、地面に叩きつけた。

 

「起きなさい、オーダイル!」

 

 オーダイル自身、何が何だか分かってないようだな………。

 頭をかきながらのっそりと起き上がった。

 

「ドラゴンハンマー!」

 

 今度は掬い上げるように地面すれすれの低空から首が迫ってくる。

 もうはや恐怖でしかないな。

 

「オーダイル、もう一度アクアジェットで躱しなさい!」

 

 今の今までバトルを優位に進めてきたユキノであるが、ここにきて翻弄され始めた。まあ、あんなポケモンとやるの初めてだし、対処の仕方も思いつくまい。俺でも無理だ。リザードンで焼くか、ゲッコウガの手裏剣くらいしか使えそうなものはない。それでも大したダメージは通らないだろう。

 

「オーダイル!?」

 

 逃げようとしても、長い首に捕捉され、叩きつけられていく。

 …………あ、逆に勝てるかも。

 

「あ、あれって………」

「ああ、攻撃を食らったことでダメージが溜まったらしい。ピンチでラッキーだ」

 

 トツカも気付いたようだ。

 オーダイルの特性、げきりゅう。

 攻撃を受けたことで発動したらしい。それだけあの長い首からの攻撃は危険だということである。

 

「っ!!」

「ナッシー、ウッドハンマー!」

「オーダイル、ナッシーに向かってアクアジェット!」

 

 ああ、そうか。リーチがある分、ナッシーに近づけば近づくほど首からの攻撃が届かないな。

 ナッシーの近くこそが安全地帯とも言える。

 

「そのまま全力でれいとうパンチ!」

 

 振り下ろされるナッシーの首が届く前にナッシーの前に移動し、ありったけの氷を拳の纏わせていく。

 

「ナッシー、サイコキネシス!」

 

 あー、やっぱりナッシーはナッシーだったか。エスパー技も使えるんだな。

 

「だが、今の半暴走状態のオーダイルには効かないだろうな」

 

 一瞬だけ身体の自由を奪われたが、オーダイルはすぐに竜の気とげきりゅうのオーラを外へと放出し、サイコキネシスを打ち破った。

 そして、思いっきり氷を纏った両拳を叩きつけた。

 後ろに吹っ飛んでいくんだろうなー、と思っていたら意外と頭が重いのかけたぐりよろしく、そのまま前のめりに倒れていった。

 

「ナッシー、りゅうせいぐん!」

 

 尻尾にある顔が上空に流星を打ち上げた。だが、弾けることもなく、霧散し消えていった。

 どうやらバトルが終わったらしい。

 

「ナッシー、戦闘不能!」

 

 いやはや、中々面白いものが観れた。

 まだまだあんなポケモンが世界にはいるんだな。久しぶりに心が躍ったわ。

 

『ナッシー、戦闘不能!! よって、勝者は! 三冠王、ユキノシタユキノだぁぁぁああああああっっ!!』

 

 ふぅ、ようやく初戦が終わったか。次はイロハだし、相手は確か四天王。どんなバトルになることやら。




行間(バトル使用ポケモン)

ユキノシタユキノ 持ち物:キーストーン etc………
・オーダイル(ワニノコ→アリゲイツ→オーダイル) ♂
 特性:げきりゅう
 覚えてる技:アクアテール、アクアジェット、ドラゴンクロー、れいとうパンチ、ハイドロポンプ、シャドークロー、つばめがえし、りゅうのまい、げきりん、カウンター、ハイドロカノン、ドラゴンテール、めざめるパワー(電)、ゆきなだれ

・ユキメノコ ♀
 覚えてる技:れいとうビーム、みずのはどう、10まんボルト、シャドーボール、めざましビンタ、ふぶき、かげぶんしん


リュウキ
・ジャラコ ♂
 覚えてる技:ドラゴンクロー、ドラゴンテール、おたけび

・バクガメス ♂
 覚えてる技:かえんほうしゃ、りゅうのはどう、オーバーヒート、きあいだま

・カイリュー ♂
 特性:せいしんりょく
 覚えてる技:ぼうふう、ほのおのパンチ、ドラゴンダイブ、かみなりパンチ

・ジジーロン ♂
 覚えてる技:かみなり、ハイパーボイス、ふぶき

・ガブリアス ♂
 特性:すながくれ
 覚えてる技:ドラゴンクロー、じしん、どくづき

・ナッシー(アローラの姿) ♂
 覚えてる技:ウッドハンマー、ドラゴンハンマー、サイコキネシス、りゅうせいぐん

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