バカと祝福と召喚獣   作:兎熊猫男

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今回はちょっと短いです。

というか6月中には登校したかったけど間に合わなかった・・・orz


戦後対談

「この戦争、俺達の勝ちだな」

 

いつの間にかここに来ていた雄二は偉そうに言う・・・

いや、実際偉いんだけどな・・・Fクラスでは。

 

「ああ、宣戦布告に来た姫路さんを警戒する余り他の奴が目に入らなかった・・・俺のミスだ」

 

自分の敗因を悟っている辺りこいつはまだ強くなるだろう・・・早目に潰せたのは良かったかもしれん。

因みに姫路は雄二の思惑通り本日欠席である。

 

「ルールに則りクラスを明け渡そう・・・だが今日はもうこんな時間だから作業は明日でも構わないか?」

 

「その必要はない、この戦争は和平条約を持って終わりたい・・・よってクラスの移動はしなくていい」

 

「「「「「何だとぉ!?」」」」」

 

何やらFモブ共が騒いでいるが雄二はスルーしてやがる・・・

 

「俺達としてはありがたいが、本当にいいのか?」

 

「勿論条件は付けるがな・・・俺たちがBクラスを落としたらその日の内にAクラスに言って欲しい事がある」

 

雄二は平賀に耳打ちして条件を言う・・・

どうやら俺達にもまだ聞かせられない事らしいな。

 

「成程・・・こっちとしては願ってもない提案だが、いいのか?」

 

「俺達の狙いはAクラスだからな・・・悪い取引ではないだろう?」

 

「そういうことならありがたくその提案を呑ませてもらおう・・・FクラスがAクラスを倒すのを楽しみにしてるよ」

 

「無理するなよ、Fクラス風情がAクラスに勝てるわけがないと思ってるだろ?」

 

「いや、本心だよ・・・佐藤君が居るなら本当に勝てるかもしれないからね」

 

何か知らんが俺が過大評価されている気がするぞ・・・

まあ悪い気はしないので素直に聞いておこう。

 

 

 

そして相変わらず畳の腐っている教室に戻って来た。

 

「みんな今日はご苦労だった、明日は失った点数の補充試験を受けて、次はBクラスをやるぞ!」

 

「「「「「おぉーっ!?」」」」」

 

こいつ等さっき雄二に無視されたのを忘れたのだろうか・・・

 

「だがその前に・・・横溝と島田、ちょっと立て」

 

ああ、戦争中のあの放送についてか・・・

俺個人で報復しておこうかと思ってたんだが手間は省けそうだ。

 

何故か2人共やつれている気がするが・・・どうでもいいか。

 

「まず横溝、俺はBクラスの根本を使えと指示した筈だが・・・何故和真を使った?」

 

ああ、本来は俺じゃなくて根本が船越先生の犠牲になる筈だったのか

それにしても雄二・・・お前はどんだけ根本が嫌いなんだよ?

 

「島田に脅されて仕方なく・・・反省はしている」

 

「成程、和真の妹2人の言った通りか・・・まあその結果妹その1に殴られてあの船越先生に目を付けられたと」

 

「こんな事になるなら代表の言う事を聞いておけば良かったと思ってる・・・」

 

「それが分かってるならいい・・・次からは気を付けろ」

 

「はい・・・」

 

 

「それじゃ島田・・・何故そんな指示を出した?」

 

「そんなのウチを見捨てようとしたからよ!」

 

はて・・・そんな事あったっけ?

 

 

~回想~

 

「ようやく見付けましたわお姉様ぁ~!」

 

「み、美春!いい加減しつこいわよ!」

 

「さあお姉様、美春と一緒に保健室へ」

 

「あんた1人で行っ・・・って和真!ちょっと助けなさい!」

 

「何ですかこの豚野朗は・・・美春とお姉様の恋路を邪魔するつもりなら」

 

「この時間なら保健室よりも体育館横の倉庫の方が人目がないぞ?」

 

「ありがとうございます!」

 

「ちょっ!ウチをみすてr」

 

 

~回想終わり~

 

「あれか・・・役立たず1人の犠牲で相手の副代表を戦線から離脱させられるんだ、むしろ助ける理由がない」

 

男子一同は無言で頷いた。

 

「はぁ・・・そんな事の為に副代表をダシにしやがったのか」

 

「何よ!それじゃウチがどうなってもいいって言うの!」

 

「正直お前がどうなろうが知った事じゃない」

 

「なっ!」

 

「・・・・・・それでどうする?」

 

「このまま何もなしという訳にはいかんじゃろう?」

 

「確かに亜玖亜さんが居なかったらあのまま負けてた可能性だってあるからね・・・」

 

あの明久ですらこの態度・・・

最早ここに島田の味方は居ない。

 

 

「それじゃ島田、お前はBクラスに宣戦布告してこい・・・開戦は明後日の正午だ」

 

「分かったわよ・・・」

 

 

 

「あの・・・雄二はBクラスの代表が誰か知ってるのですか?」

 

「ああ、確か根本だろ?あの卑怯で有名な」

 

「違うわ、Bクラスの代表はエリスよ!」

 

ガタッ!

 

男子一同は一斉に立ち上がった。

 

「確かエリスはクォーターの留学生じゃったかのう?」

 

「・・・・・・・・間違いない」

 

「マジかよ・・・てっきり根本だと思って作戦考えてたんだが」

 

雄二は余程根本を叩きのめしたかったらしい・・・

一体何があったんだ?

 

「そういえばエリスさんって亜玖亜さんと仲が良かったよね」

 

「私はダクネスに紹介されて仲良くなったんだけどね・・・そういえばBクラスの副代表は御剣とか聞いたわ」

 

「御剣って確か去年亜玖亜さんに告白しようとして和真に色んな噂や女装写真をバラまかれたっていうあのマツラギくん?」

 

「あー・・・そんな事もあったっけな」

 

言われるまで存在そのものを忘れてたぜ。

 

「あやつの女装写真をバラまいたのは和真じゃったのか・・・」

 

「・・・・・・・・撮影したのは俺だがな」

 

「となると対根本用の作戦は使えないな・・・1から練り直すか」

 

「開戦は明後日なら時間はあるだろ・・・何なら今日うちに来るか?」

 

「そうだな・・・俺1人より和真も居た方がいい案が浮かびそうだ」

 

「という訳で明久、今日も頼む」

 

勿論夕飯の事である。

 

「うん、いいよ・・・って今日は部活あるからちょっと遅くなるかも」

 

「(今朝姉上が張り切っておったのはそれでじゃな・・・)ワシも明久の料理を食いたいのう」

 

「・・・・・・同感だ」

 

「なら一旦帰って、それから和真の家に集合するか」

 

「来るのは構わんが食材は持って来いよ?出来ればキャベツ以外を」

 

 

秀吉と康太はともかく雄二は大食いだからな・・・

まあ今回は大量に余ってるキャベツを処理出来るから歓迎するが。

 

 

 

 

そして夕飯後・・・

結局作戦は小細工抜きの正面突破で行く事になった。

 

まあ相手の代表がエリスなら卑怯な手段には出ないだろうしマツラギも一緒なら真っ向勝負で来るだろう事は容易に想像がつく。

仮に誰かが卑怯な手段に出たとしたらエリスのオシオキが待ってるからな・・・あれ怖いんだよなぁ。

 

 

「めぐみん、雄二達と一緒にス〇ブラやらないの?」

 

「ええ、Bクラスにはゆんゆんが居ますからね・・・少しでも生物の点数を上げておかないといけませんので」

 

そういえばゆんゆんはめぐみんの苦手な生物が得意なんだっけな・・・

となるとめぐみんを守りつつゆんゆんを無力化させる必要がありそうだ。

後で雄二と相談してみよう。

 

 

 

「まあそれが半分で・・・残り半分は昨日こめっこにボロ負けしてしまったからなんですが」

 

「「あー・・・」」

 

俺と亜玖亜は綺麗にハモった。




とりあえずここまで
次回も少し遅くなります・・・(泣

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