ドラえもん のび太の幻想冒険記   作:BLACK(黒)

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遅れてすみません(笑

他の方の小説にハマってしまいました(笑笑

UA1000突破!!
ありがとうございます!


第6話 里の絆

 

 

 

 

 

 ドラえもん達が向かっていったのは襲撃にあった里の東側

 

 里の復興の為に大人だけでなく、子供の姿もあった

 自分の世界にいる子供よりなんというか…生き生きしていた

 

 自分のいた世界の子供はもちろん外で遊んだりするが、外に出ず家でゲームする子供や、ここまで大人と、それも赤の他人であろう人と自ら率先して手伝おうとするのは少ない

 

 

 

 

 

 なんだかククルがいたヒカリ族みたいだな…

 

 

 

 

 

 

 復興の為に瓦礫の撤去、建築の準備を子供達としてる所を見ていたジャイアンは「俺も負けてられねぇぜ!行くぞスネ夫!」

 そう言ってジャイアンとスネ夫はそこにいたおじさんに

 

 ジ「おじさん!俺たちも手伝うぜ!」

 

「そうか、助かるよ

 えっと君たちの名前は?」

 

 ジ「俺は剛田 武、こいつはスネ夫だ!」

 

「そうか

 じゃあ武くん、スネ夫くん、あそこの瓦礫の撤去を手伝ってくれないか?」

 

 ジ「そんなのお安い御用だぜ!行くぞスネ夫!」

 

 ス「おお!」

 

 そういうと二人は崩れた瓦礫の方に向かっていった

 おじさんは「怪我しないでくれよ!」と二人に向かって大声で言った

 

 の「元気だね 二人共」

 

 ド「そうだね じゃあ僕たちも行こっか」

 

 の「そうだね」

 

 そういうと3人は瓦礫のそばで作業をしているおばさんに

 

 の「おばさん!僕たちもお手伝いします!」

 

 し「私達に何かできることないでしょうか?」

 

「あら、それじゃあ仕分けをお願いできるかい?」

 

 

 瓦礫には家具等が入っていた

 使えそうな物は綺麗にしてまた使う

 使えない物はを分解して他のものを作る材料にする

 いわばリサイクルだ

 

 ド「任せてください!」

 

「あらあら、可愛いタヌキが喋ってるわぁ

 命蓮寺のペットか何かかしら?」

 

 のび太は、また始まったと思われたが…

 

 ド「僕はタヌキじゃないですよ、ペットでもないですよ」

 

 

 

 

 あぁ… 反論するの諦めたんだね…ドラえもん…

 

 

 

 のび太は遠目でそう思った

 しずかはおばさんが話した内容に疑問を感じ、質問した

 

 し「命蓮寺って何ですか?」

 

「あら、あんた達ここの住民じゃないの?」

 

 の「はい、ここでいう外来人です、遠くから来ました」

 

「まぁ!子供なのにそれは大変だったでしょう」

 

 し「いえ…ここの状況よりそこまで大変ではなかったです

 それより…」

 

「あぁ、命蓮寺のことね?

 命蓮寺はこの里にある寺院のことだよ」

 

 ド「へぇ〜、ここにはお寺もあるんですね」

 

「そこには聖さんがいる寺院でね、そこの関係者は妖怪がいらっしゃる場所なんだ」

 

 の「妖怪!?」

 

「あぁ、妖怪は妖怪でもさっきここを襲った妖怪じゃないよ?

 私達人間にも優しくしてくれる

 というより、人間とほぼ変わらない妖怪さ」

 

 し「そうなんですか…

 ねぇドラちゃん、ここのお手伝い終わったらちょっと見に行ってみない?」

 

 ド「そうだね、そこのペットに間違えられたし、なんだか興味が湧いて来たよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 このとき、ドラえもんは命蓮寺に潜むトラウマに

 出会ってしまう事をまだ知らなかった…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ジャイアンとスネ夫は崩れた瓦礫を側にいたおじさんと里の子供達と一緒に撤去

 

 ドラえもんとのび太、しずかはその撤去された瓦礫から使えそうな物をおばさん達と一緒に仕分けしていた

 

 

 

 そして約3時間後…

 

 

 

 

 昼の12時、瓦礫は半分以上取り除かれた時

 

 慧「みんな!昼食の時間だぞ、集まってくれ!」

 

 慧音が里の女性達と一緒に昼食を差し入れとして持って来てくれた

 慧音はやはり一人布団で寝ている訳には行かなかったようだ

 自分は何ができるか

 外で頑張っている人の為に昼食を作る

 慧音はその考えに至った

 

 肉体労働をしてヘトヘトなジャイアンとスネ夫は「待ってました!」と言わんばかりに慧音の元に走って行った

 

 一軒の食堂の前に簡易的に机、椅子が設けられた所に料理を用意していた

 

 料理といっても、おむすび、味噌汁、漬物と質素な物だったが、ジャイアンは無我夢中で食らい付いた

 汗を流して動いた後、疲れが最高の調味料だ

 何処かで見聞いたことがある

 それほどおむすびが美味しかったのだ

 

 その昼食後、おじさんとおばさんが

 

「ありがとう、ここからは大人の俺たちがやるから、おまえら子供達は遊んで来なさい」

 

「命蓮寺に行くんでしょ?気を付けていって来なさい」

 

 

 ひとまずお手伝いは終わった事だし、一度慧音の元に行くことにした

 

 

 

 

 慧「あぁ、みんな お疲れ様

 疲れただろう?」

 

 の「えぇ、慧音さん大丈夫なんですか?」

 

 慧「あぁ、無理な事は出来ないが、歩く事は出来るからもう心配しないでくれ」

 

 し「それならいいんですが…

 あの、霊夢さんは?」

 

 慧「あぁ、今買い出しに出かけているのだろう

 時期に……といった側から帰ってきたな」

 

 そういうと里の西の方から買い物袋をもった霊夢が帰ってきた

 

 霊「あら、お疲れ様 ドラちゃん達」

 

 し「霊夢さん、私達これから命蓮寺に行こうと思っているんです」

 

 霊「あぁ、聖がいる寺ね…いいけど、私はもう帰らないと

 面倒だけど神社の掃除をしないとね」

 

 の「そうですか…ここでお別れですね…」

 

 霊「何そんな顔してるのよ、いつでも会えるじゃない

  それに命蓮寺には慧音に連れて行って貰いなさい」

 

 ド「え?いいんですか?」

 

 慧「あぁ、霊夢に頼まれたんだ

 君たちの居住地を確保するまで私が面倒を見るようにな」

 

 

 

 のび太達が東里の東側に向かった後、霊夢は慧音に「あの子達を頼める?」と

 慧音自身はもちろん、というか喜んで引き受けた

 幻想郷で迷っている外来人、更に子供というなら放って置く訳には行かない

 御節介焼きの慧音には断る理由はなかった

 

 

 

 ス「いいんですか?」

 

 慧「あぁ、もちろんだ!

 ただし、その間は私の寺子屋で授業を受けてもらうぞ」

 

 みんな「ありがとうございます!」

 

 

 

 

 

 の「うぅ…勉強かあぁ…」

 

 

 

 

 

 霊夢は博麗神社に帰って言った後、のび太達は慧音の案内で命蓮寺に向かって言った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 慧「ついたぞ、ここだ」

 

 の「ここが命蓮寺…」

 

 ジ「なんか思った通りの寺だなぁ」

 

 大きな門を潜ると

 

「あれ?参拝者ですか?」

 

 そこには青のフードを被った女性…と、その後ろに煙のような何かがいた

 

 慧「一輪、彼らは初めてこの里にきた子供達で、

 命蓮寺への案内をしていたんだ」

 

 一「あぁ、誰かと思ったら慧音じゃない そういうことねぇ」

 

 の「えっと…あなたはこのお寺で働いている人ですか?」

 

 一「まぁそんなところね 私は 雲居 一輪 こっちは雲山よ」

 

 雲山「………」

 

 後ろの煙は雲山の雲だった

 雲山は無言で子供達にお辞儀(?)をした

 

 一「で、どうしたの?」

 

 し「私達、今日からこの里でお世話になるので

 挨拶をとここに来ました」

 

 一「あら丁寧にどうも」

 

 雲山「………」

 

 一「お主は殊勝な少女だな、感心した…と雲山が言ってます」

 

 し「は、はぁ…」

 

 慧「それより中を見て回っていいだろうか」

 

 一「えぇ、どうぞどうぞ」

 

 一輪の許可を貰い、奥に入っていった

 一輪もそうだが、途中大きな声で「こんにちは!!」と挨拶をしてきた子供も、妖怪だった

 やはりここは妖怪達が住んでる場所

 しかしのび太達はその妖怪達は自分達人間とはほぼ何も変わらない

 そう思っていた

 

 

 

 

 

 

 慧「さぁ、大体見回ったから、聖に会いにいくぞ」

 

 の「あの、その【ひじり】って人は誰なんですか?」

 

 慧「ここの住職だ」

 

 ス「もしかして…その人も女性ですか?」

 

 慧「あぁ、そうだが…どうした?」

 

 ス「えっと、女性の住職は珍しいなぁって…」

 

 ジ「それにこのげんそーきょーって世界、ほぼ女しかいねぇよな?」

 

 慧「まぁ女性ばかりなのは認めるが…

 さぁ行くぞ」

 

 慧音達は命蓮寺本堂の中に入っていった

 

 

 

 慧「さてと…聖、いないか?慧音だ!」

 

 白蓮「あら、慧音さんじゃありませんか

 それに…お連れの方達も、何か授業の一環ですか?」

 

 慧「いや、彼らは外来人だ

 この里で世話になるから挨拶をしたいと言ってな…」

 

 白蓮「そうですか、ご丁寧にどうも

 私は命蓮寺の住職、聖 白蓮と申します」

 

 髪の色が印象のこの女性 中心は紫で、毛先が黄色とグラデーションがかかってるような髪

 この人が住職と言われると疑ってしまうほどのび太達は信じられなかった

 

 しかし「人と妖怪、神様を等しく」という考えをもち、それに対する想いは人一倍、いやそれ以上あるのだ

 

 

 

 

 白蓮はドラえもんを見て

 

 聖「あら、マミゾウの新しいペット?…という訳ないですよね」

 

 ド「マミゾウ?誰なんですかその人」

 

 聖「この命蓮寺に住んでる妖怪です

 どんな妖怪というと…化け狸の妖怪です」

 

 ド「あぁ………だからボクはそのペットと間違えられたんだねぇ………」

 

 反論する気は失せたらしい

 今ならタヌキと間違えられても怒る気力はないみたいだ

 

 の「ドラえもんはこう見えてネコ型ロボットなんです

 それに僕たちの親友です!」

 

 聖「ロボット…というのはよくわかりませんが…

 のび太さん達の…通りで仲が良いのですね」

 

 ジ「おう!ドラえもんは俺の心の友だぜ!!」

 

 聖「えぇ…皆さん、友を大切にして下さいね?

 例えロボットでも妖怪でも、想い合えば種族なんて関係ありません

 誰でも仲良く出来るのです」

 

 の「はい、僕たちもよくわかります

 いままでそういう体験した事ありますから…」

 

 白蓮は静かに微笑んだ

 

【そういう体験】というものは慧音と白蓮はわからなかったが、のび太達は優しい心を持っている

 きっと彼らなら妖怪と人間との仲を繋ぎ止める事が出来るのかも知れない

 

 

 

 ふとそう思っていると外から声が聞こえた

 

 

 

 

 

 

「白蓮様、ご主人は見ませんでした?」

 

 ド「!!!!!!!!!!」

 

 

 

 

 




今回のひみつ道具 無し



文字に制限はないんですが、出来るだけ多く書いたほうがいいのか、はたまた少なくして回転効率を上げたほうがいいか迷います(笑

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