ドラえもん のび太の幻想冒険記   作:BLACK(黒)

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第2話 時の迷子

 のび太「ここは…森?」

 

 気が付いた場所はのび太が見慣れた未来都市ではなく、草木が生い茂る森

 

 のび太「…はっ!みんなは!!」

 

 辺りを見渡したら、煙が出て壊れているタイムマシン

 それに、倒れているみんなの姿があった

 

 のび太「みんな!!大丈夫!?」

 

 

 

 幸いにもみんなは気を失っただけで怪我をしてはいなかった

 

 静香「それにしても、ここはどこなの?」

 

 スネ夫「見た所森みたいにだけど…ここって空想サファリパークじゃないよね?」

 

 ジャイアン「おい!ドラえもんここはどこなんだよ!」

 

 ドラえもん「まって!今調べてみるから…!?」

 

 ドラえもんは時空探査機を使ってこの時代と場所を調べようとしたが、

 

 

 

 ドラえもん「計測不能だって…!?」

 

 のび太「どうしたの?ドラえもん」

 

 ドラえもん「そ…そんな事はないはず、もう一度他の方法で」

 

 のび太「…?」

 

 ジャイアン「おーいのび太ぁ!こっちに来いよ!こっちに家があるぜ!」

 

 スネ夫「もしかしたら人がいるかもしれない! ここがどこか聞いてみよう!」

 

 

 ジャイアン達が見つけたのは青い屋根の洋館だった

 

 静香「立派なお家…ここなら誰かいるのかもしれないわ!」

 

 スネ夫「でもおかしいよ もしここが22世紀、もしくは空想サファリパークだったらこんな家なんてないはずだよ

 もし時代が変わらなかったとしてもこんな森の中に家があって尚且つ電波塔もないなんて…なんかおかしいと思わないかい?」

 

 ジャイアン「もしかしたら山奥に飛ばされただけかもしれないぜ?」

 

 静香「少なくとも、ここに人がいた事はわかるわ

 だって、煙突をみて 煙が…」

 

 ジャイアン「な!ほら、とっとと行くぞ!のび太も早く来いっ!」

 

 のび太「う、うん!」

 

 4人はドラえもんを残し、森の中にある洋館の玄関に向かった

 

 

 コンコン

 

 

 静香「すみません!誰かいらっしゃいますか?」

 

 スネ夫「ホントに誰かいるのかなぁ?」

 

 

 

 

 

 ガチャッ

 

 スネ夫「ホントにいたあ!!!」

 ジャイアン「うるせぇ!!(ガツン)」

 

 びっくりするスネ夫にげんこつを食らわせるジャイアン

 

 中から出てきたのは、1人の少女だった(のび太達からするとお姉さんになるかもw)

 黄色のショートヘアで赤い髪飾り(?)をして、服は青い半袖のリボンを付けた不思議な服だった

 

 

 ?「あら、見かけない人ね もしかして、外来人?」

 

【外来人】という聞き慣れない単語が出たが、気にせずのび太は質問した

 

 のび太「あの、すみません 僕たち21世紀からタイムマシンで来たんです

 ここは西暦何年でここはどこですか?」

 

 すると、スネ夫がこう突っ込んだ

 

 スネ夫「おいバカ もしここが22世紀とかじゃなかったらお前が何言ってるかわかんないだろ!

 そもそもタイムマシンなんて僕たちの時代には存在して…」

 

 スネ夫達の言葉に首を傾げる少女

 

 ?「ごめんなさい、君たちの言っている事は私はわからないけど、あなた達は間違いなく、【外来人】ね」

 

 またもや【外来人】という言葉を口にした

 わからなかったので、しずかは質問した

 

 静香「すみません…あの、あなたが言っている【外来人】とは…?」

 

 ?「あぁ、そうね 【外来人】というのは、【外の世界から来た人】という意味よ」

 

 その言葉を聞いて、4人は混乱した

 外の世界?この人は何を知っているんだ?

 ここは一体…

 

 ?「取り敢えず中に上がって頂戴 私はアリス

 アリス・マーガトロイドよ」

 

 スネ夫(このひと、海外の人かなあ?でもその割に日本語がペラペラだし…)

 

 

 

 疑問を残して、4人は自己紹介をした

 

 のび太「あ、待ってください!もう一人いるんです

 おーい、ドラえもーん!」

 

 その声をきいたドラえもんはこちらに走ってきた

 

 

 焦った様な顔をして

 

 

 ドラえもん「み、みんな、大変だ!ここは…この世界は」

 

 その時、ドラえもんの姿をみたアリスはびっくりして

 

 アリス「きゃ!?青いタヌキが喋った!」

 

 すると青い頭が少し赤くなり

 

 ドラえもん「タヌキじゃない!!僕はネコ形ロボットだい!!」

 

 のび太達は、あぁ また始まった と呆れ顔

 

 のび太「まぁまぁ…それよりどうしたの?なんだか慌ててたみたいだけど…」

 

 ドラえもん「…は!?そうだった!みんな!この世界の事がわかったよ!」

 

 唐突にでた【世界】という単語

 

 4人はそこまで事態が深刻だと気付いていなかったが、ドラえもんの焦り様をみて、大変な事だと気付く

 

 アリス「とにかく、みんな上がって お茶出してあげるから一旦落ち着きましょう?」

 

 5人は頷き、お邪魔します、と一言いってアリスの洋館に入っていった

 

 

 

 

 

 中には同じ姿をした人形が沢山あり、のび太達は若干不気味がっていた

 …一人を除いて

 

 静香「わあ!可愛いお人形さん!」

 

 しずかは一つの人形を手に持った

 しずかは人形やぬいぐるみが大好きで、以前人形の彼氏をドラえもんと探した事もある

 

 すると、手に持った人形が急に動きだし、宙に浮かんだのだ

 

 のび太「わ!人形が空を飛んだ!!」

 

 ジャイアン「すげぇ…何かのマジックか?」

 

 驚いたが、人形好きな少女は

 

 静香「すごいわ!あなた動く事ができるのね!」

 

 と驚きながらも目を輝かせながらすごいと賞賛した

 これにはのび太達も「こんなしずちゃん見た事ない」と苦笑い

 

 アリス「さぁ、お茶が入ったわ どうぞ」

 

 人形がテーブルにティーカップを6つ並べた

 

 のび太「あの…これって全て」

 

 アリス「えぇ、全て私の人形がしたのよ」

 

 スネ夫「ええ!?これってマジックじゃないんですか!?」

 

 アリス「うーん マジックというか、人形を操っているだけなんだけどね 魔力の糸を使って」

 

 スネ夫「魔力!?アリスさんは魔法が使えるんですか!?」

 

 アリス「えぇそうよ、でも私だけじゃないわ

 この世界の人も使う事が出来るわ 全員が全員じゃないけれど」

 

 

 その言葉を聞いて驚いた

 この世界は魔法が使える人がいる

 その言葉を聞いて、のび太は

 

 の(なんだか美夜子さんがいた世界を思い出させるなぁ)

 

 

 

 のび太は美夜子という人と共に魔界へ行き、魔王デマオンを倒した

 …倒したのはジャイアンだけどね

 

 

 

 ドラえもん「それじゃあ話を戻すけど…色々調べたんだけど、どうやらここは僕たちがいた世界じゃない

 別の世界に僕たちは迷い込んだんだ」

 

 のび太「…え?どういう事?この世界ってどういう事?」

 

 ドラえもん「さっき時空探査機を使ったんだけど無反応だったんだ

 もちろん故障じゃないよ!故障なら電源がつかない様になるんだけど、時代が表示されないんだ、それに座標まで…

 こんなの見た事がなかったよ」

 

 スネ夫「確かに…座標がわからないなら磁場に影響を受けてる可能性もあるけど、時代がわからないってなんかおかしいよね…」

 

 ドラえもん「次にドラミに連絡を取ろうとタイムテレビを使ったんだけど、砂嵐のまま、使えないんだ…」

 

 ジャイアン「おい!それじゃ俺たち帰れないじゃねぇか!!」

 

 ドラえもんはその言葉を聞き、ビクッとした

 帰れないかもしれない事は沢山あったが、タイムパトロールに助けてもらったり、過去から奇跡的にタイムマシンを使わず帰る事もできた

 

 しかし、今は次元が違う

 場所も、時代も、さらにタイムマシンも使う事が出来ない

 タイムテレビも使う事も出来ないという事は、時間に関するものはほぼ使えなくなり、救援を送る事も出来ないという事だ

 

 

 アリスは頭の上に?を出して聞いてきた

 

 アリス「あの…さっきいったタイムマシン?と時空なんとかって一体…」

 

 静香「それはドラちゃんのひみつ道具です」

 

 

 

 そんな未知の道具を使うこの子達は一体…

 

 

 

 しばらく無言になっていたが、スネ夫はアリスに聞いた

 

 スネ夫「あの…アリスさん さっき僕たちの事を外来人といっていた事ですが…」

 

 アリス「えぇ、そうだったわね それでは説明しましょうか

 まずこの世界の事をお話ししましょうか」

 

 お願いしますとドラえもんが言った

 不安な5人が迷い込んだんだこの世界

 

 

 

 アリス「ここは【幻想郷】外の世界から忘れ去られた楽園よ」

 

 

 




美夜子 ドラえもん のび太の魔界大冒険より



気づいているかもしれませんが、主が気付いたり、変だと思ったら物語を壊さないように修正入れてます
例えば
ド「ボクドラえもん」

ドラえもん「ボクドラえもん」

こんな感じです
感想でのご指摘ありがとうございますm(_ _)m

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