このよくわからん。『進』とかいうクレイジーなやつのことは放って置いてそろそろ、話を進めていきたいと思う。
ところで皆さんはお気付きだろうか?この小説は始まって以来殆んど日数が経過していない。そろそろ話を進めていかないと、ぐたぐたになり過ぎて着地点を見失いそうなので話を進めていきたい。
...あと、先ほどまで爆笑していた『心』が我にかえったかの様に俺の頭に刺さっているカブトムシを引き抜き、しきりに「わたしの相棒をどうしてくれる?」ととても野太い良い声で呟いてくる。超怖い。怖すぎる。カブトムシがミシミシ言ってるもん。ヤバイよ。この人。
んー?改めて考えるとこの小説のキャラクターはヤバイ奴しかいないな。早く!マトモなキャラを一刻も早く!!!
...ゴフッっっっ!!!みぞおちに強烈な右ストレートを決められる。
「だから、わたしの相棒をどうしてくれる?答えは二つだ。」と心。
ふ、二つ?しゃべり方カッコいいな。
「わたしの相棒の代わりにあなたがビックスクーターになるか、...死ぬかだ!!!」
もう、この人サイコだろ?だって考えがワケわかんないし、危ないもん。
すると、まるで助けにきたかの様に病室のドアが開いた。『涙美』だ。
あー、この人じゃ駄目だ。全然駄目だ。今のところの登場キャラの中で最も駄目だ。寧ろ、やっかいなのが一人増えただけだ。
「いいえ!答えはもう一つあるわ!」はいはい。相変わらず元気ですね。
続ける涙美。
「攻斗が魔法少女になって、心ちゃんの願いを一つ叶える!」
お、俺が魔法少女に...?ドクンッ!(衝撃)
ってあほか。ワケわからんわ!どゆこと!?つーか、どこで覚えた?
後ろを振り返ると『はっ!その手があったか』と両手を叩き、涙美に親指を突き立てる心。いやいや、そんな手はない。
戸惑う俺に心は野太い良い声で耳を疑うような一言を発する。
「攻斗さん。相棒(ビックスクーター)の代わりにわたしと付き合いなさい」
え?心ちゃんはビックスクーターを彼氏として見てたの?というか何?この展開?作者は何を考えてるの?これから先、ちゃんと話まとめられるんだよね。
(大丈夫!...だよ? by作者)
おい。
俺が心ちゃんの彼氏になるの?心ちゃんに確認をとる。違ってたら超恥ずかしいなこれ。自惚れもいいところだろう。
「はい?」不思議そうに心ちゃんが首を傾げる。
...ち、違ってたぁー!!!恥ずかしっ!俺、超恥ずかしいじゃん!
じゃあ、『付き合いなさい』ってなんのことなの!?と顔を両手で覆いながら心に聞く。
心が答える。「???」
心の答えに衝撃を受けると同時に俺は作者をぶっ殺そうと決めた。
そして黙って佇む『進』...君はもう帰りなさい。
つづく