カルデア~帰るべき場所~   作:Atene

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第2話

「ここだ」

 

連れてこられたのは高層ビルの最上階。

いかにも偉い人がいますと言わんばかりの木の扉の前。

 

「言っておくがこの建物の中では一切の魔術行為は禁止だ。勿論その令呪を使い、君のサーヴァントをここに呼ぶこともできない」

 

そう言うと男は立香の令呪のある腕を掴み片手だけの手錠のようなものを立香の手首に着け鍵をかけた。

 

「あの...別にこんなことしなくても魔術や令呪が禁止なら使いませんけど」

 

「いや念のためだ、君なら使う可能性があるからな」

 

「え、それはどうゆう...」

 

立香はどうゆう意味なのか聞こうとしたが黒服の男は無視して木の扉をノックした

 

「例の者を連れてきました」

 

すると中から聞こえたのは若い男の声。荒々しい声で入れと言った。

 

黒服の男は、失礼しますと言い扉を開けると中には1つの大きな机にデスクトップパソコンが置いてある、その席に座っているのは銀髪をオールバックにし、黒いYシャツに黒いスーツを着ている若い男性。

 

 

「初めまして、藤丸立香君。君の功績は聞いているよ」

 

そう言うと銀髪の男は立ち上がり、机に手をついて続けて話した

 

「私の名前はマルスビリー・アニムスフィア」

 

「...!」

 

 

アニムスフィア...

 

 

その名前を聞いて立香は記憶の中から何か違和感を感じた

 

 

「気づいたようだな、人理継続保障機関カルデア所長のオルガマリー・アニムスフィア。いや元所長と言った方がいいか、私はその兄にあたる」

 

所長に兄がいたなんて初耳だ。というか初めて会ってすぐに最後の別れとなってしまったから忘れてい...

いや忘れてはない

 

「所長にお兄さんがいたんですね」

 

「フッ、あの出来損ないの妹(・・・・・・・)などの兄なんて名乗りたくないのだがね」

 

「...」

 

その言葉が心に引っ掛かったが立香は口にはしなかった

 

「俺を調べるためにここへ連れてきたみたいですけど、具体的には何をするんです?」

 

「調べる...か...まぁあながち間違ってはいないが、本題は違う」

 

「なんとなくわかってましたよ、ただの調査ならここまで強引に連れてきませんからね」

 

「流石はカルデアのマスターと言ったところか、伊達に世界を救ったわけではないようだ」

 

「それで俺に何の用なんですか?」

 

そうだな、とマルスビリーはそう言うと改めて覇気のある言葉を発した

 

 

 

「率直に言おう人理継続保障機関カルデアのマスター藤丸立香」

 

 

 

マルスビリーは目を細め不気味に微笑むと立香にとって思いもしない言葉が発せられた

 

 

 

 

 

「今すぐカルデアのマスターをやめたまえ」

 

 

 

 

 




ちなみに本編では所長に兄はいません(たぶん)。
自分が勝手に考えたオリキャラですm(__)m

EXTLAコラボ終わる気がしない(;o;)

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