時々日本語がおかしい場合もありますので何度か確認しますがコメントでも教えていただけると幸いです
人理継続保障機関カルデアーー
近未来観測レンズ「シバ」によって人類は2016年で滅び行くことが観測された
魔術王を名乗ったモノの計画
それは人類最後のマスターによって人理焼却事件は解決された
人理継続保障機関カルデアのマスター
その名は藤丸立香。
数々のサーヴァントと契約し指揮する、そのマスター適合率の高さ、魔力量に世界は注目した
ーーカルデア内部ーー
今日はいつもの空気とは違い、重く冷たかった
外は吹雪、晴れることのない空は見慣れていた
立香は目を覚まし、ホールの方へ向かうと黒服の男が5人ほどいた、そのうちの一人とダヴィンチちゃんとで何か話しているようだった。
「藤丸立香を政府に渡せと?」
「えぇ、人理焼却事件を見事に解決したカルデアのマスター、藤丸立香を調べさせてもらいたくてね」
「なぜそんなことする意味がある?」
「藤丸立香の魔術回路や、数々のサーヴァントと契約するほどの魔力量に上の方が調べる必要があると判断しましてね」
「悪いが断らせてもらおうか」
ダヴィンチの返答に黒服の男は小さく微笑んだ
「あの、どうかしましたか?なんか俺の話をしてたみたいですけど...」
「おぉ、もしや君が人理焼却事件を解決した藤丸立香君かね?
君に政府の上層部の方がお呼びでね。少し私たちと来てもらいたい」
黒服の男は怖いほどの笑みを浮かべ立香に話しかけてくる。
「俺が?」
黒服の男がうなずくと立香の左腕を引っ張ってきた
「待て、さっき言った通りお断りさせてもらう。今の状況で立香君を下手に外に出すわけにはいかない」
確かに人理焼却事件の解決を終えた今、藤丸立香という人物は世界中に知れ渡っている。
彼を利用し悪事を働くものがいないとは限らない。彼を殺そうとしているものもいるかもしれない。
「大丈夫ですよ、これは政府とカルデアだけの秘密です。外に漏れるなんてことは絶対にありませんから」
「私もダヴィンチちゃんの言う通り行かないほうがいいと思います先輩」
「マシュ!」
「言っておきますが、これは任意ではなく義務なんです。行く行かないの問題ではないのですよ」
「ですが...」
マシュがゆっくりうつむくき、しばし沈黙が続くと立香がおもむろに口を開いた
「俺、行ってくるよ」
「先輩!!」
「なぁに、ちょといってちゃちゃっと終わらせてすぐ帰ってくるからさ」
「流石だ藤丸立香君、君はよくわかっているようだ」
黒服の男はさらに微笑む
「先輩が行くなら私もついていきま..」
グワッ!と一瞬、黒服の男の顔が歪んだような気がした。先程の微笑みからは連想できないほどの、今にも人を殺しそうな殺気のようなものにマシュは何も言えなくなってしまった
「私達は藤丸立香君だけに用があってね、君が来ても迷惑なだけなのだよ。それでは行こうか立香君」
黒服の男は立香の右腕を強く引っ張り連れて行こうとする。
だが、
それよりも強くもう一方の腕を掴んだものがいた
「必ず帰ってきなさい、ここがあなたの家なんだから」
ダヴィンチがそう言うと立香は安心したようにこう言った
「行ってきます」