バイオハザードリベーションズ 〜真夏の真実〜 作:sss-aaa
「ん、、、」
俺はふと目を覚ます。いつの間にかベッドにすがって眠っていたようだ。時計をみると、あれから1時間程進んでいる。何かあったんじゃないだろうな!?
と心配になったが、横では蓮がスマホをいじってるし、そのまた横では雅也が気持ちよさそうに寝ている。なにもなかったのだろう と俺は安心した。
トントントン
「ん?扉?」
誰かが扉をノックしたようだ。俺は立ち上がり、扉を開く。
「あっ、零くん!」
そこには、真奈がいた。若干 と言うよりほとんどかな?さっき見た時と服が変わっていた。なんか露出度高くなってないか?俺がそう思っていると真奈が
「どう?この服似合う?」
と言ってきた。そして、ファッション誌などでみるモデルのポーズをとった。
「似合うって、、、。似合うっちゃ似合うけど、これかバイオテロが起こるかもしれないんだぞ?何か虫が大量発生するかもしれないし、あまり露出度が高くないほうがいいんじゃないのか?」
と、俺は注意と少し感想をまぜて言った。
「う、、、。そうかなあ?」
真奈は首をかしげて言った。そして
「零くん喜ぶと思ったんだけどなあ。」
とぼっそり呟いた。それを聞いていた俺は
「ん?今誰が喜ぶって?」と、聞き返した。
「え?何も言ってないよ私!」
明らかに動揺していたから、絶対言っただろ?何やってんだか、、、。
今思えばこの時間が永遠に続けば良かったのかもしれない。
それは突然起こった。
「きゃあーーー!」
と、悲鳴が聞こえた。数秒後、「うわあああああ!」という声を聞こえてきた。
「なんだ!?どこから聞こえてきた?」
俺は辺りを見回す。また、
「きゃあーーー!」という悲鳴が聞こえてきたので場所はわかった。そ、の悲鳴で起きたのか、蓮、雅也、夏美、あやめが部屋から出てきた。
「なんだよ、この悲鳴は、、、」
雅也が眠そうな声で言う。それに対し俺は
「何言ってんだよ!バイオテロが起きたんだよバイオテロが!」
と、大きな声で言う。その声で目が覚めたのか、
「なんだって!?よし、高坂さんに連絡する!」
と言って無線機使い始めた。だがしかし、
「つながらない、、、。くそっ、どうなってるんだ!?」
と言って無線機を床に投げつけた。
「誰かに無線を妨害されてるんだろう。それは後にしよう。高坂さんも悲鳴で気付いているだろう。それより零、悲鳴が聞こえた場所はどこなんだ?」
と、蓮が言う。こう言うことはやっぱり蓮だな。
「悲鳴の場所は3階の、廊下からだ!」
俺はそう言って階段を駆け下りる。みんなも後に続く。
3階につくと、男性が血まみれで倒れていて、女性が何かに襲われそうになっていた。
何か は身体は半ば溶け崩れつつあり、水死体のように白くふやけ、視覚はあるものの眼球が存在しない頭部、トゲ付き鉄球のように変質した手 という奇妙ー気持ち悪いー外観だった。
「何?あれ、気持ち悪い、、、」
夏美が言う。続けて蓮が
「あいつら人間じゃないな。人工的につくりだされたものか、人間が変異したものだろう」
と、言った。一応どちらの線でも考えられる。そう話している間に女性は化け物に襲われていた。なにやら、たこつぼのような口?で、女性の首元をひっつけていた。
「しまった!!」
俺は思わず声をあげる。だが、その時もう女性は死んでいた。
この化け物との出会いが最悪の悪夢を引き起こすのであった。