ようこそ実力至上主義の教室へ 【捻くれ者の主人公】   作:修羅シュラ

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テスト勉強だるいんでサイゼリヤにいるときに書きました。

バトル、バトル、バトルなんで、頭脳戦は期待しないでください。

そしてそして、堀北が............!?


破壊と決着

オレと平田、池、山内、須藤が島の探索という名目で島を歩く。

森の中はジメジメしていて嫌な感じだ。

 

「なぁ、ここら辺何かあんのかよ?」

 

池がボソッと呟いた。

それもそうだ、島探索といういわゆるあまり意味のない行為をしているため、不満も出てくるはずだ。

 

「もしかしたら、スポットとかあるかもしれないよ?それを見つけることができたらポイントも入るんだし、頑張ろうよ!」

 

平田が笑いながら池に話しかける。平田のモテる理由がわかった気がする。

オレたちがテントが見えなくなったところぐらいで、ある一人の黒い服を着た男が、何かを持って立っていた。こちらにはまだ気づいていないようだ。

 

「あ?なんだあいつ?」

 

一番はじめに声を出したのは、須藤だった。

その声で気づいたのか、黒い服を着た男はこちらを見た。見たときに見えたものが、軽井沢のパンツだった。

 

「おい!あいつが持ってんのって!軽井沢のパンツじゃねぇのか?」

 

池がそのことを発したおかげで、みんなが気づく。

そして須藤や池や山内が黒い男に視線を向ける。もちろん好意的な視線ではなく、敵意である。

 

「よっし、俺が話を聞いてみるぜ」

 

そして須藤は歩き出す。池と山内も須藤について行く。

 

「ちょ、ちょっと!危ないよ!慎重に「んだぁよ!俺らが疑いかけられてんだぜ?こいつを連れて行けば無実を証明できるじゃねぇか!」.........それはそうだけど」

 

平田が止めるが須藤たちはいうことを聞かずズカズカ進んで行く。

そして須藤が黒い男の胸ぐらを掴み、威圧を放つ。

 

「おい、これ軽井沢のパンツだよな?なんでお前がぁぁっ!」

 

言い切る前に黒い男は、須藤の顎を殴り、気絶させる。

そのまま、地面に崩れ落ちて行く。

一瞬だった、男が放つ一撃は視界に捉えることができなかった。そのため、池と山内が気づいたら倒れてる須藤に驚愕している。

 

「お、おい!やばいんじゃねぇか!こいっっっっっがぁ!?」

 

男が喋りすぎる池に左足でジャンプ、跳躍をしそのまま、右足を池の首に落とす。黒い男の右足はサッカーでシュートをするように筋肉を使い、叩き落としていた。そのため物理法則にもとづいた足の重さと力が込められた右足が叩き落とされたことになる。

ほんとに運動神経がこいつはいいようだ。

山内が半端後ろに下がるがあまりにも遅すぎた。

そのままそいつは後ろにいた山内を左に振り返り、そのまま肘でエルボーを食らわせる。山内も気絶、そう、オレと平田以外全員気絶したのである。全員気絶するまで、実に10秒しかかからなかった。

 

そしてそのまま森の中へ、Dクラスのテントの方に向かって歩いて行く。

 

「ほんとにこれで良かったのかな?」

 

平田がボソッと呟く、平田の拳には赤い血が滲んでいた。多分嫌だったけど完全に否定できなかったんだろう。それほど、もどかしさを感じていたはずだ。

 

「まあ、オレにはこの意見はいいものだと思った。これをすることで、伊吹にパンツ事件を押し付けるんじゃなく、パンツを取ったのはDクラスの誰かから、この学校の誰かに変わったんだからな」

 

そうオレが呟くと、平田はそうか、そうだよな、と呟いていた。一体平田の過去はどんなものだったか知らないが、なにかあったのだろうとわかった。

お前の計画はこれでいいか?須藤たちの処理はオレがやっておく、あとは任せたぞ。黒い服の男、いや八幡。

 

******

 

俺はトイレから帰ってくるふりをして、トイレから出てくる。

アリバイ工作はする必要はない、自由行動だったため一人一人の行動をみんなは知らないからだ。

黒いジャージは持参していたバックに入れ、木の上に乗せておいた。これで見つかることはないだろう。

そして、テントから声が聞こえる。

 

「火事よ!水を持ってきて!」

 

そんな声が聞こえたため、俺は走ってテントに向かう。

もちろん俺が驚くはずもない。黒いジャージの格好をしてマニュアルを燃やしたからだ。誰かに見られただろうが、逆にそれが完璧なものである。鎮火したことにより、犯人探しが始まる。

そして一つの仮説がでる。

 

「もしかして燃やしたのって、Cクラスの伊吹さんとか?」

 

そしてここから火は鎮火したはずなのに、Dクラスの火が燃える。

みんなが口々に伊吹が犯人扱いをしている。

 

「いや、それは違うと思うよ」

 

そう声を出したのは、平田だった。

須藤をかばいながら歩き、綾小路が池と山内をかばいながら歩く。

須藤と山内と池は怪我をしている。誰にやられたか言うまでもない、俺だ。

 

「さっきよ、黒い男がいたんだけどよ、そいつが犯人だと思うぞ」

 

須藤が顎をさすりながら答える。

 

「誰よ!黒い男って!それって伊吹さんとかじゃないの!?」

 

誰かが声を上げる。そのことにより、ますます火が燃え上がる。

 

「いや、体格的に男だった。しかも軽井沢のパンツも持ってたぞ」

 

「え?嘘!?」

 

軽井沢が大きく声を上げる、そして女子たちの火も鎮火したようだ。それはそうだろう。Dクラスの男子がとったと断言していたのだから。

俺はその言葉を聞いて、また森の中に入る。さあ、今度こそ終わらせよう。伊吹!

 

******

 

私は走っていた、頭がクラクラする、体も悲鳴をあげている。調子が悪い中、伊吹さんを追いかける。そして「見つけた」と小さく呟いた。

 

「やあ、堀北さんだっけ?」

 

「私のカード返してくれないかしら」

 

そんなことを言ったとしても返してくれないのは知っている。ただ事実確認ために聞いた。すると伊吹さんはフッと小さく笑い、口を開く。

 

「さぁ?カード?なんのこと?」

 

「最後の忠告よ。カードを返して」

 

「なら調べれば?」

 

伊吹がバックを床に置き、両手を上げる。私は警戒しながら伊吹さんに近づいていく。

すると宙返り蹴りを食らわせにかかってきた。私は食らう寸前のところでガードしかわす。でも伊吹さんの蹴りは止まらない。私を仕留めようと一撃、一撃攻撃を重ねていく。私は寸前のところでかわし、ガードしていく、かわす時に泥だらけになったりするが、そんなのは気にしてられない。すると伊吹さんの蹴りはやみ、私は警戒心をとかずに息を整える。激しく動いたせいで、私の体が疲労感と暑さが襲いかかってくる。

 

「ここで頑張った褒美だ。キーカードを持っていたのは私だ」

 

驚きは全くない。知っていたから、はぁ、はぁと息を切らしながら、慎重に距離を詰めていく、時間が経てばもっときつくなる。ここらで決着を.......!

 

「あっっ!?」

 

気付いた時には遅かった。伊吹さんの蹴りは私のお腹に当たる寸前で、防ぐ暇も、かわす暇もなかった。

 

「ぐぅっっ!!」

 

伊吹さんの足の裏の蹴りがお腹に見事クリーンヒットする。

そのまま耐えきれず、倒れてしまう。もう立つ気力も今の一撃で削がれ、意識だけが起きている状態だった。このまま気絶すればどんなに良かったことか。

 

「じゃあこれは貰っていくね〜」

 

伊吹さんがキーカードを見せびらしながら去ろうとしていた。目をつぶろうと思ったが、自分がカードをとられた事実と伊吹さんに負けた事実により、目が離すことができなかった。むしろ意識がそっちに釘付けだった。

 

そして、誰か、と助けを求めたのは初めてだった。そんな感情が出てくるなんて、驚きで泣きたくなった。

 

誰か

 

お願い。

 

.........比企谷くん

 

******

 

ひょっと俺は伊吹が見せびらかしていた。キーカードを取ってしまう。そのまま歩き、倒れている堀北のところに行く。そして堀北を背に伊吹と向き合う。いや、だって取ってください!って言ってるんだろ?取ってあげなきゃダメだろ。

堀北は見事に伊吹にやられてしまったようだ。風邪なので仕方ない。伊吹はなかなか武道の嗜みがあるようだ。

 

「あんた!!」

 

伊吹が声を荒げる。当然だ、キーカードをとられたんだからな。

そのまま伊吹が飛び蹴りをしてくるが、そんな遅い攻撃に当たるほど馬鹿じゃない。俺はひょいとかわし、伊吹は体制を立て直し、飛び蹴りを何回もしてくる。それもひょい、ひょいかわし、相手の体力が切れるのを待つ、飛び蹴りを5回ほどしたところで近距離に入り、蹴りで攻めてくる。蹴りで足りないのか、拳を使い攻めてくる。

まあ、そうだよな。あの麦わら海賊団のコックさんじゃあるまいしな。拳で!だよな。

そして伊吹は息が上がり一歩後ろに下がり、体制を整える。

 

「おい、堀北、大丈夫か?」

 

俺はその隙に相手に背を向け堀北の手を無理やりとり、無理やり起こす。堀北は今の戦いを見ていたようで口をあんぐりしているが、それは気にしない。相手に背を向けたため、隙ありとばかりに伊吹が飛び蹴りを放ってくる。その瞬間、振り向き、相手の右足のすねを右手で掴み、そのまま下に叩きつける。

 

「がっっっ!?」

 

その声とともに俺は堀北をお姫様抱っこし、遠くへ離れる。

そして大きな木の下におく、俺もとっさにこんな行動をため、恥ずかしさが後からやってくる。

 

「..........比企谷くん、............どうして?」

 

堀北はお姫様抱っこされたことに、頬を赤らめてるのか、風邪で赤らめてるのかわからなかったが、それよりもという感じに声が出ていた。

あまり理解していないようだ。俺がなぜ伊吹が犯人だとわかったのか、これから何をするのかは後で話すとしよう。

ただこれだけは伝えておく。

 

「理解するのは後からでもいい、ただ、今は、眠っておけ。あとは俺に任せとけ」

 

俺は無表情なまま堀北の頭をくしゃりと撫でて、伊吹と向き合う。やっと伊吹は立つことができ、息を荒げていた。

じゃあ答え合わせといこう。

 

******

 

比企谷くんは私の頭をくしゃりと撫でて行った。

昔は助けなんていらない、一人でなんとかなる。私は一人でも大丈夫だと、信じていた。頭を整理する。そして理解した。

一人でなんとかなる、と思っていたのは信念でも、理解していたことでもない。ただのうぬぼれだった。自分ならできると、理屈もなしに、ただうぬぼれていただけだった。

その事実に泣きたくなるのを抑えて、私が一度も経験することがないだろうと思っていた気持ちの事実に気がつく。

助けを求めた。そう、私は助けを求めた。兄さんでもない。そう、比企谷くんに、誰かといったが心の奥では、きっと助けてくれるとしても比企谷くんだと理解していた自分に驚いている。

そして、本当に比企谷くんがきて、この状況を打破してくれた。なぜ伊吹さんが犯人だとわかったことも、キーカードがとられたことをなぜ知っているのかも、どうでもいい。ただただ、今の私が抱いているこの気持ちの方が重要だ。

あぁ、わかった。私は............。

 

 

 

 

 

恋をしているんだ。

 

 

 

 

 

 




まさか!?と思ってないでしょうね。皆さんは。

もうこうなるかと予想してたでしょ?

次回謎を明かします。なぜ八幡がこんな行動をしたのか、この行動をして得られるものを!

あと堀北の解釈などはただの作者の考えに過ぎないので、原作読んで「ここ!ちげぇじゃねぇーかぁ!!」と怒鳴るのはやめてください。

............フリじゃないですよ!?

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@syurasyura1113

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