REBORN×コナン〜IFストーリー〜   作:武蔵ノ男

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更新した後で気づきました!サブタイトルと前書きを書き忘れてました‼︎戸惑ってしまった方は申し訳ありません。これからは気をつけますので………。それでは本編をどうぞ。


標的5:任務の説明 其の2

骸「この少年の名前は“江戸川コナン”といいます」

山本「コナンって、この子ハーフなのか?」

獄寺「だが山本、見た限りじゃ日本人だぞコイツ」

骸「まぁ、それは一旦置いといてください。説明に入りたいので」

獄寺「分かった」

骸「この、江戸川コナンという少年を一言で言い表すなら、“疫病神”ですかね」

山本「そりゃまた物騒な呼び方してんな」

骸「当然ですよ。何せこの少年がいるところで起きている事件はかなりのものですよ。殺人事件だけでも100件超えてるんじゃないですか?」

獄寺「………成る程、それで疫病神、か」

骸「ちなみに現在、毛利家に居候しています」

 

骸がコナンについての説明をしていると、

 

綱吉「うーん、おかしいな。」

京子「どうしたのツっ君?」

じっと写真を見ていたツナが、不意に違和感を抱いた。

 

綱吉「いや、この子は普通の子供じゃないって思ってさ」

雲雀「100件以上の殺人事件に関わってる時点で異常でしょ」

綱吉「まぁ、そうなんですけどね。それとこっちの女の子にも違和感があるんですけど」

凪「?この子のこと?」

 

そうツナが言うと、凪がとある写真に触れながら尋ねた。

 

骸「そちらの少女は、“灰原哀”という名前ですね。江戸川コナンの同級生の小学1年生ですよ」

リボーン「ツナ、お前とうとうロリコンに目覚めたか」

綱吉「違うわ!誤解を招く言い方すんな‼︎」

ハル「確かに、こちらの女の子はハーフっぽいし可愛いですね。ツナさんが目覚めてしまっても仕方ない………んですかね?」

京子「ツっ君………………」

綱吉「俺の訴え聞いてた⁉︎それと京子!俺は君一筋だから!そんな泣きそうな顔しないで⁉︎そもそも俺はロリコンじゃない‼︎」

リボーン「冗談だ」

綱吉「こんな時に冗談言うなよ‼︎」

リボーン「やけにイライラしてんな。ボスならもっと余裕を持て」

綱吉「勝手にロリコン呼ばわりしておいてそれを言うか⁉︎」

 

リボーンの“ツナがロリコンに目覚めた発言”によって少々話が脱線し、ツナとリボーンとの間で一触即発の雰囲気が流れたが、それを払ったのは意外にも了平であった。

 

了平「だが、それ以外は極限に普通だぞ。このコナンという男子も事件に関わってしまっているのは、毛利小五郎の元にいるからではないのか?」

フゥ太「でもツナ兄がおかしいって思ったんなら、何かあるんじゃないの?」

ランボ「オレも、フゥ太の意見に賛成」

獄寺「フゥ太とランボの言う通りだ芝生。今の10代目の勘は絶対に外れねえ」

了平「む、極限にそうであったな」

風「実際、彼女もかなりの事件に関わっているようですしね」

綱吉「え⁉︎っていうか、風達は既に知ってたの⁉︎」

スカル「まあな。ちなみに今回の護衛任務には俺と風も加わるから。役割はまだ分かってねえけど」

獄寺「マジかよ‼︎」

 

ツナの血に宿る力、“超直感”の精度は日々上がり続けている。この超直感とは、“ブラッド・オブ・ボンゴレ”とも呼ばれており、これを有する者のみがボンゴレのボスになる資格を得ることができる。故に、ツナが疑問に思ったことによって、この場にいる誰もがコナンと灰原に疑問を抱いた。

 

そして、今回の任務に元アルコバレーノの2人が加わる事を知った者達は驚いた。ちなみに骸も知らなかったのか、珍しく目を見開いていたが、すぐに説明に戻った。

 

骸「流石はボスですね。確かに今回調べた人物達の中でもこの2人は異常でした」

スカル「既に2人とも異常だけどな」

骸「関わった事件数については、今回の護衛対象全員が異常ですからね」

綱吉「その話は後にして。何があったんだ?」

骸「この2人には、無くてはならない物が無かったんです。」

山本「無くてはならない物?」

凪「骸様、それは一体?」

骸「僕が妃英理について報告した時に言った物ですよ」

雲雀「ねぇ、君ふざけてるの?勿体ぶらずに話しなよ。ねぇ小動物、コイツ咬み殺していいかい?」

 

骸の話を聞いていた雲雀がイライラを隠そうともせずツナに咬み殺しの許可を貰おうと尋ねるが、ツナは気づかずにスルーして、

 

綱吉「…………まさか」

京子「ツっ君?」

イーピン「ツナサン?」

山本「何かわかったのか、ツナ?」

骸の発言に先程の会話を思い出していたツナは、ある1つの言葉に辿り着いていた。

 

綱吉「骸の言ってた無くてはならない物、それは“戸籍”なんじゃないか?」

獄寺「……戸籍ですか?」

綱吉「うん。妃弁護士の報告の時、骸は“戸籍上”の本名って言ってたでしょ?それ以外に無くてはならない物って思いつかなかったし……」

骸「そういうことです。彼らには戸籍が無かったんですよ。これが意味する事とは………」

獄寺「‼︎コイツ等の存在は本来ならありえないってことか⁉︎」

ハル「そんな!ではこの子達は一体⁉︎」

 

彼らに戸籍が無い事を知った者達は彼らに対する疑問が疑心に変わった。そして骸に無言で続きを促した。骸は、懐からさらに2枚の写真を取り出すと、ツナに渡した。

 

骸「この2つの写真に写っている人物は、それぞれ“工藤新一”“宮野志保”といいます」

山本「工藤新一って少し前まで高校生探偵として有名だった奴だよな?」

凪「でも、宮野志保の方は聞いた事がない」

獄寺「んで?そいつ等がどうしたんだよ」

綱吉「……隼人、これを見れば分かるよ。骸が言いたい事が」

 

骸に渡された写真を見ていたツナは驚きの表情を隠さずに、獄寺に写真を見るように言った。そして写真を見た獄寺、それを覗き込んでいた他のメンバーは、雲雀を除いて一斉に目を見開いた。ちなみに雲雀は、眉を顰めていた。

獄寺「おい、これって………」

山本「まさか………」

凪「嘘………」

京子「他人の空似………じゃないよね」

ハル「そ、そっくりすぎます!コナン君と哀ちゃんに‼︎」

 

そう、ハルが言うように、工藤新一と宮野志保はそれぞれ、江戸川コナンと灰原哀にそっくりだったのだ。そしてツナは骸に、

 

綱吉「………一応聞いておくよ骸。お前の考えを」

骸「了解しました」

 

骸自身の考えを聞いた。それに対し骸が述べた考えは……………。

 

骸「僕の考えでは、江戸川コナンと灰原哀。この2人は何らかの事情で幼児化した、工藤新一と宮野志保です」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

舞台は一度切り替わり、米花町。ここでとある少年と少女の背中に、

 

ゾクッッ

 

コ灰「「⁉︎」」

 

悪寒が走った。2人は思わず互いの顔を見合わせた。すると一緒にいた3人が口々に言った。

 

歩美「あーっ!またコナン君と哀ちゃんが見つめ合ってるー!」

光彦「ちょっ、ズルいですよコナン君ばっかり灰原さんと見つめ合って‼︎」

元太「またお前らだけの秘密の話かよ。遊んでる時はやめてくれよな!」

 

とまぁ、いつものように5人で遊んでいると急にコナンと灰原が見つめ合ったので、文句を言った。それに対しコナン達は、

 

コナン「悪りぃな元太、これからは気をつけるよ。あと光彦と歩美ちゃん、俺等は別にそういうのじゃないって何回言えば分かんだよ。なぁ灰原」

灰原「………えぇ、そうね」

 

コナンに特別な感情を抱いている灰原にとっては面白くないコナンの反応であった為、少々不機嫌になっていた。それをさっきの悪寒のことだと思ったコナンは灰原に、

 

コナン「……後で博士ん家に寄るから、さっきの悪寒については、そん時話そう」

灰原「………分かったわ(相変わらず鈍い探偵だこと)」

 

と囁いた。内面では少し毒づいていた灰原だったが、さっきの悪寒に関しては気になっていたので、その申し出を受けた。するとやはり元太達が、文句を言ってきた。

 

元太「おいコナン!さっき言ったばかりじゃんかよ!」

光彦「そうですよ!これ以上は灰原さんと見つめ合わないで下さい!」

歩美「哀ちゃんばかりズルいよー」

 

この3人に対しコナンは、

 

コナン「悪りぃ悪りぃ。ちょっと眼鏡がおかしくなってな。帰りに博士ん家に寄っていいか聞いてたんだよ」

灰原「そういうこと。さ、そろそろ時間だし家に帰りましょう」

元光歩「えーーー⁉︎」

元太「コナンばかりズルいぞ!俺も博士ん家に行きてえ!」

光彦「僕もです!」

歩美「歩美もー!」

灰原「親御さんが心配するでしょう?江戸川君の場合は蘭さんは部活で毛利探偵も依頼で遅くなるらしいから許可したのよ」

コナン「それに、また前みてーに親に叱られたいか?」

 

自分たちも博士の家に行くと聞かない3人に対して灰原とコナンは親を引き合いに出して3人を説得した。

 

元太「分かったよ。母ちゃんのげんこつ嫌だからよ」

光彦「僕も今月のお小遣いが無くなるのは嫌です」

歩美「歩美もパパとママに叱られたくない」

灰原「そういうこと。博士の家には明日来ればいいじゃない」

コナン「そういうこと。それじゃ帰ろうぜ」

 

コナンの言葉で5人は帰路についた。3人は自宅に帰り、コナンと灰原は灰原が居候している阿笠博士の家に向かった。




作者「はーーっ」
灰原「何を溜息ついてんのよ」
コナン「何かあったのか?」
作者「うん。前回の時、命の危機を感じたからね。今回は無事で終わりそうで安心したよ」
コナン「いつもは無事では済んでないって事か」
灰原「それよりも、あの悪寒が気になるわ。組織に関する事ではないというのは分かるんだけど」
コナン「組織じゃない………か。じゃあ何なんだ?俺とお前が同時に感じたって事は何かあるって事だよな?」
灰原「………それはそれで悪い気はしないわ。でも何事もない方がいいに決まってるわよ」
コナン「ま、それもそうだな」
作者「あのー、僕の前でイチャつかないで」
灰原「べ、別にイチャついてないわよ………」
コナン「つうか作者。お前、年齢=彼女いない歴だもんな。つうか恋人どころか恋をした事もない時点で終わってんぞ」
作者「…………………」
灰原「真っ白になったわよ。流石に自覚はしてたみたいね」
コナン「ま、後は本人次第だけどな。つうか俺達って他人から見ればイチャついているように見えんのか?はっきり言って俺にはそんなつもりはないんだが………」
灰原「………はぁ、相変わらず鈍いわね。何でこんな人好きになったのかしら」
コナン「?何か言ったか?」
灰原「別に。まだ立ち直れてない作者はほっといて、いつものアレ言うわよ」
コナン「おう。んじゃ、いっせーのー」
コ灰「これかもよろしくお願いします!」

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