REBORN×コナン〜IFストーリー〜   作:武蔵ノ男

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本編開始です。今回はREBORN側視点です。 カップリング描写がありますので苦手な方は注意して下さい。


第1章 10代目ファミリー任務開始
標的1:守護者招集 其の1


ここは並盛。都内にある一見ごく普通の町である。そう一見は……。

 

ドガッ ゴスッ バキッ ボキッ

 

そんな普通の町にはとても似合わない不穏な効果音が響く。

 

雲雀「全く弱すぎる。やはり群れるだけの能無し共は咬み殺し甲斐がないや。欠伸が出る。……………ふあぁぁ」

 

そんな彼の足下には、見るに耐えないほどに殴られまくった、憐れな不良達の姿があった。そして立っている少年の着ている学ランには赤い何かが付着していた。それが何かは言うまでもない。

 

雲雀「それっぽっちの力しかないのに僕の並森の風紀を乱した君達が悪いんだ。この程度で済ませてあげただけ感謝してもらいたいな」

 

……………彼にとっては、この凄惨な現場がこの程度なのか………。相変わらずの唯我独尊ぶりである。

 

彼の名は雲雀恭弥並盛高校に在籍している風紀委員長である。人呼んで“並盛の秩序”と呼ばれ怖れられている。その理由には、弱者や集団という名の“群れ”を嫌うその性格が挙げられる。ちなみに3人以上で群れと捉えている。群れ嫌いは尋常ではなく、かつて当分の間群れていた際に蕁麻疹が出た程である。

 

ちなみに現在は、自分が認めた存在は共に群れることを許している。かつては、並盛中学に在籍していたが、とある生徒が並盛高校に進学する前年に自分も並盛高校に進学した。側近の“草壁哲矢”が尋ねたところ、

 

雲雀「赤ん坊や小動物の近くにいた方が楽しめるからね」

 

と答え、草壁はその対象となった生徒に深く同情したという。

 

そこに雲雀の携帯に着信が入った。雲雀は、画面上に表示されている名前を見ると口のはしを吊り上げてニヤリと笑う。そうして電話に対応し通話が終わると、部下にゴミ(自分が殴り倒した不良達)の掃除を命じると先ほどの会話で出た用件を済ませにとある目的地に向かう。

 

この時雲雀は思いもしなかった。よもや自分があんな目に遭うことになろうとは……………………。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

さて舞台は移り変わり、ここは並盛にある普通の一軒家〈沢田家〉

見かけこそ普通だが、 住んでいる人物達は普通を軽く通り越す様な者が殆どである。父親不在の母親1人、息子1人。これだけなら問題はないだろう。

しかし、これにマフィアの関係者が5人も加わったらどうであろうか。明らかに異常である。

当然、息子は疑問を抱いた。しかし現在の家の責任者たる母親は彼らがマフィアであることを知らない。だが、見ず知らずの他人を簡単に住まわせる程の心の広さから居候全員から慕われている。最初は疑問視していた息子も次第に慣れていき今では家族同然の付き合いである。

 

さて、沢田家のリビングには現在3人の少年達がいる。1人はこの家の息子である少年、1人はその少年に忠誠を誓っている少年、もう1人はその2人の親友である少年。母親は夕飯の買い物に出かけており不在である。居候組もそれぞれの予定で出かけている。しばらくすると、少年達は談話を始めた。

 

綱吉「いきなり呼び出してごめんね2人とも。あいつには絶対に逆らえないからさ」

獄寺「気にしないで下さい、10代目。相手はあのリボーンさんなんですから、無理に断れば10代目の御身に関わります」

山本「それにしても何の用なんだろうな。小僧のことだからいつもの様に地獄の特訓だったりしてな。アハハっ」

綱吉「うーわー。それ全然笑えないよ武ぃー」

 

この3人の名はそれぞれ“沢田綱吉”“獄寺隼人”“山本武”という。彼らは並盛高校に通う2年生であり中学時代からの“仲良しトリオ”として有名である。獄寺も最近は素直に山本の事を親友と認めている。

 

沢田綱吉愛称は“ツナ”。中学の時に自分が最強のマフィアである、 “ボンゴレファミリー”の次期ボス候補であることを告げられ、多くの戦いに巻き込まれていく。自分がボスになることを最初は拒んでいたのだが、親友である“シモンファミリー”のボス“古里炎真”との対話や、恋人である少女の覚悟を目にした事で、今までのボンゴレを壊して、初代の時の様な自警団にする事を目標にボスを継ぐことを決意した。尚、一時期は“ネオ・ボンゴレI世”として扱われていたが、本人がX世としてボスを継ぐ事を望んだ為、現在はX世として扱われている。異名は“大空の体現者”。

 

獄寺隼人ツナに忠誠を尽くす理由は、一匹狼であった自分に命を狙われたにも関わらずに逆に命を救ってくれた事からである。それ以来はツナの右腕になる事を目指す様になる。“嵐の守護者”に選ばれた。他の守護者との関係は改善されているが、度々振り回されている為に耐えきれず怒りが爆発する事も。通称“Xの右腕”。

 

山本武ツナと獄寺の2人と同じく彼もボンゴレの一員であり“雨の守護者”に選ばれている。かなりの天然で関わった当初は[マフィアごっこ]だと思っていた程である。しかし多くの戦いを経るにつれ遊びではない事に気付いていった。他の守護者が喧嘩をしているのを止める制止役でもある。通称“Xの懐刀”。

 

ピンポーン♪

 

しばらく談話を続けているとチャイムが鳴った。ツナがそれに対応すると、3人の少女が訪ねていた。

 

京子「おじゃまします、ツっ君」

ハル「はひっ。ツナさん、お久しぶりです〜」

凪「ボス、お邪魔します」

 

この3人の少女は“笹川京子”“三浦ハル”“クローム髑髏”という。3人共かなりの美少女である。男からは“華の美少女トリオ”と呼ばれており、常に注目されているが、既に3人には恋人がいる為に泣く泣く諦めている者も多い。逆に諦めきれずに狙っている者も存在するが。

 

笹川京子ツナの恋人である美少女。“並盛のマドンナ”と評される程に異性からの人気は高いが、本人は恋人一筋である為に全く気付いていない。中学3年の初め頃に交際を始める。尚、ツナがボンゴレ10代目の候補であった事は“未来での戦い”の最中に彼から伝えられている。

それ以来、彼についていく為にイタリア語の習得等の努力を始めており、彼女のその姿を見てツナも自身の目標を定める覚悟を決めた。ちなみに高校1年の時に初夜を過ごした。

 

三浦ハル獄寺の恋人である高校2年生だが彼女だけ並高ではなく、緑高という偏差値の高い高校に通っている。父親は有名な大学教授。

ツナに好意を抱いていたが、彼が京子に想いを寄せていた事にも気付いており、2人が付き合い始めた時は喜びと悲しみの間で苦しんでいたが、その時に不器用ながら支えてくれた獄寺に惹かれ始め高1の時に付き合い始める。京子とは一時期ギクシャクしてしまっていたが今では昔以上に仲が良い。

 

クローム髑髏本名は“凪”。山本の恋人であり、女性ながら“霧の守護者”に選ばれる。始めは内気な少女だったが、未来での戦いや“虹の代理戦争”を経て精神的に大きく成長した。ボンゴレの守護者全員に自分の本名を打ち明けている。意外にも怒ると怖い。通称“Xの幻姫”

 

綱吉「いらっしゃい3人共。今日はどうしたの?」

 

突然に訪れた3人に応対しながらツナは尋ねた。すると3人は、

 

京子「リボーン君に呼ばれて来たの」

ハル「何か重要な話があるって言ってました」

凪「ボスは何も聞いてないの?」

 

と3人は答えた。それに対しツナは、

 

綱吉「俺は、話があるから隼人と武を呼べとしか聞いてないけど」

 

高校に上がってから、ツナは一部の守護者を除き下の名前で呼ぶ様になった。これも決意の表れの1つと言えるだろう。

 

綱吉「まぁ立ち話はこれくらいにして、リビングに行こうか。隼人と武を待たせてるし」

 

そう言ってツナは、3人をリビングに案内した。




綱吉「殆ど進まなかった上にほぼ説明だけって…(呆)」
獄寺「相変わらずの能無しぶりだな」
作者「うん。それは書いてる内に自分でも思った」
山本「にしても、まさか俺と凪が付き合う事になるとはなー」
獄寺「俺はアホ女だぞ。全く想像がつかねー」
綱吉「俺は京子と付き合えて嬉しいけどさ」
作者「自分の好きなカップリングで書きました」
山本「ふーん」
綱吉「でもさ、タグにある雲雀さんの相手って…」
獄寺「どうしてあの組み合わせになるんだよ」
作者「いやー、似た者同士だし。原作では2回戦っていたし。結構、自分のツボにハマったんだよね」
獄寺「お前の目はどうかしてるとしか思えねぇ」
作者「そこまで言う⁉︎」
綱吉「ハイハイ。カップリング談義は一旦終わろう。次回は、残りの守護者を出すんだよね」
作者「うん。あと、世界最強のヒットマンもね」
綱吉「えー。アイツは出さなくていいよ」
⁇⁇「ほう、いい度胸だなダメツナ」
綱吉「ゲッ、なんでここにいるんだよ」
⁇⁇「今回出番があるかと思ったら次回に持ち越しやがった、どっかのバカにちと用があってな」
獄寺「あれ、作者の奴どこ行きやがった?」
山本「ツナもいねーぞ?」
獄寺「ってかもうあの方もいねーし!」
山本「アハハっ。流石は小僧なのな」
獄寺「んじゃまぁとりあえず俺達で言うか」
獄山「「次回もよろしくお願いします‼︎」」
ーーーーーズドオオォォンーーーーー
作綱「「ギャアアァァ‼︎‼︎‼︎」」

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