REBORN×コナン〜IFストーリー〜   作:武蔵ノ男

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今回は、最後に彼等がやっと出会います。ここまで来るのに約2ヶ月もかかるとは………。自分の展開の遅さに引いています。

読み難いと思った方は遠慮なく申し付け下さい。

それではどうぞ‼︎


標的16:出会い

突如、コナン達の前に現れた美少年と美少女。コナン達は驚いたが、少年が発した単語と持っているトンファーから、その人物が何者であるかを悟った。

 

コナン(コイツ今、『咬み殺す』って言ったよな。)

灰原(それじゃあ彼が、雲雀恭弥……………。)

 

コナンと灰原は、スカル達から聞いた口癖を、目の前の人物が発した事から、目の前の人物が雲雀恭弥である事を知った。

 

しかし、目の前に居るのは本物の雲雀では無い。

 

風(流石はボンゴレ霧の守護者の片割れ………………と言ったところですね。これ程の有幻覚を生み出せるとは、あのマーモンが認めたのも頷けます。)

スカル(確かにスゲエけど、こんだけ優秀な幻術だと知らねえ間に幻覚汚染にかかっちまうからな。それだけは注意しねえとな。)

 

元アルコバレーノ2人も認める程の幻覚を生み出したのは、少年と共に居た少女であった。

 

凪(彼等が、今回の任務の護衛対象達………………。この反応だと、雲雀さんについて色々と教えたのね。最も、本物の雲雀さんがずっと近くに居た事には気付いてないみたいだけど。)

 

と、少女ことクロームは内心で思っていた。が、先程スカルも思った事だが、幻覚に慣れていない者達には幻覚汚染というリスクが付き纏うので長居は出来ない。そう思ってクロームは風に視線を送った。

 

すると、それに気付き笑顔を絶やさぬまま風が声をかけた。

 

風「やあ、恭弥兄さんではないですか。並盛から離れ、米花町にいるとは珍しい。何かあったんですか?」

幻覚雲雀「ああ君達かい。何で並盛に来なかったの?」

風「私達は普通の学校生活を送りたかったのです。並盛だと、苗字からして貴方の血縁だとバレますからね。で?何故ここに居るのですか?それと、後ろに居る少女についても訪ねたいのですが。」

 

淀みなく発せられた言葉に、スカルとクロームはおろか雲雀まで感心していた。そしてクロームは幻覚の雲雀に答えさせた。

 

幻覚雲雀「ああ、どこかのバカが僕に喧嘩を売ってきたからね。遠征がてら咬み殺しに行こうとしてた途中なんだ。ここに寄ったのは、とある生徒2人の様子を見に来たのさ。と言っても、1人は僕が寄越したんだけどね。」

風「成る程、笹川さんの事ですか。丁度同じクラスになりましたよ。」

 

風の言葉に、後ろに居た京子は前に出て幻覚の雲雀に話しかけた。

 

京子「どうも2週間ぶりです雲雀さん。」

幻覚雲雀「やあ笹川京子。どうだい帝丹高校の様子は。例の彼には会えた?」

京子「いえ、残念ながら会えませんでした。」

 

幻覚の雲雀と京子の会話に引っかかりを感じたコナンだが、幻覚の雲雀はそれを無視して続けた。

 

幻覚雲雀「ふうん、まあいいや。それよりも、ここに来る途中でポアロって喫茶店に寄ったんだけどね。そこで彼に会ったよ。」

京子「本当ですか⁉︎」

コナン(彼?一体、誰の事だ?)

 

続いて出て来た新しい人物に気を取られ、先程の引っかかりは気にしない事にしたコナン。すると風が再び尋ねた。

 

風「で、そろそろ後ろに居る少女について聞きたいのですが?貴方が女性を連れて居るところなんて初めて見ましたよ。」

幻覚雲雀「ああ彼女?彼女は並盛高校の生徒でね。今は風紀委員会を手伝ってもらってる、とだけ言っておくよ。これ以上は僕に聞くより、そこの笹川京子に聞くんだね。彼女達は親友同士だし。」

風「そうなんですか、笹川さん?」

 

それを聞いた風は京子に尋ねた。

 

京子「うん!凪ちゃんとは確かに親友同士だよ!」

世良「じゃあ何で話しかけなかったんだい?親友なら、すぐに会話を始めるものなんじゃ………………。」

京子「最初はそうしようと思ったけど、雲雀さんと一緒に居たからやめておいたの。並盛じゃ、風紀委員の邪魔をした人は例外なく咬み殺されるから。」

 

世良が疑問に思った事を口にすると、京子が答えた。

その京子の言葉に、幻覚雲雀にOKサインを出させたクロームが続けた。

 

凪「そういう事。風紀委員でも、仕事中に勝手に私語を使った者は咬み殺される。」

 

クロームの言葉に絶句のメンバー達。するとクロームは、護衛対象達が幻覚汚染にかかる前に別れる為、

 

凪「雲雀さん、そろそろ行かなきゃ。」

幻覚雲雀「ああ、そうだね。それじゃあ僕は行くけど、今度会った時に群れていたら問答無用で咬み殺すから。」

風「肝に銘じておきましょう。」

 

そう言って、2人はコナン達の元から去って行った。2人を見送りながら、コナンはスカルに話しかけた。

 

コナン「………………今のが雲雀恭弥、なんだな?」

スカル「ああ。俺が言ったのは本当だったろ?」

世良「………………ボクが今まで会った人達の中で、一番の威圧感だったな。」

 

世良が呟くと、灰原はその言葉に反応して内心で思った。

 

灰原(………………そんなものじゃ無いわ。彼の威圧感は、組織の人間よりも上。あのジンやベルモットですら話にならない。)

コナン(だが、あんな威圧感を出せる奴が本当に高校生なのか?調べてーんだが、奴にはすぐにバレちまうだろう。…………クソッ!手出しが出来ねえ‼︎)

 

コナンは雲雀について調べようと思ったが、力の差を理解していた為に諦める事にした。

 

すると、今まで黙っていた少年探偵団のメンバーが空気を変える為に、ある提案をした。

 

光彦「あの‼︎僕達に提案があるのですが‼︎」

蘭「何々?一体どんな考えがあるの?」

 

その少年探偵団の意を汲んだ蘭が即座に食いついた。

 

歩美「さっきのお兄さんが『ポアロで彼に会った』って言ってたでしょ‼︎」

元太「その彼って奴を見に行くんだよ‼︎」

光彦「ついでに、ここに居るメンバーの交流を深めようと思うのですが!」

 

その少年探偵団の考えに、

 

蘭「うん!いい考えだね!」

世良「確かに!ボクも、彼って人が気になってたんだ。京子君は知ってるみたいだったけど?」

園子「ひょっとして、その人が京子ちゃんの彼氏だったりして‼︎」

 

女子高生3人組が食いついた。すると園子の言葉に、歩美達が反応した。

 

歩美「京子お姉さん、彼氏がいるのー⁉︎」

元太「マジかよ、スッゲエー‼︎」

光彦「で、どんな人なんですか⁉︎」

 

子供達の質問に、京子は彼等に目線を合わせる為にしゃがみながら答えた。

 

京子「うん、確かに私には付き合ってる彼氏が居るよ。今日からポアロでアルバイトを始めたの。」

園子「ってマジで⁉︎流石は私、予想通りだわ!」

歩美「歩美その人見たーい‼︎」

光彦「僕もです‼︎どうすれば彼女を作れるか知りたいですから‼︎」

元太「その兄ちゃんってカッケーのか⁉︎」

 

京子の言葉に興奮した子供達と園子。それを尻目に、コナンは尋ねた。

 

コナン「ねえ京子姉ちゃん!その彼氏と、どうやって出会ったの?」

世良「ボクも気になるな。あの雲雀って人とも知り合いみたいだし。」

京子「彼氏との出会い?うーん、そうだなー?」

 

京子はコナン達からの質問に悩んだ。まさか、彼がパンツ一丁で告白してきたのが出会いなんて言ったら彼が変態扱いされてしまう。事情を知った今では、それは何としてでも避けたい。

 

京子「私だけじゃ言えないから、まずはポアロに行こうか。」

風「そうですね。ここで立ち話をしているのも、他の方の迷惑になりますし。」

スカル「確かにな。まずは、そのポアロに行くのが先決だと思うぜ。」

雲雀「………………。」

スカル(………そろそろコイツが限界ってのもあるからな‼︎コイツを抑えられるのは、リボーンを除けばアイツしか居ない‼︎)

 

スカルとしては、雲雀の限界を感じ取った事もあり、長居はしたく無いというのが本音である。

 

園子「そうねー。んじゃ、ポアロに行きますか!」

蘭「うん!京子ちゃんの彼氏って、どんな人なんだろうねコナン君。」

コナン「僕も分かんないや。」

 

すると、灰原が携帯のメールを見ながら全員に告げた。

 

灰原「私はパス。」

歩美「えー⁉︎哀ちゃん行かないのー⁉︎」

光彦「ど、どうしてですか⁉︎」

 

灰原がいかない事にショックを受けた歩美と光彦。特に光彦は、灰原と共に居たかった為に歩美以上にショックを受けている。

 

灰原「博士からメールが来てね。すぐに帰らなくちゃいけなくなったの。ごめんなさい。」

歩美「そっか、仕方ないね。」

光彦「今度は一緒に行きましょう!」

灰原「ええ。」

コナン(ま、あそこには安室さんが居るからな。)

 

2人にそう答えた灰原。しかし、博士からのメールとは嘘である。これから行くポアロには、組織に潜入している安室が居る。彼に苦手意識を持っている為、灰原は行くのを躊躇った。それを理解しているのは、この場ではコナンだけである。

 

園子「それじゃー行くわよ‼︎いざ、京子ちゃんの彼氏を拝みに‼︎」

元光歩「オーーーーー‼︎」

コナン(ハハハ………、その人に同情するぜ。)

 

そうして灰原を除く一行は、喫茶店ポアロに向かった。その道中では、園子や少年探偵団のテンションの高さを見たコナンが京子の彼氏に同情していた。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

一方ポアロでは、梓と安室とツナが接客に勤しんでいた。店内に居る客は殆どが常連客であり、話題は新人のツナに集中していた。

 

客1「いやー、にしても兄ちゃん働き者だなあ。」

客2「ホントホント。最近の若者にしちゃ礼儀も(わきま)えてるし、好感が持てるな!」

綱吉「あ、ハイ!有難うございます‼︎」

 

ツナの接客は常連客に気に入られていた。常連客以外にも、店内に居る客は全員がツナに好感を持っていた。

 

すると、新たな客が入って来た。梓が対応に向かう。

 

梓「いらっしゃいませー!ってあら?蘭ちゃん達じゃない。今日はいつもより、メンバーが多くない?」

蘭「そうなんです!今日、帝丹高校と帝丹小学校の両方に転校生が来たんですけど下校途中に会って、折角だから交流を深めようって事でここに来たんです。」

安室「そうだったんですか。それではこちらの席にどうぞ。」

 

安室はコナン達を席に案内した後、ツナに声をかけた。

 

安室「綱吉君、彼等のオーダーお願い。」

綱吉「ハイ、分かりました‼︎」

 

そうしてコナン達の元にツナがオーダーに向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

片や、次期ボンゴレファミリーのボス沢田綱吉。

 

片や、謎と真実を追い求める探偵江戸川コナン。

 

 

 

 

 

本来出会う筈が無かった2人が、遂に出会った。




作者「いやー、やっと2人を会わせられたよ。」
綱吉「15話以上使って、ようやくだね。」
コナン「どんだけ展開が遅えーんだよ。」
作者「ハイ、弁解のしようも御座いません。」
綱吉「ま、諦めるしか無いか。」
コナン「だね。」
作者「グサッ‼︎」
綱吉「ハァ、この後書きで天丼ネタ何回やったんだろ。」
コナン「数えるだけ無駄だよ。この作者にギャグセンスなんて無いもの。」
綱吉「全く、ボケが機能しないのならツッコミも機能しないんだよ。その辺はしっかりしてほしいよ。」
コナン「ハハハ…………。」
綱吉「という訳で、今回はこれ以上のネタが思いつかなかったとの事で、これまでにしよう。」
コナン「今までのってネタだったの?」
綱吉「作者にとってはね。」
コナン「ったく、しゃーねーなー。それじゃ最後のアレやろっか。せーのっ‼︎」
綱コ「次回もお楽しみに‼︎」

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