REBORN×コナン〜IFストーリー〜   作:武蔵ノ男

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今回は、帝丹小組と帝丹高組が合流します。
尚、読み難いと思ったら遠慮なくご報告下さい。

それではどうぞ!


標的15:帰り道

時は過ぎ、放課後となった。帝丹小学校では生徒達が帰り支度をしている。

 

元太「スカル、氷弥‼︎こっち来いよ!」

光彦「少年探偵団に依頼が入っているかもしれません‼︎」

歩美「早く早く‼︎」

 

少年探偵団の3人は、雲雀とスカルを少年探偵団の依頼受付をしている元太の下駄箱まで連れて行こうとしていた。元太がスカルの腕を引っ張っている。

 

スカル「待て待て、そんな引っ張んな!」

雲雀「いいじゃない、そのまま()げても」

スカル「いいワケあるか‼︎」

 

あんまりな雲雀の言葉に、即座にツッコむスカル。その2人の会話を聞いていたコナンと灰原は、

 

コナン(おいおい、やっぱコイツかなり物騒だな)

灰原(……………この兄弟って仲が良いの?悪いの?)

 

という事を思っていた。そうしている内に、元太の下駄箱の前まで来た。

 

スカル「ここが依頼を受け付けてる所なのか?」

歩美「そうだよ!」

光彦「先生方には内緒ですがね!」

コナン「いやバレバレだよ。こんな大きく書いてんだから」

灰原「全くね」

 

そうして会話していると元太が自分の下駄箱を開けながら、

 

元太「いつもスゲェんだぜ‼︎山ほどの依頼がドサーっと……」

 

と言ったが、実際は、

 

雲雀「空だね」

コナン「ほとんど毎日な」

灰原「そういえば、私の時もこんな感じだったわね」

スカル「つまり、小嶋の言ってる事は嘘って事か?」

コ灰「そういうコトだな/-ね」

 

4人で会話していると、元太達は

 

元太「依頼が無ーんじゃよ!さっさと帰って、遊びに行こーぜ‼︎」

歩美「賛成ー!今日はどこで遊ぼっか⁉︎」

光彦「そうですねー。博士の家はどうでしょうか?スカル君と氷弥君の歓迎会をしましょうよ‼︎」

 

早速、この後の予定を立てていた。それを見たスカルはコナンに言った。

 

スカル「お前らの苦労がよく分かった」

コナン「お前らが入って来てマジで助かった」

灰原「本当ね。あの子達、ほとんど言う事聞かないんだもの」

雲雀「ねえ、それよりも博士って誰?」

 

スカルとコナンが意気投合して灰原も同意していると、雲雀が光彦の言った博士について尋ねた。

 

そんな雲雀を見てスカルは、

 

スカル(へえ、ちゃんと出来んじゃん。護衛対象の事は聞いてるけど、一応コイツ等から聞いておいた方が良いもんな)

 

と思っていたが、ふと、

 

スカル(アレ?って事は、阿笠博士も俺等が護衛するって事か⁉︎)

 

と考えていた。しかし一瞬で思い直し、

 

スカル(いや、リボーンはそんな事言ってなかった。……………こりゃ、ツナと風を交えて相談だな)

 

と考えていると、元太達が声をかけた。

 

元太「おーいスカル‼︎何やってんだよー‼︎」

光彦「置いてっちゃいますよー‼︎」

光彦「早く早くー‼︎」

スカル「あ?あー、今行くぞ!(っていうか、声かけろ雲雀ーー‼︎)」

 

スカルはそう答え、6人のもとに走った。

ちなみに、既に雲雀は博士について聞き終わっていた。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

一方、帝丹高校も帰宅時間となっていた。

 

園子「さー帰りましょー‼︎」

風「やけに早くないですか?」

京子「そうだよね。並高より早い気がする」

 

風と京子は、帰宅時間の早さに疑問を持ったが、

 

世良「今の時期は特別だよ。ボク達は高2だからね、放課後に進路相談があるから早めに終わるんだよ」

蘭「わたし達の番はまだ先だけどね」

 

世良の説明によると、今は進路相談の時期だという。それ故に早く授業が終わるらしい。

 

風「成る程、そういう事でしたか。ですが、私達はどうなるのでしょうか?」

世良「そういえばそうだな。まあ、先生から連絡があるんじゃないか?」

園子「そーそー!さ、早く帰りましょ!風君♡」

蘭「ほら京子ちゃんも!」

京子「うん!」

 

そうして教室から出て行った5人を見送りながら、

 

女子生徒「いーなー、風君と一緒に帰れてー!」

 

女子生徒達は風と一緒に帰る蘭達を羨ましがり、

 

男子生徒「ハァー、笹川さん………」

 

男子生徒達は未だ失恋のショックを引きずっていた。

 

尚、その光景を見ていた廊下にいた生徒と教師は、不気味なものを見る目をしていたという…………………。

ー閑話休題ー

 

園子「それで京子ちゃん‼︎」

京子「?何、園子ちゃん?」

 

園子と京子は、お互い名前が似ている事もあり既に名前で呼び合う仲になっていた。そんな園子は京子にある事を尋ねた。

 

園子「そろそろ教えてよ、京子ちゃんの彼氏の事‼︎」

世良「あ、それボクも気になってたんだ!君程の美少女なら居ても不思議じゃないけど、職業柄相手の事が気になっちゃってね」

風「む?職業柄とは?」

世良「ああ、ボク探偵をやってんだ!」

園子「ちなみに私も、推理女王(クイーン)園子って呼ばれてるわ‼︎」

蘭「2人ともスゴイんだよ!あっという間に事件を解決しちゃうの!」

 

そんな3人の会話に京子と風は、

 

京子(………………話には聞いていたけど………。)

風(やはり異常ですね。マフィアと関わらざるを得なかった彼等はともかく、彼女達は自分から突っ込んでいる様ですね。これは綱吉君に報告しなければ。)

 

そういう事を考えていた、すると世良が2人の様子に気づき、

 

世良「どうしたんだ?2人とも?」

京子「え?あ、ごめんね、ビックリしちゃってた」

風「私も驚きました。失礼な態度を取ってしまい、申し訳ありません」

蘭「気にしないで!普通は事件に関わる事なんて無いんだし‼︎」

園子「ま、確かにそうよねー。むしろ私達の方が事件遭遇率が異常よね?」

 

蘭と園子の言葉に京子と風は、

 

京子(良かった。まだ常識は保ってたみたい)

風(ですが油断は禁物。覚悟を持たずにそんな事を続ける事は、私としては看過できませんね)

 

と、蘭達がまだ常識を持っていた事に安堵していた。しかし風は、まだ油断せずにいた。

 

そうして話を続けながら歩いていると、世良が何かに気付いたのか、走り始めた。残りのメンバーがその先を見ると、そこに居たのは下校途中の小学生達だった。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

世良「おーい、コナン君達ー‼︎」

 

突如、知っている声が聞こえた為コナンは振り返りながら答えた。

 

コナン「世良の姉ちゃん!」

スカル(世良?って事は、コイツが護衛対象の1人、世良真純か。そして後ろにいるのが、恐らく毛利蘭と鈴木園子。おっ、ちゃんと風とツナカノもいるな)

 

コナンの言葉にスカルが内心で確認を取ると、他のメンバーも気付いた。

 

歩美「あー!真純お姉さんだー‼︎」

光彦「奇遇ですね!下校途中で会うなんて‼︎」

元太「ん?後ろに知らねえ奴らがいるぞ?」

灰原「……男子生徒が1人混ざってるわよ」

コナン(何⁉︎)

雲雀(…………分かりやすいなコレ。ホントに探偵なのかい?)

 

灰原の言葉にコナンが反応すると、雲雀はその分かりやすさに呆れていた。しかもコレ扱いである。

 

世良「ん?なぁ君」

雲雀「………僕の事?」

世良「ああ。ひょっとして君の苗字って雲雀かい?」

雲雀「そうだよ。あそこにいる人の………………弟」

世良(うわ、すっごく嫌そうな顔してるなこの子。雲雀君のいう事がよく分かったよ)

 

雲雀が風の弟だと言った際の顔を見て、世良は風の言っていた事に納得していた。

 

元太「ええっ!じゃあよ、あの兄ちゃんがケンポーを習ってたっていう………」

光彦「氷弥君達のお兄さんなんですか⁉︎」

歩美「カッコいいーーー‼︎」

元光「むーー………!」

 

歩美の言葉にヤキモチを焼く元太と光彦だったが、光彦がもう1人の新顔に気付いた。

 

光彦「アレ?でも男性だけじゃありませんよ?もう1人、美しい女性もいます!」

元太「うわマジだ!綺麗な姉ちゃんだなーー‼︎」

歩美「ちょっと2人とも‼︎」

 

すると、反応が先程と逆になり、今度は歩美がヤキモチを焼いた。それを見たスカルは、

 

スカル「さっきと逆になったな」

灰原「ま、仕方ないんじゃない?それよりも………」

 

灰原がジト目で横を見ると、コナンがその女性に見惚れていた。

 

世良「おや?コナン君、ひょっとして京子君に惚れちゃったのかな?」

コナン「ち、違うよ!っていうか、あの人京子って名前なの?」

世良「うん。フルネームは笹川京子。並盛って所から来たんだ」

コ灰「並盛⁉︎」

世良「うわ!どうしたんだい、コナン君に哀君。そんな驚いちゃって。こっちもビックリしたよ」

 

コナン達が世良に京子の事を聞いていると並盛という単語が出た事で、コナンと灰原は血相を変えた。

 

蘭「どうしたの世良ちゃん?」

世良「ああ。京子君が並盛から来たって説明したら、この子達が急に………」

園子「名前に驚いたんでしょ。並盛なんて名前、冗談かと思ったわ」

 

園子がそう言うと、真っ先に反応したのは京子であった。

 

京子「園子ちゃん。並盛に行く事になったら、絶対に冗談とか言っちゃダメだよ?」

園子「え?何で?」

京子「咬み殺されるから」

蘭世園「………………………咬み殺される?」

 

京子の口からは出ないであろう物騒な単語に、3人は唖然とした。そしてコナンと灰原は、

 

コナン(ああ、やっぱりスカルの言ってた事は正しかったって事か)

灰原(………………どうせなら嘘であってほしかったわ)

 

と、スカルの言葉が真実だと思い知らされていた。だが、その後に続く京子の言葉には2人も唖然とした。

 

京子「あ、後は粛清されるかも」

コ灰蘭世園「粛清⁉︎」

 

新たに出て来たこれまた物騒な単語に、絶句の5名。それを知ってか知らずか京子は説明を続けた。

 

京子「まず咬み殺すっていうのはね、私が通ってた並盛高校の風紀委員長の口癖でね」

蘭「風紀委員長がそんな物騒な事を言っていいの?」

園子「でもさ、ホントに殺すワケじゃないのよね?」

京子「うーん、いつもトンファーで殴ってるからなー」

世良「トンファー⁉︎それって凶器じゃないか!並盛の警察は何で捕まえないんだよ!」

 

京子の言葉に世良がツッコむと、スカル達から既に聞いているコナンと灰原がそれに答えた。

 

コナン「何でもさ、その風紀委員長が並盛の秩序らしいよ」

灰原「そして、並盛に住む者は例え警察でも逆らえないそうよ」

コナン「そして、その人物の名は」

灰原「雲雀恭弥と言うらしいわ」

 

コナンと灰原の説明を聞いた蘭達は驚いた表情で風を見た。

 

蘭「えっ、雲雀って………」

園子「風君と同じ苗字よね………」

世良「まさか君の親戚なのかい?」

 

世良の質問に、風は笑顔で答えた。

 

風「ええ、雲雀恭弥は私達の従兄弟です」

蘭世園「ええぇーーーーーー!」

 

風の答えに3人が驚いていると、コナンが京子に尋ねた。

 

コナン「ねえねえ、お姉さん!」

京子「ん?君は?」

コナン「ぼく、江戸川コナンっていうんだ!」

京子「私は笹川京子っていうの。よろしくねコナン君」

コナン「うん、よろしく京子姉ちゃん!ところでさっき、粛清って言ってたけど、アレもその風紀委員長の口癖?」

 

コナンは内心でそうあってくれと願ったが、京子の答えはそれを容易く打ち砕いた。

 

京子「ううん、違うよ?」

コナン「えっ。じゃあ、何なの?その粛清って」

京子「実はね?並盛高校には風紀委員会の他に粛清委員会っていうのがあってね」

コナン(おいおい、物騒な委員会が多すぎねえか?並盛高校)

 

京子の口から出た物騒な委員会にコナンは内心でツッコんだ。すると世良が

 

世良「それじゃあ、粛清っていうのは…………」

京子「うん、その粛清委員会の委員長が行うの。あ、でも実際は『粛として清める!』って言う場合が多いかな?」

園子「………とんでもない所ね、並盛って」

蘭「うん。そして、その風紀委員長の従兄弟が風君達だなんて」

 

そうして蘭達は再び風の方を見た。しかし風はそれを無視して、ある方向を向いていた。それを見たコナンは風に尋ねた。

 

コナン「どうしたの?氷弥達のお兄さん」

風「ああ、君が世良さん達の言っていたコナン君ですね。私は雲雀風弥といいます。風とお呼び下さい」

コナン「それじゃあ風お兄さん。さっきから何を見ているの?」

風「私は気配を感じただけです。もうすぐ彼がここに来ますよ」

コナン「彼って?」

 

風は笑顔で答えようとしない。すると、スカルと雲雀も感じ取ったのか、

 

スカル(お?この感じって………………)

雲雀(幻覚………。彼女の仕事だね)

 

そう、コナン達の元に現れたのは、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

幻覚雲雀「何群れてるの、咬み殺すよ」

凪「雲雀さん、ここで暴れるのはダメ………」

 

眼帯をした美少女と、トンファーを構えた物騒な美少年であった。




作者「ようやく彼女の登場フラグが建てられたーーー!」
コナン「つか、どんだけヤバいんだよ………………並盛って所は!」
灰原「風紀委員長だけじゃなく、粛清委員長もいたなんてね」
世良「ボクとしては、その風紀委員長の従兄弟が雲雀君達っていうのに驚いたね」
灰原「そして京子さんが並盛からの転校生」
作者「だーかーらー、後書きでの考察は禁止ーーー‼︎」
コナン「チッ。んな事より作者、向こうで元太達が文句言ってたぞ」
灰原「最後に俺たちの出番が無いってね」
作者「あー、ま何とかなるさ‼︎」
世良「これ以降はノープランって事はないよね?」
作者「………………実は、あるストーリーと、ある設定以外は全てノープランなんだ」
コナン「おいおい大丈夫かよ」
灰原「大丈夫じゃなさそうだけど」
世良「ま、いいや。こんな馬鹿な作者は放っといて、例の奴やろう!せーのっ!」
コ灰世「次回もよろしくお願いします‼︎」

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