ハイスクールD×D~四天の龍を宿す赤龍帝~   作:ネヘモス

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グダグダ注意。


第4話 邂逅、グレモリー眷属と『無限』

放課後、一誠は同級生の木場祐斗に連れられ旧校舎の前に来ていた。ちなみに松田と元浜も一緒だ。…途中で一部女子から変な声が聞こえた気がしたが無視することにした。

 

「それにしても、生徒手帳を落とすとは…出来ればアイツには気づかれたくなかったんだが…」

 

「まあ、堕天使と戦ってたんだから仕方ないよ」

 

それにしても、

 

『凄い憎悪だな』

 

「(ああ、こんなに憎悪に塗れた奴を見るのは久しぶりだ)」

 

顔にこそ出ていないが木場祐斗(コイツ)からは誰に向けてかは分からんがとんでもない憎悪の感情を感じる。あの顔の下にどんな過去背負ってんだ?

 

なんやかんやでグレモリー眷属の拠点ーオカルト研究部の部室前。覚悟は、決めておくか。

 

「部長、兵藤君を連れてきました」

 

「ご苦労様、祐斗」

 

扉の先には銀髪の小さな女の子がソファに座っている。そして、その声は部屋の奥から聞こえた。シャンプーの香りがほのかに充満している。つまり件の人物は現在シャワー中と思われるが、

 

「(どうやってここに水を引いたんだ?)」

 

一誠は考えるのをやめた。

 

少しして件の人物が姿を現した。赤い長髪を靡かせていた女性と黒髪の大和撫子風の女性を目の当たりにして俺は無意識のうちに目を瞑った。

 

「兵藤一誠君よね?何で目を瞑ってるのかしら?」

 

「そのセリフは自分の格好を見てから言ってください」

 

「え?あら、服を着てなかったわね。朱乃」

 

ーーー不意に、あの時の記憶が蘇る。俺は、また、あの娘を…。

 

「お待たせ…って、兵藤君?そんな髪の色していたっけ?」

 

一誠の髪の色が変化したのにその場にいた全員が気がついた。

 

「すまない。俺の主は意識を精神世界の奥底に沈めてしまった。俺が代わりに要件を聞こう」

 

黒い髪、黒い瞳になった一誠…のような何かは恭しく頭を下げる。

 

「…やはり、覚えていたのですね」

 

黒髪の大和撫子風の女性ー姫島朱乃が悲しい顔で一誠を見ていた。

 

「朱乃?知り合い?」

 

「ああ、十年前は俺の仲間がすまなかったな」

 

一誠の姿をしたそれは、彼女を見て深々と頭を下げた。

 

「(本当は貴様が謝る場面なのだが?)」

 

『あの時は仕方なかった。ボクは悪くない』

 

「あの時は仕方なかったのですから、あなたは悪くありませんわ…」

 

奇しくもスターヴ・ヴェノムと朱乃の意見が一致した。

 

「朱乃?兵藤君とどんな関係?」

 

「…今は話したくないですわ」

 

「そう、話してくれるまで待つことにするわ。さて、本題に入ってもいいかしら?」

 

赤い髪の女性は深く追求することなく本題に入った。

 

「奇遇だな、俺もアンタに相談があったんだ。会うのは初めてだな…リアス・グレモリー?」

 

「あら、一応私はあなたの先輩なのだけれど、まあいいわ。私の話を聞いてくれる?」

 

「構わない」

 

「そう。なら単刀直入に言うわ。兵藤一誠君、あなたにこの部活に入って欲しいの」

 

「俺は主では無いが理由を尋ねてもいいか?というか、お前なら『眷属になれ』と言うと思ったのだが」

 

「そうしたかったのだけど、あなた…の主を眷属にするのは不可能だと悟ったわ。力の残滓だけでも私を軽く超えている時点で、ね」

 

「案の定だったか」

 

「想像はしてた」

 

あれ、いたの?松田と元浜。とかいうボケは置いといて、

 

「自己紹介するわね。知ってると思うけど、私はリアス・グレモリー。この眷属の(キング)でオカルト研究部部長よ」

 

それから順に自己紹介。女王(クイーン)の姫島朱乃、騎士(ナイト)の木場祐斗、戦車(ルーク)の塔城小猫、そして、

 

「知ってると思うが松田克人(かつと)と」

 

「元浜瀬人(せと)だ。グレモリー眷属の兵士(ポーン)だ。2人だけのな」

 

「もしかしなくても、お前ら兵士の駒4つ分のポテンシャルあったのか」

 

まあ、神器の力考えたら妥当かなと思った。そして、

 

「俺は兵藤一誠…に憑いてるドラゴンの1体。名は『超越(ちょうえつ)黒龍(こくりゅう)』ダーク・リベリオン」

 

黒一誠…ダーク・リベリオンは頭を垂れたことで話は進む。

 

「それで話というのは至極単純。兵藤君にオカルト研究部に入るように伝えてくれないかしら?」

 

「少し待て…。構わない、その代わりお前の領地で好き勝手しても構わないか?と言っているが?」

 

「ええ、あなたは三勢力のどの陣営にも属さない。だから、私の眷属に手を出さない限りは私はあなたの邪魔をしない」

 

「すまない、助かる。代わりに依頼があったら何でも受けよう、だそうだ」

 

「頼りにしてると伝えてちょうだい。それとこれ。あなたの生徒手帳よ」

 

「ありがとう」

 

ダーク・リベリオンは一誠の生徒手帳を受け取ると部室を後にした。

少しして一誠が精神世界から戻ってくるとある場所で立ち止まる。そこにはご丁寧に「KEEP_OUT」のテープが貼ってあった。そして、もう一つ

 

「(この結界を貼ったのは、相当な実力者だな…サーゼクス当たりか?)」

 

(着いた時点で気づいてはいたが)部室よりも強固な人払いの結界を貼ってあり、その奥からリアス部長に匹敵するかと思われる力を感じた。

 

「(まあ、今はやめておくか)」

 

一誠は深く関わることをやめた。

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 

そして、その帰り道の事だった。

 

「ズァーク、見つけた」

 

「いや、誰?」

 

黒髪ゴスロリの幼女?に絡まれた。てか、ズァークって何?すると、

 

『お前!?』

 

『久しぶり!』

 

『十年ぶりか』

 

『あの時は助かりました』

 

『ボクはどうでも良かったのけど』

 

お前らこのゴスロリの知り合い!?こいつ何者だよ!?

 

「忘れてても仕方ない。私とは心の中で会ってるはず」

 

心の中、十年前、黒髪…!?

 

「お前、十年前の!?」

 

「そう、我、『無限の龍神(ウロボロス・ドラゴン)』オーフィス。初めまして

 

 

『覇王龍』ズァーク」

 

「『え!?』」

 

ゴスロリ龍神・オーフィスは俺とドライグに向けて特大の爆弾を置いていった。

 




グダってる(´・ω・`)

今明かされる衝撃の真実ゥ~!!

ちなみに、次回!松田と元浜の神器が明らかに(名前でわかると思う)

・「超越の黒龍」ダーク・リベリオン
ここにおけるダリべの名称。
ダリべと言えばエクシーズの頂点の龍→エクシーズは「エクシード」と掛けている→エクシードを日本語に訳すと「超越」だから。

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