ハイスクールD×D~四天の龍を宿す赤龍帝~   作:ネヘモス

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どんどん進む原作崩壊(;・∀・)

後悔も反省もしないがな!!


第3話 猫しょうと覇礎の赤龍とスキマ妖怪

「はあ、はあ、はあ…」

 

「もう逃げられないぜぇ~?猫しょうちゃんよ~?」

 

最悪だ。心の中で猫は毒づいた。妹の白音を探して人間界に来たが、グレモリー以外の悪魔に見つかるとは、迂闊だった。

はあ、もうダメかもしれない。そう思った矢先だった。

 

「貴様が契約を強要しようとしている悪魔か?」

 

突如第三者の声が響いた。

 

「ああ!?部外者は引っ込んでろ!!」

 

悪魔が魔力弾を声がした方に放つ。だが、

 

「攻撃するということは、抵抗すると捉えていいんだな?」

 

声の主は高らかに笑うと

 

明らかに異常なまでの力の波動を放出した。

 

「!?お前、強いな。お前も眷属にしてや…」

 

「それは無理な相談だ。振子の極地(ペンデュラム・オーバードライブ)!!」

 

声の主が姿を見せる。

それは赤を基調としたドラゴンだった。

そのドラゴンは翼を持たず、両眼はそれぞれ違う色をしていた。

 

アオォォォォォォン!!

 

そして、そのドラゴンの咆哮はかつて世界を滅ぼした天龍を彷彿とさせた。

 

『我は「覇礎(はそ)赤龍(せきりゅう)」オッドアイズ!悪魔如きが我を従えるなど、1億年早いわ!!』

 

「なっ!?『覇礎の赤龍』だと!?そんな、アレは伝説の存在…。待て!やめろ命だけは…」

 

悪魔はそのドラゴンの正体を知るやいなや命乞いをしたが、時既に遅し。

 

「祈れ。せめて命があることを。螺旋のストライクバースト!!」

 

ドラゴンの口から赤黒いブレスが吐かれ、それが悪魔を焼き尽くす

 

という事にはならずドラゴンは1人の人間に姿を変えていた。それは1人の少年だった。少年は左腕を赤い篭手?のような物に変えると悪魔に近づき、

 

「今後無理矢理眷属を増やす真似をしないように。さもないと…」

 

少年の背後に先程のドラゴンが垣間見えた。しかも、それ以外に4体も。

 

「あのお方が黙ってねーから♪」

 

「5体のドラゴンを従える人間…!?まさか、兵藤一誠!?すみませんでした!頼みますからあの方にだけは…」

 

「よろしい。とっとと冥界に帰って反省しなさい」

 

悪魔はその後逃げるように冥界に帰っていった。

 

「さて、所でどうして俺から距離をとるの?」

 

「色んなもの身体中から放出しているアンタにだけは言われたくないニャ!」

 

この子どうなってんの!?人間特有の霊力に天使の光の波動、魔力、妖力、神力…オマケにドラゴン…インチキ効果もいい加減にしろ!!

 

「やだなー。俺はただの赤龍帝だよ」

 

「…突っ込む気力も失せたニャ…」

 

でも、5体のドラゴンを従えてる人間、兵藤一誠…?

 

「一誠に聞くニャ。さっき言ってたあのお方って誰ニャ?」

 

「四大魔王の1人のサーゼクスの事だけど?」

 

魔王にタメ口!?この子どんだけ恐れ知らずなの!?しかも、私が思いっきり知ってる悪魔だった!!

 

「サーゼクスと知り合いか?」

 

「他人の心を読むニャ!?」

 

「ゴメン、さとり妖怪に読心術習ったら大体読めるようになったから」

 

本当に何者だろうか、この子は。

 

「さてと、本題に移っていい?黒猫さん?」

 

「はあ、分かったニャン。私に何のニャ?」

 

「単刀直入に聞く。この世界で悪魔に追われるのって疲れない?」

 

………。

 

言ってる意味が分からない。

 

「それってつまり、アンタが私を匿ってくれるの?サーゼクス様は確かに信用してるけど」

 

「いや、お前を違う世界に逃がすって言いたいんだ」

 

「そんなこと出来るわけ…」

 

「出来るんだな、これが。絶対に悪魔共、少なくともさっきのヤツ程度なら入れない場所が」

 

すうっと息を吸う素振り。そして、

 

「ゆかりお姉ちゃーん!!」

 

「なーにー?」

 

一瞬の出来事だった。一誠の隣に金髪金眼の美女がいつの間にか佇んでいた。

 

何も無い虚空から突然現れるように。

 

私は人型に化けて戦闘態勢を取った。本能が警鐘を鳴らしたのだ、コイツはヤバイと。一誠と同等かそれ以上の力があると。

 

「そんなに警戒しないでよー。折角可愛いイッセーの頼みで出てきてあげたのにー」

 

……そんな心配は要らないようだ。

 

「ゆかりお姉ちゃん、本題」

 

「分かってるわよ♪この猫しょうを幻想郷に逃がすんでしょ?お安い御用よ」

 

すると

 

足元に目玉が沢山ある奇妙な空間が現れた。

 

「ニャアーーーー!?」

 

「…お姉ちゃん、心配だから俺も行く」

 

「もう、心配性ね。適当に落とすなんてこと」

 

「…今、白状したね…?」

 

「あ…」

 

「もう二度とお姉ちゃんなんて呼ばないからね、紫さん?後、霊夢と母さんにチクる」

 

「それだけはやめてえぇぇぇぇぇぇ!!」

 

紫の悲鳴が響き渡った。

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 

依頼を終えて帰路につく。黒歌(後で聞いた猫しょうの名前)を幻想郷に送るとゆかりお姉ちゃんから「たまには幻想郷に来なさいな。私が送り迎えするし霊夢達が喜ぶから」と言われた。

そうだな、たまにはあっちに行くのも悪くないな。母さんにも会いたいし。

 

『相棒の彼女候補が沢山いるしな』

 

「(なあ、何でそんなことになるの?)」

 

『『『『『この朴念神め!

!』』』』』

 

「(なんでさ!?)」

 

『流石は歴代最強の赤龍帝』

 

『イッセーはモテるしな』

 

『俺はどうでもいいがな』

 

『主様、ここまで鈍いと私、頭が痛くなりそうです…』

 

『ボクは退屈しないから良いけどね』

 

「(なんでさーーー!?)」

 

なんやかんやでレイちゃんの待つ我が家に帰宅。そして、レイちゃんに何があったのかを聞くことにした。

 

「私はある堕天使の暴走を止めるためにイッセー君を探していたの」

 

レイちゃんの言うことを纏めるとこうだ。

 

ドーナシークという堕天使がとある神器使いの神器を奪い取る計画を立てている。アザゼル様のためにと言ってはいるが、どう考えても自分のためのように思えてならなかったレイちゃんはドーナシークの陣営に潜り込んだ。

そして、俺と接触できる機会を伺った。あの公園で俺を見つけた時は心底嬉しかったそうだ。だが、背後のドーナシークに気がついて俺に注意を促そうとしたが、ドーナシークの威圧感(プレッシャー)に気圧されてそれが出来なかった。そして、俺は腹を刺され殺されかけるが持ち前の能力でそれを回避、そして今に至る。

 

「でも何で俺なんだ?」

 

「イッセー君は三勢力のいずれにも属していないからよ」

 

「それは分かるが、ここはグレモリー眷属の領地だろ?俺が勝手に動くには…いや、問題ないな。一応リアス先輩に許可を貰いに行くか。サーゼクスの名前使って」

 

「イッセー君、それってただの脅しよね?」

 

「そうとも言うな。さて、奴さんはどう出るやら」

 

次の日、俺は隣のクラスの木場祐斗に呼び出しを食らった。用があるのはリアス先輩らしい。行く手間が省けたな。ついでに、

 

「イッセーが俺らの部活に来るのか…」

 

「女子共の言ってた夢が叶うわけね…」

 

オカルト研究部のイケメン四天王が現実になった瞬間だった。

 

 

 




原作との相違点
①黒歌は猫しょう(はぐれ悪魔ではない)
②一誠に代わって松田と元浜がリアスの兵士。ちなみにポテンシャルはそれぞれ兵士の駒4つ分
③松田と元浜は神器持ち。両方ともドラゴン系統

「覇礎の赤龍」オッドアイズ
一誠に取り憑いているオッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンのこと。名前の由来は覇王〇龍のベース(礎)になる赤い龍と言うところから。

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