とある憑依者衛宮士郎の日記   作:カミざわ

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なんか色々と遅くなって申し訳ございません。
まあ、理由としては少しfgoのイベントに手間取ってたんです。
本当に誠に申し訳ございませんでした。



2ー3ページ目

────彼のナカにひび割れ欠けた様々なモノが流れ込む………。

 

『────さ■ば■。理■■抱いて■■しろ』

 

『────■はなり■た■んじゃ■な■て、■対■なるん■よ!!!』

 

『────■■英■などに■■べき■■なかっ■!!』

 

『────お■■には負■な■。誰か■■け■のは■■。■■ど、■分には■けら■■いーーー!』

 

『────■えは■た。大■夫だよ■■。■■も、これ■ら頑■■ていく■ら』

 

『────あ■■と■。■前に■■なか■た■を、■が■■に、■たさ■■くれ■』

 

『────■れず■進め。■年■いつ■■て、荒■を目指■■のだ■ら■』

 

『────頼■ぞ■■■。■つての■■で■果■せな■■■大■雄超■を、■■■の手■■たさ■て■■』

 

 

────俺のナカで沢山のダレカのナニカ(記憶)が蠢く、そしてその最中()()ナニカ(記憶)がひび割れ砕け散る音がした。

 

 

────────────────────────────────

 

「ァァッ、ああ最悪の目覚めだ。今日という重要な日に不釣合いなぐらい最悪だ」

 

今日の目覚めはハッキリ言って最悪だった。

どんな夢を見たのか覚えていない、だけどひとつ分かる事がある。

それは寝汗がベッタリと滅茶苦茶汗をかいていたので、相当な悪夢を見たということだ。

今日奴と決戦を予定していると言うのにコンディションは最悪だ。

 

「ああ…、本当に最悪だ。寝ているところに午●の紅●とクッキーをかけられた時ぐらい最悪の気分だ。……なんでだろう、俺はそんな経験したことないはずなのにそう思ったんだ?…まあ、良いとりあえず今は布団洗ってる暇ないからファ●リ●●して今日は天気が良いから天日干ししておくか」

 

だが、気分の悪さと反比例するように調子が良い。

何時もの二倍…いや、三倍くらい動きにキレがあった。

もちろん、動きだけでなく技量や投影の精度も上がっていた。

特に剣に関して激しい高まりを見せ昨日までとは比べられないものだった。

これならあの吸血鬼とも少しはマトモな戦いができるかもしれない。

前にもこんなような事あったような気がするな……。

まっ、思い出せないってことはたいしたことでは無いんだろう。

俺はそう()()()()なのだ。

簡単に死ぬのは許されない、だって()()()()を沢山の人達を見捨て、ただ1人生き残ったのだから。

 

「そうだ絶対に死ねない……いや死ぬわけにはいかないんだよ、()()は」

 

 

───────────────────────────────

 

 

月明かりに照らされた街のとある廃ビルので2人の男女が向かい合っていた。

男の姿は闇のように黒尽くめの格好をしており、女は月明かりに照らされ着ている少し血に塗れた白いドレスと合わさり幻想的な雰囲気を醸し出している。

逢瀬なのかと思いきや、男の手には白銀の輝きを帯びた剣と黒光りする少し短めの剣が握られており、女の手には血に塗れた刀が握られている。

男は女に対して強烈な殺気を放っているが、女は男に対して何処か熱っぽい視線向けている。

 

「今度こそテメエの息の根を止めてやるよ!!吸血鬼!!」

 

「フフフ、ならやれるならやってみなさい。でもまあ、貴方にはできないでしょうね?」

 

「ッ!上等だ!!やってやる、やってやるよ!!その人を見下したテメエの態度文字通り切り刻んでやるよ!!」

 

月明かりに照らされた二人の戦いが始まる。

その戦いが………

 

「ふっふっふ、見・つ・け・た。アレが彼をあそこまで苦しめていたモノなのね。もう大丈夫、私がケシテあげるから。だからもう安心して、もう少し待っていてね」

 

その戦いが誰かに見られていることにも気付かずに。

 




またまた更新が不定期になるかもしれませんが、どうか何とぞ応援して頂ければ幸いです。

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