乗り鉄探偵南 達仁スペシャル めぐる旅行ガイドにさすらいの旅     作:新庄雄太郎

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夜行列車「日本海」の謎 下級生失踪事件

達仁は、千歌と梨子でL特急雷鳥に乗って北陸旅行したことを穂乃果とことりと海未と花陽に報告した。

「達仁君、雷鳥ってどこまで走るの?。」

「車両は485系と489系と583系で16往復運転で、大阪~金沢・富山・新潟を結ぶ特急だ。」

「大阪の特急って雷鳥以外はどんな特急があるの。」

「青森まで行く白鳥が運転されてるよ。」

「白鳥。」

「そうなの、白鳥は乗ったことはないけど、北陸本線の特急列車ってあまり乗ってみたいと思ってるけど、ただ

大阪発の寝台特急には乗ったことあるわ。」

「えっ、大阪発の寝台特急。」

「ええ、つるぎって言う寝台特急に乗ったことがあるよ、つるぎに乗って新潟へ行ったことがあるの。」

「なるほど、そのつるぎで新潟へ行ったんだね。」

「はい、新潟で降りたのは覚えています。」

「つるぎか。」

穂乃果とことりで達仁と行った富山の特急雷鳥に乗ったと海未に聞かされた。

「穂乃果、実際に乗ったことがあるの。」

「うん、雷鳥に乗って富山へ行ったのよ。」

そこへ、千歌と梨子がやって来た。

「達仁探偵、発見。」

「おっ、北陸本線の特急は調べたか。」

千歌は、金沢から新潟を結ぶ、特急北越と特急白鳥3号に乗ったと報告しました。

梨子はL特急加越や583系の雷鳥に乗った。

「二人とも、凄い結果ですな。」

そこへ、真姫が達仁に伝えた。

「達仁、探偵依頼が来てるよ。」

達仁は、穂乃果と海未を連れて、校門で1人の男子生徒に会った。

「真姫と花陽のクラスの。」

「はいっ、野比のび太です 実は昨日から出木杉君が学校に来てないんです。」

「それで、先生には相談しました。」

「相談しましたよ、実は昨日から学校に来てないってのは事実だから。」

「なるほど、出木杉君が最後に会ったのはいつです。」

「欠席から2日前の事だけど、富山の友人に会いに行くと言って。」

「わかったよのび太君、心当たり当たってみるよ。」

達仁は、部活に戻った。

 

次の日、達仁と穂乃果と海未とことりと花陽と千歌と梨子とルビィを連れて、京都と富山へ旅立った。

「達仁、出木杉君を捜すんだよね。」

「手分けして出木杉を捜すぞ、千歌と梨子とルビィは京都駅の北陸線のL特急雷鳥と特急白鳥と寝台特急日本海について調べてくれ、後は鉄道公安官に出木杉君の捜索願や事件について聞いてきてくれ。」

「うん、わかった。」

「穂乃果とことりと花陽は、出木杉が立ち回った場所を聞き込みをしてくれ。」

「私はどうするのですか。」

「俺と一緒に連絡係だ。」

「何かあったら、トランシーバーで連絡たのむ、よし捜査開始。」

「了解。」

 

京都駅内

千歌たちは、駅のホームで雷鳥と日本海について調べた。

しかし、出木杉は上りの雷鳥にはいなかった、駅員に聞いてみたがそんな人は見てないと。

白鳥かなと調べた、しかし白鳥だと青森まで行くのだ。

 

京都市内

一方、穂乃果とことりと花陽は。

「えっ、出木杉君を見た。」

「何時頃ですか。」

「そこまでは、」

 

達仁と海未は穂乃果の無線で報告した。

「そうか、引き続き捜査続けてくれ。」

「了解。」

千歌と穂乃果の捜査は、懸命に続くが出木杉の行方は見つからない。

達仁は、海未と一緒に出木杉の捜査をする

そして、事件が起きた

達仁と海未は出木杉を見つけた。

「出木杉。」

すると、犯人は海未を襲い、クロロホルムを嗅がせ失神させた。

「海未、海未、しっかりしろ。」

「出木杉は。」

「それが。」

出木杉が、心肺停止状態だった。

達仁と海未は呆然としていた。

そこへ、京都府警のパトカーが到着した。

「被害者は、出木杉英才さん 16才です。」

「出木杉、高校生かまだ若いのに」

「ほんまですわ。」

「発見者は。」

「この2人なんだ。」

「うん、本部で話を聞こう。」

 

京都府警察本部

達仁と海未は事件の状況を聞くため、京都本部に来ていた。

「どうもお待たせしました、私京都府警の川辺と言います、こちらは安浦巡査部長。」

「どうも。」

「俺は、音ノ木坂学院の南 達仁です。」

「いえいえ、お噂はかねがね。」

「実はですね、現場から列車の乗車券が発見されたんですが。」

「えっ、列車の乗車券。」

「はいっ、これについて話させていただきますよ。」

達仁は、安浦部長刑事に出木杉は真姫と花陽の同級生と説明した。

「なるほど、その女の子の同級生って訳だね。」

「はいっ、昨日図書室で列車の話をしていたら、その男子生徒に依頼を受けたんです。」

出木杉は、どうやって殺害されたのか、出木杉は日本海に乗ったのか。

それに京都まで行くには、雷鳥で行けるはずだが、どの雷鳥に乗ったか。

「達仁、雷鳥でも色々あるみたいよ。」

「そうだな、出木杉は富山から雷鳥に乗るって言ってたな。」

「富山から日本海に乗らなくても、雷鳥に乗って京都へ行けれるはずよ。」

達仁は、出木杉が乗った雷鳥は、この時間帯と考えた。     

「恐らく、出木杉は、富山か敦賀で殺害されたんだ。」

       雷鳥2号   雷鳥6号  雷鳥8号            

    富山発 648   820    920

  敦賀着発  910  1040   1140

        912  1042   1142

   京都着 1018  1148   1248

  新大阪着 1049  1219   1319

   大阪着 1055  1225   1325 

達仁と海未は、出木杉が乗るとしたらどの雷鳥か調べた。

「よしっ明日、富山へ行って、調べて見るよ。」

と、達仁は言った。トランシーバーから穂乃果とことりの連絡が入った。

「こちら達仁、穂乃果何か分かった。」

「いま千歌達と合流したんだけど、日本海や雷鳥に乗った人に聞いてみたんだけど、見てないんだって。」

「よしっ、穂乃果とことりと花陽は海未と一緒に合流してくれ、俺は明日、富山へ向かう。」

「わかった。」

 

翌朝、達仁と穂乃果達は京都を、午前8時13分に発車するL特急「雷鳥」3号で、富山に向かった。富山に着いたのは、11時35分である、富山駅には既に千歌と梨子とルビィと合流。

「達仁君、何か分かった。」

「実は、出木杉が京都で殺されたよ。」

「えっ、殺された。」

「京都府警の川辺警部は日本海に乗っていたって。」

「日本海に。」

「ああ、出木杉のバックから敦賀の鯛寿司の紙箱が見つかった。」

「やっぱり。」

 

東富山 踏切

「ねぇ、ここで何か写真撮るの。」

「うん、白鳥が通るんだって。」

「上りの白鳥か。」

「あっ、貨物列車だ。」

達仁は、ピンときた。

「うっ、そうか分かったぞ。」

「穂乃果、ことり達、犯人はわかったぞ、この列車のトリックが。」

「本当、」

「それ本当ですか。」

「うん、犯人は日本海と言っても。貨物列車の日本海だったんだよ。」

「じゃあ、寝台特急の日本海じゃなくて、貨物列車の方か。」

「そうだ、日本海の時刻は。」

    日本海2号  4号

 青森発 1627 1923

富山着発  257  601

      258  603

敦賀着発  545  843

      548  852

 京都着  709 1005

新大阪着  741 1039

 大阪着  748 1046

「4号だと、10時に着くからな。」

「出木杉は京都に9時に着いたって。」

「そうか、この日本海は夜行列車ではなく、貨物列車だったんだ。」

達仁が推理をしていた、その時。

「ピギィィィィィィィィィ。」

「誰か助けて—ッ。」

とルビィと花陽の悲鳴が聞こえた。

「さぁ、その写真を渡せ。」

「こいつ、秘密を知ったな。」

ルビィと花陽は4人組の男に連れ去らおうとしていた。

「そこまでだ。」

達仁と穂乃果達は、犯人と対決です。

「何だ。」

「あんたは、梶山秀樹だな、やっぱり出木杉を殺したのはお前だったんだな。」

「誰だ、誰だアンタは。」

「南 達仁、探偵だ。」

「同じく音ノ木鉄道探偵団。」

「てめぇら、やっちまえ。」

達仁と穂乃果とは犯人と格闘。

ことりと千歌と梨子は花陽とルビィを救助する。

「てめーっ、これでもくらえっ。」

「そこまでだ。」

とそこへ富山県警の熊田警部と部下と機動隊が到着した。

「熊田警部、海未。」

「京都の殺人犯は富山に居るって、京都府警の川辺警部から連絡が入ったんだ。」

「間に合ってよかったわ。」

梶山商事の社長、梶山秀樹社長は富山県警に逮捕された。食品偽装事件も追及され、ついに梶山商事系列の会社は内部告発された、同時に出木杉英才殺害容疑でも再逮捕された。


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