乗り鉄探偵南 達仁スペシャル めぐる旅行ガイドにさすらいの旅     作:新庄雄太郎

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L特急踊り子号 達仁とにこの殺人旅行

帰り道、達仁はにこといっしょに帰った。

「ねぇ達仁、なんかニヤニヤして、何かうれしいことでも。」

「実はな、俺、商店街の福引で、温泉旅行が当たったんだよ。」

「えっ、福引で旅行が当たったの。」

「おう、福引で1等引き当てたんだぜ、しかも熱海と伊豆急下田の旅行券を引き当てたんたぜ、にこは温泉好きかな、東海道本線の特急踊り子で行けば、熱海や伊豆急下田だって人っ跳び。」

「これは楽しみだにこ。」

ところが、俺とにこの旅が殺人事件になるとは、思いもならない出来事が起きるのです

 

東京駅

旅行当日、達仁とにこは東京駅にやって来た。

「ねぇ達仁、1泊2日で熱海へ行けれるなんて、なんか楽しいにこ。」

「そうだな、穂乃果とことりには悪いけど、俺とにこだけで旅行も悪ないか。」

次の日、達仁とにこは、東京駅12番線に停車している8時発L特急踊り子伊豆急下田行に乗った。

「にこ、早くしろよ。」

「待ってよ、列車時間はまだあるよ。」

発車のベルが鳴り、いよいよ踊り子が発車しました。

東京~伊東、修善寺、伊豆急下田を走るL特急踊り子は、昭和56年10月のダイヤ改正で、特急あまぎと急行伊豆を廃止し、踊り子が登場した。踊り子とは、川端康成の名作「伊豆の踊り子」にちなんで名づけられました

白い車体に、斜めのグリーンの線が入った185系のヘッドマークは、踊り子の旗と、赤い円の中に、白ヌキで「踊り子」と書いたヘッドマークが美しい、約2時間の旅である。

「わっ。」

達仁は、にこにジュースの缶を顔につけた。

「ほらっ、のど渇いたろ。」

「え、ジュース買って来たの、ありがとう。」

達仁とにこは、踊り子の車窓を楽しんだ。

「乗車券を拝見させていただきます。」

達仁とにこは特急券と乗車券を車掌さんに拝見。

やがて、踊り子は熱海で修善寺行と伊豆急下田行に分かれます。踊り子には修善寺行と伊豆急下田行の他に伊東行もあります。伊豆と熱海は温泉も多いので、観光名所のたくさんあります。

熱海駅で下車した達仁達は、熱海遊覧船に乗りにやって来た。

 

熱海港・熱海遊覧船

「にこ、乗車券買ってきたよ。」

「ありがとう、さぁ速く乗りましょう。」

遊覧船

「ふーん、中はこうなってるのか。」

「今日は、ノンビリして行こう。」

達仁とにこは、熱海遊覧船の展望台にやって来た。

「おっ、やっぱ気持ちイイな。」

「達仁。」

「何だ、にこも来たのか。」

「にこ、ポテチと揚げせん食べる。」

「達仁、にこは辛い物は嫌いだって知ってるでしょ。」

「あっ、悪い悪い。」

「あっ、カモメが飛んできたよ。」

「うわっ、たくさん飛んでるね。」

達仁は、わさび味のポテチで、カモメにあげた。

「うははははっ。」

達仁とにこは笑った。

 

貫一お宮の像

「にこ、笑って。」

達仁は、カメラで記念撮影。

「にっこにっこにー。」

カシャッ

 

伊豆山神社

「達仁、速く行こう。」

「にこ、走ると転ぶぞ。」

「達仁、ここでも写真撮ろうよ。」

「そうだな。」

達仁とにこは神社で記念撮影。

階段で降りてたら、ナイフで刺された男の死体を見た。

「達仁、なにこれ。」

「はっ。」

まもなく、静岡県警の捜査一課とパトカーが到着した。

「どうも、静岡県警の横溝です。」

「あの、被害者の身元は。」

「あなたは。」

「音ノ木坂学院の南 達仁です。」

「何、南 達仁ってあの高校生探偵の。」

「ええ、」

「警部、三島の事件の手口じゃないですか。」

「えっ、三島の事件、どんな事件なんです。」

「3週間前になりますが、三島市の事務所でナイフを持った男が押し入り、事務員を殺害し、資料を奪って逃走しました。」

「と言うことは、三島の事務所殺人事件と関係してるんじゃないのかな。」

 

 

達仁とにこは熱海温泉を1泊した。

熱海温泉大野屋では、ローマ風呂や人魚風呂等である

そして、今夜は達仁とにこで夜を過ごすのだ

「このまま寝ちゃうのはもったいないね、達仁。」

「俺もにこと行けれてうれしかったよ。」

と達仁とにこは夜を過ごした。

 

白浜神社

達仁は、次の日達仁とにこは熱海から伊豆急行の普通列車に乗って伊豆白浜へ。

「ねぇ達仁、謎は解けないの。」

「うん、犯人は三島の事件と関係あるんじゃない。」

「達仁、2人でいると伊豆海岸のロマンが出来そうよ。」

「そうだな、俺はにこといっしょに行けれて嬉しいよ。」

にこは何かに気付いた。

「達仁、これ三島の事件と関係あるのかな。」

「はっ、これは。」

「事務所から奪った機密書類じゃない。」

とその時だった。

「その通りさ。」

達仁は1人の男に会った。

「知られたからには返すわけには行かないな、さぁそれを渡せ。」

「あなたが伊豆山と三島の事件の犯人だな。」

「誰だお前は。」

「南 達仁、探偵さ。」

「探偵、お前がか、負けたよ高校生探偵。」

「達仁、やっぱりあの人が。」

「その通りさ、とんだ2泊3日になったな。」

こうして、達仁とにこの推理で犯人・川井正彦は逮捕された。

 

 

 




「見つからないね、伝説のビーチ。」
「何、すぐ見つかるよ。」
「あっ達仁。」
「どうした?。」
「聞こえない?波の音。」
「俺には聞こえないな。」
「ううん、聞こえる。こっち!」
「ここかな、伝説のビーチ、」
「ああ、だろうな。地図にも載ってない。」
「キレイ、本当にあったんだ。」
「ああ、」

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