乗り鉄探偵南 達仁スペシャル めぐる旅行ガイドにさすらいの旅     作:新庄雄太郎

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3話 時刻表

「警部、被害者の身元が割れました。」

「おう日下、わかったか。」

「被害者は、中村和利さん37歳です。」

「そうか、出張から帰る途中だったか。」

「十津川警部、犯人は、食堂車かグリーン車で殺害したんじゃない。」

「うーむ、食堂車かグリーン車かその可能性もあるな。」

「もしそうだとしたら、食堂車は営業したかどうかだ。」

「うん、その可能性もあるな。」

「犯人が使用した拳銃は、わかったの。」

「ああ、使用された拳銃は小型オートマチックと判明している。」

「凶器は拳銃か。」

「あの時刻表のコピーは、帰りのオホーツクかな、2号か4号か、あるいは特急おおとりと考えるな。」

「これは一体、どんな意味を持つのか。」

 

音ノ木坂学院  夏休み登校日

「達仁楽しかったね、北海道旅行。」

「うん、こんな列車旅行はめったにできないからな。」

「花陽ちゃんも楽しんでたし。」

「穂乃果、北海道の特急で何が好き。」

「うーむ、急行しれとこと特急北海、いろいろあるから選べないよ。」

「ことりは、列車の写真は出来た。」

「うん、何とか撮れたよ。」

「よく撮れてるぞ。」

「ねぇ達仁、また列車旅行したいね。」

「そうだな、いい思い出に残る高校生活にしよう。」

「うん。」

「よーし、俺達音ノ木鉄道クラブ、いろんな列車に乗るぞ。」

「オーッ。」

 

次の日、達仁は上野駅で、583系のゆうづるについて調べることにしました。

「すみません、ゆうづるについて教えて下さい。」

「ゆうづるの事かい、おおっ、いいですよ、どんな事ですか。」

「ゆうづるの種類と食堂車は営業していたかについて教えて下さい。」

「あ、いいですよ、ちょっと待っててね。」

達仁は、駅の中で待っていた。

「どうも、お待たせしました ゆうづるはこの様に編成されています。」

達仁は、編成書を見せてもらった。

「1号から5号は583系で、7号と9号は客車特急か、俺たちが乗ったゆうづるは583系か。」

「ゆうづるは食堂車は営業していましたか?。」

「いいえ、営業休止ですよ。」

「そうですか、どうもありがとうございました。」

「いいえ、こちらこそ。」

「そうか、食堂車は営業休止で、できるとしたらグリーン車の中かトイレの可能性がある」

「あと拳銃は小型オート、小型オートマチックだからコルト25かワルサーPPK、もしかしたら、ベレッタМ1934だ、銃声が聞こえなかったから恐らく、サイレンサーを使ったんだ。」

達仁は、図書館で特急オホーツクとオホーツクの時刻を調べた。

達仁が乗ったオホーツクは、1号だから犯人は見てないな。犯人が乗るとしたら。

特急オホーツク1号 札幌7:00発 網走12:48着

特急オホーツク3号 札幌9:28発 網走15:39着

犯人が乗ったオホーツクは、そうか、オホーツク3号に乗ったんだ。

絶対に見つけてやる、俺は乗り鉄探偵だ。


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