シャドウサーヴァントから始まる人理救済   作:ドリーム

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なんか気分乗ったから書くわ。はいすみませんサボったんだから当然ですよねごめんなさい。
こっからも難しいんだろうなぁ!きっと原作と違ったり矛盾点が多いかもしれないけど頑張って履修します!なので見捨てないでください(おい)
ていうか履修して気づいたんだけどファラオ組どこ?ここ?



山を抜けるとそこには「マシュぅ!ガイコツおる!」節子、それガイコツやない。ハサンや

 

NTRンスロットの軍勢を撒いていくつか時間が経った。

後ろから馬の群勢の足音は消えたが、いくら待ってもあの小型車の駆動音は聞こえてこない。

 

いつもの調子で「や!天才は不死身なのサ☆」なんて言いながら後ろから肩組んでくるとも思ったが、

 

うん、やっぱ現実は鬱。ヒキガエル…じゃなくて本物が欲しいで有名な八幡もそうだそうだと言っている。(言ってない)

前にいる2人の様子を見てみるが、ぐだ男は真顔で前を見てるし、マシュちゃんは俯いたままだ。

 

「「……」」

 

この無言空間が辛い。居心地の悪さにため息すら控える。

ベディヴィエールもかつての同胞と今共に歩く俺らの仲間がぶつかりあい、帰ってこなかった事実に俯いている。

 

あのジャンヌはまあ流石というべきか、こんな時は生前からの裏表ない慈愛の顔で難民たちを支えながら走っているし、邪ンヌも決して空気が読めないわけじゃないからこそ、普段ならジャンヌに自分から協力なんてしないのに、歩けない難民をおぶっている。

 

うーん、どうしようかな。

 

俺も俺で別にショックを感じないわけではないんだが、それ以上にダ・ヴィンチが道を守った事実に感謝している自分がいる。

 

これは一層特異点攻略に身が入るのだが…あの2人(マシュちゃんとぐだ男)はそれ以上に悲しみと悔しさが先導している。

 

こんな時エミヤパイセンやランサーニキがいたらうまい焼きおにぎり〜レモンをそえて〜でも持参してメンタルケアしてくれるのだがなぁ。

 

「ちょいと後方見てくるわ。先導頼んだ」

「…あ、はい。お気をつけて」

「あいよー」

 

いかん。この空気に耐えきれず後方に下がってしまった。

 

あーもうめちゃくちゃだよぉ〜

 

俺は集団から少し離れ、後ろにいたジャンヌに目配せしつつ、最後方についた。

 

『2人のメンタルが相当傷ついてるわね。善人すぎるのも考えものだわ』

 

言ってやるな所長。ふつう普段世話になってる大人が身代わりになったら誰だってああなる。

俺たちまだ18だぜ?

俺だってまだカルデアに来る前は…えーと…

 

『でもあなたはそこまで落ち込んでないじゃない』

 

う、それ言われるとアレなんだが…

 

 

うん。確かに別段傷ついてない。

さっきもだが別にショックを受けてないわけではないし、ダ・ヴィンチが逝ったことを既にどうでもよく思ってるわけでもない。感謝してる。

 

それでもやっぱ今また危機を乗り越えて生きてることが嬉しいのだ。

 

…ああ、うん。考えたくないけどやっぱあれか。

 

「…俺って感性おかしいかな」

『まあ普通じゃないわね。いくら特異点5つ乗り越えたとしても、そこまでドライなのはどうかと思うわ』

 

ヒェ、所長は言葉のゲイ・ボルグ持ちだったんですねぇ!赤い棘は薔薇の如し。美人上司の言葉はデバフの如し。いやぁ辛いねぇ!

 

「ていうか魔術師の割には所長はドライさそこまでないっすよね」

『…!言ってくれるじゃない。それ私がアニムスフィアの当主としてどうなのって意味?』

 

やべ地雷踏んだ。

 

「そんなこと言ってませんってぇ。ただ所長こうやって話しかけてくれるじゃん。前にスタッフに聞いたけど、カルデアに来たマスター候補中には典型的エリート思考の魔術師もいたって言ってたんですよ」

 

それに比べれば今の所長は全然温情ありのいい上司らしい。とも言ってた。これは本人に言うと逆にキレそうだから言わないけど。

お家でトップと組織でトップでは求められるものは色々違うのだ。その点今の所長はよい魔術師かと言われればわからんが、よい上司ではあるんだと思う。

まああのスタイルいい体があった頃はヒステリック全開で全然トップ向きでもなかったらしいが。

Aチームリーダーさんにお株奪われっぱなしだったらしいしな。まあそのリーダーさんも今頃は冷凍食品よろしく凍漬けだろうけど。

 

『…まあいいわ。聞かなかったことにしてあげる』

「そうしてくれると助かりますねぇ!」

『その「やりますねぇ!」みたいな言い方やめなさいよ…』

 

マジかこの人。淫夢ネタまで履修済みなのか。

レ/フ…あんたが育てたオタク魂は確実に実になってるよ。実は実でも悪魔の実だが。

 

『まああえてフォローするなら…あなたはもともとそういう気質だったのよ。意外と魔術師向きだったってわけね』

 

—————そっか。意外と非人間気質なのか。

 

考えればそうかもしれない。

今まで敵だったり味方だったり、助ける必要のない、体を張る必要のない場面で命張った理由も思い返せば全部自分のためだった気がする。

ぐだ男やマシュちゃんのように誰かのために涙流して、唇噛んでそれでも自分達のために前に進む精神構造じゃなかった。

それを人間らしい善性とするなら、少しズレてるかもしれん。

だがまあ俺だって泣きはするし笑いもする。生まれた時から完全なサイコパスではなかったはず…はず…うむ。

この年になると意外と小学生以前の記憶が朧げだな。なんかもっと色々あった気がするが…

 

ま、それはそれとして、身体能力普通じゃねえのはあっちだけどな!

俺はメドゥーサから力貰ったけどあいつは違うからな!

 

……まあ魔術師向きだった。って言われても素直に喜べないが、所長なりの励ましだ。喜んで受け取るとしますか。

 

『…ちょっとどうしたの』

「え?いやぁ所長のそういうところ大好きだなぁって」

『…はぁ!?…って本来なら顔赤らめてなんか文句言う方がいいのでしょうけど、私はアニムスフィアの当主よ?そんな普通の女の子みたいな反応はしないわ』

「だからこれからもコキ使いますね」

『ちょっと待って』

 

いい上司に恵まれた。今はその事実を噛み締めますかね。前を見ればぐだ男とマシュちゃんも立て直したのか雰囲気明るくなってるし。

ていうかやめて所長、ガンド撒き散らさないで。無茶苦茶痛いのよ。それぇ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「大好きって呼ばれてる!大好きって呼ばれてる!ちょっとずるくないですかねぇ!」

『余もそう思う』

 

聖女と皇帝(モニター越し)はちょっと静かにしてて。

 

 

 

 

ー《F/GO》ー

 

たとえ火の中水の中草の中森の中土の中雲の中あの子のスカートの中〜(パトカーサイレンの音)

某ゲットだぜ!なアニメ曲を口ずさみながら山越え谷こえ所長のスカートの中を超え…ガンドが俺の顔に直撃した。痛い。

目指すは山の翁(一体どこの骸骨マスクなんだ…)が治める集落を俺たちは目指していた。ぶっちゃけ疲れた。そろそろグルコサミンが足りない(ぐるぐるぐるぐるグルコサミン)

ダ・ヴィンチが残していった食糧も流石に50人くらいの難民に分けていればそろそろそこが尽きそうだ。

…ぶっちゃけピンチなんだが?

 

「お兄ちゃんどうかしたの?」

「んあ?いやぁ?」

 

あとなんか知らんが懐かれた。ルシュドなる少年。先程チキチキ!聖抜大会!(そんな名前で済むものではい)で助けた母親の子供だ。

母親はサリアというらしく向かうでぐだ男と話してる。マシュちゃんがベディヴィエールと…ゲイザー狩りしてる。随分ワイルドになっちゃって…俺様笑みが溢れる(ニチャァ…)

…しかしよくまあ助けたといえ俺みたいな目が腐ってるやつに子供任せられるものだ。

信用されてる…と思ってこのルシュドが怪我しないように背負ってやるかね。

こうルシュドの脇下に両手を入れてそのまま俺の肩に〜

 

「パイルダァァァァァァァァオォォォォンッッッ!!!」

「ブッピガァァン!!!」(合いの手)

「わぁぁ高い!」

 

合いの手ありがとうジャンヌ。お前には後で角砂糖をやろう。いやしんぼめ!

 

「私はセッコだった…?」

 

よし馬鹿聖女はほっておこう。

 

「そういえばお兄ちゃんさっき何歌ってたの?」

 

某ゲットだぜの曲に興味持たれるとは思ってなかったが…えっと〜なんていえばいいんだ?

 

「あー…この歌は俺の故郷で子供なら誰でも聞いたことある旅立ちの歌だ」

 

嘘は言っていない。

 

「友よ。流石に誇張では?」

 

ウルセェっ!我がジパングではこの歌を聴いたのちに、部屋に置いてあるファ◯コンに感謝の正拳突きを100万回行い、顔洗って食パン咥えながら街角でオオ◯ド博士に「この中から好きなポ◯モンを一匹選ぶんじゃ」って流れでやまたのおろちヌッコロしに旅立つのが恒例なんだよ。(大嘘)

 

「いや誇張では?」

「わぁお兄ちゃんの住んでたとこはすごいんだね!」

 

「「信じちゃった…子供の純真が眩しい…」」

 

うお眩し!(ルシュドの笑顔が)

危うく目がミラーフォース(底知れぬ絶望の淵)されるとこだった。子供は文化遺産だな。アーティファクトだよ。アーティファクト。

 

「ていうかジャンヌ。そんな格好でこっちくんな。ルシュドの性癖を破壊する気か?」

「!?私の格好のどこが性癖破壊だと!?」

 

そのデカい胸の形丸わかりな格好の上半身にえげつないスリットの下半身見直してこい。気づいてるのか知らないけど、お前が足を真上に叩き上げたり激しい動きするたびに、そりゃもうモロ中身見えてるからな。

だいたい毎回毎回実戦でもシミュレートでもスリットの向こう側見せつけられてる俺の気持ち考えて?いつジルに抹殺されるかビビってるんですよ?チラリズムにも限度があるってかチラリズムは見えちゃいけないんだよ。見えるか見えないかをぎりぎりを競い合うんだよアレは。チラリズムは遊びじゃないんだよ。スタイルよくてきめ細かい肌の尻見せられてる俺はどこ向いてればいいんだよ。ロ◯ポースが壊れた時の某海賊団の航海士みたいな気分だよこっちは。俺が鋼の意志習得してなかったらとっくにR18なんだよわかってのかこの性jy(ry

 

ー(閑話休題)ー

 

—————まあ、俺がその気になれば一瞬でお前をジャージにすることもできるんだがな(謎のドヤ顔)

そういえば最後にジャージチェンジ(オーダーチェンジみたいで草)したのは誰だったか…玉藻だっけか。

 

「ま、あれはエロいのが悪いよな」

「お兄ちゃんなんだか今日は太陽が近いね」

「おっとルシュド?あれは多分太陽は太陽でも関わっちゃいけない太陽だ。目瞑ってろ?壊れるぞ(性癖が)」

「うんわかった!」

 

こえぇ。まさかモニター越しならぬ太陽越しに威圧してくるとは。このリハクの目を持っt(ry

流石大妖怪。やることがスキマ妖怪にこき使われてる方とは違うな(風評被害)

 

(すまない)

 

何故かカルナさんの声も聞こえた。あの人たまに腰低くなってるな。

 

「…いっそ全裸の方が…?」

 

何考えてるのかは知らんがこれ見よがしに腕を組むな。胸を強調するな。お前ほんとマジでそろそろ戻っていいぞ?今のところ見た目以外全てにおいて最悪だからなお前。ジルが泣くぞ?ついでに邪ンヌはとっくに泣いてるぞ?

 

(ジャンヌゥゥゥゥゥ!!!!!!!!)

 

「?友よ。今何か聞こえませんでしたか?」

「気にするな。海魔の妖精だ」

「納得」

 

よし。バカでよかった。

 

「お兄ちゃんとお姉ちゃん仲いいね!」

「当たり前だろ?こう見えてこいつは俺の中で二番手サーヴァント…って言ってもわかんないか。まあ付き合いで言えば1番長い。背中は任せられる」

 

一番手はメドゥーサですからねぇ!あーあいてぇなぁ!おもわず右手を撫で回しちゃうぜぇ。

あ、なんか今気持ち悪いって感じの電波きた。ごめんなさい大好きです。

 

ルシュドがそんな俺を見ておぶられながらアハハと元気に笑う。純真無垢で笑顔が似合う。子供はこうでなくちゃなぁ。

 

「…」

 

でジャンヌはジャンヌで本気で照れないでくれない?こういう時こそ奇行種みたいな動きしてくれないかな?やり辛いんだが?乙女か貴様。

 

…乙女だったわ(普段の奇行で忘れそうだった)

 

 

 

ー《F/GO》ー

 

 

 

「難民は受け入れよう。だがお前たちは受け入れるつもりはない」

「召喚士は通す。ガードも通す。…キマリは通さない」

「何故貴様私の隣であたかも仲間のような顔している」

 

あ、すいません。なんか言いたくなった。いやぁFF語彙気持ち良すぎだろ!(上下に揺れる)

さて不真面目ネタは置いといて〜(すたんどばいみー)

 

ベディヴィエールからもらったゲイザー肉を(無理矢理)飲み込みながら歩くこと数時間。無事辿り着いた村で早速問題発生。

俺たちの前に立ちはだかるは山の翁。アサシンのサーヴァント、ハサン・サッバーハ。その歴代ハサンの中では呪腕のハサンと呼ばれる男だ。カルデアにもいる。

初めて会ったのはシャドウサーヴァントだったかな。冬木で通りすがりにぐだ男にヌッコロされた…いやおかしくね?(再確認)

 

「…おほん」

 

あ、空気戻すために咳き込んだ。もうこの仕草だけでいい人だろ。可愛いわこのアサシン。

 

「ここで返せばこの村を円卓に話される可能性がある」

「そんな…先輩とくず男さんはそんなようなことはしません!出ていけというなら潔く立ち去ります!」

 

マシュちゃんの熱い声援!効果はイマイチだぁ!だが響いたぜ。俺とぐだ男の心にな!

 

「泣きそう」

 

こいつマシュちゃんのことになると涙腺脆すぎだろ。カプコン製か?「涙腺のカプコン製ってなによ」黙りなさい。邪ンヌ。アレはカプコン製だ。私がそう判断した。(クソ親父風味)

まあハサン先生の言いたいことも分かる。俺でも信用できんもん。俺だったらここで俺たちを爆殺して山に埋める。

 

だが今はとにかく拠点、戦力、情報が欲しい。

最悪拠点と戦力はいいから情報だけでも欲しいのだ。ここはなんとか信用を勝ち取りたい。

 

「この人たちは大丈夫だよ!僕たちを守ってくれたんだ!」

「ぬっ!お前…ルシュドか?」

 

お?予想外の方向から支援が。

まあずっと俺の肩に乗ってたのだが。

ルシュドは俺の肩から降りるとハサン先生の元に走り出した。しばらく2人は何か話しているとそのまま村の中で手を振る母親のサリアさんの元に走っていった。

 

「どうやらルシュドとサリアを助けてくれたようだな。異邦の」

「お知り合いで?」

「…あなたには関係のないことだ」

 

お、貴様からあなたにちょっと態度が軟化したな。ナイスルシュド。これなら

 

「いやしかし信用できないのは分かるぜ〜、もしかしたらルシュドやサリアさんの善性を利用したいやらしい奴らかもしれないしなぁ…そこでどうだい?ちょいと原始的コミュニケーション…

 

 

 

 

 

 

—————暴力で語り合うのは?」

「なんだと?」

 

ハサン先生は暗殺者だ。そんな人が真正面から来たということは少なからずその気があったということで。

 

「…ふ。いいだろう。これは暗殺ではなく、戦いだ」

「いいのか死人が出るぜ?」

「ほう?誰が死ぬと?」

 

 

そりゃあもちろん…

 

 

 

「俺だ」

 

「「「「「「「お前かい」」」」」」」

 

え?なんで一斉に突っ込まれるのさ。

この中で1番戦闘力低いので俺なんだぞ!爆弾で誤魔化してるだけなんだからな!()

 

そんなことは言ってるとわらわら武器持った奴らが沸いてきた。なんだこいつら!?()

 

あーハサン先生1人ならいけるんじゃね?なんて思ってたらいっぱい出てきた!萎えちゃうぜコノヤロー!

 

「なんだいくず男?ビビってるの?」

「なんだコノヤロおれはやる時はやる男だぞこの野郎!ヘマしたらお前には責任取ってもらうからなぐだ男!」

「HAHAHA!今更なにされても僕はビビらないよ?」

 

じゃ、後できよひー部屋に一人で行ってもらおうかな(暗黒微笑)

 

「さぁ来い山の翁!こいつの名は藤丸立華!そして俺の名はジャイロ・ツェペリ!俺たちを受け入れるに値するか納得を求めているのなら全力で争う!納得は全てに置いて優先するぜ!」

「流石くず男!さらっと僕の本名晒しながら自分は偽名を名乗るどうしようもなさ!そこに痺れる憧れるぅ!…あ、後でヘマした際の罰ゲーム教えてね?なんかすごい悪寒がするんだ…具体的にいえば転身火生三m」

 

イクゾー!(無視)

 

デッデッデデデデンデデデカーン

 

「いや本名ではないのか」

 

いやほんと叩けば突っ込んでくれるなこのアサシン(感服)

 

 




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