それだけです。はい。
「ね、ネロ皇…?」
「む?そなた余を知っているのか?いや、むしろ当然と言うべきか!なぜなら!余は万能の天才にしてちょー☆ローマ☆皇帝であるゆえな!!」
「くそ…この感じ!まさしくネロだ!!」
とんでもないとこで再会…いや、霊基が別人だから再会というより対面だが…
いや、今は目の前の奴らをなんとかしよう!
「オイオイ何する気だ?」
「俺たちに何か見せてぇんだろ」
「37564かな?へへ…」
「呼んだ?」←37564号
「「「「いや、全く」」」」
ははーん、さてはこいつら楽しんでるな?
まあ否定しnヒャッハー!37564だァァァァァァ!!!!!!(抑えられなかった)
「いくぜェェェそれっ」バシュ
鎖…チェーンアンカーを射出し、立体機動に入る。敵の真上をまわりまわってサーイバー♪しつつ隙を見て攻撃に入る!!
「上でぐるぐる回ってんぜオイ!」
「へいへいパン食い競争だぁ!悪かねえぜ!!」
空中で下から伸びてくる槍、飛んでくる矢を交わしながら…今!!
矢の装填に入った兵士の背後に鎖を飛ばし、超移動中に
「っっっっら!!!!」
その首よこせぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!
回転しながら剣で叩っ斬る!!
切られた兵士の国は空中で何回転かした後、地面にポトリと落ちる。
どよめく兵士達。しかし俺とてそんな隙を逃すわけがない。
兵士達の足元目掛けてチェーンアンカーを射出し、魔力放出で加速しながら、数人の兵士の足をそぎ落とす。
「うげぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!」
「アシクビヲクジキマシタ-!!」
「おいよく見ろ…それは挫いたんじゃなくて切れてるゼェ…イタイ」
そこからさらに空に向かって射出!ちょうど兵士達を縦に取り囲む三角形を描きながら足、そして首を狙って切り裂いていく!!
「ほら一気に3人!!!」
血しぶきが吹き出し、あたりは真っ赤に染まっていく。しかしつぎの瞬間、死んでいった兵士達は塵となって消えていった…お、虚栄の塵だ、儲け儲け。
「今だ!突撃ィィィィィィ!!!!!」
「「「「「「「ウェェェェェェェェェイッッッッ!!!!!!!」」」」」」」
「ディ◯イド多すぎだろ…まあいいや」
素材回収しようとしたら入れる袋が無かったことに気がついた。
それを隙と見たか、奴らは一斉に襲いかかってくるが…あいにく運がなかったな。
————充電完了。
やはりこれが手っ取り早い。
「“固まれ”」
『
眼球に魔術回路に似た線がいくつか走る。前にも言ったが、魔眼はもう1つの魔術回路。起動するには眼の魔力が必要なのだが…
しかし俺にはその魔力がない…そのため、外部充電が必須なのだ。
俺と視線が合った十数人の兵士は動きが止まったかと思うと肌が徐々に色を失っていき…
その皮膚は石のごとく硬直していき、やがて哀れな石像に成り果ててしまった。
「慈悲などない。悪いが死んでくれ」
何が起こるかわからないのがこの仕事だ。念のために石にした奴らの首を丁寧に跳ね飛ばしていく。
「はははは!今晩ベットでどうかな!?」
「悪いが遠慮しよう!今の余の霊基は…『花嫁』ゆえな!!」
「向こうは向こうで親玉がお出ましか」
筋肉質、されど溢れ出る戦士としての闘気。間違いなくサーヴァント…これは俺では手が出せないな…
「背後貰ったァァァァァ…あれ?視界が落ちる?」
「そりゃ首が落ちてるからな。そのまま
どさりと最期の一人の首を切り落とし、俺はネロ皇と親玉サーヴァントの元に走る。
残るはあの親玉のみ!手が出せないと言ったな…あれは嘘だ。ウワアアアアアアアア…(セルフ合いの手)
「飛べっ!」バシュッ
チェーンアンカーを飛ばし 魔力放出で親玉の首もとまでカッ飛んでいく。
「ネロ!しゃがめ!!」
「!」
ネロは凄まじい速度でその場でしゃがみこみ、奴までの遮蔽物が完全に消え去る。
それを確認し、最初に飛ばしたアンカーを戻し、空中で体を捻り、回転しながら首に刃を叩きつける!!
しかし…
「はははは!いい連携だ!」
俺の二本の刃は、一本の棘のごとき剣に防がれた。
俺は驚いた。攻撃が防がれたことではなく、その剣の正体に。
そして、必然にその剣の担い手であるこのサーヴァントの真名を知る。
あれは…
『おかn…アーチャーパイセン』
『ちょっと待ってほしい。今なんて言おうとしたのかね?』
『自分の行動を見直すんだな。お前もオカンと呼ばれたくないだろう』
『もう呼ばれてるんだがね!!…で、なんだねくず男。私は夕食の仕込みで忙しくてね。できれば手短に頼みたい』
『(そういうとこだぞブラウニー!!)…あーえーと…さっきの種火での戦闘で気になったんだが、先輩がいつもトドメに放ってるあの捻れた矢…剣か。あれなんすか?』
気になった疑問を厨房でエプロンの似合うナイスガイのアーチャーにぶつけてみる。
先の戦闘でありえない攻撃力を持つ矢。
敵に直撃する寸前、敵周辺の空間が握りつぶされた写真のように歪んだかと思うと、次の瞬間にはそこにはコロコロと種火しか転がっていなかった。
『…ああ、あれか。あれは私の持ちうる攻撃手段の中でも格別の
————その名は…
「
ケルト…アルスターの勇士。魔剣
「フェルグス・マック・ロイ…!!」
「おうさ!!」
なんてこった…喧嘩売る相手を間違えたとはこのことか!!
「くっ…とんだ大物じゃねえかちくしょう!!」
「ははは!そう言ってもらえると嬉しいがな!あいにく敵に容赦をしてたら…」
「戦争では死ぬだろう?」
「ッッッッッッ!!!!!」
突き立てられる剣をそらす…しかし…あれがカラドボルグで、本来の存在なら…
「(劣化した先輩の『
————空間が捻れる。
ー《F/GO》ー
ー三人称視点ー
「……ふう…ただの小僧だと思ったんだがな…」
廃墟に寄りかかりいまにも消えそうなサーヴァントが一騎。
フェルグス・マック・ロイ。彼は女王の指示のもと、はぐれサーヴァント狩りを行なっていた。
そして、この廃墟にいた一人のはぐれサーヴァント、ネロ・クラウディウスの排除を行おうとした。
しかし、結果彼は敗北し、今にも消えそうになっている。
しかしそれは
ただの少年とタカをくくっていた。
たしかにその戦闘能力は普通の存在をはるかに上回るものだったが、所詮は人間。サーヴァント…英霊とは比べてはそれはあまりに酷いだろう。
だが実際、英霊フェルグス・マック・ロイは敗北した。
「こう言わざる得ない時が来るとはな…」
————あれは怪物だ。
それは頭から蛇を生やした怪物だった。
ー《F/GO》ー
〜くず視点〜
何が起こった?
気がつけば俺はあの廃屋の集まりから随分と遠くをネロを抱いて歩いていた。
フェルグスへの攻撃が失敗し、奴の剣を体に受ける寸前から記憶が飛んでる。
————似たことが第四特異点でもあった。
気がつけば離れた場所に移動していることが。
だがネロの様子を見て確信する。
ネロは記憶が途切れる前たしかに意識があった。
しかし実際今は眠っている…いや、正確に言うと…
「石化…してるのか」
対魔力の強いセイバーのクラスだったせいか、石化がそこまで進行してなかった。このまま安静にしてれば解けると思う。
だが、重要なのはセイバークラスのサーヴァントの意識を刈り取るレベルの魔眼を俺は記憶が飛んでる間発動してたことになる。
「まだ…俺がわかってないことがあるのか?」
足元からひょっこり出てくる
意識はない形だけの彼女はただ俺の指示を待っていた。
「…今はまだ寝ててくれ。次の戦いに備えて…」
俺は…俺がわからない。
俺は…なんなんだろう。
女神のようなダレカなのか。
怪物のようなダレカなのか。
中途半端なダレカなのか。
死んだと思ったらまたでてきたシリアス。
あっれれ〜?おっかしいゾォ?
感想指摘待ってます!