遅れて申し訳ありません。ちょっと書いた話見返してみて
「嘘…わたしの話構成…下手すぎ…」
と思ってたりしてました。正直最終話までの話は出来上がってるのですが、それをそのまま反映できるほど作者の頭はできてないと思ってください。
ぶっちゃけFGOの元の話構成からだいぶ離れてることに気がついて死にそう。
なので唐突に申し訳ありませんが、この小説はいつの間にか消えてちゃったりしちゃう場合もあるのでその時は
「まあ…いい奴だったよ」
ていうノリで無かったことにしてくださいおねがいしますなんでもしますから(なんでもするとは言っていない)
「エーテル剤使用、純金製八連双晶加工弾殻…レアプリズム科学薬筒 FSN7…全長39cm、重量10kg…13mm炸裂徹鋼弾、ジャッカル!
パーフェクトだダ・ヴィンチッッ!!!」
「それ言いたいだけですよね先輩!?」
「悲鳴を挙げろぉ…豚の様なァァァァァァ!!!!!!」
「「「「……………ッッ!!!」」」」
何も言わせない殺気が辺りを充満する。
ロンドンに先輩とともにレイシフトして2日目。
普段はよくも悪くもストッパーとして働いていたもう一人のマスター、くず男さんが行方不明となり、親友である先輩は心配なのか1日で色々と感情をこじらせて…
「サーチ&デストロイ!!」
「「「「WRYYYYYYY!!!!!」」」」
マシュ・キリエライトは…心が折れそうです。
ジャンヌさん!早くくず男さんを見つけてください!!
「どうしたヘルタースケルター…?人類最後のマスターはここにいるぞ!?僕を倒すんだろう?勝機はいくらだ?万に一つか?億か?兆か?それとも…京か?」
これ以上こじれたら先輩が☆SE☆N☆PA☆I (改悪版)になっちゃいます!!
ー《F/GO》ー
幼女が現れた。どうする?
→たたかう
にげる
保護しちゃう
ロリコーン!!ではない俺は真顔で現れた幼女に向かって
「寒くないの?」
「的外れにもほどがあるでしょ!?」
見当違いな質問をしていた。
「寒くないよ」
「あ、答えちゃうんです!?」
「マジか」
「ほんとだよ」
「かっこいいナイフだね」
「そうかな?ありがと!」
「俺もナイフ持ってるんだ。ほら、力込めると刃が回転するんだよ」
「心臓とるのに便利そうだね!!」
「やばい。精神イッてる幼女だわこれ。玉藻さんおなしゃす」
「結局こっちに押し付けやがるんですか!?」
「そうだよ(真顔)」
だってローブの下チラチラ見えるけどほぼ全裸じゃねえか!!
でもかっこいいナイフだなー憧れちゃうなー…だけどどう見ても刃に血が付着してるんだよなー怖いなー何を切ったのかなー?
ニコニコしてるなー怖いなータスケテタマモ=サン!!
「く、誠に遺憾ながらジャージになったせいで無駄に機動力が上がった気がします…というかこれ本当にただのジャージですか?」
「
「ど・こ・が・ッッ・!?それってつまりこのジャージに神代の技術使われてるってことですよね!?」
「ハハハハハ!何言ってんのさ。別に大した機能はついてないですよ。ただ関節部に常時治療魔術、汗をかきやすい部位に乾燥魔術に通気性を出すために線維の一本一本に魔術機構を取り付けてるだけです」
「その時点で魔術の使い方間違ってますよね!?タマモまじでそう思うんですけど!?」
「安心してよ玉藻さん。
「もう商品化する気満々じゃねーですか!!人理修復に向けてくださいよその意欲!」
「しかも子供が嫌がらない様に、内側はガサガサしない神代レベルのモフモフ技術(メディア提供)!さらにイチゴ味からぶどう味までの五つの果物の匂いがする特殊なジャージも開発中だ!!(ダ・ヴィンチ制作)」
「あなた自分の仕事わかってるんですか!?」
「そりゃあ人理修復に勤しむ系のマスターですよ」
「もっとマシな礼装作れ!!」
「ねえねえ戦わないの?」
「あちらさんは準備万端の様子だー!!頑張れ玉藻!負けるな玉藻!ラブリー玉藻!!ダイナマイトボディー!!TA☆MA☆MO!!」
「真顔で色々セクハラ発言やめてくれません!!?」
ふざけあってると、あたりの霧が急に濃くなっているのを感じた。しかもそれだけじゃなく…
「此よりは地獄…」
濃密な魔力…眼鏡越しでわかる呪いに近い力。これが彼女の宝具…
「私たちは炎、雨、力…殺戮をここに!『
おいおいいきなり宝具かよ。彼女の姿がかき消えた瞬間、さらにあたりの霧が濃くなりその姿が見えなくなっていく。
————しかし明確な殺意が俺たちを取り囲んでいるのははっきりわかる。
宝具の真名…ロンドン…殺人的存在…といったらあの英霊…いや、殺人鬼しかいない。
「ジャック・ザ・リッパー…『人斬りジャック』かよ…くるぞ玉藻!逸話的に狙いはお前だ!!」
ジャック・ザ・リッパー。
ロンドンで五人の女性を惨殺し、警察の全力の捜索にもかからず、いずこかへ姿を消した伝説的殺人鬼。
特徴があるとすれば、正体不明、霧の夜、女性しか殺していないこと。
そしてこの霧の正体は彼女だ。この毒霧もおそらく彼女の宝具。
この礼装では少々きつくなるほどの濃霧が俺に襲いかかる。
どうやらこの特異点を攻略するには彼女の撃破が最低条件の様だ…もう発動してる宝具にどう対応すればいいんだ(白目)
ビュオッッッッ
霧の中から小柄な影が一直線に飛んでくる。
その先にいるのはどう見ても玉藻。
アカン、死ぬ。
「ああ!!それはちょっと卑怯なんじゃありません!?」
余裕のなさそうな表情だが、懐から札を数枚取り出し、それを向かってくるジャック・ザ・リッパーに突きつける玉藻。
バアアアアアァァァァァンンンッッッ!!!
衝撃波の様な激風が彼女らを中心に発生する。それは巨大な呪力のぶつかり合いだった。
ただの紙に見える玉藻の札から発せられる呪力は、ジャック・ザ・リッパーのナイフをなんとか押さえつけるが、相手は宝具。徐々に押され始め、足から地面との摩擦音が聞こえる。
どうする?下手に手を出せば玉藻の邪魔になる。でもこのままじゃどう考えても玉藻が負ける。
こんな強力な戦力を、俺なんかのために失うわけにはいかない…
令呪…しかしこんな序盤で…
俺は最後の手段である手の甲に宿る令呪を見つめる。
一画でも強力な令呪の強制力。これを使えば宝具も一発なら止められるだろう。
だが、それでも一画だ。三画しかない一画。
1日に一画回復するとはいえ、いつ必要になるか…
…いや、迷うな。迷ってる今も玉藻が押されてる…時間がない!!
俺は令呪を掲げ、玉藻に向かって叫ぶ。
「(やるしかねえ…!!)令呪を持って命ずる!キュスターよ!敵の宝具を…」
しかし…
バリィィィィィィンン!!!
「「「!!?」」」
ガキンッッ!!!
「くっ…誰!?」
突如、ガラスが割れる様な音が響いたと思いきや凄まじいスピードで現れた横槍により、ジャック・ザ・リッパーはいともたやすく弾かれてしまった。
俺は彼女を見て納得した。
その槍…いや、その
「令呪を使う必要はありません。友よ」
「!!…ちょっとヒーローにしては登場が遅いな」
「申し訳ありません…無事でよかった…」
ルーラー ジャンヌ・ダルク
心強い助っ人が登場した。
「み、みこーん…」
「あ、大丈夫?」
「じゃ、ジャージがなければ…この玉藻、即死でした…」
「やっぱゴリラだわうちの聖女」
なんか神々しく見えたけどやっぱゴリラだわ。
ー《F/GO》ー
「なんで!?なんで効かないの!?」
「私のクラスはルーラー。それに呪いに関してなら私は反則級の対スキルを有してます。相性的にもあなたに勝ち目はありません。アサシン」
「…いや…いや…おかあさん…かえり…」
…アサシン…ジャック・ザ・リッパーは追い詰められていた。
ジャンヌは呪いに対してならもはやチートレベル、まさに天敵だ。
アサシンの宝具は相手が女性なら必ず通る宝具だったのだろう。実際、同じ呪力同士のぶつかり合い、玉藻の方が圧倒的に上回ってたはずなのにジャックは有利な状況だった。
——しかし…ジャンヌには、女性であるあると言うアサシンにとって必殺である条件すら軽くあしらえれる対呪力が存在した。
渾身の宝具もすでにこれで三発目。しかしその全てを旗の一振りで弾き飛ばされた。
頼みの宝具が効かないのならもう素の実力で応戦するしかない。
だがステータスにおいてもアサシンがジャンヌに勝てる要素は存在しない。
相性的とかどうこうではなく、絶対に勝てない天敵なのだ。
「痛い…痛いよぉ…おかあさん…かえりたい…かえりたい…」
「ッッ!お待ちなさいアサシン!」
アサシンは戦略的撤退に意識を変更したのだろう。ジャンヌの制止を聞かず、その姿を霧の中へ隠して行く。
シャキンッ
「え?」
「甘いぜアサシン。さっきまでと違ってナイフの振り方がフラフラだ」
後ろから迫ってくるアサシンのナイフを、こちらのナイフで受け止め、その細く白い腕を掴んだ。もちろん身体強化を忘れずに。
「ど、どうして?」
「ジャンヌは強い、玉藻は呪力で多少なりに対抗できる。なら残ったのはマスターだけだし、マスターを倒せば玉藻はともかくジャンヌは撤退するしかない」
俺だって強い相手が現れたら、その相手の弱点、つまり腱を狙う。
アサシンは幼いが、多分、かなり賢い。
その一点を信用してみた。
「はな…して…」
「わかった」
俺は言われた通りに手を離す。ぶっちゃけずっとくっついてたらもう片方のナイフでバラバラにされかねない。
相手はサーヴァント。俺が一生努力しても優位に立つことはまずない存在。
「アラキさん。お怪我は?」
「大丈夫ですか?」
「大丈夫だ。二人ともありがとう…なあアサシン」
「友?」
俺は目の前で今にも俺の心臓をえぐりそうな彼女に話しかける。
なぜ畳み掛けないのか、ジャンヌは疑問に思っただろう。
正直自分もどうかと思った。
アサシンはジャンヌによってだいぶ疲労してるし、今見失ったら次はどこで首を刎ねられるかわかったもんじゃない。
ぐだ男たちはどうしてるだろうか。ずっとそれを考えながら動いてた。
不幸中の幸いに玉藻に会えたこと、ジャンヌが助けに来てくれたこと、そして…
「今こうやって話せてるのは幸運かな…なあアサシン。お前さっきかえりたいって言ったよな?実際どこにかえりたいんだ?」
「おかあさん。おかあさんの“ナカ”に…わたしたちはかえりたい」
「そうか。でもな、お前賢いからわかってんだろ?お前はサーヴァント。母親なんていないぞ」
「やめて!おかあさん…おかあさんはいる…あそこでしか…わたしたちは…」
アサシンは悲痛な声をあげながらナイフを振るってくる。しかしそれをあっさりジャンヌが防ぎ、玉藻が構えた札を向けられ、拘束状態になる。
その瞳は、安楽を求める子供か、親を求める子供か、大人を憎む子供か。
どんなサーヴァントなのかは知らないが、彼女が幼い姿で限界するには理由がある。
——サーヴァントは基本、割り当てられたクラスの能力に応じた『全盛期』の姿で限界する。
だから子供の姿で現れる英霊は基本いないはずなのだ。現代に近い英霊なら尚更。
神秘が薄れている現代で、子供の頃から英雄の様に戦える存在なんてまずいないし、いたら困る。そもそも戦う舞台がない。
「アサシン。お前は何人殺した?」
「…知らない。お腹が空いたんだもん…今だってまだ空いてる」
「アサシン。俺は人殺しに見えるか?」
「…わからないよ。だって殺そうとしてるんでしょ?わたしたちを」
「今はな」
ああ…マジで何やってんるんだろう。彼女は殺人鬼だ。倒さなきゃいけない。滅ぼさなければいけない。
俺は手を差し出す。アサシンの目と鼻の先に。令呪のついた手を。
「友!?」
「何やってやがるんですか!?」
「もし、お前がこの手を取るんだったら、俺がお前の”おかあさん“を見つけてやる」
「え?」
俺は嘘をついた。
いるわけない。
それにさっき自分からアサシンに言ったじゃねえか。こいつはサーヴァント。母親なんていねえ。
「見つけてくれるの?」
「ああ」
「いないってわかってるのに?」
「ああ」
「わたしたちを抱いてくれるおかあさん?」
「ああ」
「……わたしたちは殺したよ?だって殺人鬼だもん」
「別に否定はしない。拒否もしない。目の前で知ってる人物が殺されるのは嫌だけどな」
英雄は、過去の偉人は、何も綺麗なものばかりではない。
俺が好きだと言った彼女でさえ、その最後は”怪物“だった。
人間は罪の上に成り立ってる存在だ。
誰かを犠牲にして、綺麗事を並べて、今も昔も変わらないこの残酷な世界を生きている。
「人間はそういう生き物だ。どっかの誰かに罪を押し付けたり、押し付けられたり…殺したり、殺されたり…それは生まれてくる赤子にさえ降りかかる業だ」
「…」
「…」
「…」
意外にもアサシン以外の二人も聞いてくれていた。英雄肌なジャンヌは止めてくるかもしれないと思ったんだが…
いや、英雄だからか。だからこそその汚い部分を知っている。
「アサシン、ジャック・ザ・リッパー」
「…!」
彼女は顔を上げた。その瞳はさっきと変わらない。
安楽を求める子供の瞳。
親を求める子供の瞳。
大人を憎む子供の瞳。
色々混ざって、グチャグチャで、その
殺すべきだ。殺さなければいけない瞳だ。
震えが止まらない。手汗がにじり出る。
それでも差し出した手を引っ込めない。
「俺が探してやる。お前の拠り所を。だから…」
俺は嘘をついた。
俺は殺すべしと今も思っていない。
「俺とこい」
この幼い殺人鬼を…報われなかった子供を…
「…うん」
殺すことはできない。そう思っている。
〜コーナーは死んだ。もういない〜
くず「いや、生きてるから、バリバリのシリアスで疲れてるだけだから!」
というわけで中止です。
ジャック救済したかった(Apocrypha見つつ)
この小説でやりたかったことその1を見事に果たしましたぜ。
ちなみその間にぐだ男くんはナーサリーことアリス=チャンと楽しいお茶会(物理)してます。
アンデルセンせんせー。メロン峠ってなんですか?(純粋な瞳)
感想指摘待ってます。