シャドウサーヴァントから始まる人理救済   作:ドリーム

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タマモはエロい

キャットはエロい

アサシン(おそらくタマモヴィッチ)はエロい


結論、タマモナインは全員エロい



なんて格好だ!ポロリ待った無しだゼェ…ところでケモ耳はお好き?

お粥 うまい やったぜ

 

「えーと…お粥うまかったでーす…どうもサンキューネ、チェケラー」

「そんなポップ風にお礼言われてもあまり嬉しくありませんね…まあそのくらい元気があるということでよしとしましょう」

 

そう言いつつ俺が食べ終え、置いといたお椀を持って和風美人は出て行った。

まあ当然しばらくひとりの時間がやってくる。なので現状を把握しようと俺の頭はフル回転し、その考えを一つ一つ並べていく。

 

 

俺はあのホムンクルスの集団リンチからなんとか逃げ出し、気を失ってるところをさっきの和風美人に助けられて、この民家にいる。

 

…うん。俺って運がいいのか悪いのか…

集団リンチを受けて、毒霧(ミストさん)吸って、和風美人の手作りお粥をありつけてる…

 

「ていうかここロンドンだよな…なんで米があるんだ?」

「それはこの私の私物です♪」

「アイエエエエエ!!?美人!美人なんで!?」

「そ、そんなストレートに言われると照れますが…」

「アッハイさーせん」

 

そんなわけ(?)で俺は布団から這い出て、カルデア制服を羽織り、彼女に礼を言おうと前に立ち、その姿を目に入れるが…

 

「…その服は自前ですか?」

「みこ?ええその通りですよ。これは私が生前から使っている超ヤバイ、超セクシー、超パネェ礼装…の一つです♪」

「つまり似たようなのが後いくつもあるのか…」

 

彼女を見て、思ったこと。この魔改造眼鏡越しだからこそ彼女が羽織っている着物の凄さを理解できる。構造云々はともかく、彼女の羽織る青い礼装は間違えようのない一級品。

面積の割には防御面にも優れてるし、以前所長が言っていた、カルデアデータベースを調べたとき見た術。それは東洋の呪術で、この礼装はその呪術向きにあしらわれていた。

できることなら調べてみたい。これから先、呪術を使うかもしれない存在が現れないとも限らないからだ。

 

あいつ(ぐだ男)の助けになるかもしれないし…ただ…

 

 

 

 

…ただ一つ…何か言っていいのなら…

 

 

 

「…ほぼ全裸じゃねえかッッッッ!!!!」

「ちょ!そんな私が露出狂みたいな言い方やめてくれません!?これ、私結構気に入ってるんですが!?」

「気にいる、気に入らないの問題じゃないよ!いつの時代だか知らないけど、礼装の能力は十分素晴らしいぜ?…だけどその異様に短い足の丈なに!?しかもその無駄に強調した胸元に肩!脇!そしてなんでニーソ!?マジでいつの時代だよなんでニーソあるんだよ!?」

「お、およよ…そこまでズバズバ言わなくたっていいじゃありませんか…

この礼装初めて着たのまだ私がこのくらいロリっ子だったころだったんですよ?成長したらこうなるに決まってるじゃありませんか!」

「服を変えろよ!?」

「変える服がなかったんですよ!」

 

話は平行線のまま進み、全く決着がつかない。はいそこ、脱線してるくせの何言ってんだこいつとか言わない。

 

しょうがない。これはオルレアン以来だが、やるしかないようだ。

 

「ふう…わかったよ美人さん」

「みこ?やっとわかってくれましたか。そうですこの礼装は私のアイデンティティで、たとえ誰であろうとこの服を変えることは…まあまだ見ぬご主人様のためなら致し方ありませんg「脱げ」…み、みこーん?」

「脱げ」

「え?ちょマジ?ま、待ってください!私には心に決めたご主人様が…」

「脱げ」

「お、お願いします!ご主人様の前でしか肌を晒さなさいとこのタマモすでに決めて…」

「もうほとんど露出してるからいいじゃん。脱がねえと薄い本の題材にしてパイケットで販売するぞオラァァァァァァ!!!!」

「い、い、イヤアアアアアアアアァァァァァァァァァァァァァ……」

 

この後めちゃくちゃ着替えさせた。

 

 

 

ー《F/GO》ー

 

 

俺と彼女は向かい合いの椅子に座り、改めて自己紹介を行おうとする。

 

まあ目の前の彼女はダボい芋ジャー着込んだ初々しい人だけどな。

 

「うう…もう玉藻、お嫁に行けません…」

「でえじょうぶだ。俺くらいのレベルになると目を瞑ってでも着替えさせられる…クックック…」

「一体何を積み重ねてそこに立ってるんです!?」

「俺の青春はホモとトルネコとキチガイがそばにいた」

「ロクなもんがいねーです!?」

「いやあ…惜しい奴らを亡くしたよ」

「しかも亡き者にしてらっしゃる!?」

「冗談です。切り落としただけだよ」

「ゑ?何を?」

 

まあそんなどうだっていいんだ。重要なことじゃない。今は彼女と自己紹介をし合うチャンスだ。

…いかんな、どうしてもアトリーム語で話してしまう…

まあ(ミ◯トさん)に毒されることなんてよくあることさ。青春時代にだってこんな経験あったしね。

 

「えーと…色々あったけど…オホン。ドーモ、和風美人=サン。カルデアから来マシタ。人類最後のマスターやらせてもらってる多田野 アラキ=デス」

「え、えっとー…ど、どーもアラキ=サン?新婚旅行下見に来マシタ。キャスター、玉藻の前=デス」

 

…いまこの人なんつった?

 

「あー…申し訳ない。ワンモアプリーズ?」

「さっきから言葉がブレブレですね…キャスター、玉藻の前と申します」

「…おっふ…」

 

ふう…ここ最近叫んでばっかだけど言わせてもらうわ…

…とんでもねえビックネーム来たァァァァァァァァァァァァッッッッ!!!!!!

玉藻!!玉藻の前!あの有名な九尾の大妖怪!!

日本の何人もの男たちを堕としたという女性…なるほど、たしかに脱がす時はなかなかのナイスボディでした(眼福)

 

「なんか視線がいやらしいですねぇ…ジロジロ見ないでくれます?」

「アッハイサーセン。ちょっと霧に毒されてしまって…」

 

『こんなに俺に対しての当たりが強いだなんて知らなかった。こんなんじゃ俺…もっと霧を出しちまうy『解体するよ♪』解体されることくらい、よくあるさ。俺にだって今そういう経験してるしn《ズバッッ》』

 

でもそれ、根本的には解決してないよな?

おっと毒が回って…ん?

 

「「誰だ今の」」

 

今まさにキャスターと俺の心は合致した。

 

 

 

ー《F/GO》ー

 

 

 

俺はキャスターとともに外に出ていた。え?霧に当てられないのかって?大丈夫。なんでか知らないけどあの人(ミ◯トさん)は出てこない気がするし、大丈夫さ。

まあ真面目な話すると、

 

「しかしほんとうにその場で作っちゃうんですねぇ。玉藻、感心しました♪」

「まあこのくらいできないと師匠(メディア)に笑われてしまうからな…」

 

俺が先程カルデア礼装のベルトや、メドゥーサフードに付け加えた機能。この霧に対する対処機能。データベースのバックアップを盗んで置いてよかったぜ…対処法は見事にあったぜ。

 

『いまやばいこと告白しなかった?』

「所長うっさいです」

『理不尽!!』

「仲がいいですね」

「まあ俺と所長は魂で繋がったソウルフレンド(生贄と主人の関係)なので」

『ちょっと待って!明らかに言ってることと違う意味でしょ!?』

「所長うっさい」

『理不尽過ぎルゥ!!』

「…ほんとうに仲いいですねぇ…」

 

なんてこと言い合いつつ、歩くと、前方から敵性反応。

 

「ん?敵だな。どうするキャスター?ここには下見で来ただけだし、俺たちを助ける義理はないだろ?」

『ちょっ、アンタ何言ってんの!?』

「ここまで助けてもらったんだ。もうここから俺たちの仕事でしょ所長?」

 

今まで出会ったサーヴァントには、曲がりなりにも特異点修復への意思があった。

しかしキャスターは違う。

俺たちのオーダーに本来の目的がある彼女を付き合わせる道理はない。

 

「…へんな人ですね〜あなたは」

 

しかし彼女は「やれやれ」と頭と尻尾を横に振ると、いきなりその両手を俺の頰に当ててこちらに俺の顔を向けて来た。

うわスッゲェやわらけぇ(童貞並感)

 

「ここまできたら乗りかかった船です。私もお手伝いしましょう。一時的にですが、あなたのサーヴァントとして…ね?」

「観光はいいのか?」

「いくらミステリアスなミストシティでも、さすがにこの霧はやりすぎです!これじゃあ観光にもなりません。なのでここはこのタマモにみこーん!とお任せ下さい!」

 

彼女はそう言い、腰を低く構え、指先に数枚の札を取り出す。

そして霧から現れる数体のホムンクルス。

すると突然キャスターの側に現れる神々しさを持つ鏡。おそらくあれが彼女の宝具だろう。

 

「さあ!いっきますね〜!!」

「ジャージじゃなきゃ決まってたんだろうなー」

「あなたが着せたんじゃねーですか!!」

 

 

 

 

 

ー《F/GO》ー

 

 

 

うって変わってここはカルデア組。

 

「なんかまた僕の出番が少ない気がする…!!もっと暴れないとねモーさん!!」

「モーさん言うな!!」

「先輩がモードレットさんの一撃を受けて飛んでいきました!!」

「…モードレット卿?」

「ああ?なんだyちーちーうーえぇぇぇ!!!」

「そこに直れモードレット卿!我がマスターを手にかけた罪は重いぞ!!」

「落ち着けセイバー!マスターなら無事だ!見ろ!壁に激突したかと思ったらついでにホムンクルスを撃退してしっかり素材を剥ぎ取っている!モードレット卿も剣ではなく拳だったから傷はないはずだ!!」

「し、しかしアーチャー…」

「おい弓兵。なに父上にしがみついてんだァァァァァァ!!!!!」

「なんでさァァァァァァ!!!!?」

「…もう…疲れたわ…ドクター?変わってちょうだい」

『すまないキャスターメディア。僕には君に変わる力はないよ…ああこんな時くず男くんがいれば…だめだもっとカオスになる』

「そういえばあいつ(白聖女)は?こういう時真っ先に狂い始めるでしょうに…」

「そういえばおらんな。どこだ?」

「ジャンヌならくず男を探しに走り回ってるよ。珍しく血相変えてね。ああ見えて責任感じてるのかな?」

「何!?ずるいぞ!余も行こう!!」

「ネロは待機。ジャンヌはルーラー特権があるからいいけどネロは単独行動なんて持ってないでしょ?」

「余の皇帝特権はこういう時に使うべきそうすべき」

「だめだよ」

(…あなたが真っ先に行きたいくせに…馬鹿なマスターね…

 

 

 

 

————頼んだわよ聖女様)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「友よ…どうか無事で…」

 

聖女は一人霧の街を走る(なお道中のホムンクルスは肉塊と化した)

 

 




〜ご主人様ってどんな人?タマモちゃーん〜

タマ「そうですね…それは大変素敵な方です。端麗な顔に儚そうな表情。細い指は私の髪を優しく撫でて…でも時には一直線に突き進み熱い一面も持ち合わせている…そして何より!魂がマジイケメン!!ちょーイケ魂!!ああぁぁ♡ご主人様さまぁぁぁ♡」
くず「だ、そうです」
所長《前確かネロ皇帝も似たようなことを言ってたような…あ(察し》
タマ「よし!こんな薄暗い街さっさと退去して、貴方様の元へ帰ります!!さあ参りましょうアラキさん!!」
くず「アッハイ」

〜終わり〜

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