いやあ、第三特異点は波乱ですね。
……もっと文才あげたいね。
「みんなーー!第三特異点が見つかったよ!早速明日レイシフトしてくれ!」
「だからそういうのはもっと早く言えつってんだろうがッッ!!!破ッッ!!!」
「え!?ちょっ!くず男くん落ちtおっふ…(チ-ン)」
「綺麗な蹴りが入ったね〜大丈夫かいロマン?」
「れ、レオナルド…それ心配する人の顔じゃな…ガク…」
「お(か)しい人を亡くしたね」
「おいバカやめろ」
ロマンによる招集がかかり、俺たちは管制室に集まっていた。
どうやら第三特異点が発見され、明日に向けての会議らしい。
もっと早く言ってくれれば手榴弾もっと作れらのになぁ…
「え?鉄砲隊の知識を元に作った炸裂弾?」
「そんな暴発しそうなもん誰が作るか」
とにかく、俺たちは明日に向けての準備に入った(ロマンはしばらくトイレに篭った。ダレノセイダロウネフシギダネ)
ー《F/GO》ー
俺は自分のマイルームに戻り、前回同様、準備に勤しむ。
そんな俺に所長は暇だったのか話しかけてきた。
『で、今回は何を持ってくのよ』
「どうやら次は海らしいっすからね。もしかしたら伝説的海賊とかいるかもしれないし、黒胡椒でも持って行きますか」
『その作戦には賛成だけど…なんであんたそんなの持ってんの?』
「備蓄がある男はモテるんですよ(血涙)」
『アッハイ』
なんてこと話してると、後ろの廊下の方から熱気が…
『ますたぁ!今回は海と聞きました!なので私を!海でらんでぶぅでぇとしましょう!ますたぁ!!』
『アツイアツイアツイ!!!!!!!きよひー落ち着いて!特異点に行くのは遊びじゃないから!そしてアツゥイ!!なんでかさっきより熱く…ぎゃああああああああ後ろにも清姫ェェェエェェェェ!!!!!!?!?!?!!!』
『『『『『ますたぁ!ぜひ私と一緒に!!』』』』』
うん、俺の聞き耳技能は低いからな。ファンブって聞こえなかったんだそうに違いない。
だから俺は親友の命の灯火なんて聞こえないし感じなかった。うん。
『ねえ…なんかすごい叫びが…』
「気のせいです」
『え?でも…』
「あははは〜嫌だなぁ〜所長。それは緊張からくるあれですよ」
『アッハイ』
二度目のアッハイいただきました。
さぁ〜て、怖いとかじゃないけど十分くらいぼーっとしてから食堂に行こうそうしよう。
『あああああああああああああああああああああああああああああ——————』
ほんとなんも聞こえねえなぁ(真顔)
ー《F/GO》ー
また夢を見ている。
———誰のせいだったか、同じ視点だったはずの家族を、いつの間にか私は見下ろしていた。
———それでも彼女らは私を罵りながらも私を家族として扱ってくれた。
———でもやがて体に眠る獣の欲望が、自分の理性を蝕む。
-食べたい。
—食べたい。
——食べたい。
———食べたい。
————そして私は喰らった。
————かけがえのないナニカを…
眼が…アツイ…痛い…
世界が歪む———
ー《F/GO》ー
「…また変な夢見たな…予知夢じゃない…別の…」
右目が痛い。
眼球が熱く、まるで熱した湯を直接流し込まれたような熱さだ。
汗が滴る。シーツはぐっしょになっていた。普通の汗の量じゃない。
一息大きなため息を吐き、食堂の水を貰いに行く。
〜食堂〜
薄暗い廊下を歩き、やがてキッチンにのみ電気がついた食堂にたどり着く。
そこには一人カチャカチャ忙しく作業をしているエミヤ先輩がいた。
「ん?くず男か。どうした?」
「ああ先輩…朝食の支度っすか?オカンが板についてきましたね…」
「ふ…その顔ではいつもの皮肉も効かないぞ…座りたまえ。茶を出そう」
よほど顔色が悪かったのか、逆にこちらが笑われた。
むぅ…味気ない…
「さあ、ゆっくり飲みたまえ」
「(ズズズズズズッッッッ!!!)」
「ゆっくり飲めと言っただろう!!?」
「プハァ…おかわりもらえますか?」
「…変わらないな君は…」
そう言いながら素早く出てくるもう一杯。
…うん。明らかに以前より美味くなってる。どこまで上達するんだ。このバトラー。
「…で、どうした?基本怖いもの知らずの君がそこまでになるなんて」
「そんなこと言わんでください…俺だって怖いものはあります…夢見たんすけどね…自分のせいで家族を失うっていう…なんでか知らない家族のはずなのにどこかで見たかのような…どんどん変わっていく自分の有り様が…はは…やっぱダメだ怖いわ」
この年になって自分で見た夢で怖がるなんて…うん。恥ずいわ。
「じゃあ明日もあるんで寝ますわ…ありがとうございます先輩」
「ああ。しっかり休むといい…無理はしないことだ」
俺はお礼を言いつつ立ち上がり、マイルームへ歩いていく。
「うふふおかしな夢を見たみたいね」
「アイエエエエエ!!?お姉さん?お姉さんナンデ!?」
「誰もあなたのお姉さんにはならないわよ」
帰ろうとした瞬間、アサシンらしからぬくせにアサシンみたいにヌッと現れたステンノ様に動揺する。
「それはいつかあなたの人生に関わる内容よ。よく覚えておきなさい」
妖しげな笑みを浮かべながらクルッと一回転し、そのまま暗い廊下を歩いていくステンノ様。
「え?ちょそれってどういう…ステンノ様!?ちょっと…!」
「そうね。じゃあ
そう言い、今度は完全に居なくなってしまった。
普段は使わない気配遮断を使うなんて…しかもなんか機嫌よかったな…
「
ー《F/GO》ー
「ディフフフフ!!黒ひげ海賊団!登場でござる!!」
「うわぁ…有名な海賊があれって…あれって…ネズミーランドが泣くぜおい」
「あいつマシュをなんて目で見て…ククククク…」
「ぐだ男、ステイ」
「えうりゅあれ…まもる!!」
「なにこの可愛いイケメン…俺もうやってられんわ…ところで妹さん貰っても…」
「ダメよ」
「あ、くず男が死んだ」
「せ、先輩、眼が死んでます…」
「◾️◾️◾️◾️◾️◾️◾️ッッッッ!!!」
「ヘラクレスは最強なんだ!」
「なら私はイアソン様の最妻です♡」
「ごふっ(血反吐)」
「実はあいついい奴なんじゃね?」
「言うなぐだ男。あと黒ひげの件からお前口調おかしいぞ」
「うるせえな」
「やめて心臓に悪いからお前の悪態」
「そこまで言う!?」
「彼女こそ僕のアビジャクさ…」
「私はアタランテだ。酒も飲んでないくせに酔ってる男」
「なんかこいつ見てると『戦犯!戦犯だ!!』ていう電波が聞こえてきたんで殺りますね」
「おいバカやめろ」
「先輩ごめんなさい!えい!!」
「うッッッッ(突然の死)」
「最☆強☆イアソン…爆・誕!!!!」
「どう見ても魔神柱じゃないですかーヤダー」
ー《F/GO》ー
今度は予知夢だった。
「……3回目はないだろ」
「ソウダネ」
「テメエは俺を怒らせた」
天井から出てきたいつもの
〜教えてくず男先生のコーナー〜
くず「オイオイオイなんか予知夢から見たくない女神様が見えただろ?」
ぐだ「僕は見たくない汚い髭が見えた」
マシュ「悪寒を感じます」
ステ「うふふ…」
ロマ「………」
くず「ロマン?どうかした?」
ロマ「…いや、なんでも」
ダ・ヴィ「見たくない物を見たんだってさ。いやあ第三特異点は波乱だねえ…」
〜終わり〜