シャドウサーヴァントから始まる人理救済   作:ドリーム

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あのー…バトラーのサーヴァントですよね

「骸骨死にさらせェェェェッ!」

「そのいい感じに赤い骨よこせェェェェッ!」

『マスターの存在って…なんだっけ?』

 

フハハやっぱりこの世は地獄だぜ!

 

「やるじゃねえか坊主ども!俺も混ぜろ!」

 

お!兄貴もやる気だぁッ!114514!

 

 

 

 

 

 

 

 

「アーサー王?」

「ああ。かの最強の聖剣使いだ。そいつが聖杯を守っている」

「勝ち目なくない?」

「ランサーお姉さんはそのアーサー王と戦ったことある?」

「…一度だけですが…」

「どうだった?」

 

するとランサーは苦い顔をする。あ、地雷だったなこれ。

 

「まあはっきり言って聖杯からの恩恵を受けた聖剣使いだ。ポンポン聖剣打たれちゃ勝ち目がねえ。だが嬢ちゃんの宝具があれば別だ」

「マシュの宝具?」

 

キャスターはマシュちゃんの宝具を指差す。というかこれなんだ?盾?

いやでも俺が知ってる盾は振り回して敵にぶつけるもんじゃねえな。

 

「いや違うよくず男。勝負で剣だけふるうのは愚かな行為だ。勝つためだったら盾だろうが、石ころだろうが犬の◯◯だろうが使うべきだよ」

「おう、ナチュラルに心の声をキャッチするなぐだ男」

(私も先輩と心で会話したいです…)

 

「まあ多分嬢ちゃんの宝具は守るもんだ。これを使えば勝機は必ずできる」

「そいつはいいや。頑張れマシュ」

「応援するぞマシュちゃん」

「え、その…言いづらいですが実は…」

 

 

 

 

 

 

 

マシュちゃんはなんと宝具の真名がわからないらしい。まあマシュちゃんは悪くない。だいたいロマンのせいだ。

 

『あれ?なぜか僕に被害がきた気が…』

「気のせいじゃないっすかね」

 

そんなわけで

 

「えー、マシュちゃんの宝具の命名会議を始めようと思います」

「僕はATフィールドを提案するよ」

「いやそれはちょっと科学よりだろ」

「じゃあマシュマロン」

「審議拒否」

「ちぇー」

「すみません…あれほっといていいんですか?」

 

 

 

 

 

ランサーお姉さんが指差した方向をみると

 

「ちょっとあなたたち手伝いなさいよぉぉぉぉぉッ!」

 

所長がスケルトンの集団に追いかけ回されていた。

 

キャスターの兄貴が所長に魔物寄せの魔術使って、マシュちゃんに所長を守らせ鍛えようとしているらしい。

 

まあ大丈夫だろう。

 

「大丈夫だよランサーお姉さん。ここにいるぐだ男は残像だし」

「何それ怖い」

 

本体はあっちでマシュちゃんと一緒に骨狩りしてるし。

 

「何者なんですか彼は」

「人間の形した何かだよ」

(お前も思考は人間じゃないだろいい加減にしろ)

 

こいつ直接脳内にッ!

 

「キャァぁぁぁぁぁぁッ!もうやだ助けてレフーーーーーーーーーッ!!!」

 

うるさいな所長。

 

カチャカチャ

 

「ん?なんd……?」

 

 

 

音につられ振り向くとそこには剣を振りかぶった骸骨が

 

「…オワタ」

 

グッバイぐだ男!束の間の人理救済…楽しかったぜッ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガキンッ!!!

 

「お?」

「油断しすぎです」

 

骸骨の剣はランサーの槍に弾かれ吹っ飛んで行った。骸骨は怖気付いたのか逃げようとするが、

 

グシャ

 

時すでに遅し、槍は頭蓋骨を貫き、骸骨は力が抜けたように倒れた。

 

「…勘違いしないで欲しいので言いますが、一応契約なので守りました」

「ランサー姉さんッ!」

「ちょ、抱きついて来ないでくださいッ!」

 

これは惚れる。あイタイ殴らないでお願いします!

 

 

 

 

 

 

 

 

「へー『ロード・カルデアス』かー。所長それなりにネーミングセンスあったんすね(笑)」

「それなりにって何よッ!というかかっこ笑いをつけるなッ!」

「いじりがいありすぎワロタ」

「だって所長だもの」

「あなた達ねぇぇぇ…!!」

 

さっきから飛んでくるガンドをひたすら避けつつこの移動にも飽きてきたこの頃。

キャスター兄貴の修行の賜物か、マシュちゃんは宝具の展開が可能になった。

真名がわかんなくても展開できるんもんなんだな。

 

「さて、もう直ぐ騎士王のところに着くが、その前に現状確認しとくか。セイバーはさっきも言った通り『約束された勝利の剣(エクスカリバー)』のアーサー王。これから行く聖杯のところにいる。アーチャーはそこまでの道のりにいる。門番みたいな感じだな。で、ランサーはここにいる。キャスターは俺。ライダーは俺が倒した。あとはバーサーカーとアサシンなんだが…まあバーサーカーはこっちが何もしなきゃ大丈夫だ。だがアサシンがわからねえ。お前ら知ってるか?」

 

アサシン?暗殺のサーヴァントか。確かに後ろから急に現れて首スパーンされたら…もうだめだぁ…おしまいだぁ…

 

「知ってる?マシュ」

「え?アサシンのサーヴァントなら先輩がくず男さんに会う前に、投げつけられたナイフを掴んで投げ返して撃破したと記憶してますが」

「んー…あーなんか骸骨マスクのマッチョマンを倒した気がするな」

 

おっと、どうやらアサシン=サンはすでに我らが人類最強に瞬☆殺されてたようだ。

というか倒し方が、中学2年の時にコンビニ強盗の撃退と同じ方法じゃないか。

確か…

 

 

 

 

 

〜回想〜

 

あれは確か夏休みに二人で宿題を終わらせるために徹夜しようと夜食を買いに行った時だ。

買いに行ったコンビニになんと強盗が来たんだが…

 

コンビニ強盗「こいよ中坊!スナック菓子なんか捨ててかかってこい!」

ぐだ男「野郎!覚悟しやがれ!」

コンビニ強盗「はッ!てめえなんか怖くねえ!くらえ!ナイフはさすもんじゃねえ!投げるもnぎゃぁぁぁぁぁぁッ!!!!」

ぐだ男「ナイフは投げられたら投げ返すもの」

くず男「ワケガワカラナイヨ」

 

コ◯ンドー映画に出て来そうな強盗は、コ◯ンドー映画に出てくるやつより明らかに強いぐだ男にワン☆キルされた…

 

〜回想終了〜

 

 

…………………………まあいい思い出だな。うん

 

 

 

 

 

 

 

「え?あれって幻覚じゃなかったの?いやあああああ!どうしてこんなよくわかんないのが人類なのッ!!?レフぅぅぅぅ…うう…ぐず…」

 

「にしてもよ、ぐだ男。所長は薬でもキメてるのか?」

「違うよ。きっと叫ぶ病気なんだよHAHAHA」

(原因が自分たちだとなぜ気がつかないのでしょう)

「?どうかしたランサー姉さん?」

「…なんでもないです」

 

 

 

 

 

 

〜大空洞前〜

 

「ここが入り口か…」

「ああ、そして…見ろ、信奉者のお出ましだ」

「?」

 

信奉者?などと疑問に思っていると、空洞の入り口から誰かが出て来た。サーヴァントだ。

 

あれ?あの顔どこかで…

 

 

「ねえねえくず男。僕あのサーヴァントどっかで見た気がするんだけど」

「奇遇だな。俺もどこかで…なんか三股してそうな顔してんな」

「あ、わかるわかる」

「三股とはどういう意味ですか?」

「あ、ランサー姉さん」

 

ぐだ男と話していると、なぜか三股という言葉にランサー姉さんが反応した。

 

「いやあのサーヴァント…なんか三股してそうだなって思ってさ」

「…あながち間違ってないですね(小声)」

「え?今なんて言った?」

「いえ、何も」

 

さてどこで見たっけな…

するとぐだ男が何か思いついたような表情をした。

 

「そうだ!聞いてみよう!」

「ゑ?」

「それはいい考えだな!さすがぐだ男!」

「ゑ?ちょっ…」

 

気になるなら聞いてみようだ。これ社会の常識ナ。

 

 

 

 

 

 

 

 

「すみませーーーーん!三股してましたかーーーーーーー!?」

「ブッ…」

「なんでさッ!」

 

キャスター兄貴は吹き出し、あっちのサーヴァント(おそらくアーチャー)はひょんな声をあげた。

 

「なんでさ?…どっかで聞いたような…あ(察し」

「確かにどこかで…あ(確信)」

 

俺たちはアーチャーの正体、真名を確信し、二人で目を合わせ、息を合わせて

 

 

 

 

 

 

「「バトラー(執事)のサーヴァントですか?」」

「違うッ!!!」

(やれやれ…彼らに会った事があるんですね…◾︎◾︎◾︎…)

 

 

 

 

 

 

 

「はあ…まあいい。悪いが君たちをこの先へ行かせるわけには…え?…いや。違う。誤解だセイバー!待ちたま……………………なんでさ…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜マシュ視点〜

 

これはどういう事でしょうか…

 

「なんか。ここまで来たら普通あそこで戦うのが常識ですよねバトラーさん」

「アーチャーだ」

「ツインテールの人は元気ですか?バトラーさん」

「アーチャーだ」

「三股とかやめて春に咲く花の名前のルートいきませんか?バトラー」

「アーチャーだ!というかランサー!君がなぜここにいるんだ!」

「そんなことよりお花見ルートを「しつこいぞ!あと私は三股なんてしていない」…本当でしょうか…」

 

バトr…アーチャーのサーヴァントと対峙したあの時、三股呼ばわりされた瞬間、アーチャーにセイバー…アーサー王から念波が飛んで来たらしく、「全員連れてこちらに来い」とのこと。でもどう見てもアーチャーの顔はまるでダヴィンチちゃんが言ってた「浮気がバレた男の顔」というものでした。

 

「「「というか、セイバーからの念波絶対浮気バレ宣告ですよねバトラー=サン」」」

「…もうなんとでも言ってくれ」

「なんか…老けたなお前」

「ふふ…まさか君を相手してる方が楽だと感じる時が来るとはな…キャスター」

 

さっきから先輩とくず男さんとランサーさんがすごい息が合ってます。

 

「うえぇぇぇぇん…グス…」

 

あ、所長。まだ治ってなかったんですね。よしよし…怖くないですよー

 

 

 

 

 

 

 

 





アチャ男「なぜこんなことに」
くず男「そんなことよりまた飯作るの教えてくださいよ」
ぐだ男「そうですよ。あなたのご飯すっごいうまいですし」
アチャ男「ふっ…そうか君たちはあの時の…私は厳しいぞ。

ーーーーーーついてこれr『早く来い(セイバー)』…」
ぐだ&くず「「…三股なんてするから」」
アチャ男「違う!私は三股などしていない!」
ランサー「嘘ですね」
アチャ男「!!?」

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