プリキュアを憎む者   作:匠 良心

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モブサイコ100のネタを使った話です。


4話 笑わない理由と怒り

「ポンポー様!!」

 

「ポンポー様ぁああ!!」

 

「ポンポー様!!」

 

ポンポー「皆さん、幸せですかー!!はははははははははははは」

 

「はははは。」

 

「わはははははははは!!」

 

「あーはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっ!!」

 

 

こいつら、まるで洗脳してるかのように笑っている。見ただけでも気味悪い 

 

ポンポー「はははは 温まってきたかなー? じゃあみなさん、そろそろ幸福のお面をはずしましょう ふふふふ」

 

お面を外したその素顔はお多福のお面に似た顔であった。そして、信者?の人たちも素顔をさらけ出した時皆笑顔だった。不気味だ。

 

主「・・・・・・・・・・」

 

 

「わはははははははは」

 

「はははははははははははは」

 

「はははははははははははは」

 

 

ポンポー「ストップ!」

 

ピタッ・・・

 

教祖が一言言ったとき、信者達は笑いをやめた。

 

 

 

 

ポンポー「今日ここに、二人の新たな仲間が加わる事になりました!拍手!」

 

星奈「は?」

 

主「え?」

 

パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ

 

いきなり何いってんのコイツは?私はあの狸のお面を着けた女に案内されてきたのよ!誰もあんたの信者になろうだなんて冗談じゃないわ!

 

ポンポー「幸せの種を植えるためには土壌を開拓しなければなりません。人々の心は皆塞ぎきっている これでは幸せの芽が出ません。さあ、この二人に導かれし不幸な少女達"顔を見て分かるでしょう 」

 

ポンポー「見るからに不幸!」

 

ポンポー「原因は笑顔がない。」

 

ポンポー「笑いなさい。苦しくても笑っていれば、心が豊かになるでしょう 豊かな心は幸せの肥料であり、栄養。いつでも笑顔でいれば幸せになれるということ、絵本の狸のお腹がふっくらと膨らむようにそれが我等"狸集会"の教えです。逆に・・・・・笑わなければ不幸な人生が続く・・・死ぬまでね。」

 

星奈「・・・・・・・・・」

 

主「・・・すこし質問いいですか?」

 

ポンポー「はい、何なりと」

 

主「狸集会 一週間に設立? たった一週間でこんな人数の盲信者を囲ったっていうの? 信じられないわね!怪しいわ。」

 

ポンポー「おやおや・・・君は、信者が連れて来た訳じゃなさそうですね。」

 

主「七色ヶ丘中学新聞部の2年の空野主です。あなた達の悪い噂を検証した記事を学校新聞部に載せるため・・・・取材をさせてもらいます!」

 

ポンポー「悪い噂?」

 

主「集団催眠による洗脳や強迫観念の植え付けよ。実際、この空気は異常だわ」

 

ポンポー(怪しいと思う集団に一人で乗り込み、物怖じせずにハキハキと喋る度胸、素晴らしい。これで中学の新聞部とは驚きだな・・・有望だ)

 

 

ポンポー「よろしい。では一つ証明しよう。私がインチキでは無いということを・・・」

 

教祖は周りを真っ暗にしその時、ステージの上から巨大なスクリーンが出現し、映像が映し出された。

 

ポンポー「この方は公園で一人ベンチで座っていたのです。理由は会社の不安、家族の苦労という苦しい日常に耐えきれなかったのです。だが、私は彼に救いの手を差しのべたのです。かつてイエス キリストが飢えや病気に苦しんだ人々に手を差し伸べたようにね。その証拠に・・・来なさい」

 

ステージの上に上がってきたのは、スクリーンの映像に映った男性であった。その男性はスクリーンに映った弱々しい性格ではなく顔が幸せに溢れた顔であった。

 

男性「私はかつて苦しみに縛られて来ましたけど、今は私は心が解放され、家族や会社から解放され、今やりっぱな信者に転職しました。」

 

ポンポー「どうですか?お嬢さん?これでもまだインチキであると?」

 

主(家族や会社から解放って・・・まさか全部手放したってこと!じゃあ、ここにいる人たちは皆、現実逃避した人たちの集まり?)

 

空野主は周囲の信者達を見て思わず、ぞっとした。

 

主「・・・この取材、私の手に余ると判断したので、ここで一度失礼します。」

 

空野主はここは一旦退いて洗い直したほうがいいと判断し退散しようとしたが・・・

 

 

ポンポー「駄目です あなたは本来物事を放置する傍観者であったにも関わらず、悪戯に狸集会に踏み込み我々の幸福に疑問を呈した!!!そのまま帰られては後腐れができます!!!・・・なので帰しませんよ 笑うまで。」

 

主「いいえ笑いません!こんな気味の悪い所で笑うなんて死んでも嫌です!」

 

 

信者「なら仮面をつけましょう ポンポー様の力で矯正されます。」

 

カポッ

 

主「ちょっと! なにすん・・・・の・・・よ」

 

仮面を強制的につけられた主は何故か頭の中で考えていることがどうでもよくなったという意識が溢れていた。

 

主「何これ?・・・・なんか・・・・頭の中が・・・・どんどんどうでもよく・・・・・・」

 

 

ポンポー「もういいでしょう はずしてあげなさい」

 

信者は主の仮面を取ったとき、その顔は幸せそうな笑顔だった。

 

ポンポー「おおっ、最高の笑顔ではありませんか!あなたには幸福になる素質がそんなにもあったという事です!」

 

信者「おめでとう」

 

信者「印象変わったよ。」

 

信者「可愛くなった!」

 

信者「眩しい笑顔だ。」

 

信者「輝いて見えるわ。」

 

信者「これからはいい記事が書けるんじゃないかな?」

 

 

主「誰か・・・・・・・・・・・・・・助けて・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バチッ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ポンポー「ん?」

 

 

 

星奈「へぇ この仮面の中にはこんな仕掛けがあったとはね」

 

私は狸の仮面の裏の中から小さなピエロのシールを取り出した。どうやらこれを使って信者達を集めたらしいわね。

 

 

ポンポー(笑っていない!?・・・しかも幸福の源であるバッドステッカーが取り出されている!?)

 

ポンポー「待ちなさいそこのお嬢さん そんな浮かない顔で生きていくつもりですか?ここの皆と幸福になることで薔薇色の気分になれるのですよ!」

 

あわてながら私に説得しているが

 

ポンポー「笑わない人は人生を損している。これを機に変わってみては!」

 

 

星奈「・・・・もう私は嫌っていうくらい損しているのよ」

 

あいつらのせいで・・・・・

 

 

 

 

 

 

ポンポー(くそったれが こんな無愛想なガキに俺様の計画を台無しにしてたまるか!狸集会は俺様がバットエンド王国幹部になるための出発点なのだ。こんな糞餓鬼に躓いてる場合ではない・・・!!)

 

 

ポンポー「くっくっく ならゲームでもしていかないかい?有名なお笑い芸人のネタを笑ったら負けの単純なゲームを・・・」

 

 

 

ポンポーはパンパンと手拍子し、ステージの上から三人の男性がステージの上から上がってきた。

 

ポンポー「ウチの幹部三人とこのスクリーンに映し出される芸人のネタを見て笑って牛乳を吹き出した方が負け、そして君を帰してあげよう どうだい?」

 

空野主(駄目よ!これは罠よ!逃げて黒井さん)

 

星奈「それならシンプルでいいわね」

 

 

空野主(なんで受けてたつのよ!)

 

 

ポンポー「それじゃ・・レディー・・ゴー!」

 

私は牛乳を口に含み、スクリーンに映し出された芸人のネタが出た。

 

「ナチュラルパワーは野生の力 キュアゴリラ!」

 

ブッ

 

幹部一人 アウト!

 

二回戦

 

「それはな俺の顔がデカイからや!」

 

ブッ!

 

幹部二人目 アウト

 

ポンポー(なんでだよ)

 

幹部「ふん 幹部なのに情けないな。私の耐久力で彼女を笑顔にさせてやろうじゃないか」

 

三回戦

 

「鬼瓦!」

 

ハブッ

 

幹部三人目 アウト

 

それは当然であるこの幹部三人組は皆こいつに幸福というインチキな言葉で操られたいわば人形。しかもこんなバカがつくほどの勝負で私に勝負を挑むというのは彼らにとって自爆以外なんでもない。

 

星奈「では お先に失礼します。」

 

私はすかさずここを後にしようとしたが、

 

ポンポー「待て! 次は私が相手だ」

 

星奈「は?」

 

「ポンポー様!?直々に」

 

「すごい!笑わない少女相手にポンポー様が本気を出すぞ!」

 

「ポンポー様!!」

 

星奈「ちょっと待って、これはどういうつもりです。私は三人を勝ち越し帰っていいはずよ」

 

私はポンポーを鋭く睨みながら言った。

 

ポンポー「確かに君は三幹部、全て勝ち越した!・・・だが、最終対決があるのだよ・・そう、私との対決がね・・」

 

わあーッと歓声が鳴り響く。こいつ今、考えたな。

 

ポンポー「私と勝負し勝ったら君は家に帰ることを許そう・・・嘘じゃない」

 

星奈「・・・・・・・これで最後よ」

 

私は仕方なく勝負に挑むことに決めた。

 

ポンポー(勝ちは譲らない 必ず牛乳を吹いてもらうよ)

 

「では・・・レディー・・ゴー!」

 

星奈「!?」

 

瞬間、私の表情筋が躍動した。その牛乳には・・・

 

星奈「ぶわはぁっ!!?」

 

明らかになにかが入っていた。

 

ポンポー「笑ったーーーーーー!!」

 

「笑った」

 

「笑った」

 

「吹いた」

 

「さすがポンポー様!!頑なに笑顔で我慢する少女を笑わせた。」

 

「すごい!また一人救ったー!!」

 

「あはは笑った」

 

「うふふ」

 

「はははは」

 

「おかしー」

 

ポンポー「この勝負・・私の勝ちです。あなたは今日からりっぱな幸福にまみれた信者です おめでとう!」

 

 

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星奈「私は・・・・・」

 

 

 

・・・・お姉ちゃん・・・

 

 

星奈「・・・私は・・」

 

 

 

・・・・お姉ちゃんの笑顔、天使みたい・・・・

 

 

 

 

 

星奈「笑ってなんかいないいいいいいいいいーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!」

 

 

 

ドオオオオオオーーーーーーーーーーーーーーーーン

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドサドサ ドサドサ

 

ポンポー「な!!?」

 

星奈の怒りの衝撃波によって信者達は次々と倒れ気絶していった。

 

ポンポー「な・・な・・・なんだと?」

 

あまりの出来事にポンポーは星奈の中の脅威に恐れを感じた。

 

ポンポー「な・・何者だ!?・・貴様」

 

震えた手で星奈に指を指すポンポー

 

ポンポー「お前・・・まさか・・・噂に聞く伝説の戦士プリキュアなのか?」

 

ピクッ

 

ポンポー「だったら俺様がバットエンド王国幹部になるためには環を乱す異分子はここで帰すわけにはいかねえ」

 

ポンポーの言葉からプリキュアという言葉を聞いたとき星奈の怒りが頂点に達した。

 

星奈「プリキュア・・・・・・・・・・・・・違うわ!私は・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お姉ちゃん・・・・・・・・・・・・・助け・・・・・・て・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《チェンジ! スペシウムソード》

 

 

 

 

 

星奈「プリキュアを憎む者だ!!!」

 

 

 




バトル展開を書こうと思ってましたが、次回に書きます。

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