プリキュアを憎む者   作:匠 良心

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13話で一気に書こうと思っていましたが無理だったので13.5話にして投稿しました。


13.5話 ピラミッドの番人

今私達はポンポーが化けたドラゴンで空中を浮遊している。

 

このふしぎ図書館の外にこんな場所があったとは正直知らなかった。

 

そもそもふしぎ図書館はプリキュア達があの家でお菓子を食べたり、遊んだりする娯楽室であり、ふしぎ図書館の力で世界各国に自由に行き行きできるのだ。とある漫画で言う、○こ○も○アみたいなものである。

 

 

カシャカシャ

 

主「それにしても外見でみるとこんなに大きいのね?」

 

空野主は持ってきたカメラでふしぎ図書館の写真を録っていた。それにしてもふしぎ図書館の中は、読みきれないほどの量の本が下から上まで詰まっている。プリキュアがたくさんの本を読む姿なんて見たこともない。

しかもふしぎ図書館を地上から見た姿は巨大な大木だった。もしかしたらと思ってたけど、まさかここまでとはと心の中で驚いた。

まるでとある世界にあった"全知の木"に似ている。

 

主「それしても黒井さん・・・この・・・狸?・・・どっかで見たことあるんだけど?」

 

ポンポー(ギクッ)

 

そういえば私がポンポーに正体を明かしたとき空野主はあの時、気を失う寸前だったので記憶は曖昧なのだ。

 

星奈「これは私のペットのようなものよ。気にしなくていいわ」

 

ポンポー(ペットかよ!)

 

私は適当な対応で空野主を納得させたが、ポンポーにいたっては不貞腐れていた。

 

秋人「それで黒井、この世界で一体何をやるつもりなんだ?」

 

星奈「私達の目的は只一つ・・・・・プリキュアの書を手に入れること」

 

希美「プリキュアの・・・」

 

主「書?」

 

秋人「なんだよそれ?」

 

3人は私の方にぐいっと詰めより、私は3人を少し離れさせて、説明した。

 

星奈「その本の中身はありとあらゆるプリキュア達の力、そして誕生、そしてその歴史が書かれた貴重な本らしいわ」

 

秋人「プリキュアの・・・歴史・・・」

 

星奈「もしかしたらプリキュアの力を消す何かが記されているはず・・・・・」

 

ビー!ビー!ビー!ビー!

 

星奈「これは!」

 

私のポケットからワールドフォンが激しく鳴り、取り出してみると画面に映し出された画像の地図から私達のいる位置と赤い点が近づきつつあり、それで反応し震えたのだ。強い反応・・・・・プリキュアの書がある場所は近い!

 

 

星奈「ポンポー!そこで降りて」

 

ポンポー「あいよ!」

 

ポンポーは岩山の方に止まり、そのままゆっくりと降りた。

 

ドロン!

 

私達は順番に降り始め、終わった時ポンポーは巨大なドラゴンから元の狸の姿に戻った。

 

星奈「どうやらこの洞窟の中から強い反応があるみたいね?」

 

秋人「じゃあ、とっとと行こうぜ」

 

希美「うん」

 

私達は洞窟の中に進み、その長い道のりを歩き続けた。

 

 

 

 

ザアァァァーー

 

星奈(水の音・・・)

 

私はその音に反応し、急いでその方向に向かった。

 

秋人「おい!黒井」

 

その後ろで急いで追いかける先輩、希美、主、ポンポー

 

 

星奈「ここって・・・」

 

私達が見たのはこの地底の広い空域に周りは湖に覆われた地底湖その中心に光が差された陸地がポツンとそこにあった。

 

 

星奈「ここからは船ね・・・ポンポー!」

 

ポンポー「ほんとは水はトラウマだがやってやるぜ!」

 

ドロン!

 

ポンポーは4人乗り用のボートに変化し、私達はそれに乗って陸地まで向かった。

 

 

 

 

 

 

星奈「着いたわ」

 

私達は陸地にたどり着き、進み始めた。

その時、私達は信じられない光景を目にしてしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

星奈「ここは・・・・・」

 

秋人「古びた・・・」

 

主「街・・・・・」

 

私達がたどり着いた場所はそこはかつて街があったかのような場所であり、どれも石造りでできていて長い年月で苔も生えていた。

 

 

主「すごーい!!こんな所に歴史的遺産があるなんて私なんか感激しちゃうな♪」

 

カシャカシャカシャ

 

空野主はカメラで街の回りを撮りながら言った。

 

秋人「んにしても、ここって一体だれが住んでたんだ?」

 

希美「ねえ 星奈 本当にこの近くにプリキュアの書ってあるのかな?」

 

 

ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!

 

星奈「どうやらあれじゃないかしら?」

 

 

4人「えっ!?」

 

みんなが私が見ている方向を向くとそこに建っていたのは動物と女性の彫刻が彫られた巨大なピラミッドであった。

 

 

4人「えっええっえええええーーーーーー!!!??」

 

 

それを見て驚愕する先輩、希美、空野主、ポンポー

 

 

主「すごーーい!!歴史的大発見だわ!」

 

カシャカシャカシャカシャカシャカシャ

 

希美「あのピラミッド・・・・・図書館で見たマヤのピラミッドに似てる」

 

秋人「あの中に・・・・・プリキュアの・・・書があるのか?」

 

ポンポー「なんにしてもようやくその本がある場所を見つけたんだ!行こうぜ!」

 

ポンポーは調子に乗ってピラミッドに近づこうとその一歩を踏んだとき・・・・・

 

 

?「グルルル・・・・・」

 

 

ポンポー「へ?・・・・・」

 

ポンポーはピラミッドの上をそーっと見ると・・・

 

 

?「グルルル!!」

 

ポンポー「ギャアアア!!」

 

 

 

星奈「え?」

 

秋人「なんだ?」

 

ポンポーが一目散に逃げている中でわたし達が見たのは

 

 

 

?「グルルルルル・・・・・」

 

秋人「あいつ・・・俺たちを狙ってるかもな?」

 

 

星奈「もしかしてこのピラミッドの番人かしら?」

 

 

見た目はライオンに似ているが身体中岩に覆われた巨大な生き物であった。

 

 

?「グルルルルル・・・」

 

ドッドッドッドッドッドッドッ

 

 

秋人「こっちに来るぞ!」

 

ポンポー「お前ら避けろ!」

 

 

全員「うわあああ!!」

 

ドガーーーーーーーンッ

 

もう突進で柱の方に激突した。

 

 

〈チェンジ!ソードメイス!〉

 

星奈「先輩!」

 

秋人「おう!」

 

私は今この状況をどうにか解決策を考えた。今の私の持っている武器では恐らく奴を倒すことは出来ない。今ピラミッドはあの怪物がここに降りたことでもぬけの殻だ。だれかがあのピラミッドに行かせなきゃ

 

 

星奈「希美!主!」

 

希美「へ?」

 

主「えっ黒井さん・・・今私の名前・・・・・」

 

 

星奈「あなた達二人であのピラミッドの中に入って!ここは私と先輩とポンポーが足止めしておくから」

 

 

希美「星奈!」

 

主「ちょっと無茶よ黒井さん・・・あんな怪物あんたの武器じゃ歯が立たないわ!ここはい「行け!!」」

 

大きな声で二人に警告した人物は秋人先輩だった。

 

 

秋人「黒井が行けっていってんだ!だからお前らは黒井のいうとおりあの中に入れ!!」

 

 

主「猛・・・・・紺野先輩・・・・・」

 

希美「・・・・・・・・」

 

希美は拳を握りしめ、両目な決意した目となり主の方を向いた。

 

 

希美「行こう!主さん!」

 

主「希美・・・・・・・・ええ」

 

 

彼女達は意を決してピラミッドの内部に繋がる入り口に向かった。

 

 

?「グルルルルル・・・」

 

ドッドッドッドッドッドッドッ

 

それに反応したのか怪物は標的をあの二人に変更しピラミッドの方に向かおうとしたが・・・

 

〈ネクストチェンジ!ソニックアロー!〉

 

 

ピシュンッ!

 

 

ドガーーン!!

 

 

?「グルルル・・・・・」

 

 

星奈「あんたの相手は私たちよ」

 

秋人「勝手に敵を間違えんなよな」

 

 

怪物は今の攻撃で効いたのか標的は私達の方に戻っできた。

 

 

?「グルルル・・・」

 

ドッ!ドッ!ドッ!ドッ!ドッ!ドッ!ドッ!

 

 

星奈「はあ!」

 

秋人「オラァ!!」

 

ガキンッ

 

ガキンッ

 

私の斬撃と先輩の打撃で怪物に食らわせたが傷一つついていない・・・そのせいか急に目が赤くなり始めた。どうやら怒りが頂点に達したらしい。

 

?「グルルルルル!!」

 

ドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッ

 

怒りで猛スピードでこちらに突進し、逃げると行ってもどこに逃げるか

 

ポンポー「俺様に任せろ!!」

 

ドロン

 

ガチッ!!

 

?「グルルルルル・・・」

 

ポンポー「ぐぐぐぐぐぐ・・・」

 

妖怪ぬりかべに変化したポンポーが怪物の突進を受け止めた。

 

?「グルルルルルルル」

 

ジリジリジリジリ

 

ポンポー「ぐぐぐぐぐぐぐぐぐぐぐぐ・・・」

 

ドガッ

 

ドーーーーン

 

力比べではあの怪物の方が上だったらしい。このままじゃ二人が戻るまでの間私達は全滅になってしまうと思ってたがさっきのポンポーと怪物の力押しでポンポーがジリジリと詰め寄ってくなかで後ろに建っていた柱が当たって倒れた。

 

星奈「柱・・・・・・・・!!っ」

 

私は周りに立つ柱を見渡し、その最後の方を見たとき勝機があった。

 

ジリジリジリジリ

 

ポンポー「もう・・・・・駄目」

 

ドロンっ

 

?「グルルルルル!」

 

ピシュンッ

 

 

ドガーーン!

 

?「!?」

 

 

星奈「あんたの相手は私よ、私を倒したければこの柱から振り落とすことね」

 

ポンポー「おい星奈!」

 

秋人「あいつ・・・何考えてんだ?」

 

 

 

?「グルルルルル」

 

 

ドガーーン!!

 

怪物の猛突進で私のいる柱は私の思った場所に倒れた。

 

 

星奈「先輩!ポンポー!あなた達も早く柱に登って!」

 

秋人「は?」

 

ポンポー「なんでだよ?」

 

星奈「いいから早く」

 

 

今倒れた柱は2本、あと3本そこにたどり着く所におびき寄せれば・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

希美side

 

 

希美「この絵って・・・・・」

 

私と主さんは星奈達のお陰でピラミッドの内部に入ることが出来ました。

 

ピラミッドの内部は一つの狭い通路になっていてなんだかとても不気味なところでした。

 

歩いて10分、私達は一つの大きな扉があり、私と主さんと一緒に力一杯押し上げやっとのことで扉が開きました。

 

その扉の先には、広い空間になっていた両方の壁には大きな壁画が描かれていました。

 

希美「この壁画・・・一体・・・」

 

主「見て希美!」

 

希美「え?」

 

主さんは入り口前の壁画の方を指差した。

 

主「これ・・・・・猿と空を飛んでいる女の人?」

 

左の方を見るとそれは女の人達が原始人に似ている子達に勉強を教えている壁画でした。

 

2、3、4の両方の壁画には女の人達がみんなに尊敬と仲良く一緒に暮らしている平和的な壁画でしたけど・・・5番目の壁画とても恐ろしく残酷な絵でした。

 

希美「このお城の方にいる人って王様?」

 

主「希美!・・・これ見て」

 

私は主さんが左の方を見て見るとそこには騎士の格好をした人達が女の人達を切り裂いたりしている場面だった。

 

主「希美・・・早くプリキュアの書を手にいれて早くここから出ましょう」

 

希美「う・・・うん・・・そうだね」

 

私達は急いでプリキュアの書がある部屋まで走った。

その時走っている中、壁画の方に赤と青と黄色の人達の壁画があったような・・・・・

 

 

 

主「はあ はあ はあ 着いたわ」

 

希美「あの階段の上に・・・プリキュアの書が」

 

私達は走っていく内に大広間に出ました。そこには周りが石造りのカプセルのようなものがありましたけどその真ん中の階段の上に石の箱が石の台座に置いてあった。

 

 

主「あそこに・・・私達の目的の物があるのね」

 

希美「行こう!」

 

私達はその階段を登り始め、私達はなんのトラブルもなく頂上にたどり着きました。

 

希美「それじゃ・・・開けます!」

 

主「ゴクリッ」

 

主さんはカメラを用意し、私は箱を開け、中身は本だった表紙に桃色と黒が半分に塗っていて題名は文字がわからないのでもしかしたらこれがプリキュアの書だと思いました。それにしても・・・

 

この表紙についているマークはハートの真ん中に目玉が書かれていてハートの両方の丸い部分には天使と悪魔の羽がついていましたがこれは一体・・・

 

主「ねえ・・・この紙って設計図なのかしら?」

 

主さんが手に取ったのは何十枚もある紙がありました。

 

 

主「ともかく、早く星奈達の所へ行きましょう」

 

希美「うん!」

 

私達は急いで星奈達のいる外へと向かいました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

星奈side

 

 

 

私や先輩、ポンポーの協力で怪物を何本かの柱の方におびき寄せ激突させた。

 

そして最後に建っていた巨大な建物の方におびき寄せた怪物を私はソニックアローで怪物の方に撃った。

 

ドガーーン!!

 

?「グルルルルル」

 

星奈「どうしたの?私はここにいるのよ?もしかして怖じ気づいたのかしら?」

 

怪物は赤い目となり最後の力を振り絞って私の方に向かって突進してきた。それが勝機だった。

 

星奈「ふん!」

 

ドーーーーン!!!

 

ガラガラガラガラガラガラガラガラ

 

ガシャアーーーーーーーーン

 

怪物が建物の支えていた柱の1本に激突し、その1本の柱がなくなったお陰で建物の瓦礫が一斉に崩れだし、怪物はその下敷きになった。

 

 

ポンポー「よっしゃあ!」

 

秋人「終わったか・・・」

 

二人は戦いが終わり安心して腰を下ろした。

 

 

 

希美「みんな!!」

 

希美の声がきこえたどうやら無事に目的の物を手にいれたみたいね

 

 

秋人「お前ら無事だったか?」

 

 

主「無事本は手にいれたわ」

 

星奈「それじゃ、あいつが目覚める前にとっとと逃げるわよ ポンポー」

 

ドロン!

 

ポンポーは巨大なドラゴンに変身し私達は急いでポンポーの背中に乗り、ポンポーは翼を羽ばたかせ上空まで飛んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ピラミッド内部 プリキュアの書の間

 

 

希美達が去って5分・・・その時、石のカプセルの中から何かが出てきたのは知るよしもなかった・・・・・

 

 

 

 




14話 予告


プリキュアの書に書かれたこと


星奈「マザークイーン?」



プリキュアという伝説の戦士と名付けたもの達


秋人「赤の勇者イサミツ 黄色の勇者シシロウ 青の勇者セイクウジ」


プリキュウス誕生秘話




14話 プリキュアの書

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