プリキュアを憎む者   作:匠 良心

11 / 41
オリジナルキャラのたぬ美のモデルはけものフレンズの狸をイメージして出しています。


10話 かちかち山

ポンポーside

 

 

俺は今、気持ちが高ぶっている。そもそも俺は幹部昇格のために黒井星奈と共に行動している。そして俺は星奈の武器調達のため買い物の付き添いで異世界都市と呼ばれる所に来た。

 

そこにいる住人どもは皆ほかの異世界からやって来た奴等で正直、俺は余りの非常識なことを目撃して驚愕している。

 

 

ポンポー「なあ、星奈・・・ここにいる連中は皆ほかの異世界から来た奴等なんだよな」

 

 

星奈「ええ、そうよ」

 

 

俺は窓の外をのぞき込んで街道を通る住人達を見て星奈に質問した。

 

 

ポンポー「ここの連中って一体どうやってこの世界を見つけたんだ?」

 

 

星奈「それはね・・・ポンポー、あの一番高い塔を見なさい」

 

星奈が窓の外を指差し、その方向に周りが鉄で覆われ虹色の小さな光がチカチカと光る巨大な塔が建っていた。

 

 

ポンポー「あれって・・・」

 

星奈「あれはありとあらゆる異世界を管理し、みんなが安心してこの異世界都市あるいは別の異世界を自由に行き行き出来るための装置、異世界管理塔"ディファレントタワー"」

 

ポンポー「ディファレント・・・タワー」

 

 

星奈「あの塔の中には異世界、並行世界、別宇宙などの膨大な数のゲートが保管し存在しているの。そして他の異世界にいく方法は私たちガーディアンが持つこの"ガーディアンカード"と旅行者や探検家が持つ"トラベルカード"と故郷の異世界に帰りたいときはこの"ホームカミングカード"を使って帰れるのこのカードは一回使ったら故郷の異世界に着いたとき消えてしまうの」

 

 

ポンポー「へぇー」

 

 

俺はディファレントタワーを眺め、ある意味スゲーなと感じた。

 

ポンポー「じゃあ、そのガーディアンカードってどうやって手にいれたんだ?」

 

星奈「このカードは最上階にいる"元老院"達に私達ガーディアンの素質を見極める為に身体能力、格闘能力、個性を出し、それに選ばれた者だけ手にいれる隊員用カード」

 

 

ポンポー「ほんでガーディアンって一体どういう仕事するんだ?」

 

 

 

 

 

 

星奈「異世界の侵略者の・・・・・排除」

 

ポンポー「へ?・・・はいじょ?」

 

星奈「ガーディアンの任務は異世界から別の異世界、簡単に言えばイレギュラーの侵略、支配の阻止を全うする異世界防衛組織・・・・・とある世界でいうタイムパトロールみたいな組織ね・・・」

 

 

俺はすこし考えた。こいつの仕事はあらゆる異世界の侵略と支配の阻止・・・・・ん?まてよ・・・じゃあ、こいつがプリキュアを・・・倒そうとしている理由って・・・まさか・・・・・

 

 

ポンポー「おい!星奈 お前がプリキュアを倒そうと必死なのは家族の復讐だけじゃねーだろ?」

 

星奈「・・・・・」

 

ポンポー「このままプリキュアが悪の元凶を倒してしまったら・・・キャラクターとほかのジェネラルプリキュアがあいつらの目の前に現れ、プリ「ガシャーーン!!」って何?」

 

 

外の方を覗くとそこにはたぬ美さんが三匹の獣人達に囲まれていた。だがその獣人達は俺にとってもっとも苦手な奴等だった。

 

 

「おい!ありゃウサギのルーシーだぜ?」

 

 

「まじかよ!あのラビットカンパニーのドラ息子のルーシー」

 

「それにルーシーにくっついてるあの二人は親父から借りたボディーガードらしいぜ?」

 

 

ルーシー「よお たぬ美ちゃん♪ 今お宅に貯まってる借金きっちり返してもらおうか?」

 

 

たぬ美「もう少し待ってください!ルーシーさん!今の売上金ではこの店が潰れる可能性があります!だから、もう少し待っ「うるせええーーーー!!!」バキッ

 

 

たぬ美「きゃあ!?」

 

 

ポンポー「!!?」

 

星奈「?」

 

 

ルーシー「てめえ、狸の分際でこの俺様に楯突こうってのか?この泥棒狸!!」

 

 

ルーシーはたぬ美さんの髪の毛を強引に引っ張り、それを見ていた俺はルーシーに怒りを覚えたが、・・・奴は俺にとって・・・・・

 

 

星奈side

 

 

星奈「どうしたの?・・・助けに行けばいいじゃない?」

 

 

私はポンポーに彼女を助けに行けと忠告したが

 

 

ポンポー「・・・・・いや・・・無理だ・・・・」

 

星奈「なんで?」

 

 

ポンポー「あいつは・・・・・ウサギ・・・だからだ」

 

星奈「ウサギ?ウサギがどうしたっていうの?」

 

ポンポー「俺は・・・ウサギが苦手なんだよ・・・」

 

 

星奈「ウサギって・・・はっ」

 

そういえば、ポンポーのいたバッドエンド王国の住人って皆、絵本の嫌われものの集まりだったわね。例えばウルフルンは赤ずきん、七ひきの子やぎ、三匹のこ豚、アカオーニは桃太郎、金太郎、一寸法師、マジョリーナはヘンゼルとグレーテル、白雪姫、人魚姫などがある。そしてポンポーは"かちかち山の狸"、狸はお爺さんの畑を荒らしたり、からかったりしながら遊び呆けていたけど、それが災いでお爺さんの作った罠に掛かってしまい、お爺さんは家に持って帰って、夕食に狸汁にしようと考えた。お爺さんは狸を天井に吊るし、もう一回畑仕事の方に出掛けた。そして、家にいるのは絹で餅を突いてるお婆さんと天井に吊るしている狸だけだった。ある時狸はもう悪さはしないから、お婆さんの手伝いをさせて下さいと頼まれ、お婆さんは心優しい性格だったので、天井に吊るしている狸のほどいてあげた。たがその心優しい性格が仇となってしまい、自由になった狸はお婆さんを絹で強く叩き殺し、帰ってきたお爺さんはお婆さんの作った狸汁を召し上がったが、お爺さんが食したのは、お婆さんに化けた狸が殺したお婆さんを狸汁の代わりにお婆さんの肉を入れた婆汁に変えられていた。それに気づいたお爺さんはまんまと狸の罠に掛かってしまい?狸は一目散に逃げていった。

お婆さんの死に泣きじゃくるお爺さんの前にウサギが現れ、お婆さんの仇を討つと宣言し、ウサギは狸の討伐に執念をもやした。

そしてウサギはわざと薪を持ってるフリをし、狸が現れ、薪を片方大きい方を持ってくれと頼んだ。

薪を片方背中に背負った狸はかすかにカチカチという音が聴こえた。

狸は後ろで片方の小さな薪を背負ってるウサギに質問し、ウサギは「ここはかちかち山だからかちかち鳥が鳴いているのさ」と返され、狸は納得したかのように前を向いて薪を背負ってる時、何故か煙が漂い、狸は後ろを見ると、大きな薪から巨大な火が燃え上がり狸は大慌てで山を降りてしまった。

何故狸の薪から火が出たのか?それはウサギが狸の薪の近くに火打ち石を打ち続け、その火花が薪にこびりつき巨大な火になって燃え上がっていたのであった。

 

翌日、狸は背中に大火傷を負わせたウサギに抗議を問おうとしたがウサギは狸の為に塗り薬を作っていたのであった。

 

狸はウサギが自分のために薬を作っている姿に一瞬怒る気も失せ、狸はウサギの優しさに甘え、塗り薬を塗ることを許可し、狸は塗り薬を塗るため背中を出したとき一瞬、強烈な激痛が身体中から響きわたり狸は一目散に逃げていった。

ウサギが狸に塗った塗り薬はなんと大量の赤唐辛子を潰し液体状にさせたものであった。

 

そしてその翌日、狸は怒り爆発で今度こそ抗議しようと思ったが、ウサギは海で魚をとろうと言い出し、狸はウサギに文句を言いに来たのに腹の虫がなりウサギは「自分は木で船を作るから狸さんは泥で船を作ってください」と言い出し、狸は何も知らないで泥の船を作り出した。

出来上がった船を岸に出し、いよいよ魚を取ろうとした矢先に狸の乗る泥の船から水が出てしまい狸は慌てて、水を防ごうとしたが狸の乗っている船が泥で作られた船であり一瞬で溶け、狸は溺れてしまった。

狸は水の中で泳ぐことは出来ないのでウサギに助けを呼応としたがウサギがとった行動は・・・・・

「お前はお婆さんの仇だから今ここで死で償え!」

ウサギは船の櫂で思いっきり狸の頭を叩き続け狸は力尽きて海の底に沈んで狸は海の藻屑になり死んでしまった。

 

そして仇を討てたウサギはお爺さんに報告し、ウサギはお爺さんと一緒に幸せに暮らしました。めでたし めでたし

 

 

 

 

星奈(まさか・・・それが原因で・・・コイツ)

 

私はコイツのトラウマに・・・なにかを感じ私がコイツにとった行動は

 

ガシッ

 

ポンポー「えっ?」

 

星奈「あの子を・・・助けに行きなさい」

 

私はポンポーの腕をつかみ

 

ポンポー「でも俺は・・・」

 

星奈「ネチネチ言っとらんで助けに行けえ!!!」

 

ブオン

 

ポンポー「うわああああ」

 

思いっきり看板娘とバカウサギどもの方に投げ飛ばした。

 

《チェンジ!ウェブシューター!》

 

私はワールドフォンから新しいカードを出し、その武器は右腕の手首に巻かれそれをポンポーの方に向けた。

 

ピシュン! ピシュン! ピシュン! ピシュン!

 

ウェブシューターから糸状の糸ウェブを4本をポンポーの後ろの頭、両腕、胴体に張り付け私の準備は整った。

 

 

ポンポー「うわああああ!!?」

 

ルーシー「あ?」

 

 

たぬ美「へ?」

 

ドスーーーーーーーーーン

 

ポンポーの突進でルーシー達とたぬ美のいる方向にクリティカルヒットに当たったけど、私にとって思いがけない光景を作ってしまったらしい。

 

 

ポンポー「いてて星奈の奴なんてことし「あの・・///」へっ」

 

私が作ってしまった光景は下に仰向けになっいるたぬ美にその上にポンポーが両腕で床を付いているようするに顔と顔がちかづいている状態なのである。

 

たぬ美「あ/// あのお客様・・・/// 」

 

ポンポー「え・・・えっと/// これは・・・その」

 

星奈(やっちゃったあ~)

 

ルーシー「おい!コラ!?」

 

ルーシーが起き上がり他の二人組も起き上がって来た。

 

ルーシー「なに狸同士がお熱い光景作っちゃってんですかー!!? すっげームカつくんですけどおーー!?」

 

ルーシーは怒りのあまりポンポーとたぬ美を目の敵にしルーシーは二人組に命令した。

 

 

ルーシー「てめえら!この糞狸どもをぶっ飛ばせ!!」

 

 

部下A「はっ」

 

部下B「仰せのままに」

 

部下の二人はウサギの体とは思えないムキムキな体でポンポーにいたっては脚がガチガチなのである。

 

部下A「ふん!」

 

部下Aのパンチがポンポーの顔に当たろうとしたが

 

星奈「ふん!」

 

ポンポー「ぐえっ!」

 

私は頭に張り付いたウェブを引っ張り部下Aのパンチを避けさせた。

 

ルーシー「なに?」

 

星奈「さらに」

 

私は右腕に張り付いたウェブを思いっきり引っ張り・・・

 

ポンポー「うおわああああ」

 

 

バキッ!

 

 

部下A「ぐわあああ!!?」

 

 

ガシャアアアン

 

部下Aはポンポーのパンチで店の壁を突き破って吹っ飛んだ。

 

部下B「きええええ!!」

 

 

部下Bの連続した蹴りがポンポーに襲いかかってきたが私は上手くポンポーを操り、その両足を上手く受けとめ、

 

ガシッ

 

部下B「なに!?」

 

 

星奈「ここから回ってもらうわよ!それ!」

 

ブン

 

 

ポンポー「おーらおらおらおらおらおら!!」

 

ブンブンブンブンブンブン

 

部下B「うわああああ!!」

 

ポンポー「どうらあああああ!!!」

 

 

ブオーン

 

部下B「うわああああああ!!」

 

ルーシー「ぎゃああ 来るな!来るな!来るな!」

 

バキッ

 

『ぎゃあああああ!!!!!』

 

 

ポンポーのジャイアントスイングで部下Bを投げ飛ばし、その方向に突っ立ていたルーシーに当たり、一緒に部下Aをブッ飛ばした壁の穴にぶっ飛んだ。そしてその穴の外には・・・

 

 

ズズズーーっ ドーン!!

 

 

ルーシー「ち・・・ち・・・ちくしょう!!あの糞狸!もう勘弁ならねえ今ここであの「おい」ああ!?今俺はイラッとしてんだよ!てめえに構ってる暇なんざねえーんだよ!!」

 

?「ほお? ウサギの分際でいい度胸だな?」

 

 

ルーシー「だからうる・・・・・・せぇ・・・」

 

黒いリムジンから降りたのはヤクザの鮫の半魚人の集団であり、全員不機嫌のご様子・・・

 

組員「おい!てめえ うちの車にすげえ凹みができてんだけど・・・どう 責任とるつもりだ? ああ」

 

ルーシー「いやあ・・・それは・・・その・・・」

 

ルーシーは慌ててなにか言い訳しようとしたが相手はウサギにとって天敵のような存在・・・思い立った行動は・・

 

 

ルーシー「逃げろーー!!!」

 

部下A「あ~坊っちゃま!?」

 

部下B「待ってください~」

 

 

組長「逃がすなー!!あいつらの皮全部剥ぎ取れー!!」

 

『はい!!』

 

組員A「おら! 待てや!!」

 

組員B「ぶっ殺してやらあー!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どうやらウサギどもは鮫に追われて逃げていったらしいわね

 

ポンポー「あ・・・あれ・・・俺勝ったのか? あのウサギに・・・」

 

ホントは私がウェブで操っただけなんだけどね

 

 

たぬ美「あの! お客様?」

 

 

ポンポー「た・・・たぬ美・・・さん」

 

 

ポンポーに近づいできたたぬ美は手に救急箱を持っていた。

 

たぬ美「あの・・・お怪我はありませんか?・・・どこか痛いところはないですか」

 

たぬ美はポンポーがルーシー達に怪我された所がないか質問した。

 

ポンポー「え・・・いやーこのくらいどうってことないですよ」

 

まっ私がウェブで操ったお陰でどこも、怪我とかしてないしね

 

たぬ美「よかったあ~」

 

たぬ美は安心してほっと一息し、ポンポーに笑顔を見せた。

 

たぬ美「お客様に怪我がなくて安心しました」ニコリ

 

ポンポー「ポッフ/// 」

 

星奈「ぽっふ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私たちは喫茶店から出て買い出しも住んでそろそろ帰ろうと街道を歩いているときポンポーはなぜかボーーっとしていた。まっ私はわかっているけど・・・

 

星奈「ちょっとそこの恋に落ちた狸さん?」

 

ポンポー「はっ///星奈!?なんだよ!その変なネーミングは」

 

星奈「別に・・・」

 

私はポンポーある質問をした。

 

 

星奈「ねえ、あなたこの町来てなにか感じたことはある?」

 

ポンポー「なんだよ?急に・・・そうだな・・・なんていうか良いところだな・・・あそこにいるより・・・それに・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

星奈「じゃあいっそ・・・・・ここに住めば・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

ポンポー「へっ?お前今なんて・・・」

 

 

星奈「ここに住めばいいじゃないっていったのよ」

 

 

私の言葉にポンポーはすこし戸惑った。

 

ポンポー「は・・・お前・・・なにいってんだ?・・・俺はバッドエンド王国の住人だぜ?今更・・・ここに住めって・・・」

 

ポンポーは頭をかきながら困り果てているところ私は・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

星奈「はっきりいっておくけど・・・・・あんたに悪役向いてないと思うわ・・・・」

 

 

 

 

ポンポー「へ・・・・・」

 

 

 

それだけ言い残し私たちは帰るべき所に帰った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




 次回予告

ピース編


星奈「黒猫少女と愉快な5人の仲間たち・・・か」


希美「うん・・・どうかな黒井さん」


キャラクター「あんたにいいブレゼントを出してあげるわ♪」

黄色い銀杏の葉が漂う場所で星奈達が見たものは・・・




星奈「プリキュアのリーダー達をモデルにしたアンドロイド?」


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。