プリキュアを憎む者   作:匠 良心

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初投稿です。規則違反にならないか緊張して書きました。


1話 笑顔を守る5人の戦士

 物語には必ず表もあれば裏もある。

 

例えて言うなら白雪姫は継母の毒リンゴを食べ、意識を失い小人たちは号泣した。だがそこにお城の王子が現れ、王子のキスによってめざめ、姫は王子とともにお城で幸せに暮らしたというのが表の話である。

 

裏の話は白雪姫は王子と一緒にお城で幸せに暮らしていたがある祭りで白雪姫を殺そうと企んでいた継母を招待したのだ。それは何故か? 姫と王子の目の前で高温で焼けた靴を継母の足に無理やり履かせられ、死ぬまで踊らされたとうのが裏の話である。

 

そしてこの物語は笑顔を守るプリキュアとすべてのプリキュアを憎む少女とその仲間の最終決戦前の記録であり、そしてある大きな闘いに繋がる物語である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここは七色が丘中学 この学校にはある5人の少女がいる。

 

 

あかね「やよいー なおー れいかー みゆきー おはよーさーんって・・・・・みゆき また遅刻か?」

 

教室にやってきた女子中学生 日野あかねは元気に挨拶した。

 

やよい「あのさ、今日この学校に転校生来るって知ってる?」

 

れいか「そういえば、一週間前の金曜に先生が帰りの会でそうおっしゃいましたよね」

 

なお「その転校生ってもし女子だったら、仲良くできそうな気がするなぁ」

 

日野あかね 黄瀬やよい 青木れいか 緑川なおは転校生の噂でもちきりになっているころ肝心の星空みゆきはというと・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キーン コーン カーン コーン

 

みゆき「遅刻 遅刻ーー!!!」

 

学校のチャイムが鳴り響いている中、特徴のロール髪を揺らしながら廊下の中を猛ダッシュで教室に向かう女子中学生、星空みゆき

 

彼女は今日も寝坊してしまい自分の教室に向かうところだった。

 

みゆき「あーん お母さん起こしてっていったのにお母さんは「ちゃんと起こそうとしたけど、起きなかったあなたが悪いでしょ」ってはっぷっぷー」

 

と走りながら愚痴をこぼしやっと念願の教室にたどり着いた時

 

?「そこワックスかけた跡だから滑るわよ」

 

みゆき「へっ?」

 

  ツルッ

 

みゆき「うわわわわわわ!!??」

 

 ゴンッ

 

みゆき「いたーい」

 

先生「ちょっと 星空さん大丈夫?」

 

ワックスの床を滑って尻餅をついてしまったみゆき、それを見た担任の先生は慌てて駆け寄った。

 

?「だからいったじゃない」

 

みゆきは後ろを振り向くと、そこには綺麗な黒い髪をなびかせ足には黒いタイツをはいた少女が立っていた。

 

みゆき「えっと あなたは?」

 

先生「星空さん まずは席に」

 

みゆき「はい」

 

先生の指示でみゆきは渋々自分の席についた。

 

先生「はい みんな 今日はこの教室に新しい仲間が加わります。 入ってきて」

 

教室から出てきたのはみゆきの注意を宣告した娘だった。そして黒板に自分の名前を書いた。

 

?「黒井星奈(くろい せな)です みなさん よろしくお願いします。」

 

 

 

みゆき「黒井 星奈・・・さん?」

 

先生「じゃあ、黒井さんは一番右の一番後ろの席に座ってください。」

 

そういって黒井星奈は先生の指示に従って席についた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーー昼休みーー

 

みゆき「黒井さんってすごいよね」

 

あかね「英語ペラペラ話せるし」

 

やよい「数学一発で答え出しちゃうし」

 

なお「歴史にむちゃくちゃ詳しいし」

 

れいか「とても優秀で学級委員に誘いたいくらいです」

 

 

 

みゆき達は今日、転校してきた生徒、黒井星奈の授業風景を想い返した。

 

 

英語の時は手をあげて、最初に手を上げた星奈が黒板にすらすらと速いスピードで問題を解き、一同は驚愕した。

 

そして歴史の授業では江戸時代の有名な人物の時は細かい部分さえも答えて、れいかは感心したり、その担当だった先生は貧血状態になったとか

 

数学の時も難しい図形を書いたりして先生は混乱状態になったとか

 

キャンディ「みんな 元気だすクルー」

 

一同「わっキャンディ」

 

キャンディ「ぶっ!」

 

生徒A「んっ?」

 

女子生徒「ねえ あかね 今 白い熊みたいのが見えたんだけど?」

 

あかね「あははは 気のせいとちゃうん? あははは」

 

キャンディ「キャンディは白っぶじゃないっぶ」

 

あかね「まあ 気にせんでええよ」

 

みゆきたちは必死で笑いで誤魔化し、生徒たちは興味が失せて立ち去って行った。

 

みゆき「はあ 助かったー」

 

やよい「駄目だよ キャンディ勝手に鞄の外にでちゃあ」

 

キャンディ「うぅぅ ごめんクル~」

 

キャンディは渋々みゆきの鞄の中に戻った。

 

なお「ねぇ せっかくの昼休みなんだし、黒井さんも誘ってみない?」

 

なおの提案にみんなは賛成した。

 

あかね「そやな まだ、この学校のこともわからへんやろうし、うちらがフォローしてやらんとな」

 

みゆき「そうと決まれば、黒井さんのところに行こーーー!!・・・・ってどこにいるんだっけ?」

 

  ガクッ

 

みゆきのおとぼけさに4人はずっこけ、あかねはすこしはまわりをみんかい!っと突っ込まれた。

 

やよい「黒井さんは確か、屋上の方に向かっていったよ」

 

れいか「じゃあ、私達も屋上に向かいましょう」

 

一同「おーーー」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー屋上ー

 

 

 

星奈「はい 予定通り、奴等のいる学校に潜入しました。」

 

星奈はスマートフォンとは異なる機械で誰かと通話していた。

 

星奈「引き続き ミッションを続行します。」

 

 

 

 

みゆき「黒井さーーん」

 

  スッ

 

みゆき達が屋上に来た時、星奈は機械をすぐにポケットに締まった。

 

 

やよい「黒井さんと一緒にお弁当を食べようと思ってここに来たんだ」

 

なお「一人で食べるよりみんなと一緒に食べる方がもっと美味しいからね」

 

あかね「ほんとは早く食べたい癖にな」

 

なお「う・・うるさいな」

 

三人「はははは」

 

星奈「ほんと・・仲がいいのね、あなたたちって」

 

みゆき「だって友達だもん」

 

星奈「友達・・・・」

 

みゆきの言葉に星奈は振り向いた。

 

みゆき「私ははじめ、この学校に転校した時、友達が作れるか不安だったんだ。だけど、ここにいるあかねちゃん、やよいちゃん、なおちゃん、れいかちゃんがいてくれたから、いまの私はウルトラハッピーなんだ」

 

あかね「うちもまだ転校生だったときはめっちゃ緊張して脚がガッチガッチやったからなー」

 

なお「えーあの時のあかねはとてもテンションあげて自己紹介してたはずだったけど?」

 

あかね「ちょっまてや! なお⁉ うちがせっかく黒井さんに真剣な話しとったのにーー!!」

 

三人「ははははははは」

 

三人のやりとりを見ていた星奈は・・・・

 

星奈「あなたたちがそんなになかよくなれたのは・・・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

星奈「プリキュアになれたからでしょ?」

 

 

みゆき「え?」

 

あかね「はえ?」

 

やよい「ふえ?」

 

なお「え?」

 

れいか「え?」

 

星奈の言葉にみゆきたちは少し動揺した。

 

みゆき「黒井さん・・・・・今・・なんて」

 

?「けっ 下らねえ仲良しごっこに下らねえ仲良し女子会って奴か?」

 

「「「「「!?」」」」」

 

「?」

 

6人は頭上を見上げると、そこに立っていたのはプリキュア達が戦っている悪の組織、バッドエンド王国の幹部の一人ウルフルンであった。

 

キャンディ「ウルフルン!」

 

ウルフルン「けっ こんなしあわせくせーところなんざバッドエンドに変えてやるぜ この黒っ鼻でな」

 

ウルフルンはポケットから黒い絵の具を出し、それを上にかざした。

 

ウルフルン「世界よ!最悪の結末バッドエンドに染まれ! 白紙の未来を黒く塗りつぶすのだー!!」

 

ウルフルンが上にかざした黒い絵の具を握り潰した時、黒く染まった手を白紙のページを塗りつぶした時、みゆきたちのいた空間が黒く薄気味悪い世界になった。

 

そして黒っ鼻は屋上の近くの貯水タンクの鼻に付着した時、巨大化してみゆきたちのいるほうに出現した。

 

ウルフルン「あらよっと」

 

そしてウルフルンはハイパーアカンベーの中に入った時、狼の耳としっぽが出現した。

 

ウルフルン「今日こそ、終わりにしてやるぜ プリキュアーー!!」

 

キャンディ「みんな 変身するクルー」

 

みゆき「みんな いくよ!」

 

みゆきたち5人はプリキュアの変身に欠かせないアイテム、スマイルパクトを出した。

 

5人「プリキュアスマイルチャージ」

 

ハッピー「キラキラ輝く未来の光! キュアハッピー!」

 

サニー「太陽サンサン熱血パワー! キュアサニー!」

 

ピース「ぴかぴかピカリンじゃんけんポン キュアピース」

 

マーチ「勇気リンリン 直球勝負! キュアマーチ!」

 

ビューティー「しんしんと降り積もる清き心 キュアビューティー!」

 

5人「5つの光が導く未来! 輝け!スマイルプリキュア!」

 

 

ウルフルン「けっ 何が導く未来だ? そんなもんぶっ潰してやるぜぇー!!」

 

ハイパーアカンベェ「アーーッカンベェーー!!!」

 

 

 

5人「はっっ!」

 

アカンベェの吐き出す強力な水鉄砲がプリキュアたちに直撃するがプリキュアたちは二手に避けた。

 

左がハッピー、サニー、ピース

 

右がマーチ、ビューティー

 

ウルフルン「けっちょこまかと だったら乱れ撃ちだーー!!」

 

ハイパーアカンベェ「アーーッカンベェー!!」

 

ハッピー「あの水、普通の水鉄砲よりも強力かも?」

 

ピース「これじゃ迂闊に近づけないよ~」

 

サニー「せやな あっちが水なら、うちのは炎、相性最悪や」

 

ビューティー「いいえ 私にいい考えがあります。」

 

ビューティーがアカンベェの方に着地した

 

ビューティー「さあ 私の方に攻撃してきなさい!」

 

ウルフルン「けっ一人で目の前で堂々と来るとはな いい度胸だ。だったら 遠慮なく最大出力でぶっ飛ばしてやるぜええーー!!!」

 

ハイパーアカンベェ「アーーーッカンベェーーーーー!!!!」

 

ハイパーアカンベェの最大出力の水鉄砲がビューティーに迫る!だが、ビューティーは・・・

 

 

ビューティー「ここです! プリキュア!ビューティーブリザード!」

 

ビューティーの必殺技 ビューティーブリザードがアカンベェの強力な水鉄砲を完全に凍らした。

 

ウルフルン「な なにーー!?」

 

ビューティー「今です! サニー 必殺技を!」

 

サニー「プリキュア!サニーファイヤー!」

 

サニーの必殺技、サニーファイヤーで凍った水鉄砲の水に直撃した。

 

どかぁぁーん!

 

シュゥゥゥゥゥゥー

 

 

ウルフルン「なっ? なんだこりゃ!? ちくしょう どこにいやがる!?」

 

5人「こっちだ!!」

 

バキッッ!!

 

ハイパーアカンベェ「アカーーンベェ!!」

 

ウルフルン「うげぇ!どうなっていやがる?!」

 

ビューティー「水を凍らし、火で注げば、水蒸気ができるのです。私はそれを利用して差し上げました」

 

ビューティーはハイパーアカンベェの強力な水鉄砲を必殺技で凍らし、それをサニーの必殺技で氷を溶かし、水蒸気にして敵に突っ込むという作戦である。

 

マーチ「ハッピー ピース 後はよろしく!」

 

バシッ!!

 

ハイパーアカンベェ「アーーーッカンベェーー!?」

 

 

ハッピー&ピース「やあああ!!!」

 

バキッッ!!

 

ハイパーアカンベェ「アカンベェ~~~~!!」

 

ウルフルン「うわああああ!!」

 

 

水蒸気の中からマーチが強力な上段蹴りでハイパーアカンベェを上空までぶっ飛ばし、それを上空で待っているかのようにハッピーとピースがダブルパンチでハイパーアカンベェを突き落とした

 

ドスーーーン

 

ハイパーアカンベェ「あ あ アカ・・・アカん」

 

ハッピー「よーし みんな いくよ!」

 

5人「ペガサスよ!私達に力を」

 

キュアハッピー達はロウソクと剣のようなアイテム、プリンセスキャンドルを出してプリンセスキュアデコルをセットすると、キュアハッピー達の姿がプリンセスフォームに変わっていく。

 

5人「プリキュア!プリンセスフォーム!!」

 

プリンセスハッピー「開け、ロイヤルクロック!」

 

キャンディ「皆の力を一つにするクルー!」

 

すると時計型アイテム、ロイヤルクロックが現れ、プリンセスハッピーがロイヤルレインボーキュアデコルをセットして

キャンディが押すと炎上に包まれたフェニックスが現れ、プリンセスキャンドルのトリガーを弾くと炎が燃え上がった。

 

プリンセスハッピー「届け!希望の光!」

 

5人「羽ばたけ! 光輝く未来へ プリキュア!ロイヤルレインボーバースト!」

 

ハイパーアカンベェ「アカーーーーーンベェーー!!」

 

ウルフルン「うわああああ!!!」

 

プリンセスハッピー「輝け!」

 

5人「ハッピースマイル!!」

 

プリンセスハッピー達がプリンセスキャンドルを前に突き出すと、フェニックスの口から強力なオーラが発射し、ハイパーアカンベェを飲み込み、プリンセスキャンドルが燃え上がってる炎を吹き消した時、ハイパーアカンベェは爆発し、浄化したのだった。

 

ウルフルン「ちくしょう プリキュア~ 覚えてろよーー!!」

 

シュンッ

 

負け惜しみの言葉をはきながら、ウルフルンは去ってしまった。

 

そして、貯水タンクは元の場所に戻り、元の空間に戻った。

 

キャンディ「新しいデコルクルー」

 

キャンディはアカンベェの黒っ鼻から出現したデコルを回収しようと喜んで駆けつけたが・・・

 

バキュンッ

 

キャンディ「クルッ!?」

 

ハッピー「え?」

 

ピース「キャンディ?」

 

デコルを回収しようとしたキャンディの前に謎の紫のビーム弾がデコルに直撃した。

 

ハッピー「あっ デコルが!?」

 

デコルがビーム弾の影響で逆の方に飛んでいった。

 

パシッ

 

サニー「おい!そのデコルはうちらのもんや!返さんかい!」

 

ハッピー達の目の前にいるのは、黒い仮面と黒装束を纏った少女であった。

 




自分はプリキュアシリーズの中で一番印象に残ってるのがスマイルプリキュアです。理由はスマイルプリキュアの主人公の中の人がストパン主人公を演じていた人だからです。

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